リレー小説
千秋真一×野田恵


「のだめ〜 今帰ったぞ〜」

酒のせいで熱くなった体は、欧州の冷気にも冷める事無く、
ほろ酔いを保ったまま、自宅のドアをドンドンと乱暴に叩かせる。

フランス公演の中日。
打ち上げにはまだ早いが、飲みたがりの若人が集えば宴会になるのは世界共通らしい。
連日の公演成功の勢いに任せてか、誰も止める者もいないまま、千秋も浴びるように酒を飲み、この体たらくだ。

ドンドンと拳が赤くなる位までドアを叩き続ける千秋。
どうやらチャイムを鳴らすということも思いつかないらしい。
何回叩き続けただろうか。
やっとドアが開いて、彼女が姿を現したが、一目千秋の真っ赤な顔を見た途端恋人の帰りを迎える笑顔が曇った。

鼻までつまんで、嫌悪感を露にする。
「おかえりなさ〜い……ギャッ、先輩酒臭いデスよ。」
「なんだ〜その態度は〜。お帰りなさいませだろうが!」
「相当酔ってますね…も〜のだめ知りまセン。せっかく久しぶりにゆっくりできるのにそんな飲んできちゃってー…。」

言いながらのだめは千秋を室内に招きいれつつ(千秋の部屋だが)ため息をついた。

「うるせ〜。お前なんで今日見に来なかったんだ〜?」
「何言ってんですか…。普通に学校でしたヨ。もーとっととシャワー浴びて寝ちゃってください。
今日はラブラブは無理みたいだし、のだめも部屋帰って寝ますからー。」

そう言ってピアノの付近にある自分の楽譜を片付け始める。

「のだめちゃん、怒っちゃったんですか〜?」
「な…別に怒ってないデスよ!呆れてるだけデス!」

そう言って頭上からドッカーンと噴火させるのだめを、千秋は頼りない手つきで抱き寄せる。

「怒ってないなら、チューしてチュー…」

そう言って唇を突き出してくる千秋を両手で制止するのだめ。

「も〜!酒臭ーーい!嫌っ!」

「そんなに嫌?酔っ払いは嫌いか?」

のだめを抱き寄せたままふと捨てられた仔犬のように揺らぐ漆黒の瞳に
刹那ひるんだのだめだったが、漂う酒の匂いにやはりむっとする。

「ヤです!キライです!」
「おれは…好きだ。おまえのこと」

恋人になってからも普段は聞けないストレートな台詞、甘い声、熱を帯びた瞳。

「せんぱ……、ん、む……っ」

思わずうっとりとして押し返す腕の力が弱まった隙に千秋はのだめを強く抱き寄せ口付けた。
逃れようと後ずさりをしたのだめの右手が蓋を開けたままだった鍵盤に触れ、
いささか耳障りな和音を奏でても千秋は気にする様子も無い。
栗色の髪をかき乱すように後頭部に手を添えまだ抵抗を試みるのだめの舌を捕らえる。
次第に抵抗は止みうっとりと眼を閉じ口付けを甘受する。

「ぼへっ」

長いキスから開放されたのだめはそれでもあまりの酒臭さに奇声を洩らし、千秋を軽く突き放した。

「もー!やっぱり臭いデス!
さっさとシャワー浴びてきてくだサイ!」
「やっぱり、怒ってる?」
「だから怒ってまセンってば。
……、
……ベッドで、待ってマスから」

少しばかり恥じらいを覗かせてのだめは囁いた。

「シャワーなら浴びたよ」

再びのだめを強く抱き締めた千秋の手は、器用にのだめのワンピースのファスナーをおろしていた。

「ど、どこで浴びたんですか?! どーせ楽屋でしょ?!」

どんなにのだめが千秋の腕の中で暴れても、彼の鍛えられた身体には適わない。
千秋はのだめの抵抗を意にも介さず、唇をのだめの耳元から首筋に這わせ、
アルコールで熱くなった舌で肌を潤していく。
いつの間にかワンピースとともに下着も肩から外され、
千秋の大きな右手がのだめの白い乳房を蹂躙していた。
左手は、背中から腰、そしてスカートをたくしあげている。

「ダ、ダメですよ…」

急所を知り尽くした千秋の攻勢に、腰や膝から次第に力が抜け、
いつの間にかのだめは鍵盤を背に、ピアノの椅子に座り込んでしまった。

そんなのだめに、千秋が耳元で囁く。

「脚、開いて…」

「い、嫌デス…」

スカートで足を隠そうとするのだめ。
千秋はその手をいとも簡単に払うと、のだめの足を持ち上げピアノの椅子の上で開かせた。

「いいい嫌デスっこんなカッコ!」

千秋はのだめの抵抗にも構わず、開かれた部分の奥に口付ける。
そこは布地を通してもはっきりわかる程湿っていて。
千秋の舌がなぞる度に声は艶を増していく。
千秋は布地の横の紐の部分をするりと解くと、ワンピースと共に落とした。

「綺麗だ…」

煌々とした明の下で一糸纏わぬ姿になったのだめに、千秋は改めて口付けを落とす。

「のだめ…」
「せ、せんぱ……きゃあああん」

千秋はのだめの秘部に舌を這わせ念入りに味わう。最初は恥ずかしがっていたのだめだが、
自分から脚をさらに開き腰を幾分浮かせ、千秋が愛撫しやすい姿勢をとっていた。

「あっあっ先輩っ…」

普段弾いているピアノを背にし、その椅子の上で白く美しい裸体を晒しもだえるのだめ。
その組み合わせはとても淫靡なものだった。
やべー、止まらん…。
堪らなくなった千秋はのだめの腰を両手で押さえつけさらに奥に舌を差し入れようとした。
このまま全部食べてしまいたい…

「イヤっ、先輩、待ってくだサイ!」のだめが批難の声をあげる。
「いまさら」

両手に力を込め前に乗り出すように秘部に顔をうずめる。

「あ…っダメですってば…!」
「イヤだ」
「あんっダ、ダメって言ってるのにーー!!カズオー---!」
「え?」

ぐらり

ガター--ーーーーーン!!!
ゴンッ。

「ぶぎゃっ」

ひっくり返った椅子から落ちたのだめは
ピアノのペダルに頭を強打した。

「ぎゃ、ぎゃぼーーー!!」

ぷくーと大きなタンコブが膨れあがる。

「の、のだめっ」

慌ててピアノの椅子をどかし、のだめを抱きかかえて起こす。

「先輩のバカー!!椅子の上で大開脚させて体重かけたらひっくり返るの当たり前デスーー!!」
「す すまん、つい夢中に…」

その言葉にのだめはつい表情を和らげる。

「そんなにのだめに夢中なんですか?」
「えっいやそういうことじゃなくて」
「シンイチ君はほんとバカですね〜〜」

ぶちっ。

「てめえのだめのくせに俺様をバカ呼ばわりしやがって」

のだめを右手で抱きかかえ、空いている左手でいきなり恥丘をまさぐる。

「あ…!」

そこは先ほどの愛撫でぐっしょりと濡れていた。

「せんぱい…ずるいデス」
「うるさい」

力が抜けたのだめをそっと床に横たえる。

「冷た…」
「今から暖めてやるよ」

千秋は白シャツを脱ぎ捨てるとのだめに覆い被さっていった。
Dカップの弾力のある胸はぐにゃりと千秋の胸板に潰されて形を変える。

「ん…」

のだめの唇をふさぎ、舌を滑りこませる。
激しいキスをしながら、ゆたかな胸を揉みしだいた。

「あっあああっ…先輩っ…はうううん……あっあんっ…あっあっ」

のだめの嬌声が部屋に響く。息遣いもだんだん荒くなっていった。
千秋はベルトをはずしジッパーを下げた。
すでに固くなったそれはボクサーパンツのなかで窮屈そうにしていた。

「先輩………」
「待ってろ」

ついに千秋も全裸になる。
のだめの脚と脚の間に体を割りいれ、屹立したものをゆっくりとあてがう。
とろとろののだめの秘所は、
ひくついてその瞬間を待ち望んでいた。

熱い…
のだめの入口に千秋の先端が触れた瞬間、千秋はその熱さに酔った。
たまらず、一気に貫く。
のだめの中の、絡みつき、締めつける感覚は、何度味わっても飽きることなく千秋を酔わせる。
挿入するだけですぐに襲ってくる射精感をこらえ、ゆっくりと動き始めた。

「セ、センパイ…熱い…熱いデス…」

そんなのだめの言葉に反応する余裕もなく、千秋はのだめを味わいつくそうと動き続ける。






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