番外編
「どっちに言われても信用出来ないから…」 それだけ言うと彼女は俺の後ろ髪を指先で遊ぶ 前に誰かにされた覚えのある動き… そうだ。 思い出す一歩手前で、彼女に見つめられ、思考が止まった。 元より吸い込まれそうな漆黒の瞳をしているのに 今は色香も含まれていて… 反らす事が出来ずにいた。 そのまま見つめあっていると、彼女がアクションを起こす。 近づいてくる唇。 慎重にならなければいけないはずなのに、思考は止まったまま 盗聴されている事も忘れ、このまま彼女に誘われるままに抱きたいと思った。 彼女がこめかみを押さえ、「痛い」という、その瞬間まで… SS一覧に戻る メインページに戻る |