千秋真一×野田恵
![]() 「ただいま帰りまシタ!」 のだめの声がする。帰ってきたか。 「おぅ、今日の夕飯は久々に和食だぞ」 吸い物の味見をしながら振り向かずに答えると、のだめが駆け寄ってくるのがわかる。 …ほら、後ろから抱きついてきた。予測通りの行動だ。 「なんでもっと嬉しそうに出迎えてくれないんですか〜! 先輩、ひさびさに家にいるのにぃ〜! お食事?お風呂?それともワ・タ・シ?とか言ってくれてもいいじゃないですか〜」 …なに意味不明なこと言ってるんだ。まぁ意味不明なのはいつもだが。 「んなこと言うか」 振り向いて、のだめの頭を軽く小突く。 「じゃあお帰りのキスしてください♪」 と、のだめは目を閉じ、唇を突き出す。 …仕方ねえ、それくらいしてやるか。 「はいはい、お帰りなさい」 ゆっくりと、軽く触れ合うようなキスを落とす。 「えへへ♪いつもの濃密なキスじゃないんですね。」 …いや、本当はもちょっと味わいたいけど。 それをやったら、キスだけじゃ終わらなくなるから。 なんて思っても口には出さない。 「アタシよりメシが先。ほら、できたぞ」 …デザートは「ワ・タ・シ」だぞ。 やっぱり、先輩は可愛さ余りまくって120%オレ様って感じデス。 ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() |