復讐劇第一話 誇り高き騎士(ポルナレフ×ミドラー)
第三部 スターダストクルセイダース


おどろおどろしいほどの絶叫をあげてミドラーは眼を覚ました。
いつもとかわりない紛れもない自分の部屋だ。

「はぁ…ぅっ…また、だわ…。」

失った歯すら復元され、以前と変わらない美しい容姿を
取り戻した今でも時折あのときのことを夢に見るときがある。
激痛が口の中を焼き尽くし、脳天までも届くような地獄。
神経が引きちぎられ、脳裏が光で点滅し、弓なりにからだをねじって
意識を失った。
そしてミドラーが眼を覚ましたときには、彼女のもつ全てが
彼女の元から消えていた。
表の姿として華麗な舞姫としての名声、
裏の顔であるスタンドを操る凄腕暗殺者としての地位、
そして彼女の最愛の人ですら。
焦燥しきったままミドラーは手のひらを額に当てた。
汗の雫がミドラーの頬を伝う。

「復讐…してやる、
復讐…DIO様のため、そして自分を取り戻すため…」

ミドラーは気の強い美貌を引き締めて唇を噛んだ。

「ポルナレフッ!ジョースターッ!そして、承太郎ッ!
消化してやるよッ!」

『アギャースッ!!』

彼女の復讐劇が幕を開けた。

パリのとあるバーによく現れるという情報はすでに掴んでいた。
プレイボーイを自認するポルナレフ、酒を飲むだけではない、ということも。
その女は首から下が黒い布で覆われている。
そして口元、髪もまた黒い布でまとめられポニーテールのように
その一部が一本になってまとめられている。
つまり外に現れているのは目元のみ。
典型的なイスラムであることは明白ないでたちだ。

「スコッチ、ストレートで。」

ポルナレフは他に空いている席がいくつもあるのに彼女の隣に座った。
二人の目が合う。
大きな眼に澄んだ瞳、濡れたようなまつげがきれいに彩っている。

「やあ」
「ハァイ」

(かかったわね……フフッ、バカだねー)

「一杯奢らせてもらってもかまわないか?」
「ええ、いただくわ…」

(騒ぎはごめんだから、ここでは殺らないわ)

形よく整った眉と大きな瞳を見つめるポルナレフ。

「しかし、いいのか?キミはイスラムだろう?
彼らは飲酒を禁止されているんじゃ…」
「あら…おしゃべりするために誘っているの?」

ポルナレフは大きく唾を飲み込んだ。

ご、ゴホンっ!

ポルナレフはわざとらしく咳払いをした。
カマをかけられたのか、誘われているのか…
それともただからかわれているだけなのか。
どちらにしても、あまりガッついた態度は騎士道精神を
信条とするポルナレフの好むところではない。

「我が名は J・P・ポルナレフ」
「よろしく、ポルナレフ。あたしは…ベッド、ベッドよ。」

ミドラーは一応偽名を名乗っておいた。

「ベッドか…」
「で、ベッド…キミの素顔を見せてくれないか?
おれは人を見る目があるしよ、すごく美人と見た」
「まぁ!上手いこというのね?
ええ、いいわ、見せてあげる……
だけど、ここでは見せられないわ……。」

ポルナレフの頬をなでる。
細い指、長い爪はワインレッドに彩られている。

「それじゃあ、どこで…」

ミドラーはフラリと立ち上がりゆっくりとバーの出口に向かっていった。

(ホ… 本気か〜っ
おれマジに恋に落ちちゃうよーっ ラッキー)

カウンターに札を投げて、彼女のあとを急ぐポルナレフ。
おつりを渡すため引きとめようとする店員を振り切って
ポルナレフは店から飛び出した。

カッ…カッ…カッ…

歩きにくそうな底の厚いサンダルの音が静まる夜の街に響く。
わずか先にミドラーがゆっくりと歩いている。
走って追いつくと肩に手を回す。
細い肩口だ。

「はぁ、はぁ…キミの素顔、どこでなら見せてくれるんだッ!?」
「そうね…防音設備が、しっかりしているところがいいわ…」
「わ、わかった!まかせとけッ!」

(こ、声が激しいのか〜!?た、たまらんッ!)

「叫んでも…わめいても…助けを求めても…
聞こえないような…ところがいいわ……」

浮かれきったポルナレフは彼女のつぶやきなど
耳に入るわけがなかった。

顔と頭の黒い布はその下にもう一枚黄色い布で覆われていた。
黄色い布越しに見えるルージュの鮮やかな唇はゾクリとするほどの
淫靡さをかもし出す。
紐をひくと彼女の体を覆っていた黒い布がハラリと床に落ちた。
細身の引き締まった肉体には不釣合いなほどの
豊かな乳肉は乳首とその周辺をわずかに覆い隠しているだけの
小さな星型の胸あてでは到底隠しきれず見事な球状を保ち、
下半身はわずかに前後に黄色い布を垂らすのみで、
むき出しの脚線は白くなまめかしく輝きを放っている。
ポルナレフは唾を飲み込んだ。
鼓動は早く、体の中が熱くなる。
ミドラーは腰に手を当て、上半身を傾かせる。
柔らかな胸がユサリと揺れた。
首筋の貝殻を模した銀色のネックレスが音を立てる。
艶かしい女の匂いが部屋に漂い始めた。
ポルナレフに睨み付けるような挑戦的な視線を向けたまま、
微笑みながら、いたずらっぽく舌をチロチロと出した。

「ねぇ…縛らせてくれない?…あたし…好きなのよ…フフッ」

嘗め回すようにミドラーの柔肌を堪能していたポルナレフは
考えるそぶりすらなく従った。

「あ…ああッ!いいともッ!」

(すっげぇ〜趣味……)

どこから出したのか手錠でポルナレフを拘束した。

「まさか、こんなにあっさりとひっかかるなんてねぇ…」

やれやれ…といったふうに呆れて首を振るミドラー。

「え…?」
「ハイプリエステスッ! こういうことさッ!」
「ゲェっ、スタンド! お前がスタンド使いかッ!」
「素直にこっちの質問に答えれば命まではとらないわ、
さっさと答えることね?
…承太郎がDIO様との戦いで得た新たな能力ってなに?」
「………」
「どうしたの?素直にしゃべるつもりはない?」

スタンドは銛へと変化して、ポルナレフの胸にわずかに触れないところで止まっていた。

「これでも…かい?」

わずかにミドラーが力を入れれば、ポルナレフは貫かれて死ぬ。
ポルナレフは目をつぶった。

「ぐっ…くそっ…殺せ」
「そうはいかないわ…あんたには承太郎のスタンドの秘密、しゃべってもらうッ!」
「仲間を売るような騎士道に恥じる行為をすると思うかッ!?さぁ!殺せッ!」

ミドラーはポルナレフのズボンを下着ごと引きずりおろした。
ポルナレフのそれは勢い良く跳ね起きてミドラーの眼前にそそり立つ。

「あ〜ら。 ピンチだってのにここはしっかり反応してるのね?」

指で先端部分を強く弾いた。
ポルナレフは激しい快感に襲われ、身体を硬直させた。
ミドラーの美しく豊満な完璧なプロポーションにすでに反応しきっていたポルナレフは
その程度でも激しい快楽が体を刺激する。

「くぅ……!」

先走りが先端の割れ目から溢れでて糸を引く。

「さぁ、言いなッ!承太郎のスタンドの秘密をッ!」
「じ…地獄でやってろ」

ミドラーは口布を捲り上げて、先端に軽くキスをした。

「ぅぅぅうううううっ!!くぅぅぅぅううううっ!!!」

情けない声をあげてポルナレフはのたうつ。
先端からは汁がにじむ。
そして口に含むと、舐め転がし、吸い上げた。

電流がつらぬくような快感が全身を貫き身をよじるポルナレフ。

「いっ…イクッ! イクぅぅぅぅっ!」

挑発的に上目遣いで見つめるミドラー。
額の頭布から吊り上げている宝石が光をうけてきらめいている。

「はい、おしまい」

ミドラーは快感が果てる寸前で口を離し、残酷な笑みを浮かべる。
ポルナレフは激しく体をよじらせ絶叫した。

「あ、あと少しだぁぁあッ! あ あと少しぃぃぃぃっ!!」
「ええ、いいわよ?承太郎のスタンド、しゃべるんならね?」

ミドラーはむちむちとしたふとももを軽く押し当てる。
ポルナレフは身を震わせた。

「畜生ッ!ちくしょぉぉぉぉうッッ!!!!」
「我慢してちゃ、体に悪いわよ?」

先走り汁はドクドクと脈をうちあふれ出る。
腕を激しく振り手錠をガチャガチャと鳴らす。
ミドラーの放つ濃厚なフェロモンにすでにポルナレフは
正常な思考、判断力を失っている。

「ね?お願い…」

美貌に不敵な笑みを浮かべながらミドラーは胸でポルナレフの肉棒を胸にはさみこんだ。
強い電撃が脊椎を撃ちポルナレフは呻く。

「うーっ…うーっっっ!!」

ポルナレフを暖かく、柔らかく責めあげる。

「教えて、承太郎の秘密を…教えてくれたらキモチよくさせてあげるから」

大きな乳房が、フルフルと大きく揺れ動きポルナレフを責める。

「みっ、み、見損なうなッ!!」

柔らかさと弾力を兼ね備え、胸から感じる体温と脈とがポルナレフの疼きを速める。

「だ、誰が言うかッ!」
「我慢しちゃって…」

淫らで冷酷な笑みを浮かべて胸を離す。
そしてポルナレフのサイドに体をくっつけるミドラー。
ポルナレフの肩に暖かい弾力のある胸が、
足にはすべすべとした太股の感触が伝わる。
ミドラーのわずかに汗ばんだ体温と柔肌が強烈な快感をポルナレフにもたらす。
ポルナレフの肉棒は激しく、そして絶え間なく脈を打つ。

「ち、ちくしょうぅぅぅっ!イカせろ、い…イカせろぉぉおおおおッ!!」

焦らされ続け苦悶の表情でポルナレフが叫ぶ。
ミドラーは耳たぶを軽くかんでから耳元で囁く。

「ええ、承太郎の秘密を吐くなら気持ちよくさせてあげるわよ?
口でも…胸でも…フフッ!
さぁ…いい加減白状しちゃいなッ!」

ミドラーは勝気な微笑を浮かべて手でポルナレフの肉棒を包み込んだ。
ビクビクと痙攣を続けるそれは怒張し続けて赤く腫れている。
白く長い美脚がポルナレフの足に絡む。
ゆっくりと揉みしだきはじめるミドラー。

「はっ…はぅうううっ…」

ポルナレフの背筋に熱いものが走り、必死で歯を食いしばって耐えている。
ゴージャスな肉体に密着され、甘美な感触がポルナレフに襲い掛かる。
手の動きが一段と早まった。

「ふぅぅぅううう、ふぅううううっッ!」

声にならず深く吐息を吐くポルナレフ。

「うッ!?」

一歩手前、あと一こすりもすれば勢いよく白液を噴射するだろう、
というところで、ミドラーは手を止めた。

「くぅぅぅぅううううううっ!!!!
ううううううぅぅぅぅぅうううううううッ!!!」

理性はすでに失いかけている。
恥も外聞のかなぐり捨て必死で絶叫するポルナレフ。

「ちくしょおおおおおおおおおッ!!
イカせろぉぉぉおおおッ!! イカせてくれえええええええっッ!!!」
「どうするの、言うの?言わないの?
このままじゃ狂っちゃうわよ?」

ポルナレフの吐息は荒く、体は小刻みに震えている。

「フッ」 

甘い吐息を先端に吹きかけるミドラー。
残酷な刺激に身をよじってポルナレフは身をよじる。

「こ、殺せぇぇぇえええッ!
殺せぇぇええええええええええッ!!」

ミドラーはポルナレフの肉棒から手を離す。
下半身が熱く痺れ熱を帯び、意識は朦朧として目は血走っている。
腰をガクガクと震わせて快楽を求めるポルナレフ。
ミドラーの悩ましげでグラマラスな肉体を
舐めしゃぶるように血走った目で味わう。
酸欠患者のように息も絶え絶えにポルナレフは叫んだ。

「とっ…時を止める、時を止める能力だぁああっ!
いっ…イカせてくれぇぇぇええッ!頼むぅぅぅうううッ!!」
「…時を…止める…」

目を見開き考え込むミドラー。

「言っただろッ!おい、頼むぅぅぅッ!!」

妖艶で危険な笑みを浮かべるミドラー。

「ありがとう、ポルナレフ
約束どおり命は助けてあげるわ。」
「待てぇぇぇえええええっ!!
は、話がぁああっ、話が違うっ!!
ほどけぇぇぇええええええッ!イカせてくれぇぇええええッ!!」
「あら、このホテル、AVチャンネルあるわ、
付けといてあげるわね?
じゃあ、…さよなら」






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