私を温泉へ連れてって2
千秋真一×野田恵


のだめの唇が俺の耳に触れた瞬間―
身体が震えた。
心臓がドクンと鳴り、全身の血が身体の中心に集まってくるのを感じた。
もう自分を止められなかった。
目の前の女が欲しくて欲しくて堪らなかった。
のだめの華奢な身体を強くかき抱き、再び口付ける。

・・・深く、激しく・・・。

何度も何度も角度を変えのだめの口内を存分に味わった。
舌が唾液が絡み合う淫らな水音にますます煽られる。
何分そうしていたか・・・ようやく彼女の唇を解放してそっと見つめ合った。

「大好きデス・・・センパイ・・・」

そう言って、にっこり笑うのだめの顔は真っ赤に上気しており、明らかに快楽に酔っていた。
俺の・・・俺だけの前だけに見せる女の顔・・・。
今までも、今も、そしてこれからも、この顔を見られるのは・・・見ることができるのはこの俺様だけだ・・・!
胸の中に優越感と独占欲が占領し、この上ない幸福感に満たされる。

「本当に滅茶苦茶にするぞ。・・・いいんだな?」

彼女の右の耳朶をそっと甘噛みしながら優しく囁いた。

「こちらこそ・・・望むところデス♪」

のだめもお返しとばかりに俺の左の耳朶に唇をよせ、ふっと甘い息を吹きかけ、小さな赤い舌でペロリと舐める。
思わず、ぞくりとした。
左の耳朶は、のだめが俺との何度目かのセックスの中で見つけた性感帯の一つ。
ここを攻められると、快感が全身を貫きもうどうしようもなく煽られる。

「宣戦布告だな・・・いい度胸だ・・・!」

俺は笑いながらそう言うと、のだめをもう一度強く抱き締めた。
再び唇を耳朶に寄せ、そのままうなじから鎖骨へとなぞっていき、強く吸い上げて所有の証を刻む。
のだめの華奢な身体を壁に押し付け、浴衣の上から胸を優しく揉む。
浴衣の上からもその豊かさ、柔らかさを実感し、ますます煽られた。
強引に衿を肌蹴させ、肩まで押し下げてその豊かな胸を露出させる。
十分に暖房が効いてるものの、外気に触れて一瞬鳥肌が立つ。
だが俺の愛撫を受け、その白い肌が徐々に紅く染め上がっていった。

「・・・下着、つけてなかったのか・・・?」

まろやかな胸を直に揉み、もうすっかり硬くなった乳首を舌先で転がすように優しく愛撫しながら俺は聞いた。

「・・・下着をつけると・・・ん・・線が写っちゃうから・・・あぁ・・・つけないほうが、
いいって・・・はぅ・・・言われたんデス・・・・」

俺の愛撫にもう酔ったのか、のだめが途切れ途切れに答えた。

「へぇ・・・じゃあ下もつけてないの?ぜひ確かめないとな・・・」

俺は意地悪く笑って、左手を浴衣の前みごろから強引に差し入れた。

「ひゃあ・・・!下はちゃんとつけてマスよ!先輩!・・・あん・・・!」

のだめの抗議を無視して、柔らかい太腿をゆっくりと撫で上げる。
赤ちゃんのように、白く吸い付くように柔らかいのだめの肌。
まるで極上の真っ白な絹を撫で上げているかのようだ。
ゆっくりと太腿の内側を撫で上げ、足の付け根に到達する。
そのまま、ゆっくりと下着に触れると・・・もうそこはその役目を果たしておらず、ぐっしょりと湿っていた。

「やらしいな・・・のだめ・・・すごい・・・濡れてるぞ・・・」

そのまま人差し指と中指でゆっくりと下着の上を往復する。

「やん・・・あぁ・・・気持ちいいデス・・・センパイ・・・」

のだめはもう力が入らないのか、ガクガク震えながら、俺の背中にしっかりとしがみ付く。
俺はそんなのだめをしっかり抱きながら、下着の紐を指にかけ、引っ張っりながら取り去った。
そのまま指で、その濡れそぼった部分をそっと優しく撫でる。
くちゅっ、くちゅっと淫らな水音が響き、指に次々と甘い蜜が絡みつき、
堪らずぐいっと人指し指を花芯に突き入れる。

「あぅ・・・!はぁ・・・!」

のだめは堪らず頤をそらした。
のだめの中は相変わらず熱く狭くて、甘い蜜で溢れかえっていた。
俺の指を咥え込んできゅうきゅうと締め上げる。

「あぁ・・・すごい・・・」

俺は思わず溜息をつかずにはいられなかった。

しかしのだめはそれ以上に快感に溺れていた。
―舌先で右の乳首を転がされ、左手は左胸を揉まれ、右手の人差し指で割れ目を貫かれ、
その中指で突起を押しつぶされ―
同時に4箇所を攻め立てられたのだめはもう頭が真っ白になっていた。

「セン・・・パイ・・・のだめ・・・もう・・・」

のだめは堪らず懇願する。

「まだまだ・・・これからだ・・・!」

俺はわざと意地悪く笑う。

―まだまだ俺の欲望はこんなもんじゃない・・・もっともっと滅茶苦茶にしてやる・・・!―

「のだめ・・・中に入っているのはどこの指だ・・・?」
「・・・ふぇ・・・?」

間の抜けたのだめらしい返事に思わず苦笑いする。

「ちゃんと答えないと・・・このままやめるぞ・・・」

そんなこと出来もしないくせに、わざと苛めてみる。

「・・・そ、そんなのヤデス!・・・えっと・・・右手の・・・中指・・・?」

必死に答えるのだめが可愛らしくて、思わず笑いがこみ上げる。

「正解・・・じゃ、これは・・・?」

と次は人差し指指を思いっきり突き入れてみる。

「ひゃぁん!・・・えっと・・・右手の・・・人差し指・・・デスか・・・?」
「正解・・・じゃ、これは・・・?」
「やぁあ!親指・・・以外・・・全部デス・・・」
「正解・・・!よく出来たな・・・」

恋人達の淫らな個人レッスンだった。

四本の指を激しく出し入れするとじゅぶじゅぶと蜜が飛び散り、
その蜜は俺の手首やのだめの太ももをゆっくりと伝っていく。
その指をゆっくりと音を立てて引き抜くと、

「・・・ぁん!・・・」

となごり惜しそうなのだめの声が響いた。

「・・・物足りなかった?」

のだめの顔を覗き込み、わざと意地悪く囁く。

「し、知りまセン・・・!」

真っ赤な顔でのだめはそっぽ向く。
その顔に笑いを堪えながら、のだめの前にしゃがみこむ。

「・・・どしたんですか?先輩」

不思議そうにのだめが俺を覗き込む。

「・・・いいから・・・脚を広げて・・・俺の肩につかまって・・・」
「・・・え?・・・て・・・ひゃあっ!・・・」

のだめは思わず悲鳴をあげる。
俺はのだめの脚を広げ、浴衣の前身ごろを肌蹴させた。
そのまま、のだめの濡れそぼった部分に口付け、舌を差し込んで舐め上げ、溢れる蜜を音を立ててすすり上げる。
静かな室内に二人の荒い息遣いと、ぴちゃぴちゃ、ズズズッと淫らな水音が響き、否応なしに気持ちが高ぶってきた。

「・・・ふあぁっ・・・気持ち、いいデス・・・!・・・センパイ・・・!・・・あぁっ!・・・もっと・・・!」

のだめはもう完全に力が抜けたようで、俺の肩に必死にすがりついてすすり泣くような喜びの悲鳴を上げる。

「・・・のだめ・・・どうして欲しい・・・?言ってみろ・・・」

正直限界を迎えていた俺だが、それでもどうしてものだめにおねだりさせたかった。

「・・・センパイが・・・欲しいんデス・・・お願い・・・入れて、入れて下サイ・・・!」

すすり泣きながら、最後は悲鳴のように泣き叫んだ。
普段の子供のような無邪気さは微塵もなく―そこにはただ愛する男からの快楽に溺れる、淫乱な女の姿があった。
そんなのだめの姿に否応なしに興奮する。

「・・・了解・・・」

高鳴る気持ちを隠し、わざと冷静さを装う。
わざとゆっくりと立ち上がり、ズボンを下着とともに脱いで、ポケットから取り出したゴムをつける。
そんな俺の様子を、のだめは壁にもたれ掛かりながらぼんやりと眺めていた。
浴衣はすっかり乱れきり、袖衣から両方の華奢な腕が脱げて剥き出しになり、
いくつもの所有の証を刻まれた豊かな胸も当然剥き出しで、前身ごろはすっかりはだけきって、
辛うじて帯の部分でのみ引っかかっているという状態は―ただの裸体より遥かにエロティックだった。

「・・・のだめ・・・後ろ向いて・・・」

その言葉に、のだめは素直にゆっくりと後ろ向く。

「・・・壁に手をついて・・・そう、腰をこっちに突き出して・・・」

その言葉にもゆっくりと素直に従う。
乱れきった浴衣を捲し上げ、形の良い白いヒップを剥き出しにした。
ゆっくりとその丸みを撫で上げ、濡れそぼった部分に俺自身を二度三度擦り付け、蜜で潤す。
くちゅりと音がし、その熱さに一気に突き入れたい衝動に駆られた。

「・・・あふっ・・・」

待ち切れないっという風に、のだめは甘い声を上げ、腰を揺らした。
そんなのだめを満足げに見下ろし、先端をゆっくりとのだめの花芯に差し込んでゆく。

「・・・あぁん・・・!」
「・・・あぁ・・・・・!」

思わず同時に声を上げていた。
1ヶ月ぶりののだめの中は相変わらず熱くきつく濡れそぼっていた。
入り口でぐぐっときつく締め付けた後、まるで別の生き物が住んでいるかのようにねとねとと俺自身に熱く絡みつく。
子宮の奥深くまで引き込むようにどこまでも吸い込むその吸引力は・・・抱くたびに常に最高の快感を俺に与えてくれる。
そんなに女性経験が多い方ではないこの俺でも、この身体が極上であることであることはよく理解していた。
―よく1ヶ月も、この身体を抱くのを我慢できたもんだ。―
忙しさにかまけていたとはいえ、自分の忍耐力に我ながら敬服する。

「・・・はぁ・・・」

ぐぐっと最奥まで到達し、お互い身体から湧き上がるあまりの快感の凄さに、同時に溜息を漏らしていた。

「さて、のだめ、どうして欲しい?」

優しくのだめの耳元で囁く。

「・・・ふぇ・・・?」

相変わらずののだめらしい間の抜けた返事に、思わず笑いがこぼれた。

「・・・リクエストは?・・・ソフトに?それとも普通に・・・?それとも滅茶苦茶がいい?」

うつむいていても、顔が真っ赤になっているのが良く分かる。

「・・・滅茶苦茶で・・・お願いしマス・・・」

真っ赤な顔でうつむきながら、ボソボソ小さな声で言うのだめがなんとも可愛らしい。

「・・・了解・・・仰せのままに・・・」

そう耳元で優しく囁くと、ゆっくりと、そして徐々に激しく突き上げを開始した。

わななくのだめの中は俺自身にキツク締め付け、すがりつくように熱く絡みつき、
えもいわれぬ極上の快感が全身を支配していた。
身体中の汗腺から汗が噴出し、俺の唇から絶えず荒い息が漏れ、のだめの背中の上にこぼれた。

「・・・あぁ!・・・そこ!すごく・・・すごくいいデス!・・・センパイ!・・・」

悲鳴のようなのだめの甘い声が響き、思わず腰をつかんでいた両手を離し、そのまま抱きすくめて、
たぷんたぷんと揺れている豊かな胸を揉み上げる。
乳首を摘み上げると、硬く尖り快感を強く主張していた。
左手で左胸を揉み上げ、右手を二人の繋がった部分へ伸ばした。
そのまま、のだめの突起を人差し指で押しつぶすと、

「・・・やぁっん・・・!」

と甘い悲鳴と共に、俺自身への締め付けがより一層強くなった。
小刻みにのだめの身体を揺らしながら、円を描くみたいにぐちゅぐちゅと音を立ててこね回し、
そして激しく突き上げる。

「あんっ!あっ!あんっ!あっ!」

俺の動きに合わせて豊かな乳房をより一層激しく揺らしながら、短く喘ぎ声を上げる。
繋がりから蜜が溢れ、お互いの太ももを伝ってゆっくりと畳に流れていった。
のだめが一番感じる部分―俺が以前見つけたのだめのGスポットに俺自身を擦りつけると、

「きぁあっっ・・・・・・・・!!!」

と絶叫し、膣内を激しく痙攣させ、身体中を震わせて昇りつめたようだった。
だから何度も何度もその部分を擦るように突きあげる。

「・・・センパイ・・・!・・・いっちゃう・・・またっ・・・!・・・あぁっ・・・またっ・・・!」

どうやらいきっ放しになったようだった。

雪積もる大晦日の、一流の旅館の特別室の中―静かな和室で繰り広げられる激しくも淫らな行為は、
ある意味背徳を感じさせ、それがより一層行為を盛り上げさせた。

―俺達まるでケダモノみたいだな―
思わず苦笑いする。

一旦指揮棒を握ると、そこから美しい旋律を奏でだし、その音楽に聴衆すべてを魅了する―
そんな俺が女一人にこんなにも夢中に乱れ溺れきるなんて、師匠も楽団員も聴衆も友人も家族でさえ誰一人
想像できないんだろうなと思う。
のだめも―変態だし、ズボラだし、無神経だし、一見色気ゼロだけど、だけど本当は誰やりも優しくて、
明るくて、童顔で無邪気で、まるで子供みたいで、でも天才的なピアノの才能に溢れているこの女が、
こんなにも可愛くて色っぽくて、俺の前でこんなにも淫乱に乱れるなんて、
誰も想像なんてできないんだろうなと思う。

―お前を誰にも渡さない!絶対に・・・!!!―
のだめを激しく突き上げ、強く強く抱き締めそう強く心に誓った。

「・・・セン・・・パイ・・・わ・・・たし・・・もう・・・ダメ・・・!」

いよいよ限界に近づいてきたのか、もう息絶え絶えという風に、悲鳴のような声をあげる。
俺も身体の中心から射精感を感じ、そろそろ限界に近づいているのがわかった。

「・・・俺も、限・・・界・・・のだめ・・・い・・・いくぞ・・・」

二人の荒い息遣いが部屋を充満する。
ギリギリまで自身を引き抜き、子宮奥深く激しく突き上げた。

「・・・センパイッ・・・!!!」
「・・・のだめっ・・・!!!」

同時に二人の悲鳴をあげ同時に昇りつめた。
のだめの膣内がまるで逃さないという感じで、激しく痙攣しながら収縮し、俺自身を強く絞り上げた。
身体中に甘い痺れが走り、身体の中心に強い射精感が走りぬけた。
思わず顔を歪め、のだめの中にすべての欲望を吐き出した。

のだめは完全に力が抜け、俺達は繋がったままずるずると床にへたり込んだ。
しばらくの間、静かな室内に二人の荒い息だけが響いた。
そっと後ろから優しく抱きしめ、のだめの柔らかい栗色の髪を撫でながらうなじにキスを落とした。
放心状態からようやく意識が戻ったのだめがゆっくりと振り向いた。
そのまま、どちらからともなく口付けを交わす。
室内にくちゅり、くちゅりという音が新たに加わり、なんともいえない幸福感に満たされる。

「よっと・・・!」

俺は繋がったまま、手を伸ばしてティッシュの箱を掴んだ。
そうしてのだめとの繋がりをようやく解く。
・・・ずるり・・・とのだめの中から抜き出すと、

「・・・ん・・・」

と名残り惜しそうなのだめの声が響いた。
素早くティッシュで自身の後始末を行い、のだめの花芯を見る。
のだめの花芯は快感の余韻からか、いまだひくつき、中から蜜がどんどん溢れ出していた。
それをやさしくティッシュで拭う。

「・・・あんっ・・・」

その刺激に思わず甘い声が漏れた。

「どうした?まだ物足りない?」

わざとからかうと、のだめは真っ赤になってそっぽを向いてしまった。
そんな子供っぽい姿が堪らなく愛おしかった。

「・・・のだめ、風呂入ろうか?」

そんなのだめに二度目のお誘いをしてみる。
ちらりと横目で俺を伺っているのがわかる。

「汗、かいただろ?すっきりしないか?」

そう言って優しくのだめの髪を撫でる。

「・・・どっちが、先入るんデスか?」

のだめがそっぽを向いたまま聞いてきた。

「別に一緒に入ってもいいけど?なんなら洗ってやろうか?」

からかうように言うと、のだめはむっくり起き上がり乱れた浴衣に腕を通し始めた。

「一人で、入れマスよ・・・!先、入りマス。」

相変わらず、そっぽを向いたまま風呂場に向かう。
やれやれ、ちょっとからかいすぎたかなと思ってると、風呂場のドアの前でぴたりと立ち止まった。

「先入って・・・待ってますから・・・。」

そう言ったのだめの顔は後ろから見ても明らかに赤くなっているのがわかった。
そう言うなり風呂場のドアをあけ、ぴしゃんと閉めてしまった。
冗談で言ったのに・・・なんだかつられて俺まで赤面してしまった。
でもまあ・・・それも悪くないかもしれない。
そういえば風呂場でスルのは、初めてだということに気づく。

「まあ大晦日だし・・・温泉だし・・・勉強は明日でも・・・」

と我ながら苦しい言い訳を呟きながら、入浴の準備を始めた。






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