第一部 ファントムブラッド
「ジョナサン、どうしたの?震えてるわ」 エリナはジョナサンの逞しい胸に顔を埋め、不安げに問い掛けた。 「それにこんなに鼓動が速い…」 「ごめん、エリナ。ぼく、こういうの初めてだから…すごく緊張してるんだ」 ジョナサンは顔を真っ赤にして答えた。 エリナはクスッと笑いウブな彼を抱き締めた。 「ジョナサン、私だってドキドキしてるのよ?だって、初めてあなたと結ばれるんですもの」 「エリナ…抱いていいかい?」 エリナが小さく頷いたのを合図に、ジョナサンは彼女をベッドに押し倒した。 ギシッと音を立て、ベッドが大きく揺れる。 「愛してるよ」 指を絡め、唇を重ねる。 白い首筋に触れるだけのキスをしながら服を脱がしていく。 不器用な愛撫がもどかしかったが、エリナはそんな彼が愛しかった。 「とても綺麗だよ、エリナ」 「恥ずかしいわ…」 エリナは露になった肌をシーツで隠した。 ジョナサンは邪魔なそれを剥がす。 「恥ずかしがらないで、もっと君のすべてを…ぼくに見せて?」 戻る |