なんでもする
北田秀一×わぴこ


「…また牛小屋が壊れたって?」
「えへへ、ごめーん秀ちゃん」

おだやかな昼下がりの生徒会室。気難しい顔で腕を組む秀一の前で
反省しているのかしていないのか…わぴこはいつもどおりの、まさしく満面の笑みと言うべき表情をうかべてニコニコと彼を見上げている
それを見て秀一は深いため息をついた

「牛達の監督は飼育係のわぴこの仕事だろ?先月補修工事をしたばかりだってのに、なんでまたこんなことになったんだ」

相変わらずニコニコしているわぴこの額に、大きな汗が浮かぶ
新田舎ノ中は、お嬢様育ちの理事長の浪費癖のせいだけではなく
私立中学にしては良心的な授業料に似合わぬ敷地面積とそこで飼育する大量の動物、
その維持費や餌代諸々に加え校長の思いつきで行われるイベントでかかる予定外の出費などにより
常に切迫した経済状況下におかれている
しかも動物はみなのびのびとしすぎている感があり、特に牛達は独自のコミュニティを確立していて不良グループまで存在する有様
わぴこが一喝すれば静まるのだが、しょっちゅうトラブルを起こしていて小屋の倒壊も今まで一度や二度ではなかった。
その度に秀一はなんとか生徒会の予算から修理費を捻出し、いっこうに働く気のない葵に代わって会計業務を行ってきたのだが…

「言っておくけど、予算は今月も赤字なんだ。牛小屋建設にあてるお金なんて無いよ」
「そんなぁ!」

わぴこの顔からはいっきに笑みが消え、ショックで大きく見開かれた目には涙、顔には縦線が走っている
いつもながら見事な百面相だ…そんな事を考えつつ、秀一はちょっとした復讐心を満たしていた。

(生徒会でお金の心配をしてるのは僕だけなんだものなあ。少しはこらしめてやらないと。)

本当のところ、牛小屋を再建するくらいの予算がないわけではなかった。どうせまたこんなことになるだろうと備えておいたのだ。

(…こんなに早く使うことになるのは想定していなかったけどね。)

下を向いてまた小さくため息をつき、いじめるのはこれくらいにしてわぴこを安心させてやるか、そう思い顔をあげたときだった

「お願い!わぴこ、なんでもするからっ!」

ギャグ顔から一転、シリアスな様相でわぴこの顔がすぐ目の前にせまっていた。
少々薬が効きすぎたか?わぴこの発した台詞は秀一にとってなかなか魅力的なものだったが、普段は見ないその態度に罪悪感と戸惑いを覚える。

「どうしたんだわぴこ?そんなに切羽詰まった顔で。」
「だって、わぴこのせいだから…」

どうやら今回の牛小屋倒壊はわぴこが原因らしい。牛達が少々暴れたくらいではびくともしない小屋に、一体何をしたのか…。

「小屋がなかったら、ちーちゃんまた牛さん達を飼っちゃ駄目って言うかも…わぴこのせいなのに…。だからおねがい秀ちゃん!」

わぴこの顔はやはり真剣そのものだ。相変わらず目には涙が浮かんでいるが、縦線は消えてなにか決意を秘めたような表情をしている。
意地悪な嘘をついた気まずさから顔を逸らし俯いた秀一は、視線の先にプリーツスカートの裾からのぞくわぴこの白い足を捉えた。
細くしなやかで、走りが得意なだけあってひきしまった筋肉。それでいて少女らしい曲線を描き、白くみずみずしい肌は触れれば手がすいつきそうだ。
…胸の奥で普段は眠っていた彼女に対する黒い欲望が目を覚ます

「なんでもするって、そう言ったね?」

ピンク色の頭がこくん、と頷く
いつもの軽い口調ではなかった。「なんでもする」という言葉に嘘はないだろう。

(とはいっても、こんな命令をされるなんて思ってもいないだろうなあ…)

「秀…ちゃん?」

しばし思案に耽った秀一の沈黙を、不安げな声でわぴこが遮る。
その声を聞いた瞬間、まだためらいの残っていた秀一の胸を嗜虐的な欲望が支配した

「それじゃとりあえず服を全部脱いでもらおうかな」
「えっ!?」

わぴこの顔に今度は驚きが広がる。嫌悪でも恥じらいでもなく、純粋な驚きだ。

「裸になるの?なんで?」

本気で全くわけが分からないらしい。14歳という年齢に増して幼い彼女には、秀一の欲望は理解の範疇外のようだ。
戸惑いながらも言われた通りするするとセーラー服のリボンを解き、脱ぎ捨てる。
スカートもばさりと落として、促されるまでもなく下着もぽいっと無造作に投げ捨てた。

「これで良いの?」
「ああ。今度はそこにすわって、こっちにむかって足をひろげるんだ」

あまりにもすんなりと従うわぴこに少々の肩すかしを感じつつ、感情を殺した声で告げる。

「それでそこの…そう、おしっこが出るところだよ。そこを指でいじってごらん」

言われるままに応じるわぴこ。何が何だかわからないといった面持ちだが、変化はすぐに訪れた。

「あれ?…ふぁ、なんか…変なかんじ…」

しだいに湿り気を増しテラテラとした光沢を見せ始めたわぴこの秘部は、指のうごきにあわせてクチュクチュといやらしい音をたてる。
同時に息づかいは乱れがちになり、顔はほんのり赤く上気する
その様に目をうばわれながら、秀一は自らもベルトを外し下半身を露出した。
当然のごとくペニスは限界まで膨張し先端からは透明な汁をたらしている
その様子が目に入っているのかどうか、秀一の異変に気付かないほどわぴこは自慰の刺激に耽溺しているようだ。
秀一はすっかり止まらなくなったわぴこの手をどかし、自分のものをそこにあてがった

「秀ちゃっ…!?」

ズププッ

秀一の熱いペニスがわぴこの膣を一気に突き上げる

「…ッ、ひぎッ!?ふぁああああッ」
「!!!」

小柄なわぴこのそこはやはり狭く、みちみちときつく締めつけてくる。

「…ッハァ、わぴこ、痛いかい?」
「ん…うん…でも、なんか、おまたのとこが痺れたみたいな変なかんじだよぅ」

荒い息づかいで告げながら涙で潤んだ瞳で見上げるわぴこの表情に、秀一はますます欲情した
我を忘れ目の前の小振りだがはっきりと膨らみを感じられる乳房にむしゃぶりつくと、腰をふって何度もわぴこの幼い性器に挿入する。

「きゃふッ、ンン…ッ…秀ちゃぁん」
「わぴこ…っく!」

窓の外ではいつもどおりの生徒達の喚声が響いている。ごく普通の昼下がりの生徒会室は、二人の熱を帯びた吐息で満たされていた
とっくに聞き慣れたつもりだったわぴこの声。どんなにやかましく騒いでいても平然と勉強を続けていられたのに
突かれるたび漏らすかすかな嬌声は秀一の心を乱し、どんどん行為へとのめりこませる

「ンフッ…アッ、アアン」
「わぴこ、可愛いよ…うぅっ」
「ハァハァ、ンンッ」

どのくらいそうやってお互いの性器を擦り合わせていただろうか。ふいに、わぴこの体をこれまでにない快感が電流のように駆け巡った

「やっ…あああ!?秀ちゃん!わぴこ、わぴこなんかヘンだよぉっ!?」
「わぴこ、わぴこぉっ…!」

ヒクヒクと痙攣をはじめたわぴこの膣はその激しさを増し、快楽の渦に飲み込まれながらしっかりと秀一のものをくわえこむ

「…わぴこ、僕もイクよっ!」

ドクッ、ビュルルルッ

勢い良く発射された秀一の精液がわぴこの膣口から溢れ出す

「熱っ熱いよぉあ、あ…秀ちゃ…気持ちィッ、気持ちイイのぉおっ」

子宮に秀一の精子を受け止めながら、わぴこはなかなか絶頂から戻ってこれずに声を上げる

「秀ちゃあぁん!アッ、アッ!アン!」

秀一はガクガクと震えるわぴこの体をぎゅっと抱き寄せた…

「ふぅ…」

やってしまった…心地よいけだるさの中、冷静さを取り戻した秀一は自分のした事に驚いていた。普段は温厚、マジメで通っているのに…
一方、キレると恐いというのも自分によせられた周囲の評判だった。
怒りとは違うが、衝動的に攻撃的な行動に出てしまう自分の一面を改めて認識する。

(まあ普段尻拭いばかりさせられてるんだし、わぴこの初めてをもらうくらいの権利はあるはずだよな…)

横を見ると、そこにはあまりの刺激に疲れ果て流石にぐったりとしたわぴこが眠っている。
とりあえず誰かが入って来たらマズイからと服は着せてやった。
事後だというのに、発育途上の弾力のある胸に触れて思わず動揺する

(さっきは夢中で気付かなかったけど、わぴこも大分女らしい体になってたんだなあ)

「ん…秀ちゃん?」

「あ、起きたかいわぴこ?さ、さっきはごめん」

先刻の情事が嘘のようなあどけないわぴこの寝起き顔を見ると、秀一は真っ赤になって思わず謝罪した

「なんで秀ちゃんが謝るの?牛さんたちの小屋なおすためだもんねっ」

わぴこはというと秀一の態度など意にも介していない。またいつもどおりの満面の笑みだ。

「ああ、わぴこが頑張ってくれたからもう大丈夫だよ」
「良かったー!秀ちゃんありがとう!」

何がどうなって大丈夫なのかなど考える様子もなく、わぴこはスキップで部屋を飛び出して行った。


数週間後

「…今度は豚小屋が壊れたって?」
「えへへ」

ニコニコしながら大きな汗をうかべて報告に来たわぴこが、今度はほんのり頬を染めイタズラめいた表情になる。

「わぴこ、また頑張るね!」






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