進藤一生×香坂たまき
![]() 「……あつい……」 窓を全開に開けた居間にて ノースリーブの膝丈のワンピースという あられもない姿でたまきはだれていた。 隣ではぱたぱたと暢気な動きで進藤が そんな彼女を団扇で仰いでいる。 「暑い!暑い!暑い!暑い!」 「たまき・・・、そんなに言っても暑さは変わらないぞ。」 「だって暑いんだもの! 何でこんな暑い日にエアコンが壊れるのよ!!」 既に寝返りをうつだけの気力もないのか 言葉だけを進藤に返し、たまきは額を流れる汗をぬぐう。 季節は真夏。 それの暑さは、歴史上まれにみる猛暑、と 既に太鼓判が押されている代物であった。 「壊れたものは仕方ないだろ・・・」 「もぉ〜〜!!一生どうにかしてよ…… こんなに暑くちゃ何にもする気になんないわよ!!」 フローリングの床の冷たさも、すでに緩くなってきており 不快感ばかりが募っていく。 「どうにかって…どうしろって言うんだ… 俺は電気屋じゃないんだぞ」 「ったく、使えないわね・・・。」 じろっと険悪な目つきでたまきは隣にいる進藤を睨みつける。 ──完全な八つ当たりである。 「あーあ……夏バテなんて、冗談じゃないわよ」 「夏バテってお前・・・さっききっちり食べてたじゃないか・・・」 「当たり前でしょっ!! 家でごはん抜いてたら、いつまともな物食べろって言うのよ!」 たまきは勢いづいてむくっと起きかけ……再び床に倒れ込んだ。 「たまき……?」 「もう……やだ、暑いのが1番嫌い!!」 もう何も言う気力をなくしたのか その言葉を機にたまきは横になったまま黙ってしまう。 やれやれ、と肩をすくめ進藤はすくりと立ち上がった。 「ほら。」 差し出されたのはアイスキャンデー。 それを見て一先ず機嫌が直ったのか 笑顔で起きあがるなり、美味しそうにペロペロと舐め始める。 その様子に欲情した進藤は、たまきが1本食べ終きるのを見計らい 「俺にも少しくれ・・・」 言うが早いか、進藤の唇がたまきの唇を塞ぐ。 反射的に抵抗しようとしたたまきの身体をきつく抱きしめ 思う存分その唇を味わう進藤。 舌を絡ませながら 進藤はたまきの身体をゆっくりと床に倒していく。 「はん……あ…くぅん……」 たっぷり口腔を犯して進藤が唇を放すと たまきの瞳は既に潤み始めていた。 その事実に気付いていないのか、たまきは首を振り 「や……こんな、明るい中で……やめてよ・・・」 力の入りきらない手できゅっと進藤の服を掴んで抵抗の意志を示す。 そう、彼女は気付いていない。 その仕草が、どれほど彼を刺激するのかということを・・・ 進藤はたまきの懇願をあっさりと無視し 服の上からたまきの身体をなで始める。 「や・・・だって言ってるでしょ!聞きなさい!!」 「それは無理な命令だな」 そう言う進藤の手は既にたまきの服の中に滑り込んでいた。 ワンピースと下着を一緒にめくり上げ 赤く色づいている蕾にキスをする。 それだけで、たまきの体はぴくぴくと震えて反応を示す。 「止めろって命令した割には敏感な反応。」 くくっと笑みを漏らしつつ 進藤の唇はたまきの肌を巧みに味わっていく。 「……煩いっ、わね・・・暑苦しいから止めて!!」 「まだそんな事が言えるのか・・・脱いだら涼しいだろ?」 必死に流されないように、いつも通りでいようとする様子が可愛くて 進藤はたまきの頬を撫でながら、軽くついばむように再び唇を奪う。 「ふ、ぅ・・・・ん・・ぃや!」 相変わらず口では強がりを言っているが たまきはもう、抵抗はしない。 心地よい愛撫に身を任せ、されるがままになっている。 それに気をよくした進藤は指をたまきの秘所に滑り込ませる。 「あんっ、ああ……はっ!!」 「濡れてるぞ、お前のココ。こんなに溢れて、聞こえるだろ?」 くちゅくちゅと秘所から響く水音に、たまきは首を振る。 「…きこえ…ないわよ…!!」 「なら質問を変える。気持ちいいか?」 「…………」 「たまき、ちゃんと答えるんだ。」 言い終わらないうちに、進藤の指が敏感にな突起を摘む。 「ひ・・ゃんっ!」 摘んでそのまま揉みつぶすようにぐりぐりと強く嬲る。 付き合い始めて、何度も何度も快感に浸らされ 慣れきった身体には強すぎる快感で… たまきの喉からは止めどなく喘ぎ声が響いていく。 「ああ……あん…ひぁ…あんんっ」 「それが返事か?」 にやりと、悪魔的な笑みを浮かべつつも 進藤の指の動きは少しもおさまる気配はない。 荒い息をつきながら、たまきは顔を真っ赤にして答える。 「…っ…そぅ…よ…!」 「そうか。なら・・・ もっと、大きな声で聞かせて貰うとするかな。」 「な・・・!っぁ・調子乗らないで!!」 「ん?それは足らないって事か?ならば・・・」 秘所に入り込む指がもう一本増えて 更にちゅくちゅくといやらしい音を立てる。 ぴくぴくと震え、快感に流されつつも たまきははっきりとした口調で言い返す。 「それ、が・・調子に乗ってるって言ってんのよっっ!」 そう言って起き上がろうとするが そんなたまきをあっさり押さえつけ 進藤は困ったように微笑んだ。 「…素直じゃないな。そんなに可愛くない事ばっかり言うなら──」 器用にたまきを俯せにすると、その両手首を軽く押さえ込み 「本格的に苛めてやる」 ぼそりとたまきの耳元で呟く。 それは呪縛の力を秘めたもの 「な!?苛めるって何する気よっっ!?」 「こうするんだ」 言い終わるなり、進藤の唇はたまきの秘所を弄ぶ。 「うんっ……うぁ……あん…ああっ…そんなっ!!ダメ……!」 「何がダメなんだ?こんなにひくついて… …ほら、熱くなってるのが自分でも解るだろう?」 ぴちゃぴちゃ…ちゅくちゅくと。 耐えることなく指と舌で奏でられ、響く淫らな音に たまきは息をするのも辛いほどの羞恥でいっぱいになってくる。 何よりもその快楽に慣れきった身体が もっと、と叫んでいるのが解ってしまう。 「ふぁん……ああ……やぁ!……あっん…」 「もっと……か?」 「ん・・違っ・・・ああぁ!!」 床に頬を押しつけたままの姿勢で たまきはわずかに頭を左右に揺らす。 そういった返しをするほど 進藤の行動がエスカレートさせていく事を たまきは身体で嫌という程、知らしめられている筈なのに・・・ そして今日もやはり、進藤はにやりと妖しく笑うと 愛撫する手は休める事なく、さらりと爆弾発言をする。 「そうか・・・ここまでしてもまだ素直になれないんじゃ… …もう一工夫するしかないな」 言いながら、たまきの秘所に入っていた手を引き抜く。 彼女の蜜を殊更丁寧に舐めとる仕草は普段では考えつかない程 色めいていて…… 恥ずかしいという気持ちを感じつつ 呆然とそんな事を考えるたまきの視界の隅で 進藤が何やら箱から取り出す。 一瞬みえたそれに見覚えがあるのは……気のせいだろうか。 たまきがそっちに気を取られている間に 進藤は近くにあったクッションを取り たまきの上半身を乗せると、腰を高く上げさせる。 「や…!…こんな、格好……!!」 いきなりの事に戸惑い、羞恥の声を上げる。 「可愛くなってきたな。これから、もっと素直にしてやる」 「何?……ひゃんっ!」 びくっとたまきの全身が揺れる。 進藤が手にしていた物を、たまきの中に入れ始めたのだ。 その正体は・・・・ 「やっ、冷たっ・・・!!」 「それはそうだろう。アイスキャンデーだからな」 さっき1本食べただろ?と言って 未だたまきの蜜で濡れる手でアイスを ぐりぐりとたまきの中に入れていく。 そのアイスは熱くなったたまきの内側の熱で溶けていき 秘所を満たす液体のどこまでが蜜なのか、判断が付かない程だった。 「ああ…!…こんなの、いや…あん!…はぁぁ」 「いい声。もっと聞かせてくれよ」 そう言った瞬間、たまきの中に入ったものが最奥をついた。 「ひんっ、あ…あああああっっ!!」 焦らされ続けた身体は、既にその刺激に耐えられなかった。 快感に支配された全身を張りつめ、たまきは絶頂に達してしまう。 ぴくぴくと小刻みに揺れる身体を見つめながら 進藤は秘所に突き立てていたアイスを引き抜き、ぺろっと舐める。 「お前の蜜の味が染みこんでる…」 そこに浮かぶものは、嬉々とした次なる企みを含んだ笑み。 「次は、俺を気持ちよくして貰おうか」 「……ん? あ……むぐ」 ぼんやりと快感の余韻に浸っているたまきの口に自身を含ませる。 「ほら…さっきアイス食べてたみたいに…」 「んむ……はん…むぐ…」 ぴちゃぴちゃと先程とは違う水音と 荒い息遣いがしばらく響いていく。 「ん……イイぞ、その調子だ。 だんだん上手くなってきたな・・・」 誉めながら、微妙な動きをする頭に その髪に触れ、指を絡ませる。 「ご褒美だ」 そう言って、進藤は残っていたアイスを 再び秘所に入れ、かき回す。 「!…んんっ……は…うぐ……んん!!」 「ほら、気持ちいいだろう? 上手に出来てる、ご褒美だから普段よりも・・・」 ポタポタとたまきの秘所からは雫が垂れ フローリングに水たまりを作っていく。 たまきの口に入った自身を上下に揺らしながら 進藤は自身の快感を高めていく。 「…くっ…でも、もういい…」 だがたまきは進藤がそう言っているにも関わらず 止めようとはしない。 それどころか、更に音を立てて先端を吸い上げてくる。 「んんっっ……は、ん…ん…むぐ……」 負けてたまるか・・・・と 極める直前で進藤はようやくたまきの口からそれを抜き取る。 「もういいって言ってるだろ? ──まだ…悪戯する気か…なら・・・あれ?」 訝しげな顔をした進藤が視線を移す。 先程までたまきの秘所に入れていたアイスはかなり溶けてしまい 棒だけが抜けてしまったのだ。 「たまきの中、よっぽど熱いんだな。アイスがこんなに溶けて……」 そう言って棒だけになった事をたまきに見せると、たまきの反応は 進藤が予想していたものとは著しく異なっていた。 「……嘘?!・・・どうしてくれるのよ! きちんと責任持って対処してくれるんでしょうね?!」 俯いたかと思うと、はっきりとした口調で罵声を浴びせられた。 その声に、やり過ぎたか?と 急に不安になり、たまきの表情を確認しようと下にある顔を覗き込むと それを見計らったかのように、たまきはくすりと笑った。 「・・・冗談よ、本当に怒ったかと思ってびっくりした? それより・・ね。・・・一生」 熱っぽい、艶のある声でたまきが進藤を呼ぶ。 すっかり快感にとけきった瞳は熱い雫で潤んでいた。 「もう……ダメ…お願いだから、──して」 その瞳でたまきはまっすぐに漆黒の瞳を見上げる。 「なにを、だ?」 やられた・・・ 進藤はそう思ったが、何とか冷静を装い、返す。 けれど本当の所は、激しく心を乱され動揺していた。 自分が優位に立っていた筈なのに ふいうちを突かれれば その熱の篭った視線と甘く罠を仕掛けられれば 容易に惑わされてしまう。 「・・・さっきの仕返し? ……一生のを私にちょうだい……?」 どこまでも罠の手を緩めない彼女。 こうなってしまったたまきを前にすれば 理性なんて物は、簡単に音を立てて崩て落ちる。 「俺の何をあげたらいいんだ?」 だけど やられっぱなしになるのは悔しいのか その絡みつく罠から必死に逃れ すぐにでもたまきの中へと突き立てたい衝動を 何とか抑え込んだ。 いつもこうしていきなり主導権を奪われそうになるが そうなっては面白くない。 彼女の思惑通りにならないように、進藤も負けずと仕掛けていく。 「…本当に何処までも苛める気なのね…… 解ったわよ、私の負け…… 素直になるし、好きにしてから… もう焦らさないで…?お願い…」 「それでいい・・・」 たまきの言葉に笑顔を惜しげもなくさらし 進藤は軽々とたまきを抱き上げると 居間のテーブルの上にその身体を乗せる。 俯せのまま、頭から腰までをテーブルの上に乗せ 足は垂れるように落ちている。 そんな姿勢にし、苦しくないように気を遣ってか、身体の下に 先程のクッションを入れるのも忘れない辺りは流石である。 羞恥に震えるたまきの両足を左右に広げ 秘所に自身を軽くすりつける。 その淫らな音とともに、性への刺激を受けたたまきの口から 快感の喘ぎが歌のように響き渡る。 「あっ……!ね…一生・・・早く・・・」 「あぁ、たまきの希望通り・・・」 その言葉を言い終わらぬうちに 進藤のそれがたまきの中に入り込むっ。 「ああああっん…くぅん」 ようやく満たされた感覚と、望んだ快楽に たまきの声が跳ね上がる。 その声にうっとり聞き惚れながら 進藤はたまきの中に入れた自身をゆっくりと快感を味わうように 前後に動かし始める。 「…まだ中にアイスが残ってるの、解るか?」 「んん、あ……当たってる……」 「たまきの中で俺がアイスを潰しているのも?」 「あんんっ! 解る、わ!…ん…いい……っ」 「ほら、胸ももうこんなに硬くなって… …ココも、大きくなってる」 進藤の指は胸の頂と秘所で輝く真紅の突起に伸ばされ ほぼ同時に揉み立て始める。 その度にたまきの身体は飛び上がらんばかりに大きく反応する。 「あああっ……ふあん…ひんっ……だめ! …あああ……そんなにしたら、すぐにイっちゃう…」 「何度でも、イけばいいじゃないか。」 少しも動きを止めることなく いや、なお一層の激しさでたまきを責めながら 進藤はそう嘯く。 「こんな乱れたたまきを見れるのは、俺だけだ・・・ 誰にも、見せない・・・」 「当たり…前…よ!ふああ…一生・・・んん! 貴方、だけ…!!…ああ、ん・・・!!」 今までにないほど、大きくたまきの身体が強ばり そして一気に力が抜けた。 「・・・イったか。 でも俺が満足するまでは付き合って貰っていいんだろ?」 さっき好きにしていいって言った事忘れたとは言わせないぞ?と 進藤は笑みを深め、たまきを休ませる事なく 奥へずくん、と突き上げる。 「ひあっっ!!待っ・・!ふぁ……あぁ、んっ!!」 深く奥深く中に挿入され たまきの意識が快楽に支配された現実に戻る。 「くく……お前、以前は後からするのは嫌がってたのに 今はそんなことないみたいだな」 「……は、恥ずかしいわ、よっ、今だって・・・!!」 「でも、『嫌』じゃないんだろう? 気持ちいいってさっき言ってたし」 「っ・・・!!」 ──忘れたんなら── 「身体に思い出させようか?もう一度・・・いや、何度でも」 「んっ・・!ああっ___覚えて、る・・・からぁ・・」 激しく自身を打ち付け 、進藤がたまきの中と外を出たり入ったりする。 「ほら、後からの方が深く入るのが解るだろ?」 「あんっ……ああ…ん…ひぅ・・・!…」 ぴくぴくと震えながら、与えられる快楽に たまきの身体は酔いしれる。 「もう何度もイってるのに……俺のをこんなに締めつけて ・・・たまきの身体は、いやらしいな」 「やっ……ぁ!そんなこと……」 「気持ちいい、か?」 「んんっ……きもち、いい・・・わ、よ…」 とろけきった瞳であっても 今までにないほどはっきりした快感の声に 進藤の機嫌は急激に上昇する。 「本当に可愛いな、お前・・・」 「ん…ふぁ…ああっ……あんっああん」 「そろそろ限界か?」 進藤の言葉にこくこくと頷き 激しく腰を打ち付ける進藤の動きに たまきの身体も自然に快楽を求めて動き出す。 自由にならない体を、腰を揺らすたまきのその動きは さらなる快感をお互いに与えていく。 それに答えようと進藤の動きもなお一層の激しさを増していく。 いつしか、たまきはずぶずぶという淫らな音にさえ羞恥を感じず ただ身体を支配する快感に飲み込まれていく。 「ああ……あん…いい…もっと……一生…!もっとして……もうっ…!!」 「もっと、なのか、もう限界、なのか・・・どっちか解らないな・・・」 苦笑して言いながらも、進藤の手はたまきの全身に愛撫を加え続けている。 胸、腹、足、臀部、秘所…… そして、唇は至る所に所有の証とも言える赤い名残を残していく。 一際大きく進藤のそれが、たまきの最奥を激しく突き立てた瞬間 「は、んっ…!!…ああ…もう、だめぇぇっ!」 「あぁ。たまき、一緒にっ」 「あああああっ___!!」 頂点を極めた快感に、ふたりはともに達したのだった。 ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() |