美味しいワイン
千秋真一×野田恵


ココでの生活にも慣れ、アイツとの奇妙な半同棲生活にも慣れて
きた。
基本は「お互いの生活を尊重しあう」だが、やはり若さのせいか
セックスにはややのめり込んでいる・・・
次の日が休みか、朝ゆっくりできる日だと、ついつい・・・
こんなにも夢中にさせるアイツを可愛く思う反面、憎らしく思っ
たりもする。・・・憎らしい方が多いか?


秋が深まる少し淋しげな夕暮れ時、鼻歌と軽快な足音がオレの部
屋に近づいてくる。
勢い良くドアが開けられ元気な塊が飛び込んでくる。

「先輩〜!!ただいまデス」

大きな声でそう言うと、アイロンをかけているオレ、に後ろから
抱き付いてくる。

「おわっっ!!オマエ危ないだろ!!」

アイロンを一旦横に置き、オレに巻きついている腕を剥がそうと
すると

「ぎゃぼっー!先輩はのだめの愛を拒否するデスか?」
「えっ・・・?・・・愛・・・?オマエ何言ってるんだ?」
「先輩・・・ココはアムールの国デスよ・・・」

そう言うと後ろから正面に回り、腕を首に絡めてきた。

「・・・先輩・・・」

そう言うのだめは・・・

「・・・酒臭い!!」
「はう〜ん。」
「オマエ!!何処で酒飲んできたんだ?学校帰りなんじゃないのか?」
「ワインの試飲をしたデスよ〜とっても美味しいワインだったので
先輩にも飲ませてくて・・・」
「・・・で、買ってきたのか?」
「お金が少し足りなかったので、・・・先輩の分も飲んできました〜」
「はぁ?オマエ・・・何やってるんだ?」
「すっごく美味しかったから・・・」

もう、酔っ払いに何を言っても無駄だと諦め、取り合えずソファーに
運んだ。

「ほら、水飲んでアルコールを抜け」
「今は・・・いらないデス・・・」
「いいから飲め!!」
「がぼー!!!!!」

無理矢理、口にペットボトルを入れて水をがぶ飲みさせた。

「いいか、これ全部飲むんだぞ!全部飲むまではコッチにくるな!」

横に残りのペットボトルを置いて部屋を出た。


アイロンをかけようと台まで戻ると、すでにアイロンは冷え切って
いたので、アイロンが再び温まるまでタバコで一息ついた。
オレと飲もうとしてワインを買おうとするアイツは正直可愛いと思
うが、(実際買ってないが)酔っ払って帰宅されると思うと、気が
気でない。よく、無事に帰宅できたものだと思う。

「酔いがさめたら説教だな」

タバコも吸い終え、アイロンも温まったので、アイロン作業に移っ
た。
しばらくして、控えめなノックと共にのだめが顔を出した。

「・・・先輩・・・怒ってませんか・・・?」
「・・・・・・水は全部飲んだのか?」
「はい。全部飲みました」

片手で空になったペットボトルを振って見せた。

「もう、酔いはさめたのか?」
「はい・・・。先輩・・・本当に怒ってませんか?」

いつまでもドアの所でモジモジしているのだめの所まで歩いていき

「ごっっっつ!!」

と頭に拳骨を落とした。

「ぎゃぼっ〜!!先輩・・ひどいデス・・・」
「別に酷くない!!いいか、酔っ払って2度と帰ってくるな!まだ明る
いとは言え、危ないだろ!!」
「・・・はい。先輩心配してくれたんデスね。」
「あたりまえだろ!!まったく人の気の知らないで・・・」

言い終わらないうちに、のだめが抱きついてきた。

「先輩に怒られてると、何だか嬉しいデス。だって怒っている間は
のだめの事しか考えてないから・・・先輩を独り占めしているみ
たいで・・・」

そんな可愛い事を言われ、怒りが急激におさまり、変わりに理性の
タガがあっさりとはずれた。
軽くおでこにキスをし、そっと抱きかかえてベッドまで移動した。


ベッドの上に投げ出されたのだめはめずらしく、キスを嫌がった。

「何でだよ?」
「だって・・・のだめ・・・酒臭いデスよ・・・」
「いいよ別に・・・」
「でも・・・」
「のだめ・・・キスさせて・・・」

そっと唇を近づけたら、今度は拒否されずに受け入れた。
何度も、何度も、キスを繰り返し、身体が火照って熱くなってきた。

「のだめ・・・ワインの味わかったよ。」

キスを繰り返しながらそっと耳打ちすると

「先輩・・・その言い方やらしいデス」
「のだめの口の中、いいワインの味するよ」
「ふおぉぉぉ〜先輩・・・エロエロ大魔王みたいデス」

コイツは・・・ため息が出そうになったが、のだめなりの照れ隠し
なのだと思うと、そんな事さえ愛らしく思えてますます火が付いた。
ワンピースの上から胸を弄っていると、その布が煩わしく思えて、
すぐにファスナーに手をやって脱がした。

「はぁっ・・・あん・・」

ブラジャーの上から敏感になっている突起物を軽く噛むとのだめが
軽く声を上げた。
カップから胸を押し上げ、今度はじかに口に含み、舌を匠にに使い、
のだめに一層の快楽を与える。

「やん・・・んっ・・ふっ・・・」

こうも自分が与える刺激によって歓喜の声を上げるている姿を見て
いると、かなり興奮する。
そっと手を伸ばし、のだめの大事なソコに触れて見ると、布越しな
のに、いつも以上にソコが潤っているのがわかった。

「ひゃっ・・・やぁ・・」
「のだめの・・・ココ熱いよ」
「・・・やん・・・そんな風に触っちゃ・・・」

言いながらのだめは口を声が出ないように手でふさいだ。

「我慢しないで・・・もっと声聞かせて」

手をはずしてキスをすると同時に、一気にアレをソコに入れた。
ゆっくりと動きながら、のだめのいい所を探していると、

「そんなに・・動いちゃ・・だめデス・・」
「なんで?良くないの?」

少し早い動きに移行しながら、胸を吸う。

「違いマス・・・んんっ・・」

ほんの少しの変化にも敏感に反応するのだめが可愛く、つい意地悪
な気持ちになる。

「・・はぁっ・・あんっ・・あっ・・・」

オレの動きに合わせて、かわいい声をあげるのだめに益々欲情した。
そっと、のだめのソコにあるとても小さな蕾に指を這わせると、

「んあぁぁぁっっ・・・ダメッ!!」

大きな声を上げ、イヤイヤと涙目になった顔を横に振って、ソコを
ものすごい力で絞めつけたきた。

「くっっ・・」

思わず、声が出るくらいの締め付けで・・・あぶなかった。
それでも懲りずにまた蕾にそっと指を這わせていると

「はぁっ・・・本当に・・だめデス・・出ちゃいマス・・」
「何?・・・何が出ちゃうの?」
「んっ・・・うっ・・はっうっ・・我慢できなくなっちゃいマス」
「・・・何が?」
「ソコを触られると・・・トイレ・・行きたく・・・あんっ・・」
「トイレ?」

先刻、酔いを醒まさせる為に大量の水を飲ませたので、ソコにある
蕾を刺激すると、排尿作用が働くらしい・・・それを我慢するのに
力を入れて締め付けてくるらしい。
流石にトイレを我慢させるのはかわいそうなので、そっと指を離し
た。そのかわり、今まで以上のスピードで抽出をした。

「あっ・・・くっふっっ・・・」

ひときわ大きな声を上げ、のだめは果てた。
その姿を見届けてから・・・オレも快楽の波にのまれた。

腕の中でまだ少し荒い呼吸をしながら

「先輩・・やっぱり怒っているんデスね」
「もう、怒ってない」
「ウソッ!!怒ってるから・・あんな・・のだめがイヤって言ってる
のに・・」
「違うよ。・・・でも気持ちよかっただろ?」
「ぎゃぼっー・・・先輩はやっぱりエロエロ大魔王デス」
「いいから・・・早くトイレ行って来い!!」
「今、行こうと思ったんデス」

ベッドのすぐ下にあるワンピースを手繰り寄せて、するっと着ると
ベッドから立ち上がりトイレに向かうのだめに

「パンツ・・はかないのか?」
「むきゃー!!日本一のエロエロ大魔王!!」

足元に転がっていたペットボトルをベッドの千秋に投げつけ、顔を
真っ赤にしながらトイレに駆け込む姿ののだめを、また可愛く思う
自分に苦笑いしながら、投げつけられたペットボトルにやはり憎い
とも思った。






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