渇望 直視点
秋山深一×神崎直


何か…落ち着かないなぁ。
あのゲームに関わってからいつも不安にかられる。

何かをしてないと気が紛れないけど…自宅でする事があまり無く、
取りあえず服の整理とかをしていた。

「あ…。」

買ったまま置いていた袋。

「そういえば…まだ一度も着て無かったんだ。」

確か…友達と買い物に行って買った水着だ。
その時のやり取りをふと思い出す。

淡いブルーでワンピースタイプの水着を手に取っていた私から友達が強引に取り上げた。

「ダメだよぉ。こんな大人しいのじゃあ…。」
「…でも…。」
「夏だよ?もっと大胆にいかないと…彼氏も出来ないよ!?」

そう言って色々な水着を選び出してくれたっけ…。

結局、彼女の選んでくれた中でもシンプルでまだ大人しい、
この白い水着を選んだ。

「好きな人とか…男の人と泳ぎに行かないの?」
「えっ…そんな人いないし…。」

その時は笑ってそう答えたけど…。
今は…一緒に行きたい人が…居る。

「誘ったら来てくれるかな…秋山さん。」

迷惑は判ってるけど…一番安心できるから。
ダメもとで用意だけして秋山さんの所へ行ってみようかな?

私はいつもより大きめの鞄に用意を始めた。

結局、秋山さんは面倒臭そうだったのに私を海まで連れて来てくれた。
これ以上迷惑をかけちゃダメだ…。
私は急いで水着に着替えて浜辺へ向かった。

秋山さんはもう浜辺で立って待っててくれていた。

「秋山さ〜ん、お待たせしました。」

私はそう声をかけると秋山さんが振り返った。
…ん?
何かじっ…と見つめられてる気がする。
私…この水着、似合わないのかな…。

「あっ…あの…秋山さん?」

何だか恥ずかしくてもう一度声をかける。

「…あのさ…、上着とか持って来てないの?」
「えっ…?」

上着?…やっぱりコレ…似合わないんだ…私…。

「日焼けとかするだろ?日焼け止めは?」

あっ…日焼けか…。

「あっ…あの…海に入って濡れるから…日焼け止めを
塗っても意味無いかな…と思って…。」

思ったままを正直に答える。
すると…秋山さんは溜息をつきながら自分が着ていた
白い薄手の上着を脱ぎ、私に渡してくれた。

「日焼け止め買ってくるから…そこで待ってろ。」

そう言って店が並ぶ方へ行ってしまった。

…また迷惑…かけてるよぅ…。

申し訳ない気持ちになりながらも借りた上着を着る。

あっ…秋山さんの臭いがする…。
何だか抱きしめられてるみたい。

そんな事を考えながら秋山さんの帰りを待っていると
突然、背後から声をかけられた。

「おねぇさん、ちょっと教えて欲しいんだけど…。」

振り返ると男の人が二人立っていた。

「何ですか?」
「ちょっとイイ?駐車場の場所を教えて欲しいんだけど。」
「出来たら案内して欲しいな…飯ぐらい奢るよ。」

「あっ…あの、連れが居ますから…待ってないと。」
「あっ…それも女の子?だったら一緒でもいいよ。」
「ち…違いますから。」

「おいっ…何をしてる?」

私の後ろから別の声がかかってきた。

「あっ…秋山さん!」

良かった帰って来てくれた。
私は嬉しくなって近づくと…秋山さんは険しい表情をしていた。
ふっ…と私を見て複雑な表情に変わる。
そして溜息をついて低く失せろ…と男の人達に言った。

「何もされなかったか?」
「えっ…あの…道を聞かれただけですけど…。」

ちょっと怖かったけど…。

すると秋山さんは呆れた口調で

「あれはナンパの手口だよ。」

と教えてくれた。

えっ…ナンパ!?

「そ…そっ…そうなんですか!?」

私ってば…何してるんだろう…。

落ち込んでいると秋山さんが何も言わずに
日焼け止めを渡してくれた。

「あっ…ありがとうございます。」

もう待たせちゃいけないし…さっさと塗ってしまおう。
日焼けの蓋を開けようとした私の手を秋山さんが止めた。

「あのさ…さっきみたいな連中がうろうろしているのに
こんな所で塗るなよ。」
「あっ…そうですよね。」

どうしようかなぁ?と考えていると秋山さんは近くの岩場を指差した。

「あの岩場なら目立たないから大丈夫だろう。」
「はい、わかりました。」

秋山さんの後を追い、私は岩場へ向かった。

大きな岩の重なった陰に小さい砂場みたいな所があった。

「ここで塗ればいい。俺が見張ってるから。」

「はい。ありがとうございます。」

そう言って私は砂場に立ち、秋山さんから借りた上着を
近くの岩にかける。
そして買ったばかりの日焼け止めを塗り始めた。

陽射しのせいか、ほてった肌に日焼け止めの冷たさが気持ちいい。
あっ…でも背中はどうしよう。
手が届かないし…。

チラッと秋山さんの方を見ると…視線があってしまった。
ちょっとだけ…お願いしてみようかな?

「あっ…あのっ秋山さん…。」
「…何?」
「あの…お願いが…。」
「だから何?」

私は秋山さんに背中を向け肩に掛かった髪を手でかきあげた。

「あの…背中に日焼け止めを付けて貰えませんか?
その…自分では上手く出来なくって…。」
「はぁ?」

秋山さんの驚いた表情。

「…やっぱり…迷惑ですよね…。」

そうだよね…やっぱり自分で何とかしよう。
そう決心して…自分で塗ろうとしたけど、やっぱり上手くいかない。

「…貸してみろ。」

見るに見兼ねた秋山さんが側まで来てくれた。
私は素直に日焼け止めを渡す。

「触っていいんだな?」
「すみません、お願いします。」

良かった…これで安心だ。

秋山さんの手が私の背中に触れる。
その手は大きくて何だか熱く感じる。

ドキドキしながらも秋山さんの手の感触や動きに
私の全神経が集中してしまう。

不意に…違和感を感じる
……あれ…?

「あ…秋山さん?」

手が前に来てるんですけど…。

「ここも…ちゃんと塗れてない。」

「はぁ…すみません…。」

また失敗しちゃってた。
ホント…秋山さんには迷惑をかけてるなぁ…。

何かお返し出来ないかな?とか考えてると不意に
秋山さんの手が止まった。

「…秋山…さん?」

気になって振り返ると秋山さんの顔が間近にあって
…いきなり私の唇にキスをした。

「!?」

驚いた私は咄嗟に離れようとした。
でも秋山さんは私の顔に手をあて逃がしてくれない。
そして再び口付けをすると…今度は秋山さんの舌が
私の口内に滑り込んできた。

「うぅ〜ん…ふっ…。」

混乱していた私は必死に抵抗していた。
でも…長いキスの間に全身が熱くなり…頭の中が
ぼ〜っとしてきて…力が入らなくなっていった。
その間に首に結ばれていた私の水着の紐がするっと落ち
…秋山さんが下へ引っ張ると私の胸があらわになっていた。

ようやくキスから解放され…恥ずかしさのあまり両手で胸を隠した。

「あっ…秋山さん…どうして!?」
「男に触れられるってどういう事か…考えてなかった?」
「えっ…?」
「自分で言ったんだから責任は取って貰おう。」

そっ…そんな事…言われても…。

「あっ…あの…。」
「あんまり大きな声を出すなよ。」
「え…?」
「人が来るだろ。もっとも…その姿が見られたいなら止めないが。」
「あっ…秋山さん!」

胸を隠していた私の手を力強く外し、水着の紐で私の両手を縛る。
秋山さん…何か変だ。

「やめてください、秋山さん!こんなの…らしくないです!」
「そう?これでも一番自分に素直に行動してるつもりだけど?」

そう言いながら私の恥ずかしい胸の突起を摘み上げた。

「ああっ…ん」

思わず声が出てしまう。

「いいね…その反応。そそられるよ…。」


覆いかぶさるように私に身体を重ね乳首を舌で弄る。

「ああっ…いやっ…」

甘い痺れにも似た感覚が私を襲う。
躯全体が…熱を帯びたように熱くなり
…秋山さんに触れられた所だけが感覚を増していく。

秋山さんの片手はいつの間にか私の下の水着まで来ていた。
それを横にずらし、まだ触れられた事がない…
私の恥ずかしい秘部に指を埋めてしまった。

「あっ…ダメっ!!」

恥ずかしさで身体を起こそうとしたが岩に押し付けられる。

「逃がさない。」

潤んだような秋山さんの瞳…。
いくら私でも求められているコトが判ってしまう程の熱い視線。

「あっ…秋山さん…。もう止めましょう。こんなの…嫌です。」

いつ…誰が来るか解らないのに…嫌。

「そうか?ココはそう言ってないけど?」

私の恥ずかしい割れ目は秋山さんに賛同するように
クチュクチュと音を立てていた。

不意に指を抜かれ私の目の前に突き付ける。
指の間に私が確かに感じていたが証拠が妖しく光っていた

「ほらっ見てごらん。」
「イヤっ…」

恥ずかしさで真っ赤になりながら顔を左右に振る。
すると今度は濡れた指を口元へあてられた。

「自分のだ…舐めてみろよ。」

私は固く口を閉じて抵抗したのに秋山さんの指は
無理矢理入り込んできた。
嫌でも自分の愛液が口内に広がる。
こんなの…イヤっ。

「どうやら気に入らないようだな。」

そう言って秋山さんは私の愛液で濡れた指を舐め始めた。

「こんなに旨いのに…。」

イヤだ…そんなコト言わないで…。

恥ずかしくてまともに見る事が出来なくて視線を反らしてしまう。
するといつの間にか片脚から水着が脱がされていて
太腿を抱えられ私の秘部が秋山さんの目の前に
さらけ出すようになっていた。

「なっ何やってるんですか!?あっ…秋山さん!」

恥ずかしくて慌てて抗議したのに無視され…
舌先が私の割れ目に滑り込んできた。
さっきより強い快感が私を襲ってくる。

「あああっ…ダメっ…イヤ!」

全身が強張りながらも…私の秘部は秋山さんの愛撫を受け入れていく。
溢れる愛液を舌で受け止められ、そっと最も敏感な突起に触れられた。

「あっ…秋…やま…さん…やぁ…!」

びくんっと腰が浮いてしまう。
自分の身体なのに力が入らない。
熱く触れられた秘部からの刺激だけが意識を翻弄する。

甘い余韻にクラクラ酔っていた私は…秋山さんの顔が近付いて
耳元で囁かれるまで…自分に待ち構えられている事に
気付いていなかった。

「…いくよ。」

えっ…なに?

私の秘部に秋山さん自身が分け入ろうと入口をクチュクチュと弄り始めていた。

「だめぇ〜〜っ!」

ようやく事態を察して手と脚を動かせるだけ抵抗したのに
全く歯が立たない。
しかも潤み溢れた私の秘部は待ち受けていたように肉棒を受け入れ…
一気に奥まで侵入を許していた。

「ああっ!」

全身で受け入れたような感覚が襲い、思わず身体を反らしてしまった。
秋山さんは首筋にそっと口付けながら耳元で大丈夫か?と囁いてきた。

「ううっ…大丈夫な訳…ないですぅ…。」

一気に奥まで突き上げられてズキズキと秘部が痛みを訴えてる。

「そうか…。」

私は涙が溢れてしまい、秋山さんはそっと唇で受け止めてくれた。

「じゃあ…人が来るかもしれないけど…ゆっくりする?」
「…もう止めるのは…」
「それは却下。」

…秋山さんのいじわる。

「早く終えたいのなら…君が協力してくれなきゃ…。」

余裕の表情で私の耳元で囁く声。
言葉の意味が解らなくて、もう一度聞き返した。

「き…協力って…?…ああっ…」

再びゆっくりと腰を突き上げられ、私の身体が上下する。
それに合わせて少しずつ痛みが和らぎ未知の感覚が拡がってくる。

「ああ…んっ…くぅ…」

人が来たら…という理性と緊張感が交差する。
頑張って声を出さないようにしているのにどうしても喘ぎ声が漏れてしまう。
秋山さんは私の身体をそっと起こした。

そして…突然の喪失感。
私を支配していた熱い塊が抜き取られる。

理性は終わったかとほっとしているのに
身体はまだ物足りないように感じてヒクヒクと疼いていた。
…力の抜けきった私の身体を秋山さんが支えながら
岩にうつ伏せにもたれる様な体勢にしていく。

そして再び背後から秋山さんの熱い肉棒が私の中を貫いた。

「あああっ…んんっ!」

さっきより比べものにならない快感の波が押し寄せてくる。
私の中がきゅっと締まり…秋山さん自身を放さないようにしているようだった。

秋山さんが背後から私を抱きしめながら肉壁をかき回すように激しく動いていた。
私は意識と肉体がバラバラになりそうになり秋山さんに懇願した。

「あき…や…まさんっ…もう…私…」
「ん…もう少し…な…」

荒々しい息遣いで囁やかれた。

もう…無理だよぉ…耐えられない…。

「あああ…んっ!」

私の中は更に激しく…グイグイと攻められる。

「あぁ…ん…もうっ…ダメ…」
「いいよ…イケよ。」

絶頂が互いの全身を駆けめぐる。
すかさず秋山さん自身が私の中から抜き出され、熱い精液が背中を濡らす。
快感に力尽きて身体がいう事をきかない。
それを察してか、秋山さんが支えてくれて岩にもたれさせてくれた。

「大丈夫か?」

秋山さんの問い掛けにフルフルと俯いたまま首を左右に振って答えた。
すると…秋山さんの表情が複雑な表情を浮かべている。

「…悪かった…。」
「…こんな…ろで…」

何とか言葉を搾り出す。

「ん?…何?」

今度はしっかりと声に出して訴えた。

「…こんな所でしなくてもいいじゃないですか!」

「…はい?」

不意をつかれて驚いたような秋山さんの顔。

だって…外でなんて…恥ずかしいし…人が来るか不安だったんだもん。
少しの沈黙と考え込んで言葉を選ぶように秋山さんが言った。

「じゃあ、場所が違ったらいい訳?」

そう言われてハッと気がつく。

そういえば私…秋山さんとこんな関係になる事は…嫌とは感じてない。

そして…はっきりと自分の気持ちを自覚した。
私…いつの間にか…こんなにもこの人の事を好きになっていたんだ。

意識してしまうと恥ずかしくなってまともに秋山さんの事を見れなくなった。
それを察してか、秋山さんがいじわる気味に…

「じゃあ、今度は君のご希望の場所でする事にしよう。」

と言った。

「そんなの…わかりません!」

恥ずかしさと照れくささから私は秋山さんに背を向け、水着を直し始めた。

くすくすと秋山さんが笑う声が聞こえる。

ううっ…やっぱり見透かされているのかな…。

水着を直して立ち上がろうとしたけれど…フラフラとしてしまう。

「支えてやるから海で身体を洗おう。」

そういって私の片手を取り海の方へ入る。

岩と岩の間の少し深めの所に二人で海に身体を沈めた。
ふと…気になって秋山さんに聞いてみる。

「ここ…ホントに人が来ませんね。」

すると秋山さんが少し笑いながら答えてくれた。

「そりゃそうだろう。ココは立ち入り禁止だからね。」

え…立ち入り禁止?

「看板があったの気がつかなかった?」

じゃあ…人がめったに来るはずない。

…騙された!

秋山さんは人が来ない事…わかってたんだ。
悔しくて…ちょっと憎らしい。

何とか反撃というか…ちょっとでも、どぎまぎさせたくて…ふと思いつく。

「秋山さん…。」
「なんだ?」

そっと秋山さんの首に手をかけ顔を近づける。
そして…私自身もドキドキしながら勇気を出して言葉にする。

「私…秋山さんの事が好きです…。」

そう告白してみた。

すると…今まで見たことの無いぐらい焦った表情をした。
ちょっと嬉しくて思わず笑みがこぼれた私を見て
秋山さんも照れたような笑顔で私を抱き寄せて

俺もだよ…
と答えてくれた。






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