宝物
千秋真一×野田恵


それはおだやかな休日の午後。

「はぅぅ〜なんだかしあわせデス・・・」
「なにとろんとした顔してんだよ」
「ふぎゃ!センパイちゃんと最後まで弾いてくだサイよ!
センパイのピアノ久しぶりなんデスから!はい、続きどーぞ」
「・・・なんだよ、えらそうに」

生意気言いやがって。そう思いつつもオレはまたピアノを弾き始めた。
・・・のだめのうっとりした顔があまりにかわいかったから。
ピアノに合わせて、のだめの表情がくるくるかわるのがなんだか幸せだったから。

「・・・・・・・・・はい、おしまい」
「センパイ、アンコールデス!もう一曲お願いしマス!」
「もう終わり。それより今度はオレの望みをきけ!」
「え〜なんですかぁ?あ、のだめのピアノが聴きたいですか?もじゃもじゃ?」
「殴るぞ!・・・・・・ちょっと、おまえ充電させて・・・・・・」

ピアノのそばに来たのだめを、オレは抱きしめた。

いつものごとく、エリーゼの取ってくる仕事はめちゃくちゃだ。
今日だって、3週間の急な演奏旅行が終わってやっとの休日だ。
昨日の夜は戻ったのも遅かったし、のだめに触りたかったけど、
そんなことする間もなく気付けば泥のように眠りに落ちてしまったから。

だから・・・おまえのリクエストは一曲ちゃんと弾いただろ?・・・だから・・・

「・・・センパイ?・・・・・・寂しかったんデスか・・・?」
「ん・・・おまえにさわりたかった・・・昨日ごめんな・・・すぐ寝ちゃって」
「もう・・・シンイチくんは甘えんぼさんデスねぇ〜・・・ヨシヨシ」

あぁ〜・・・心地いい・・・・・・オレ・・・・・・・・・甘えたかったんだ・・・・・・・・・。

オレに抱きしめられながら、背伸びしてオレを髪をなでるのだめが愛しくて・・・
自分でも情けないくらい、幸せでちょっと泣きそうになったから、
オレは少し強引にのだめにくちづけた。

のだめは一瞬ビックリしたようだったけど、すぐにオレの舌に答えてくれた。
あぁ・・・もっとやさしくしたいのに・・・。
気持ちとはウラハラにオレは荒々しいキスしかできなかった。

「んっ・・・・・・ぅん・・・・・んんっ・・・・・・」

苦しそうに漏れるのだめの吐息も、なにもかも全部が大切で愛しくてかわいくて。
名残惜しく唇を離したら、今度はのだめからキスを求めてきた。
そうか・・・・・・そうだよな・・・・・・・・・おまえも寂しかったんだなって、自惚れてもいいよな?

・・・もうなん分キスしてるんだろう・・・こいつ、キス上手くなったよな・・・。

「・・・ん・・・はぁ・・・センパイ・・・・・・ベッドに行きまセンか・・・?」
「おまえ・・・そうゆうことはオレに言わせろよ」
「だってのだめ、ホントはずっとムラムラのモンモンでっ!」
「あーっ!わかったから!もうだまれ」

相変わらず読めないヤツだな。こんなに色っぽい場面だっていうのに。
キスを誉めてやるのは今度にしよう。
また調子に乗って雰囲気ぶち壊されたらたまったもんじゃない。

ギャーギャー騒ぐのだめを抱き上げて、ベッドまで移動する。
あんまりうるさいから、ちょっと耳を舐めあげたら
ひゃうっと言ったきり、のだめはおとなしくなった。

もう何度も体を重ねてはいるが、この、服を一枚ずつ脱がしていくこの時がオレはいちばん好きだ。
頬をうっすらピンクに染めて、恥ずかしがってるこいつが可愛くてしかたない。
どんどんいやらしいことを覚えていってるのに、この時だけはまだ恥ずかしいんだな。

首筋に小さな赤い花びらを残しつつ、のだめの背中に手をまわしてワンピースを脱がす。
まだ明るい部屋に、のだめの白い肌が光ってるように見えた。
ずっとずっと触れたかったんだ。このすべすべに。

「センパイの服は、のだめが脱がせてあげマス!」
「え・・・そうか?・・・じゃあ・・・・・・」

口を尖らせながらオレのシャツのボタンを外すのだめが可愛くてたまらないなんて、
オレは変態の森のどれくらい奥地まで入りこんでしまったんだろう。
もう後戻りはできないくらいだよな・・・まぁするつもりも無いけどな。

「センパイ!ナニぶつぶつ言ってンですか?はい!ボタン外れました!脱ぎますよ!!」
「・・・おまえ・・・・・・たのむからもうちょっと色っぽくしてくれよ・・・さすがに・・・」
「えーセンパイなんデスか?はい!じゃあ次はベルト外しますヨ!」
「ちょっ!・・・待てって!」
「え〜い!もう全部脱いじゃいまショー!!」

この女・・・ホントにたまってたのか・・・。こんな時ばかりは仕事早いな・・・。ってそうじゃなくて!

「あれ〜?センパイ、もうおっきくなってンじゃないデスかぁ!」

なんだかすっかり台無しな感じなんだけど・・・それでも反応してるオレのコレは・・・。

「・・・おくちでしてみましょうか・・・?」
「えっ!?・・・いいのか・・・?」(てゆーか食いつくなよオレ!)
「ハイ!センパイが留守の間、ネットやターニャから情報は仕入れてありマス!」
「・・・そんなことだろうと思ったよ・・・・・・」
「じゃー始めマスよ!・・・・・・・・・んっ・・・・・・」

・・・!!!・・・いきなり半分くらいまで口に含まれたと思ったら、
今度は舌先でチロチロと先を舐める・・・ときどき裏側に移動したかと思えば、
今度はちゅっちゅっと小鳥のようにキスをするように・・・・・・う、上手いじゃねーか・・・。

「・・・センパイ・・・・・・気持ちいいデスか・・・?」
「ぅん・・・・・・おまえ・・・・・・上手・・・・・・」
「ホントですか?・・・・・・ウレシイ・・・・・・」

オレは少し茶色い、やわらかいのだめの髪をなでた。
のだめが与えてくれている快感を少しでも伝えたくて・・・。
オレのモノを加えて、瞳だけで微笑んでみせるのだめがかわいくて、
だんだんと早くなるその動き以上に、オレの興奮は一気に登りつめた。

「・・・もういいよ・・・今度はオレの番」
「え・・・?いいんデスよ。のだめのおくちに出しても・・・」
「・・・いいからっ・・・」
「やんっ・・・ぁん・・・」

オレはのだめを、半ば無理矢理押し倒し、抗議の声を上げる口をキスでふさいだ。
のだめの口の中を舐めまわしながら、背中に手を回しブラジャーのホックを外す。
あぁ、この胸だ・・・オレの大好きな、大きくてやわらかいオレの宝物・・・。
両手でやわやわと揉みながら、ときどきすでにかたくなってる頂点にキスしてやると、
のだめはかわいい声をあげて鳴いた。
その声をもっと聞きたい。でももっと焦らしてやりたい・・・。
・・・その前に、オレがどうにかなってしまうかもしれないけど・・・。
両手の親指と中指でで乳首を軽くつまみ、人差し指の爪でカリカリとしてやる。
コレ、おまえ好きだよな・・・。

「・・・あんっ!・・・ぁん・・・ダメェ・・・」
「なにが・・・ダメ・・・?」
「だってぇ・・・気持ちよ過ぎマス・・・」
「じゃあ、やめる?」
「あぁんっ!・・・・・・やめちゃ・・・・・・ダメですぅ・・・・・・」

つまんだり、カリカリしながら、オレは顔の位置をだんだん下げていった。
わき腹・・・おへそ・・・・・・ちょっと通り過ぎて太ももにキスをしながら。

「おまえ・・・すごい濡れてる・・・明るいからはっきり見えるよ・・・」
「やぁん・・・センパイ・・・見ないでくだサイ・・・」
「やだ」

こんなとき、こいつのお気に入りのヒモパンってやつは非常に便利だ。
一瞬だけ、胸から手を離してひもをといてやると、のだめの体を覆う布は全て無くなった。

「のだめ・・・足・・・ひざ立てて開いて」
「恥ずかしいデスよ・・・」
「早く」
「もぅ・・・」

余裕がないのはきっとオレの方だ。本当は早く、のだめの中に入りたい。
でも、もっとこいつを気持ちよくさせたくて・・・。
両手は胸をいじったまま、オレはのだめの濡れたトコロにとがらせた舌を差し入れた。
下からすくうようにねっとりと舐めまわしたり、ミゾに沿うようにしてやると、
のだめは一層高い声で、イヤイヤをしながら鳴いた。

「シンイチくん・・・のだめ・・・・・・もう・・・もぅ・・・・・・」
「どうして欲しい?」
「ぁん・・・入れて・・・早く・・・」
「なにを?」
「・・・・・・やんっ・・・・・・お・・・・・・ち・・・ん・・・ちん・・・・・・」
「うん、それを?どうして欲しいの?」

そう聞きながらも、オレはのだめのクリトリスをチロチロと舐めた。
もっと、もっとおかしくなって欲しかったから。

「あぁ・・・んっ!・・・やぁん!・・・おちんちん!・・・入れてぇ・・・入れてくだサイッ!」

オレはクリトリスにチュッッとキスをして、のだめの両足を大きく開きその間に入り込んだ。
腕を伸ばしてサイドボードの引き出しからゴムを取り出し、大急ぎではめた。

・・・待てないのは、オレの方なんだよ。

人差し指と中指で軽くほぐしてやってから、オレは一気にのだめに入っていった。

「んっ!あぁんっ!・・・すご・・・ゃんっ・・・・・・シンイチくんっ・・・・」
「すごい・・・アツイな・・・おまえの中・・・・・・」
「ぁ・・・ぁん・・・あん!・・・あんっ」
「もっと・・・いっぱい声聞かせて・・・・・・んっ!」

さらに奥まで突き進めると、のだめはもうそれだけでイってしまったようだった。
絡みつくようなアソコが、ビクビクと脈打っている・・・それ、反則。

「のだめ・・・イったのか・・・?」
「はぅん・・・ゃぁん・・・・・・ぁん・・・・・・」
「まだ・・・イケそう?」
「・・・ハイ・・・今度は、一緒にイキましょ・・・シンイチくん・・・だから・・・ちょっと待ってくだサイ・・・」
「うん・・・・・・愛してる・・・」
「・・・!!・・・今なんて言ったンですか?・・・のだめボーッとしてて」
「だから言ったんだよ。さ、もういいか・・・?・・・動くぞ」
「あぁん・・・ぁん・・・あんっ・・・」

余裕のあるフリも、もう限界だった。
オレは自分でも制御しきれない腰の動きに夢中になっていた。
一度イったのだめも、またすぐに昇り詰めたようだった。

「んっ!あっあっあんっ!ぁん・・・イク・・・いっちゃいマス・・・あぁ・・・!」
「・・・ん・・・一緒にいこ・・・あぁ・・・気持ちいいよ・・・ぅ・・・」
「あぁっ!イクッ・・・あ!あ!・・・あぁんっ!!!」
「んっ!!ぅっ!うっ!!!・・・ん・・・!」

さっきよりも大きい痙攣が、オレをきゅうきゅうとしめつけて、
もうなにも出ないくらいに、オレはオレのすべてを出し尽くした・・・・・・。

「・・・のだめ・・・?大丈夫か?」
「・・・・・・・・・ハイ・・・・・・ちょっと気絶してまシタ・・・・・・はぅん・・・・・・」
「大袈裟な・・・。なぁ・・・」
「スゴク、気持ちよかったデスよ」

オレの腕の中で、にっこり笑ってちょっと頬を染めてそう答えるのだめ。
こいつは・・・のだめは、ときどきオレの考えてることが読めてるんじゃないかって
思ってしまうような返事をしてくれやがる。
オレは、のだめのピアノを・・・全てを好きで好きでしょうがないんだな。
きっと、オレの方がおまえを好きなんだよ。
こんなこと言ったらおまえは、そんなことない、自分の方が何百倍も好きだとか、
もしくは調子に乗って手がつけられなくなるだろうから、
絶対に、口が裂けても言ってやらないけど、な。

愛しているよ。めぐみ。





「もぅ・・・おくちでイってほしかったのにぃ・・・」

すっかり落ち着いたのだめは、下着をつけながら何か文句を言っている・・・。

・・・・・・あぁ・・・台無しだ・・・。

台無しついでに、これだけは言っておかなければ。

インターネットで何を調べてもいいから、ターニャに聞くのだけはもうやめてくれ・・・。






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