迫り来る快楽
秋山深一×神崎直


「あ、やぁっ…ん…んぁ、はっ、あぁっ」

アパートの一室に、艶かしい声が木霊する。
ベッドの上で、四つんばいになった直は、後ろから秋山に貫かれて喘いでいた。
二人の結合部からは、グチュグチュと卑猥な音が一定のリズムを伴って部屋に響いている。

「何だ…お前…そんな、淫、らん…な、女だっ、たのか」
「そ、そん、なっ、ころぉ、はぁっ、やっ!」

秋山の手が、自身を受け入れている直の秘部を刺激すると、彼女は背筋を逸らせて一際体をくねらせた。
腕の力が抜け、顔がベッドに横たわる。

同時に子宮がぐっと締まり、秋山を頂点へと誘う。だが、中で果てる訳にはいかない。
何とか堪え、直をイカせる事に集中した。
手を戻し、直の腰に当てると、ラストスパートを掛ける。

「あ…あき、や…さ…も、もう、だ、めぇ…」
「くっ…直…」

より一層激しくなる波のうねりに、二人の意識は最早限界だった。

「はぁっ、あっ!ああぁぁぁ…」
「づぁっ!あ゛ぁぁっ」

ギリギリで持ち堪え、直が絶頂に達した事を確認すると、遠退きそうな理性を総動員し、肉棒を引き抜こうとする。

だが数瞬後、秋山はいつもと違う感触に気付いた。

「うっ!ぬ、抜けな…あ゛ぁっ!」

気合と根性が途切れた瞬間、彼の欲望が彼女の子宮に放たれた。
ドクドクと、これでもかと言う程に精液が流し込まれていく。
呆然とした秋山は、直の腰を支えるのが精一杯だった。

「…勘弁してくれ…」

思わず頭を抱えそうになった秋山は、戻ってきた頭をフル回転させた。
後で色々問題になる事も考える必要が有るが、目の前の問題を何とかしなければならない。

取り敢えず、合体を解かなければならない訳だが。

(押すのは無理だよな)

だが引くにも余裕が無い。もうすぐで外れるのに、あと一歩が引っ掛かる。

「ん…あ…秋山さん…」
「…どうした…?」
「何、してるんですか…?」

冷静に考えると、直は四つんばいのまま、バックから挿入された状態だ。
肌を上気させ、振り返って後ろの秋山を見上げる。恥ずかしさがこみ上げているようだ。
だが、その姿は秋山の目に艶っぽく映り、ペニスを再硬直させるに十分な威力を持っていた。
再び大きくなり、このままでは更に抜けにくくなる。進退窮まった。

彼は情けなく思ったが、体は本能に忠実に従う。
直に強力してもらわなければ、この状況は打破出来ないであろう。

「…なぁ…直…」
「はい?」
「怒らないで、聞いてくれ…」
「…はい」

少し間を置いて、意を決して目を見据えた。

「…中に出しちまった」
「えっ?」

いきなり言われて何の事か分からず、直の脳内ではてなマークとひよこが回った。

「すまん…それから……抜けなくなった」
「……えぇっ!?」

その意味を悟って驚く直の感情に反応するように、膣と子宮がうねる。その快感に、秋山のモノが更に硬くなる。

「うっ!」
「はぅんっ!」

状況が悪化したらしい。

その後、二人は迫り来る快楽と格闘し、結局事態が打開したのは、窓の外が明るくなって来た頃だった…。






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