進藤一生×香坂たまき
![]() 「今すぐお前を・・・俺に・・くれ」 そう囁く。 すべてを自分のものに 誰にもやらない為き 例え、それが神だろうと彼女を連れてなどいかせはしない・・・ 堪らず、その白い首筋から胸元まで舌を這わせ濡れた肌を味わう。 「ん・・・やめて・・こんな所で」 たまきが、吐息まじりな小さな声で呟いた。 「こんな所で、するのは初めてか・・?」 少し意地悪に聞いてみると、彼女の頬が赤く染まる。 「女性の過去には触れないものよ・・」 「何かしらお前の初めてになりたくてな・・・」 彼は、そう切なそうに言うとたまきの目じりに優しく口付けをし 胸に這わせていた手を優しく動かし その胸の先を指で焦らすように、こすり上げる。 「けど・・嫌だと言うなら、するつもりはない・・」 そう言いながらも、その手は激しさを増し指が彼女の柔らかな肌に食い込んだ。 「あっ・・あ・・やっ」 たまきが喘ぐように甘い声を漏らしながら、彼の髪の毛を優しく掴んできた。 「言ってる事と違う・・じゃ・・ない・・」 片手で彼女の腰を強く抱えると、差し込んでいた指の動きを強める。 「あ!・・・やだ・・・ああ」 たまきは強く目を閉じ、彼の首筋に顔を埋めた。 首筋にかかる、甘く熱い吐息と、かすれ始めた淫らな声が 進藤を堪らなく煽り始め、我慢も限界だった。 「早く・・言うんだ・・」 そう囁くと、指を増やし奥深く、少し強引に埋めると彼女の体が揺れるぐらい激しく動かす。 「ああ・・んん!」 彼女は大きく喘ぐと、顔を上げ背中を反らし体を震わせた。 その濡れた体は冷えるどころか、内から湧き上がる熱で、ばら色に染まっている。 「言えよ・・」 進藤の、かすれた呟きにたまきは、薄く目を開けた。 快楽に染まり潤んだ瞳が、進藤を見つめ、その艶かしい唇が震えるように開く。 「・・やめないで・・・」 彼の心が震える。 「もう、一度・・」 その言葉に、たまきはやるせない顔をすると進藤の耳元に唇を寄せた。 「・・やめないで」 吐息のように囁くと、彼女は彼の髪に指をもぐらせた。 進藤は、体の底から湧き上がる欲望を抑えつつ より深く入っていた指を回してやると たまきは、身をよじるようにして喘ぎ、彼の唇を割るように口付けてきた。 その唇と舌を味わいながら、指を引き抜き彼女の腰を掴むと 唇を僅かに離した彼女が、こちらを見る。 恥ずかしげな表情と快楽を求める、その瞳。 「・・堪らないな・・お前って奴は、ほんとに」 そう言うと、その細い腰を力強く、熱くなっていた自分自身に引き寄せた。 「あっ!」 その、のめり込む感覚に、彼女が短い声をあげ目を強く閉じた。 彼女を突き上げる彼の動きを、浮力が助ける。 「あ・・あっ!・・いやっ」 彼女の淫らで泣き出しそうな声に進藤は、これ以上ないぐらいに酔いしれ、その動きを助長させる。 その快感に支配された彼女の体が震え始めた時、彼の心に悪戯な気持ちが芽生え、その動きをピタリと止めた。 彼女は喘ぎの残った口を僅かに開いたまま、息を乱し不振気にこちらを見つめている。 「・・・ど、したの?」 不安げな声に進藤は優しく笑う。 「無理をさせたくない、もう出よう」 その言葉に、たまきは目を見開いた。 「な、なに?」 快楽に支配された彼女の頭は、今の言葉を上手く理解できなかったらしい。 「このへんで、やめよう、と言ったんだ」 彼は自分の欲望を隠すように眼を伏せたが、手は彼女の背中を撫で上げてしまう。 「そ・・そう。」 小さく呟く彼女を、僅かに見上げれば、その眼が涙目になっている。 ちょっと、やりすぎたか・・ あまり意地悪すると本当に出ていってしまうだろう 「じゃ・・無理してないっていう証拠でもみせてくれ」 彼女の頬に手を寄せ甘く囁く。 「証拠?」 「ああ、そうだ」 意味がよくわからないという顔つきの彼女の唇に、指を這わせながら更に囁く。 「君のしたいように・・・」 そう言って、指をそのまま下に滑らせ胸を優しく撫でる。 たまきはピクリと動くと、みるみる顔を赤くさせ その意味を悟ったようだった。 淫らで妖艶なたまきの恥らう姿が、どうしようもなく彼を、欲情にのめり込ませる。 そして彼女を促す。 「ここからはお前次第だ・・・」 そろそろ自分も限界だった。 顔を赤くした彼女は、彼の目を手でそっと覆う。 「見ないで・・」 そう言うと、徐々に動き始めた彼女の恥ずかしげな態度とは裏腹な、どこまでも官能的な、その動きに進藤の体がゾクリと震える。 これだから、堪らないんだ。 快楽の淵まできていた彼女の体は、すぐに熱を帯び、その動きを激しくさせた。 進藤は、眉を寄せると思わず奥歯を噛み締める。 「あ!・・あっ・・ん」 彼女の声が、目を閉じていた彼の耳に妖しく響いた。 いつのまにか目を覆っていたたまきの手が、彼の髪の毛を掴み、悩ましげに動いている。 目を開けると、自分の目の前にいる彼女は目を硬く閉じ、甘い喘ぎ声を漏らす唇は薄く開いていた。 際限なく、感じているその顔。 どうして、そんなに淫らで艶やかなんだ・・・お前は 彼女の体が震え大きく反った。 堪らず、その体を抱き締めると胸に顔を埋める。 快楽に支配され、彼にもたれかかった彼女を強く抱き締める。 ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() |