秋山深一×神崎直 「わたしって、けっこうこう見えて ヤリマンなんですよねえ」 ゲホっ。ゲホン。 「だいじょうぶですか?秋山さん。」 飲んでいたコーヒーが鼻から出るかと思った。 この女。何を唐突に言いだすんだ。 「あのさあ。その。ヤリ・・・・なんとかって 君、意味わかって言ってんの?」 「秋山さんまでバカにして!もちろんわかってますよ」 わかってねーな(笑) ほっぺをぷうっとふくらませて心外そうな顔をしている彼女。 秋山さんまで・・・ということは、きっと他に誰かに宣言したのだろう。 無意識に眉間にしわが寄る。 やっかいな女だ。 どうせフクナガあたりに適当なことをふきこまれたんだろう。 ふう。とオレはわざと聞こえるように大きなためいきをついた。 本当の意味を教えてやるべきか しかし、だまされたと知ったときの彼女のリアクションを想像したら。 くくく。 秋山の口の端に笑みがこぼれる。 「あ〜思い出し笑いなんかして。秋山さんってばや〜らし〜」 まったくあきれるくらい無邪気な女だなあ。 もう少しこのままほっといてやろうと思う。 SS一覧に戻る メインページに戻る |