呼んでみただけ(非エロ)
暁美ほむら×鹿目まどか


ほむほむほむ……かしげ かしげ
ちらっ
ほむほむ……さらんっ

「……鹿目まどか」
「え?」
「鹿目まどか」
「ほむらちゃん、どうしたの?」
「鹿目まどか。呼んでみただけ。」
「あ、あははは、あはぁ」
「鹿目まどか。呼んでみたいの。」

さらっ。

「どうしたの? ほむらちゃん。なんだか変だよ。」(いつも変だけれど)

かしげ かしげ 

「鹿目まどか……美しい響き。鹿目まどか……良い名前。」

さららんっ

「あはは……ありがとう……。だから、呼んでみたいの?」

かしげ

「そうとも言えるし、そうでないとも言えるわ。」
「うーん。ほむらちゃんの言うこと、わからないよ……呼んでみたくないのに、呼ぶの?」

ずずずいっ

「鹿目まどか。文字が美しいわ。『要』でもなく『金目』でもなく、『鹿目』。
あなたのご先祖様に敬意を感じるわ。」
「あ、ありがとう。
でもね、ほむらちゃん、一応、ここは会話しているところだから、文字は伝わらないよ?」

更に、ずずすいっ

「鹿目まどか。メタ発言は頂けないわ。」

さらっ

「うーん。じゃあ、呼んでみたい理由は?

かしげ かしげ

「鹿目まどか。それはとても単純な理由。でも、言葉にするのはとてもむつかしい……。」

「むつかしい……の?」

さらっ

「ええ。とても。とて、もむつかしいわ、鹿目まどか。」

かしげ かしげ ほむほむほむ。

「そっかあ。……もう日も傾いて、寒くなってきたし……」

がしっ

「鹿目まどか。こうすれば、寒くない?」
「ほむらちゃん、どうしたの? 公園のベンチで抱き合ってたら、すこし恥かしいよ…」
「寒くない?」

もぞもぞ……もぞ

「ほむらちゃん、木のベンチだからスノコでお尻が寒いよ……。」

かしげ かしげ かしげ (“もぞもぞ”で、お尻が寒い……ピキーン!)

「鹿目まどか。ここは遊歩道。ベンチはあっても、公園ではないわ。
だから、近くにトイレは無いわ。」
「ほ、ほむらちゃん? えええーっ?
「鹿目まどか。近くにトイレは無いわ。」
「あは、ああ。あああぁ。ほむらちゃん。ちょっとはなれて、耳元でびっくりしたよぉ。」

さらん(ちッ)

「(すこし残念だわ。まどかは耳も可愛いぃい……)
「ふーぅ」
「トイレは無いわ。近くに、トイレは無いわ。」

さららんッ

「ほむらちゃん、おトイレ行きたかったんだね!!」

精神的に、ズコッ

「……そうとも言えるし、そうでないとも言えるわ。」

ぴょこん、パタパタ……

(スカートの砂を払う仕草も、まどかは可愛いぃいいぃい)

「そうだ、ほむらちゃん、ウチにおいでよ。……ちょっと歩くけど大丈夫?」






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