第三部 スターダストクルセイダース
もうじきにラスベガスに着く。 ミドラーは浮かない顔で 車の窓から遠くに浮かぶ街の灯を眺めていた。 (時を止める…そんなことが可能だというの…) 鮮やかに青いタイトなミニスーツをスレンダーなボディで着こなし、 物憂げに瞳を窓の外に向けるその姿は この世のものとは思えない美しさだ。 (と、その前にジョースターの爺ね…) ジョセフは急ブレーキをかけて、額の汗を拭った。 いきなり車道に飛び出してきた純白のローブのようなドレスに身を包んでいる 若い女は挑発的な視線を送りながらジョセフの運転席へと歩み寄ってきた。 (しまったッ!面倒じゃのう) 胸元が大きく開き谷間もあらわで、足元のスリットからは眩しい太ももが覗く。 その挑発的ないでたちは、かつて彼女がジョースターたちと相対したときの 衣装であり、このラスベガスの街のおいてはその女の職業を露骨に示すものだ。 間近でみるその女の肌は透き通るような白さと淡さを併せ持つ。 ジョセフを甘い香りがくすぐった。 「あら…こんな乱暴な運転をするのはどんなムサい男かと思ったら、 こんな素敵なナイスミドルだったなんてねぇ…」 むき出しの華奢な腕を車にかけ、真っ赤な唇から舌をペロッと出した。 ジョセフは頬をわずかに上気させながら視線をそらした。 流れ落ちる紫がかった髪から立ち上がる女の香り。 「いい車ね…?」 「お若いレディ、次にあんたは『こんな車でドライブできたらさぞ気分いい』、という」 「こんな車でドライブできたらさぞ気分いいわよねぇ…?はっ!?」 ニヤリ ジョセフは聖人君子でもなければ、性欲が枯れきった老いぼれでもない。 「乗りなさい。一緒に食事でもしようじゃないか」 (油断ならない爺さんだわ…) ミドラーは一抹の警戒心が芽生えつつも笑顔を返した。 「ええ、ご一緒させていただくわ。」 ミドラーは車に乗り込むと窓を全開にしてそこから遠くを眺めているような 表情を見せた。 脚を組み、背もたれに体重を預けながら。 凶悪に切れ込んだ胸元からは豊満な深い谷間が車の振動に合わせて弾み、 むきだしの脚のラインは素肌の白さを際立たせている。 それは興奮と熱気をジョセフの体に呼び覚ますのに 十分な色気を持っている。 「ゴクっ……」 運転の横目でチラチラと伺いながら唾液を飲み込んで 平常心を保とうとするジョセフ。 突然ミドラーはジョセフのほうへと向き直った。 「どこへ向かっているの?ミスター…」 「じょっ…ジョセフだ、キミはなにか食べたいものがあるか? わしはなんでもいいが…」 「ベッド、よ。 そうね…食べたいもの…なんでもいい? あたしが選んでいいの?」 ミドラーはむき出しの形のよい脚を組み替え蕩けそうなほどの笑顔を向けた。 「ああ、わしはかまわんよ。」 「そうね、それじゃあ…ホテルヒロヒコのルームサービスなんてどうかしら?」 「YES! YES! YES!」 そしてミドラーの豊満な肉体に視線を向けた。 「OH MY GOD」 ジョセフは車の向きを急ドリフトで反転させて、 ヒロヒコへむかう小路へと入っていった。 「ふぅー…それじゃあ、シャワー浴びてくるわね、ジョセフさん」 透き通る白い肌は明るい室内で見ると より一層白く、光を放ってさえ見える。 「あ、ああ…」 彼女のいなくなった部屋でジョセフはおもむろに屈伸し、腕を伸ばし、 冷蔵庫に入っているマムシドリンクを一気に飲み干した。 「お若いレディーよ、 年季が違うということをおもいしらせてやる」 とりあえずりきんでみたものの、いてもたってもいられず、 手持ち無沙汰にベッドの周りをうろうろしているジョセフ。 シャワー室の扉が音を立てて開いた。 青い星型の胸当てを付けただけの見事なバストは ムッチリと柔らかそうな谷間を形成し、 腰は見事にくびれ、 黄色い腰布をつけただけの下半身からは 長く細く引き締まり、肉感的な脚線があらわになっている。 ジョセフは思わず目のやり場に困って視線を逸らした。 優雅な歩みで無言のままミドラーはジョセフの前に立つ。 至近距離で、尚且つ真正面から見るミドラーの肢体の魅力に ジョセフは身体が固まる。 身体を強調するのみのわずかな布に覆われたなだらかな稜線と白く輝く肌。 弱弱しいほどの繊細さを持つ細い腕をジョセフの首筋に絡み付けて 体を密着させるミドラー。 ジョセフに押し付けられる柔らかな感触。 それはわずかにあったジョセフの警戒心を封じてしまう。 (フフッ!残念だけど…死んでもらうわ) 口付けをしたままベッドへと倒れこんだ二人。 柔らかくしっとりした唇の感触がジョセフを襲う。 「んぐっ…んっ…んっ…」 濃厚に味わいながらジョセフは「隠者の紫」を出した。 テーブルに置いてあったゴムをとるためだ。 「んっ!?」 ミドラーは慌てて飛びのいた。 (ば、バレたッ!?) 驚くのはジョセフも同じだ。 「ん!?これが見えるのということは…スタンド使いかッ!?」 「チっ! ハイプリ、うっ!?」 「ハーミットパープルッ!」 ミドラーの細首に「隠者の紫」が絡んだ。 「下手に動くと首を絞め落とすことになる スタンドも出すんじゃないぞ…」 ミドラーの美貌が歪む。 「波紋疾走ッ!」 胸当てを支える紐がちぎれとんだ。 巨乳は重たげに揺れ、頂のピンクの乳首があらわれた。 「ぐッ!」 「わしも年の割には若いといわれるが、あんたを満足させられるかのう」 「隠者の紫」はその頂をまさぐっている。 「ふぅ…ふふっ…」 ミドラーは軽い吐息を返した。 ジョセフは衣服を脱ぎ捨てるとミドラーの前に立った。 さすがに年輪を経てはいるが、それでも鍛え抜かれた壮健さを感じさせる。 怒りと欲望が交錯して、力強くそそり立っている。 ミドラーは甘く鋭いうずきを感じる。 己から腰紐をとり、頭布、口布をはいで、裸になった。 (いいわ、サービスしてあげる…死ぬ前にせめてもの…) シミ一つない白い素肌の全てをさらけ出すミドラー。 抵抗を放棄する意思を感じ取ったジョセフは、 首の「隠者の紫」を彼女の両足へと絡めて吊り上げる。 腰を抱き寄せ、肉棒を秘部に押し込めた。 そして強く激しく腰を振る。 ミドラーは余裕たっぷりに妖艶な笑いを浮かべた。 「フフッ…この程度?」 膣はスタンドさながらに変化に富みながらも破壊力を備えており、 凄まじい快楽でジョセフを責めあげた。 何も感じていないかのようにミドラーはジョセフを嘲る。 「だらしないねぇ!」 「はぁ…はぁ…」 年には勝てないとみえ、ジョセフは息を荒げて、動きも緩慢になってきている。 実際にミドラーを満足させる、というには程遠い。 「残念だけど…」 ミドラーは冷酷な笑みを浮かべた。 あと、わずかでこの男は果てる。 ぶちまけて、達成感と疲労感でぐったりしたところを「女教皇」で仕留める。 ミドラーはそんな未来絵図が浮かんだ。 ジョセフはニヤリと笑った。 「次にお前は『そんなバカなッ』と言う」 ジョセフの肉棒はそれまでとはうってかわって熱く激しくミドラー内部を突き上げた。 「ひゃはぁぁっんぁあぁ、そ、そんなバカなッ…は!」 今までの余裕を失い淫らに叫ぶミドラー。 電流のような快楽は彼女の長い美脚を震わせる。 「久しぶりで忘れておったんじゃが、波紋の具合はどうかね?」 快感に翻弄され、ミドラーが今まで軽く絡ませていた腕は 爪が肉に食い込むほど強く力がこもっている。 繋がったまま、ミドラーを責めたてながらジョセフはほくそえんだ。 「相手が勝ち誇ったときすでに敗北している、これがジョセフ・ジョースターのやり方 おいてますます健在といったところかな」 波紋を通した肉棒からミドラーの全身が快楽を駆け巡る。 右手でミドラーの乳房をなぞりながら、左手で「隠者の紫を」をのばして ホテルのTVにつなぐ。 「ふむ…ハイプリエステスか、名前はミドラー。 ようやく思い出したぞ。紅海の潜水艦内で襲ってきたスタンド使いじゃな。 …DIOの敵討ちというわけか。」 ジョセフはミドラーの跳ね回る乳を強く握って揉みしだいた。 「いいのかのぅ、そんな憎いカタキとこんなことをしていて」 「いっ…言わないでえぇ…ひあああぁぁ!!」 ジョセフは肉棒を引き抜く。 「だ…だめぇ…抜かないでぇ…ああぁ…」 悶えるミドラーの胸を押さえ込むジョセフ。 乳首をつまみ、微弱な波紋を流すと ミドラーは甘えたような嬌声をあげて腰を震わせる。 「ああっ!ああぁっんッ…」 「隠者の紫」が四肢に絡み自由は奪われている。 ミドラーの前に回りこむとへたっているミドラーの前に立ち、 その顔を肉棒で打つ。 「DIOも嘆いておるじゃろうなぁ… 信頼していた自分の部下がよりによってこのわしの、 チンコを求めてよがってるなんてなぁ」 ピタン、ピタン― その音は徐々に強くなってきている。 恥辱の表情を浮かべながら体を震わせるミドラー。 手を伸ばそうとするも「隠者の紫」に絡みつかれ動かせない。 「はぁ…はぁ…お、お願いッ…お願いだからッ…」 「お願いだから、もう許して、か? ふむ、しかたないのう…」 「いっ…いじわる言わないでぇっ! お、お願い、欲しいのッ!」 拘束されて哀願するミドラー。 目は潤み体は火照っている。 「いいじゃろう…ご褒美じゃ 波紋疾走のビートッ!」 「あひぃッ!…んぁ…」 波紋をこめた肉棒がミドラーを貫いた。 「ブッ壊すほどシュートッ!」 両胸を揉みしだきながら加速し、ゾクゾクと走る快感とともに ジョセフは全てをだしきって絶頂に達した。 「隠者の紫」の力の弱まったことを見て取ったミドラーは スタンドをふりほどきすかさず距離をとる。 さすがに息切れが激しく、ジョセフは疲れた表情で呆然とミドラーを見た。 ミドラーは妖艶に微笑んだ。 「次にあんたはそんなはずは…という」 「そ、そんなはずは……は! わしの…得意のおハコを! しかし、そんなバカな、波紋入りの精液をくらって…」 「フンッ!あんたがぶちまけたのはその中さッ!」 ジョセフは下をみる。 コンドームがついている。 付けた覚えがない。 「フフッ…ゴムも鉱物の一種、 あんたが油断して一回抜いた後もう一回挿れるときに付けといたのさッ!」 「ぐっ…くそッ!」 「あなたなかなかステキだったわよ」 コンドームはカミソリへと姿を変え、 そして室内にジョセフの絶叫が響いた。 to be continued… 次回 「裁くのは誰だ!?」 SS一覧に戻る メインページに戻る |