どうしようもない欲情
秋山深一×神崎直


−side.akiyama

誰しも時々どうしようもない欲情に駆られる時がある。
ましてや禁欲状態の刑務所を出てからでは、尚更のこと。
そういった事に関してはどちらかといえば淡泊な方だと思っていたが…どうやら今日は違うらしい。

DVDでも借りようかと外出を決めた。

帰ってくると俺の家の玄関に座り込む神崎直が居た。

…つぅか…タイミング悪すぎだろ…。
だが、直が諦めが悪いというか…長時間でも平気で待つ性格なのは
熟知してたので無視する訳にはいかない。
早々に彼女の用件だけを済ませて帰らせようと心に決めた。

「何をやってるんだ?こんな所で…。」
「あっ…秋山さん、お帰りなさい。」

そう言いながら直は立ち上がった。

「用件は…何?」

早く帰らせる為に、家には入らずに話を続ける。

「実は…借りてきたDVDを一緒に見て欲しくて…。」
「なに?」

おいおい…勘弁してくれ。

「ホラーで怖い感じなんです。大学でちょっと流行ってて…秋山さんも楽しめるかな?と思って…。」
「今日は無理。また今度な。」

そう言って早々に部屋の鍵を開け、中に入ろうとした俺を引き留める。

「今日中に返却しなきゃいけないんです。またいつ借りれるか、わからないし…。」

そう言って淋しげに俯き上目使いで俺を見る。
はぁ〜っと溜息が漏れた。
どうも…この表情に俺は弱いのかもしれない。

…仕方が無いか…。
当初の目的を…何とか諦めて、彼女を部屋に入れた。

直が持って来たDVD…ホラーというよりエイリアンものだった。
だが…問題は内容がちょっとエロい…という事だ。
俺の中の事だから…彼女に責任はないのだが、無理矢理に諦めさせておいて
コレかと思うと何だか腹立たしい。

「う〜ん…何で流行っててるのか判らない内容でしたね。」

率直な感想。だが、俺もそう思う…と密に同意した。

「あっ…そういえば、秋山さんも何か借りてましたよね…DVDですか?」

…何でこういう時だけ鋭いんだ?これも彼女の"天然"と言えるのだろうか?

「何を借りて来たんですか?」

…やはり…こう来たか。
どうしよう?と考えていたが…直の反応が見たくて正直に答える事にする。

「アダルト。一緒に見る?」
「えええっ!?あのっ…その…冗談…ですよ…ね?」
「いや?本気だけど?」

予想通り…焦ってどきまぎする姿が、何ともいえない。

「あ〜…えっと…私、帰ります!」
「このまま…帰らせると思う?」

そう言って立ち上がりかけた直の腕を取り、俺の胸元まで引き寄せた。

「きゃっ…」

小さく悲鳴を上げ彼女が倒れ込むのを受け止める。
ふぁっと直の髪から漂う甘い香りに、さっきまで押さえ付けていた欲情が舞い戻ってきた。

「は…離して下さい!」
「無理だな。」

返事と共にぎゅっと抱きしめて直の額にキスをした。

「あっ…秋山さん…。」

明らかに動揺している直の反応。
さて…どう戴こうか?
ふと俺が借りたDVDが目に入る。
…コレを使うか。

「さてナオ。今から俺が借りて来たDVDを見るから…それと同じ事をしてくれ。」
「ええっ!?」
「俺はさっき君の借りたDVDを付き合って見てたんだから…今度は君の番だろ?」
「そっ…そんな…。」

本当はそんな事を守る筋合いなんて無いのだが、単純というか…素直というか、真剣に悩み困り果てている。
…ここは畳み掛けるべきだな

「俺は最初に無理だと言ったはずだ。それを推して付き合わせたんだから責任は取るべきだろう?」

俺の腕の中で俯いて聞いていた直は…俺の言葉に意を決したように頭をあげた。

「…わかり…ました。」


−side.nao

画面の中の女優は官能的に男を誘うように、挑発したポーズをとっていた。
脚をMのように開脚させながら、服の裾を咥えて身体を反らし、少しずつ胸を現わしていく。

こっ…こんな事するの!?

初めてアダルト映像をみた直は半ば愕然とした。
少しは覚悟をしていが…こんなに恥ずかしい格好をするなんて。

「ほら…早く。」

秋山は画面を一時停止をし、直を促す。
秋山に急かされて、仕方なく少しだけ脚を開けた。
だが、下着が少し見える程度で…画面の女優とは雲泥の差がある。

「きゃっ!」

イライラした秋山は直に近づきスカートを捲り上げ脚を強引に開かせた。
ピンクの下着が秋山の視線に晒される。

「これぐらいはしてもらわないと。」
「でっ…でも…。」

言い訳をしようとした直の言葉を遮るように上に着ていたキャミソールの裾を持ち上げた。

「はい、コレ咥えて。」

口元にまで裾を持ってこられて咥えさせらる。
恥ずかしさで頬を真っ赤にしながら…直は首を反らした。

するすると裾が持ち上がっていき、胸の膨らみで引っ掛かってしまった。
それを少し身体までを反るようにすると引っ掛かっていた裾が上がり、下とお揃いのピンクのブラが現れた。

「OK。じゃあ、続きな。」

秋山は一時停止をしていた映像を再生した。

次は男優があらわれてベットの上で肘をついて座っていた。
そこへ女優が男優の上に這うように跨ぎ、唇を重ね舌を絡ませる。
男優の着ていたシャツを脱がせて舌を這わせながら手を股間へ滑らせた。
ゆっくりと男優の身体中にキスをしながら顔を股間へ近づける。
そして…ズボンを脱がせて下着の上から舌を這わせた。

「ココまで、次は君の番。」
「ええ〜っ!?」

紅潮しながら見ていた直は自分の番と言われて本気で焦っていた。

「同じ事をしてくれるんだろ、ほら…」

秋山は男優と同じように座り、直を呼ぶ。

仕方なく、おずおずと秋山の側まで近づいて足元を跨ぎ、
小さく震えながら秋山の顔へ自分の顔を寄せた。
一瞬、眼が合ってしまいドキッとして躊躇してしまう。

こんなに近くで秋山さんの顔を見たの…初めてだ。
そう思うとじっと見てしまっていた。

「目…開けてキスすんの?」

苦笑いをしながら秋山に言われて、ハッと我に返った。
目を閉じ…ドキドキしながら、初めて自分から秋山に口付けをした。
すると秋山の舌が直の口内を蹂躙するように絡ませてくる。
直はその動きに必死についていこうとしたが、だんだん頭の中がぼーっとしてきて
結局は秋山にされるがままになっていた。

ゆっくりと直から離れた秋山は続きを促す。
戸惑いながらも…秋山の股間にそっと手を添えた。
ジーンズの上からでもわかるぐらい、ドクドクと脈打つ肉の塊を感じ、カッと直の全身が熱くなる。

「ほら、ナオ…ビデオではどうしてた?」

直は慌てて秋山の首筋に舌を這わすようにキスをしたが、秋山はクスクスと笑っている。

「何か…変ですか?」
「…いや。ちょっと…くすぐったいだけ。」

そう言われてムッとした直は一旦、秋山から離れて両手を腰に当てた。

「秋山さんが言ったんでしょ!私…ちゃんとしてるのに。」
「悪かったって…もう笑わないから。」

直を自分の元に引き寄せて髪に…頬に口付ける。
とりあえず、気を取り直して続きを…と思った直だったが、この後の展開を思い出して
動きが止まってしまった。

「ナオ?」

一瞬、不審に思った秋山だったが、すぐに原因が思い当たった。
ニヤニヤと笑いながら直がどうするのか、じっと待つ。
俯いたまましばらくじっとしていた直だったが意を決したように秋山のベルトに手をかけて外した。
そしてジーンズのボタンを外してファスナーをそっと下ろす。

締め付けから開放された秋山自身は下着越しでもわかるぐらい山を描いていた。
直は耳まで真っ赤になりながら静かに秋山の股間へ顔を降ろしていき
秋山の下着越しに舌を上下に這わせた。

「…っつ」

じれったい快感が秋山を襲う。
つたない直の愛撫は秋山の欲望を掻き立てて、すぐにでも押し倒したくなる。
それを抑える為に秋山は続きの映像を再生した。

直はもう恥ずかしくて、まともに画面を見れなくなっていたが、
視線の端に見た続きの映像に凍り付く。
女優は下着しか着けていない格好で、頭を着いて四つん這いになり
お尻を両手で拡げるように見せ付けていたのだ。

「こっ…こんな格好…私、出来ません!」

必死に秋山に訴えたが秋山は聞く耳を持たないようだ。

「どうして?恥ずかしいから?」
「そうです!こんなの……」

直は真っ赤になったまま俯いて黙ってしまった。

そこへ秋山は顔を近づけ囁きかけた。

「…見たい、ナオのあの格好。」
「えっ?」

そのまま首筋にキスをしながら秋山は直を促す。

「…俺に見せてくれ、恥ずかしいナオの姿…。」
「でっ…でも…」

顔を上げた直を見つめながら片手で髪を撫でる。

「ここには俺しか居ないだろ?これで終わりにするから…な。」

そうせがまれてしまい…これで終わるならと考えて服を脱ぎ膝をついた。

下着のみの姿で四つん這いになるだけでも堪えられないのに。
恥ずかしくて…死にそう…。
でも最後と思い、覚悟を決めて眼をぎゅっと閉じながら
頭を畳につけて両手でお尻を拡げて晒した。

クチュ…
拡げた瞬間に濡れた秘部から蜜の音がした。

「直接触ってないのに…濡れてるな。」
「いやぁ…」

下着越しとはいえ、秋山の視線に秘部を晒している羞恥に耐えられず
両手をついて身体を起こそうとするが、左右から腰を秋山に抑えられてうまく起き上がれなかった。

「あっ、秋山さん!さっきコレで終わりにするって…。」

直は焦りながら再び訴えたが、秋山は涼しい顔で直を見つめている。

「ああ。DVDと同じ事をするのは…な。」
「えええっ!?」
「これからが本番。」

両手を添えたまま直の秘部へ顔を近づけて、下着の上から下を割れ目に沿って這わせた。

「やっ…あ!」

触れられた秘部への刺激に直の身体が反り返る。
抵抗しようにも両手をついた状態ではまともな抵抗にはならない。
それをいい事に舌と指で下着を直の肉裂に喰い込ませた。

「ああっ…だめぇっ…!」

鮮やかな紅色の秘肉は透明な粘液をトロトロと滴らせている。
それで指を濡らして直の最も敏感な陰核をを弄った。

「いやぁ…あっ!」

痺れるような刺激が全身を駆け巡り、手をぎゅっと握り締めながら俯いた頭を震わせている。

後ろからブラのホックを外し下へ落とすとと意外にボリュームのある直の双乳が揺れ動ていた。

「やだっ…!」
「ダメだ。そのままにしてろ。」

ブラを戻そうとする直の手をとって再び畳に付かせる。

片手で白い双丘を撫でながら愛液でぐちょぐちょになっていた下着を滑らせて下へずらした。
もう太腿まで滴り落ちる程、十分に濡れた秘裂は指を入れるとヒクヒクと答え…待っているようだった。

秋山はジーンズと下着を脱ぎ捨て…己の肉棒を直の秘部にあてた。
クチュクチュと聞こえる程の音を立てながら直の秘裂を浅く攻め立てる。

「ナオ…入れていい?」

背中から覆いかぶさるように直の耳元に囁いた。
くすんっ…と涙を少し浮かべながら直は小さく頷いた。

「…ダメって…言っても…秋山さん、するでしょ?」
「…うん?」

見透かされて思わず苦笑いをしてしまう。

「だったら…せめて優しくして下さい。」

眼を潤ませながら懇願する直の姿があまりにも可愛い。

「わかった…でも無理かもな。」

そんな表情を見せられたら本能のままに蹂躙してしまいそうだ。

「む…無理って…あ…やっ」

秋山は少しずつ直の中に入れるように己自身を出し入れする。
ぐちゃぐちゃと音を高めながら…不意にぐいっと直の奥まで侵入を果たした。

「あああっ!」

全身を貫かれたような快感が直を襲う。
すべての神経が秋山との結合部分に集中したかのように熱い塊を感じていた。

ゆっくりと動く度に直の肉襞が柔らかく、しかし確実に秋山を締め付けてくる。
一気に攻め立てたい所だが直に言われた事を思い出し…わずかばかりの理性を呼び起こす。
ふと見ると直の脚が震えているのがわかった。
そういえばずっと四つん這いにさせていたから、かなり脚に負担がかかっているはずである。
秋山は直から己を抜き出した。
心地よい快感に酔いしれていた直は急にされた秋山の行動が理解できていなかった。

「…秋山…さん?」
「脚…痛いんだろ。大丈夫か?」

そう言われて直はようやく気が付いた。
快感で少し痛みに鈍くなっていたようだ。

「大丈夫…です。」

気丈には言うが、実際は直の白い脚が赤く染まってしまっていた。

秋山は直を仰向けに寝かせて覆いかぶさるように身体を重ねる。

「んっ…」

軽く口付けをし、直の胸を揉むと秋山の手の中で形を変えてゆく。
片方の突起を指で弄びながらもう片方を舌で転がしながら吸った。

「はぁ…んんっ」

もっと…と求めるように直の身体が反りかえる。
答えるようにより強く舌で乳首を弄びながら太腿に手を添えて
再び直の秘部にぐちゅっ、と挿入した。

「ああんっ…!」

予期せぬ刺激に襲われ、直の膣襞が戦慄く。
甘く蜜を絡ませながら忍び込んだ男根を全体でぎゅっと締めつけてきて逃さない。

「くっ…」

このまま果てそうになるのを必死で押しとどめる羽目になった。

「ナオ…締めすぎ…」
「えっ…?」

何の事かわからず聞き返してしまった。

「力を抜いて…俺に任せろ…な」

優しく髪を撫でながら首筋に口付けし、腰を動かす。

きつい膣穴の中を肉棒で擦りつける度に、ぐちゅぐちゅと卑猥な音を奏でていた。

「はあっ…うんんっ…」

秋山に任せるつもりでも直の身体は自然と快楽を求め
いつの間にか腰をうねらせてしまう。

その気持ちよさに我慢できず、つい腰を打ち付ける速度が早くなった。
少しでも直の中で長く繋がっていたいのに
雄の本能は開放を求め…猛り狂いながら激しく肉襞を掻き抉る。

「やぁ…あき…やまさん…、もう…もうっ!」

直は激しく子宮口を突き上げる快感に耐え切れなくなり意識が朦朧としてきていた。

「俺も…イキそう…」

限界が近づいた秋山は更に激しく欲望の赴くまま逸物を叩き込むと
肉棒が一段と大きくなり、絶頂の瞬間が訪れる。

「あっあああああっ!」

直は恍惚の波が全身を駆け巡って頭の中が真っ白になり…意識を手放してしまった。

「うっ…!」

秋山も射精の寸前に膣口から己自身を引き抜き、直の腹部に白濁の模様を描いた。

気だるい快感の余韻に浸っていた直がゆっくりと身体を起こす。

「秋山…さん?」

煙草を咥えながら壁にもたれて、秋山が側に座っていた。

「起きたのか…大丈夫か?」

こくんと頷いて脱ぎ散らかっていた服を引き寄せ、身体を隠す。

ふと…秋山が小さく、しまった…と声をもらした。

「…どうしたんですか?」
「いや…忘れてたなと思って…。」

何の事だろうと直が小首を傾げると、秋山が自分の携帯を持ち上げた。

「せっかくのチャンスだったのに…ナオのあのポーズ…写メで撮り忘れてた。」

思い出して真っ赤になりながら…もう二度としませんからね!と捨て台詞を吐き
直は風呂場の方へ姿を消した。






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