台所
秋山深一×神崎直


「あ、秋山さん!ごめんなさい、もうできますから。
あとこのお漬物切って終わりです!」

料理中には台所に立ち入らない自分が近づいてきたのを、
彼女は食事の催促にやってきたと思ったようだ。
普段は下ろしている髪も料理時は一つに束ねている。
アノ時ぐらいしか見れない白いうなじに誘われて近づいた、
なんてことは夢にも思っていないのだろう。

彼女の真後ろに立ち、腕を細い腰に回した。

「あ、秋山さん!?」

慌てる彼女にはお構いなしでそこに口づける。

「っあ」

「…いい?」

背後から耳元に唇を寄せる。
低い囁きはあっという間に彼女の理性を掻き乱し、全身の力を奪っていく。

「…ゃ、あ…っきやまさ、ダメ…」
「ダメ、じゃないだろ?」

舌を尖らせ熱を持った輪郭をなぞる。

「ぁあ…あ、ぶなぃです、から…」

刃物を握った手をそっと包み

「置いて」

するりと奪うと万が一にも彼女に傷をつくらせないよう、シンクの中に移した。

その手をそのまま胸元に滑らせ衣服の上からやんわりと掴み、
欲しかったうなじは舌で味わう。
腰に回した手でワンピースをたくし上げ、内腿に這わした。

「や…ぁ…ん」

下着の間から指を割り込ませると、にゅる、とあっさり沈み込んだ。

「ほら…ココはダメなんて言ってない」
「あぁ、ぅ…ゃあ、きや、んん…」

顔を振り向かせ口づける。

「ぅんん…」

深く舌を挿し込み、口内で相変わらずの戸惑いをみせる直を捕まえる。
下を侵す指は既に中心に飲み込まれていた。
秋山はぴったりと身体を密着させ昂ぶる自身を腰に押しつけながら、
広く開いた襟ぐりから固くなった蕾を摘み上げた。

捕えた身体はふるふると震え、次第に重みを感じるようになってきた。

ようやく唇を解放してやると、はっ、はっ、荒い息。

「慣れないな」
「ぁ…ごめ、なさ…」
「いいけど」

再びうなじに唇を当てながら甘く囁く。

「手、ついて」「そのまま動かないで。わかった?」
「…は…ぃ」

返事をしながらも、どういうことかわからないといったように
潤んだ瞳をこちらに向けた。

その瞳を無視しながら両手をキッチン台につかせると、
尻を突き出させ、ワンピースを腰までたくし上げ下着をかるく下ろす。
中心から下着に向かって透明な蜜が糸を引いていた。

「っやぁっ」
「動くなって言ったろ」

遮ろうと手を後ろに持ってくるが台に引き戻される。

「っあきやまさ、んん、ぃやだ、恥ずかしいです」
「ふぅん…恥ずかしいのは、こんな体勢のキミ?それともこんなに感じてる、キミ?」

彼女の羞恥心を言葉で煽ると腿を掴み、溢れる中心に顔をうずめた。

「っやぁ!!っあっ、ぁあっ」

「ぅう…っやぁ、ぁ、あ…」

ぴちゃぴちゃとわざと音を立てて舐め、ぷくりと膨れた突起を指で挟む。

「っきゃあ!! っあぁ」

身をよじって逃れようとするがしっかりと掴まれていてほとんど動けず、
むしろ逆に快感を強めただけだった。

「はっ、あぁ…ゃあ、ぁ、きゃ、まさ」

あっという間に蜜が腿を伝い、掴んでいた自分の手に届く。

「もう、ほしい?」
「…ぁ、んぅ」
「ん?」
「ぁあ…く、ださ、ぃ…」

蜜で光る口元を拭うと、中心に先端をあてた。

(あぁ…くる)

しかし…熱さを入り口に感じてはいるが、一向に侵入してこない

「………?あ、きやまさ、ん?」

おずおずと振り向くと、上からにやりと見下ろされ、

「自分で、入れてごらん」

「え…」
「ほら」

ごく浅いところで小さく出し入れされ、にゅち、にゅち、と響かせる。

「あぁ…あ、ぁ」
「おいで」

いつも与えられる大きな快感がもうすぐやってくると考えるだけで
下半身が疼き彼の言うなりになってしまう。
そんなイヤラシイ自分が恥ずかしいが、それさえも今は快楽への手助けとなっている。
後ろに下がるたびに秋山が自分を貫いていくのを感じ、声が漏れた。

「あぁ…」
「よくできました」

奥に感じる秋山の熱さに痺れる。
秋山は腰を掴むと子宮口に思いきり突き立て始めた。

「あっ!あぁっ、んっ、あ、あ」

蜜の絡まりがお互いの快感を高める。

「ふ、…ここも、イイの?」

内部がきゅう、と締まり、秋山に訴える。

「キミは…ほんと正直だね」
「んっ、んぅ、あっ、きやっ、さ」
「そろそろ、イク?」

くちゅ、くちゅ、と内壁が自身に吸い付き、もうすぐだということを知らせる。

「いいよ、イって」

一気に昇りつめられるよう激しく打ちつけた。

「あぁっあぁあああ!!」

快楽に身をまかせ、あげる声とともに大きく伸縮を繰り返す内部の感覚に、
秋山自身もそのまま果てた。

二つの弾む息が重なり合い、つながったまま深く口づけあった。






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