屋上
進藤一生×香坂たまき


_「・・・進藤先生・・・?」

「何だ?」

屋上で何故か組み敷かれた体勢のまま、
たまきは青空を背にして微笑む進藤に尋ねた。

「この体勢・・・何?」

たまきの頬を撫でながら、進藤がクスりと笑う。

「さぁ・・・?」

「さぁ・・・じゃないわよ!どいて」

嫌な予感を感じつつも、たまきは口を開く。
すると進藤は さらに微笑みを深くして答えた。

「それは無理な相談だな」

「なっ・・・ちょっと、待っ・・・!」

言いかけた言葉を遮るように、進藤はたまきの唇を塞ぐ。
何度も何度も角度を変えて口付けると、
息苦しさから、わずかにたまきの口が開いた。

一瞬開いた隙間から舌を侵入させて歯列をなぞり、舌を絡め
味わうように口内を犯していく。

「ふっ・・・んぅ・・・!」

何とか逃れようともがいていたたまきの動きが、除々に弱くなっていく。
口で受け止めきれない唾液がたまきの頬を伝い
唇を離すと いやらしく糸を引いた。

「やっ・・・何考えてっ・・・!!」

「何がイヤなんだ?そんな潤んだ眼して、頬も紅潮してて・・・
誘ってるようにしか見えないんだが。」

「っ・・・そんな訳ないでしょ!」

進藤はたまきの服のボタンを外し、指で肌をなぞっていく。
下着越しに胸の膨らみに手を這わせると、たまきの身体がビクッと震えた。

「・・・んっ!」

「どうした?もしかして・・・感じてるとか?」

「そんなんじゃ・・・あぁ!」

下着を外され胸の突起を摘まれて、たまきの口からは嬌声が零れる。

「んッ・・あ!やめっ・・・人が、来たら・・・!!」

誰かに見られたら、どうするの?

たまきがそう言うと、進藤はたまきの額にキスを落とした。

「人が来たら、見せつけてやればいい。お前は俺のモノだ、って事をな・・・」

不敵に笑いながら言うと、進藤はスカートの中に手を入れて、
下着越しにたまきの秘められた場所を撫でる。
直接触れていなくても それだけで彼女は身体を震わせて、
進藤はまたクスクスと笑った。

「今日はいつもより感じやすいみたいだな。
・・・屋上だから、興奮してるのか?」

「・・・っう、んんっ・・・」

たまきは口に両手を当てて必死に声を抑えるが

「やあぁっ!!」

直接 秘部に触れられて、抑えきれずに声を上げる。

「たまきのココ、凄い事になってるぞ?」

指を挿れて掻き回すと、卑猥な水音が聴覚を刺激する。
感じる場所ばかりを攻める進藤の指の動きに、
たまきは次第に溺れていった。

「ふぁっ、あぁっ・・・い・っせい・・・も、やめて・・!」

進藤はどこか楽しげな様子で愛しい恋人の乱れる様を見ていたが、
そのうちたまきが達しそうになると指を引き抜いた。

「あっ・・・?・・・っやぁ・・・一生っ・・・?」

達する直前で快感を断ち切られたたまきは、
快感による涙を零しながら縋るような目で進藤を見る。
進藤はにっこりと微笑んで、たまきの頬に触れた。

「・・・どうした?やめて欲しかったんだろ?」

「・・・っ・・!!」

たまきは泣きそうな顔で進藤を見つめるが、
進藤は黙って見ているだけで何もしようとしない。

「一生・・・っ!」

「ちゃんと口で言え。じゃなきゃわからない」

「そんな・・・っ、訳ない・・・でしょ!」

「言わないとずっとこのままだぞ。いいのか?」

一向に何もしてくれない進藤に耐え切れなくなったたまきは
とうとう懇願の言葉を口にした。

「おねが・・・いっ、イカせて・・・!!」

たまきが目に涙を溜めて懇願するのを聞いて
進藤はたまきの髪をそっと撫でる。

「上出来。」

「・・・ああああッ!!」

既にはちきれそうな熱に奥まで貫かれると、
たまきの身体が仰け反った。

先程進藤に焦らされた所為で ほとんど理性が切れかけていたたまきは
無意識のうちに快楽を求めて自ら腰を動かしていた。

それに気づいた進藤も、より激しくたまきの中を突き上げる。
ここが屋上だということも、扉の影から人が見ていることも
まるで気に止めずに

「あっ・・・はぁっ・・・!い・・っせ、もう・・・!」

「いいぞ・・・イッても・・・」

「ひぁっ・・やっ、あぁ     っ!!」

一際高い声を上げてたまきが果てると、
進藤はたまきの腹の上に欲望を吐き出した。

「・・・大丈夫か?」

「大丈夫じゃない、わよ・・・背中が痛い」

先程の行為で体力を使い果たしてしまったのか、
たまきはぐったりと進藤にもたれかかった。

「悪い・・・」

動けない恋人の乱れた服を元に戻してやりながら、
進藤は苦笑する。

「誰もこなかったからいいものを、誰か来たらどうするつもりだったのよ!」

「誰もこなかった?・・・やっぱり気づいてなかったのか・・・」

それどころじゃなかったもんな
そう言って進藤はたまきの目を覗き込んで微笑む。
その微笑みの中に、たまきは悪魔を見た気がした。

続編:屋上 続編(矢部淳平×香坂たまき)






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