料理
進藤一生×香坂たまき


―午後3時

進藤は揺れて目が覚めた。
…どうやら誰かに揺すられた訳ではなさそうだ。
医学書を読んでいて、自然と寝てしまっていたらしい。

今日はたまきと偶然休暇が重なった。
当たり前のように彼女は自分の家にいる。
もうずいぶん前からふたりはそういう関係になっていた。

ふと、キッチンの方からいい匂いがしてきた。
見ると、たまきがエプロンをして、なにかを見ながら料理をしていた。

「あとは…酢を小さじ1杯?……この量に対して小さじ1杯いれて効果あるのかしら」

さっきから小言をこぼしながら料理している。
そういえば、たまきが本格的な料理をしている姿をみるのは初めてだった。
興味といたずら心から、進藤は静かにたまきに近づき、徐に後ろから抱きすくめた。

「ちょ…っ」

少し抵抗の色は見せたが、本気で抗うつもりはないらしい。

「何つくってるんだ?」
「…秘密。もうちょっと待ってて」

そう言われても彼女に触れてしまった以上、抱きしめただけでは引き下がれなかった。
エプロンをめくり、カットソーの間に手を差し入れ、下着の上から敏感なふくらみに手を這わせた。

「ゃ…っねぇ、ちょっ…とやめっ…」

さすがに抵抗しだしたが、声に甘さがにじみ出ていた。
少し微笑んで耳元で囁く。

「…………欲しい」

その一言で、耳元から真っ赤になっていく彼女が愛しかった。

「お願い…もうちょっとで終わるから…そしたら……ね?」
「そしたら、何だ?」
「何だ、って…」
「言わないと分からないな」
「………っ…だから…」

恥ずかしがってますます赤くなる彼女をみて、

「まぁ、待ってるよ」
「え?…えぇ…」

意外にもあっさり手を離した進藤に、たまきは少し寂しさも感じた。
進藤はそれに気づきながらも、リビングへと戻った。

数十分後、たまきがリビングに向かってきた。
進藤はちらと目を向けると、たまきの腕をぐいと引っ張って自分の胸に抱き込んだ。
そしてそのまま抱きすくめながら、愛しい女の甘い唇を奪う。
息つく暇もないほど。
余裕を全てなくさせるほど。
長く、長く。
進藤はたまきの唇を吸いながら、いつもよりゆっくり、じらすように舌を絡め、わざと音を立てる。

そのいやらしい音色に、たまきは耐えられなくなってきていた。
唇と同時に、耳まで犯される。
たまきが耳に弱いことを、進藤は熟知していて、追い詰めてくる。
そろそろ限界だった。

「おい…キスくらいでそんなに感じるか…?」

進藤は急に唇を離すと、たまきの目を見つめながら言った。

「か、感じて…なん、か……」
「そうか、それにしては下半身が疼くみたいだな」

不敵な笑みを浮かべながら言うと、いきなりシフォンのスカートの中に手を差し入れてくる。
「きゃ…っ……ぃゃ…っ」

抵抗しても、もう無駄だった。
進藤の指は既に熱くぬめる部分に触れ、じらすようにさすっていた。

「…今からお前を美味しく料理してやるよ」

そう言うと、たまきの細い体を抱きかかえ、ベッドルームへと向かった。

「り…っ料理って…?」

ドサッととベッドに落とされ、進藤は馬乗りになってきた。
確実になにかを企んでいる、危険で甘い微笑みを浮かべながら…

「ね、…何する気…?」
「何って、決まってるだろう?」

そう言うと、強引にくちづけてきた。
いつもの彼とは比べものにならないほど、激しく乱暴なくちづけ。
嫌だった。こんな扱い。
嫌……なはず…だった。

そのうち進藤は、激しくくちづけたまま、たまきの服を脱がし始めた。
カットソーも、スカートも、下着も、全て。
たまきが全裸になると、進藤は唇を離した。
いやらしく糸がひく。

「おや…こんな所に旨そうなものがある…」

たまきの全身を舐めるように見つめながら、進藤はつぶやいた。

「んな…っ……んん…」

たまきが反抗しようとすると、進藤はベッドサイドに掛けてあった自分のネクタイを手にとり、たま
きの口にかませた。

「んふ…んんぅ……っ」
「さて、どう料理しようか…」

今まで見たこともないような不敵な笑みを浮かべて言うと、
たまきの胸の真ん中の赤い粒をねっとりと舐めあげる。

「んっ…ぅ…」

声を出せないたまきは、体をひねったり、進藤の頭を押しのけようとするが、何をしても男の力の前
では無意味だった。

「おとなしくしてろ…美味しく食べて欲しいだろう?」

耳を舐められ、舌を差し込まれながら囁かれ、たまきはもうおかしくなりそうだった。

たまきはたまらず、目に涙をためていた。
だが、進藤に泣き落としは全く通用しない。

再び進藤は、胸の粒を焦らすようにゆっくり舐め、反対の胸は柔らかく、それでいて激しく揉んだ。
少しの舌や指の動きにも、きちんと反応する体を“下ごしらえ”していく。
体全体を舐めながら、紅い華を咲かせる。たまに唇を離して真上から見つめると、淫靡な肢体に頭が
クラクラしそうだった。

口には猿ぐつわのようにネクタイをかまされ、いたる所を唾液で光らせ、紅い華を咲かせた全裸の女

今すぐにでも、食べてしまいたかった。

しかし進藤はもう少し焦らすことを選択した。

下腹部の黒い茂みを掻き分け、赤く光る泉を探し出す。
想像以上に、濡れていた。
シーツには広くシミができている。

「そんなに食べて欲しかったのか…?」

笑いながらたまきの目を見ると、目を伏せて首を振る。
なんともそそる光景だった。

フッと笑うと、進藤はいきなり蜜の“味見”をした。
いきなりの刺激にたまきの体は激しく跳ねた。
進藤は体を押さえつけると、淫口に舌をねじ込む。
たまきの体は激しく痙攣し、少し動きが静かになった。

達してしまったか…

「美味いよ、たまき…お前も味見してみるか?」

そう言うと、たまきの口元のネクタイをはずし、くちづける。自らの舌に残る、たまき自身の味を味
わわせるために…

「ゃぁ…っふ…ぅ…んん…ぅ」

ひとしきり味わうと、ゆっくり唇を離す。
たまきはついに、泣き出していた。

「こんなの…ゃ…」

声を出すことも許されず、抵抗もむなしく体を弄ばれ、しまいには自分の蜜まで舐めさせられ、たま
きは恥ずかしさでおかしくなりそうだった。
しかし、そんなたまきを見てもまだ、進藤は冷たく微笑んだまま。

「これほど濡らしておいてよく言うな…」

たまきに完全に覆い被さり、耳元で囁くと、泉に指を沈めた。

「柔らかくて温かくて…本当に美味そうだ…もう少し味がしみてきたら、そろそろ食べようか…」

そんなことを平気で囁く。
囁きながら、耳たぶを噛み、首筋に噛みつくように跡をつける。

「ゃ……もぅ……っ」
「ん…?もう、なんだ…?」

真正面から見つめてやると、今度は見つめ返してきた。
欲情に濡れた瞳で。

「もう…お願い…」
「…人に物を頼むときはもう少しはっきり丁寧に言わないとな」

進藤はすっかり受け身になっているたまきを見て、遊んでいるようだった。
たまきはもう、どうでもよくなった。
プライドより、快楽を求める心が勝ってしまったらしい。

「もう…食べてくだ…さ…ぃ……お願いします……っ」

進藤は優しく頭を撫でて、目にキスをした。

「よく言えました」

身につけていたものを全て脱ぎ捨て、たまきの足を大きく開く。

「じゃ、遠慮なく…」

そう言うと、進藤は目の前の“料理”を存分に味わった。
最後の一滴まで余すことなく…






SS一覧に戻る
メインページに戻る

各作品の著作権は執筆者に属します。
エロパロ&文章創作板まとめモバイル
花よりエロパロ