スタンド攻め(ストーン・フリー×空条徐倫)
第六部 ストーンオーシャン


「ン…っ」

暗い懲罰房の中、微かな身じろぎとともに徐倫は目を覚ました。鉄格子の外には白く月が光っている。

「ちくしょぉ、ヘンな夢見ちまった…」

もう一度眠りに落ちようと目を瞑り、自身を掻き抱いて丸まった徐倫であったが、既に脳は覚醒してしまっていた。
脳裏には羊ではなく夢のシーンが反芻される。

「…眠れやしねぇ」

夢の中で徐倫は男と繋がっていた。知らない男だ。男の唇がうなじを這い、温かい指が乳首を柔らかく捏ねていた。
吐息とともに喘ぐと、男は顔を上げて徐倫を見据える。男は腰をゆっくりと前後に動かして徐倫が切なげに眉をひそめる箇所を探している。ぬるりとそれが侵入する度、膣の奥がズクンと疼く。

「あぁぁぅ…」

熱い愛液が溢れ出すのを感じて徐倫はぶるっと体を震わせた。男が指で掬って肉芽に擦り込む。

「っつぁあっ!ぁあんっ」

徐倫の腰がビクンと反応するのと同時に男は腰の動きを早めていった。男の長い髪が徐倫の鎖骨を撫でる。

「…、…」

男の名を呼んだ気がする。

「…徐倫、愛している…愛している…愛している…」

見つめ合ったまま、男は徐倫の中に果てた。その目をよく知っていると思うのは気のせいだと徐倫は思った。

淫夢を思い出しているうちに現実の体が疼き始め、徐倫はモゾモゾと身を起こした。

「どーしようこれ…」

ズボンの中に手を入れて確認すると、既にそこはしっとりと濡れ始めていた。
一人で慰めようか迷っていると、ふと背後に気配を感じた。

「!?」

振返るとなぜかストーン・フリーが薄く発光しながら出現していて、ぺたりと座った体勢でこちらに身を乗り出していた。

「なっ…なによ、びっくりするじゃあないの」

思わずのけ反ってしまったものの、スタンドは自分の分身のようなものだ。気がたって無意識に出現させてしまったのだろう。
なんとはなしに無表情なストーン・フリーの顔を眺めていると、ふと彼が両手を延ばして徐倫の肩をつかんだ。

「え?」

今までスタンドが本体の意思と無関係に働きかけてくることはなかった。

「一体どうしたのよストーン・フリ…わぁあっ!!」

彼女が悲鳴をあげたのはストーン・フリーが肩をつかんだまま押し倒してきたからであり、不意をつかれた徐倫は背中を床に叩付けられ、組み敷かれた。

「痛ったぁ…ちょっと!!どーいうことだッ!?手を離せ!」

ストーン・フリーは相変わらず無表情なまま、がっちりと徐倫を押さえつけている。
自分のスタンドを操ることができず、徐倫は焦った。一体「彼」はどうしたのだろう。パニックのまま手足をばたつかせると、頭突きを食らわせるようにしてストーン・フリーの顔が迫った。

「ん…っ!!!」

頭突きではなく唇を重ねたストーン・フリーは、体の「糸」をしゅるりと伸ばして素早く徐倫の手を後ろ手に縛り上げた。

「やめ…!」

微かに開いた唇は再び奪われ、歯の間から舌らしきものが侵入する。それは糸の塊であるために凸凹していて、人間の舌とは感触が違う。

(あ…)

その舌が不自然に伸びて徐倫の口腔を這い回った。徐倫はピクンと体を反応させ、一瞬全身の力を抜いた。

先程まで淫らな妄想に耽っていたせいか、徐倫は自分でもそれと気付かぬままこの異常事態に興奮を覚え始めていた。
ストーン・フリーは徐倫の歯列を舐めながら胸元に手を伸ばし、衣服を引き契った。現れた双房を両手で包み込む。

「…んあぁ…っ」

唇を耳元に寄せてうなじに沿って舐めてゆく。ストーン・フリーに唾液はないので濡れはしないが、確かにそれは「舌」の感触だった。

(これ…きっと夢の続きなんだ…)

時折体を反応させながら、徐倫は体の力を抜いた。固くなった「糸」が乳房を持ち上げるようにして揉みしだきはじめた。

「ぁん…」

徐倫が声を上げると、糸が一本、独立して乳首を締め上げた。

「くっ…」

糸の先端がその頂をゆっくり掻くのを目の端に捕らえて、徐倫は自分の下半身が何かを求め始めたのを自覚した。
それを感じてかストーン・フリーが足で徐倫の両足を大きく広げた。

「や…」(は、恥ずかし…)

相手は自分のスタンドなのに、まるで他人のように思える。
ストーン・フリーは舌を胸元に移動させ、指を徐倫にあてがった。ゆるゆると円を描くように撫でていくうちに、半透明の汁がとろりと奥から流れ出した。赤い肉色が微かな月明りに照らされて鈍く光っている。
ストーン・フリーは指を二つ結合させて太くし、ゆっくりとそこに突き立てた。

「いゃあぁぁっ」

くちょ、くちょと音を立てて指が中で蠢いた。肘で体を支え、徐倫は自分の体を弄るストーン・フリーを見た。
彼は徐倫の足元で、興味深々といったふうに指の入る様を見つめているように見えた。

「―!!!」

つと、舌が徐倫の肉芽を捕らえた。既に固くなり敏感になったそれを、細い糸の凸凹で擦り、左へ右へと弾く。

「あんっあんっあぁぁんっっ」

足を大きく開いたまま、自分の股間に顔を埋めるストーン・フリーを見るうちに、いやがうえでも興奮は高まってゆく。

「あぁ…あぁあ…」

ストーン・フリーの攻撃が緩み、徐倫は息を整えた。膣が熱い。
ふと見るとストーン・フリーが立ち上がって俯いている。

「な、なに…」

視線を追うと、下半身に突起が生まれ始めていた。

「それってまさか…」

膣の奥がずきずきし始める。突起はどんどん膨らみはじめ、男根の形を作った。

「ねぇ…」

これから起こることの予感に、半ば期待し半ば怯えながら徐倫は思わず声をかけた。

「それ、なんかおかしい…」

男根の先、カリの部分が異様に大きいのだ。まるで矢じりのように張り出している。成長が終わると、ストーン・フリーは再び徐倫に伸し掛かった。
足を乱暴に掴み、大きく横に開く。

「う…ああ…」

男根の先を膣の入口にピタリと据えて、しばらく静止した。そして―

「ぅんあああぁ………」

ずぷ、ぬぷぷ…と大きな音を立てながら、それは徐倫の中に入っていった。

「ぅあぁ…」

膣内が大きく拡張され、その快感に徐倫の意識はとんだ。根元まで埋めると、ストーン・フリーは徐倫の腰をしっかり固定して素早く引き抜き、突き刺すようにしてピストン運動を始めた。

「ひゃぁんっ、ぃやぁんっ、だ、だめっ…」

ぐちょぐちょという音が暗い独房に響く。

「きゃぁっ」

男根の抜き刺しをしながら、指を肉芽に這わせて捏ねる。
徐倫は大きく体を震わせた。

「くぁ……だめ、イく…」

ストーン・フリーは動きを緩めない。ぬるりぬるりと男根は押し込められ続け、間もなく徐倫はまた絶頂を迎えた。

「はぁっ……はぁ…っ…ぅあっ…、ね…いつまで…」

ストーン・フリーは腰を動かし続ける。クリトリスを刺激する。

「やぁっ!!!」

ビクンビクンと体を震わせる徐倫。

ストーン・フリーはいつまでも腰を振り続けた…






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