秋山深一×神崎直 「秋山さん!海へ行きませんか?」 夏の日差しが強くなってきたある日。 前回のゲームが終わってから不安なのか 何かと俺のもとへ来ているカンザキナオが 突然こんな事を言い出した。 時々突拍子もない事を言ってくれるが…今回もか。 「突然何を言い出すかと思えば…。 何故俺と君で海に行かなきゃならないんだ?」 「えっ…だって暑いし…次のゲームが始まるまで 気が紛れていいかな?と思って…。」 俯きながら…少し上目使いで俺を見る。 「…ダメですか?」 …この誘い方で断れる筈がない。 正直…このまま押し倒したくなるが…理性を 総動員して欲望を押さえ込み何とか話を続けた。 「…どうせ、もう準備もしてきてるんだろ?」 「えっ!どうしてわかるんですか?」 持って来てる荷物の量が物語っているから。 「わかったよ…。準備するから待ってろ。」 面倒だが仕方ない…。 両手をあげて喜ぶナオを横目に俺は準備を始めた。 予想通り…海辺は人で溢れかえっていた。 家族連れやカップル…ナンパ目的であろう奴らも居る。 まいったな…と廻りを見渡していると 背後から声が聞こえてきた。 「秋山さ〜ん、お待たせしました。」 振り返ると白いセパレートの水着を着たナオがいた。 胸元に木の輪飾りがついていて紐を首もとで括っていた。 あまりの格好に…つい、じっ…と見つめてしまう。 「あっ…あの…秋山…さん?」 ナオの声にハッと我に帰り…慌てて言い訳を探した。 「…あのさ…、上着とか持って来てないの?」 「えっ…?」 「日焼けとかするだろ?日焼け止めは?」 「あっ…あの…海に入って濡れるから …日焼け止めを塗っても意味無いかな…と思って…。」 はぁ…っと大きな溜息をついた。 とりあえず俺が着ていた上着をナオに渡す。 どうしたら…と目線で訴える彼女に着るように指示した。 「日焼け止め買ってくるから…そこで待ってろ。」 急いで近くの店で日焼け止めを買って戻ったが、 案の定…ナオは二人連れの男に声をかけられていた。 「おいっ…何をしてる?」 やや怒りに任せ、男達に脅しかけるように声をかけると 「あっ…秋山さん!」 とナオが暢気に笑顔で俺に声を掛ける。 俺は再び溜息をつき…驚き固まっている男達に 一言…失せろと言い放った。 慌ててその場を離れる奴らを見てナオはキョトンとしている。 「何もされなかったか?」 「えっ…あの…道を聞かれただけですけど…。」 まったく…あの状況でわからないのかよ…。 「あれはナンパの手口だよ。」 しかも古典的かつ王道の…ね。 「そ…そっ…そうなんですか!?」 今頃慌てふためく彼女に買ってきた日焼け止めを渡す。 「あっ…ありがとうございます。」 急いでその場で塗ろうとしてるナオを止めた。 「あのさ…さっきみたいな連中がうろうろしているのに こんな所で塗るなよ。」 「あっ…そうですよね。」 じゃあ、どうしよう?と 考えてるナオに人通りのない 岩場を指差した。 「あの岩場なら目立たないから大丈夫だろう。」 「はい、わかりました。」 俺達は人目を避けるように岩場の陰に向かった。 大きな岩の重なった陰に小さい砂場があった。 ここなら背後に人が来てもすぐに目につかないだろう。 「ここで塗ればいい。俺が見張ってるから。」 「はい。ありがとうございます。」 そう言って彼女は砂場に立ち、買ったばかりの日焼け止めを塗り始める。 白い肌にローションタイプの日焼け止めがなまめかしく 光っていて、その姿は…何とも色っぽくそそられる。 その姿に…喉が渇く…この渇きは水では癒されない。 目の前の獲物を自分の想うがままに出来なければ 癒やせない…渇望。 もう限界だ…。 彼女に手を延ばしかけた俺を突然、ナオが振り返る。 「あっ…あのっ秋山さん…。」 不意に声をかけられ、見つめていたのがばれたのかと 焦ったが…どうやら違うらしい。 「…何?」 「あの…お願いが…。」 「だから何?」 もじっ…としながら俺に背中を向け肩に掛かった髪を 手でかきあげる。 不意にあらわになった首筋にドキッとしながら彼女の言葉を待った。 「あの…背中に日焼け止めを付けて貰えませんか? その…自分では上手く出来なくって…。」 「はぁ?」 「…やっぱり…迷惑ですよね…。」 ちょっと俯きながら…自分で塗ろうとするが、やはり上手くはいかない。 「……貸してみろ。」 俺は彼女から日焼け止めを取り上げ自分の手に付ける。 「触っていいんだな?」 「すみません、お願いします。」 嬉しげに俺に礼を言いつつ背中を向けるナオ。 人の気も知らないで…。 触れたら最後…もうとまらない。 止める自信が無いとわかっていながらも、俺に頼んだ 彼女が悪いんだと自分に言い訳をしていた。 そっと触れたナオの素肌の感触。 その背中は柔らかくて…自分が熱くなるのがわかる。 背中にゆっくりと日焼け止めを塗りながら肩から やや胸元にまで手を延ばす。 「あ…秋山さん?」 「ここも…ちゃんと塗れてない。」 「はぁ…すみません…。」 謝る事はないんだけどね…嘘だし。 悪戯気分で背後から水着のギリギリまで触れているのだが ナオは何も言わずじっとしていた。 されるがままになっているナオに愛しさが込み上げてくる。 顔をナオの髪に近づけると良い香がして…クラクラしてきた。 「…秋山…さん?」 不意に止めた俺の手を不振に思ったのだろう。 振り返った彼女に俺はそっとキスをした。 「!?」 驚いて固まってしまったナオの顔に手をあて、 再び口付けてするっと舌を滑り込ませる。 「うぅ〜ん…ふっ…。」 手で俺を離そう抵抗するが無駄な努力だ。 長いキスの間に抵抗は少しずつ弱くなる。 その間に首に結ばれていたナオの水着の紐を外す。 紐をするするとナオの胸元に落とし下へ引っ張ると ぷるんっとボリュームのある胸があらわになった。 ようやくキスから解放されたナオは両手で 胸を隠すように腕をかさねた。 「あっ…秋山さん…どうして!?」 「触れていいんだろ?」 「えっ…?」 「自分で言ったんだから責任は取れよ。」 我ながら勝手な言い分だとは思う。 だが余裕は全く無かった。 「あっ…あの…。」 「あんまり大きな声を出すなよ。」 「え…?」 「人が来るだろ。もっとも…その姿が 見られたいのなら止めないが。」 「あっ…秋山さん!」 胸を隠していた手を退け先程の水着の紐で両手を縛った。 「やめてください、秋山さん!こんなの…らしくないです!」 「そう?これでも一番自分に素直に行動してるつもりだけど?」 そう言いながら敏感な乳首を摘み上げた。 「ああっ…ん」 「いいね…その反応。そそられるよ…。」 逃げられないようにナオを岩を背にもたれさせるように追い詰める。 そして覆いかぶさるように身体を重ね胸のピンクの突起を口に含む。 「ああっ…いやっ…」 舌先で敏感な胸の突起を弄びつつ、片手を柔らかな太腿から 秘部に向けてすうっと手を滑らせる。 下半身を覆う水着を横にずらし、うっすらと湿り気を帯びた 秘部に指を埋めた。 「あっ…ダメっ!!」 恥ずかしさで身体を起こそうとするナオを再び岩に押し付ける。 「逃がさない。」 「あっ…秋山さん…。もう止めましょう。こんなの…嫌です。」 「そうか?ココはそう言ってないけど?」 ナオの恥ずかしい割れ目はクチュクチュと音を立てている。 俺は指を秘部から抜いて愛液が糸を引いている様を見せてやった。 「ほらっ見てごらん。」 「イヤっ…」 恥ずかしさで真っ赤になりながら顔を左右に振る姿に 嗜虐心が起こってきた。 「自分のだ…舐めてみろよ。」 彼女に愛液に濡れた指を口元へあてる。 固く口を閉じようとする が先に俺の指が入り込んだ。 嫌でも自分の愛液が口内に広がる。 どうやら不快らしく小さく顔を歪めた。 「どうやら気に入らないようだな。」 俺は彼女の愛液と唾液の混ざった自分の指を ナオの見せ付けるように舐めた。 「こんなに旨いのに…。」 ナオは恥ずかしそうに俯いていた。 俺はすらりと伸びた彼女の片脚から水着を脱がし そのまま太腿を上げて秘部をあらわにした。 「なっ何やってるんですか!?あっ…秋山さん!」 慌てて抗議してきたナオを無視し…舌先を割れ目に 滑り込ませ舐め上げた。 「あああっ…ダメっ…イヤ!」 全身が強張りながらも快感の波が彼女を襲ったようだ。 ではもっと溺れさせようと溢れる愛液を舌で受け止めつつ 最も敏感な突起 を優しく攻める。 「あっ…秋…やま…さん…やぁ…!」 びくんっとナオが腰を浮かせた。 ようやく彼女の秘部から顔を上げた俺は彼女の片脚を 片手で持ち上げたままで着ていた水着を素早く脱いだ。 そして…ずっと彼女の中に埋もれたいと脈打つ肉棒を ナオの秘部にあてがった。 「…いくよ。」 彼女の耳元でささやく。 快感で力無く岩に身体を預けていたナオだったが ようやく事態に気付いて小さく悲鳴をあげる。 「だめぇ〜〜っ!」 精一杯手と脚を動かせるだけ抵抗してきたが、 すっかり潤み溢れた秘部は肉棒を受け入れ 俺は一気に奥まで挿入した。 「ああっ!」 ナオはきつく眼を閉じながら背筋を反り返らせる。 俺は彼女の首筋にそっと口付けながら耳元で 大丈夫か?と囁いた。 「ううっ…大丈夫な訳…ないですぅ…。」 「そうか…。」 ナオの流す涙を口で舐めとる。 「じゃあ…人が来るかもしれないけど…ゆっくりする?」 「…もうやめるのは…」 「それは却下。」 再び彼女の耳元で囁く。 「早く終えたいのなら…君が協力してくれなきゃ…。」 「き…協力って…?…ああっ…」 ゆっくりと腰を突き上げるとナオの身体が上下する。 「ああ…んっ…くぅ…」 人が来たら…という緊張感から抑えた喘ぎ声。 もっと聞きたくて彼女の身体をそっと起こした。 岩に擦れたからだろう…背中が少し赤くなっていた。 仕方ないか…。 俺はナオの潤んだ肉壷から己を抜き取る。 快感で力が抜けている彼女を岩に手をつくように向きを 変えて彼女の背後に回る。 そして片手をナオの腰にあて背後から彼女を己の肉棒で貫いた。 「あああっ…んんっ!」 さっきより強い快感がナオに襲い掛かる。 その証拠に俺のモノを締め付けがきつくなり…すぐにイキそうだ。 しかし彼女の中にもっと居たくて何とか射精の欲求を押さえ込み ナオの胸を背後から鷲掴みにしながら、 狭い通路の壁を削り取るように動かした。 「あき…や…まさんっ…もう…私…」 「ん…もう少し…な…」 ナオの耳元で囁く。 「あああ…んっ!」 ナオの肉壷を激しく…グイグイと攻め立てた。 「あぁ…ん…もうっ…ダメ…」 「いいよ…イケよ。」 絶頂が互いの全身を駆けめぐる。 すかさず、ナオから己を抜き出し彼女の背中に白い精液を浴びせた。 快感に力尽きたナオが倒れ伏すのを支え、岩にもたれさせる。 「大丈夫か?」 俺の問い掛けにフルフルと俯いたまま首を左右に振って答えた。 その姿に理性が戻り、罪悪感が俺を責める。 「…悪かった…。」 「…こんな…ろで…」 「ん?…何?」 「…こんな所でしなくてもいいじゃないですか!」 「…はい?」 何か論点が違う気がする。 「じゃあ、場所が違ったらいい訳?」 そう言うとハッと目を見開き、真っ赤になって俯く。 これは…否定はされてないな。 「じゃあ、今度は君のご希望の場所でする事にしよう。」 少し…いじわる気味に言うと… 「そんなの…わかりません!」 そういって俺に背中を向けて水着を直し始めた。 SS一覧に戻る メインページに戻る |