横谷ノリヒコ ![]() 「ふーん」 「な、何ですか?」 「いや、穿いてないんだ?」 「!? い、いや、その、これは、えと、ですね」 「いやいや。人の趣味をとやかく言うつもりはありませんが……ねぇ?」 「あぅ……ゲ、ゲームと関係無い質問は止めて下さい!」 「関係無い? それを決めるのは検査官である私では?」 「そ、それは……」 「では、尋問を続けましょうか。何故穿いていないのです?」 「そ、そんなの答えたくありません!」 「……いいでしょう。どうせ、アキヤマシンイチの命令なのでしょう?」 「え、ど、どうして!?」 「くくくッ……アハハハハッ! また超能力を使ったとでも? いいえ、今のはただのハッタリですよ。くくッ。あなたは実にも面白い」 「うぅ……」 「しかし。あなたのチームには男性が三人いたはず……気付いていないとでも?」 「し、知りません、そんなの……私はただ」 「『秋山さんに命令されたから』……随分と信頼しているようですね」 「あ、秋山さんは優しくて良い人です!」 「別にそんなことはどうでもいいんです。 今重要なのは、その秋山さんの命令で、あなたは危険にさらされていると言う事です」 「……え?」 「私のチーム……いえ、元々このグループに若い女性はあなたしかいませんでしたから、ねぇ」 「ど、どういう意味ですか!?」 「それを……今からお教えしましょう」 「ちょ、秋山落ち着けって!」 「どけ、フクナガ。俺はあの白髪を全部ぶち抜いてお前の頭に植毛させる!」 「あのヨコヤが直ちゃんの手に触ったくらいでキレるなっつーの! ていうか植毛とかキモいんですけどォォ! おいこらチビキノコも手伝え!」 「オオノ様と呼べ」 「ッせぇよチビキノコ! 童貞! 真性包茎はお呼びじゃねぇんだよッ!」 「ちょっと、二人とも落ち着きなよ!」 「うあーそうですねーすいませんねーってうるさいんだよドブスがァァァ!」 「あ、くそッ! このカメラもうちょっと横にずれろよ! アングル悪りぃな!」 「ちょっと金歯こっち来い」 ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() |