千秋真一×野田恵
![]() 「もーっ、ホント最悪!なんでアンタと同じ部屋なの??」 「…それはこっちのセリフだよ。恵ちゃん何考えてるんだ…」 青緑。 のだめのリサイタルに呼ばれたターニャと黒木は、 初対面にもかかわらず宿泊先で同じ部屋に案内された。 どうやら連絡がうまく伝わらず、夫婦扱いされている。 「仕方ない。千秋君には申し訳ないけど、部屋割りを男女別に…」 「ちょっと!今から訪ねるのやめたほうがいいわよ」 ターニャの意外な発言に黒木は足を止めた。 「何言ってるんだよ。君だって僕と同部屋なんて納得できないだろ?」 「あたりまえよ!でも…アンタ、千秋のことよく知らないようね」 ターニャの言葉ひとつひとつが黒木のカンに障っていた。 しかしターニャは気にせず言葉を続ける。 「さっきの千秋、散々ワインあおってたせいか珍しく上機嫌だったでしょ? そういうときって、大抵ねー…孔雀時だし。」 「くじゃく??何が言いたいの?」 (青緑とか孔雀とか。 ていうか孔雀は君の服のセンスじゃ…) 部屋に入ってから眉間のしわが寄ったままの黒木は わけがわからないままターニャの行動を見守っていた。 「今お邪魔するとのだめには恨まれるは、千秋には睨まれるわで面倒よ〜?」 そういうとターニャはタンブラーグラスを取って、ひとつを黒木に手渡した。 そして壁にグラスを垂直につけ、自分の耳を当てる。 「…あの。」 「何ぼさっとしてんのよ!ほら!」 「僕は盗み聞きなんて、ていうか、そんな古典的なやり方で聞こえるわけが…」 (このコ、まだ10代って聞いた気がしたんだけど…) そんな黒木の意見は全く聞かず、ターニャは壁に集中した。 次第に口元から怪しい笑みがこぼれる。 「うっわーあ…相変わらず孔雀ねー千秋ったら… 明日のリサイタルに響かなきゃいいんだけど…」 「えっ!?聞こえるの?」 黒木が理性と欲望(盗み聞き)の狭間で葛藤している頃。 隣の部屋。 「せん…ぱい…」 千秋は目の前の光景に欲情していた。 のだめのうわずった声。 そんな彼女は壁に手をつき、 スカートをたくし上げてお尻を千秋に向けて突き上げるように立っていた。 わずかな灯りに映される脚線美は白くどこまでも艶やかに千秋を誘う。 「お前…エロすぎ」 ショーツも片側の紐がすでに解かれ、もはや意味をなくしていた。 「誘ってきたのはお前の方だぞ?わかっているよな…」 千秋の指がゆっくりと、太腿を撫で上げ、遊ぶように尻を揉みはじめる。 「はうっ…んん…」 千秋からのわずかな刺激でものだめは吐息を漏らし、白いお尻がぷるっとふるえる。 のだめは肝心の所になかなか触ってくれない千秋に不安になり、 時折振り返ろうとするが、その度千秋が強い刺激を与えてそれを制する。 千秋の指は、蜜がすでに垂れてきている内股を這い回るが ギリギリのところで止め、のだめを焦らし続ける。 「やあっ、もうイジワルしないでくだサイっ。先輩…」 「なにが。して欲しいことがあるならちゃんとお願いしてみろよ」 「おねがい、あそ…こ…さわって、ください…」 垂れた蜜で自分の指を濡らし、後ろの菊穴に塗りつける。 「ひゃあぅっ!!」 途端、のだめが跳ね上がるように全身を震わせた。 「や!違う!!そんなとこ触らないでクダサイ!!」 「違うのか?そう言いながら感じたんじゃないか?変態だなー」 「気持ちよくないですよ、もうっ」 「お前の言い方がわかりにくいんだよ。はっきり言え」 「…っうー」 千秋はのだめがそういうことをまともに口にしたことがないのを知った上で譲らなかった。 恥ずかしがられると余計言わせたくなる。 (どうする?のだめ) しばらく口をもごもごさせていたのだめは、頭(こうべ)を垂れたかと思うと 右手をおずおずと内股からのぞかせ、千秋の右手をとって自分の秘所へ誘導した。 「ココ、さわって欲しいんです…」 (そうきたか) 千秋はのだめのされるがまま、ただ自分から一切手を動かさなかった。 すると、のだめのほうから手をこすりつけるように腰を動かした。 「おねがい、触って…」 「ちゃんと触ってるよ」 「ちが、いつもみたいに…」 「いつもみたいにって、どんな感じ?」 「こんな…ふう…」 千秋の指先がクリトリスに引っかかるように手を使う。 無意識なのか、腰の動きも次第に激しくなってきた。 「あ、はぁっ、ひゃんっ」 「…おい」 「ああ、せんっぱいぃっ…」 千秋の呼びかけにも応じず、それはもはや自慰行動と変わりなかった。 (人の手使って生オナニーショーかよ…変態のだめ) 言葉とは裏腹に、初めて目にする恋人の淫猥な姿に激しく興奮し、 すでに千秋の股間は怒張していた。 「自分だけ楽しむなっ、よ!」 愛液まみれの指は突然の動きもスムーズにし、2本の指を秘所に難なく滑り込ませる。 「っふああああっ!!」 突然の刺激にのだめが激しく痙攣する。 「あっあっっ!!」 「すっげーやらしいな…」 器用に片手で下着まで下げ、手についた愛液を自身に塗りたくりながら秘所にあてがう。 「あ…こんなに…」 のだめもたまらず尻を震わせる。 「オレも楽しませてくれよ…いくぞ」 「ハイ…」 千秋は一気に自身を奥まで貫いた。 「はあっ…ああああ!」 「うわっ…いいっ」 熱く濡れそぼった秘所は千秋を難なく受け入れたかと思うと、喰らいつくように締められる。 かまわず激しいピストンを始めると、それにあわせて愛液の淫らな音が二人の耳を刺激した。 「のだめ、ビチャビチャいってるぞ。聴こえるか…?」 「やあっ、あんだめっ」 「ほら、自慢の耳でもっと聴けよ」 「やあ…え?」 動きを止め、ゆっくりと、先端ギリギリまで引き抜き、 「っっ!!!!」 再び奥までたたきつける。 「あああっ!!だめえっ、はげし…と、すぐ、いっちゃう…っ!!」 「いいよ、無理するな」 快感の波に耐えられないのか、のだめの膝がガクガクと痙攣している。 のだめの荒い呼吸を一度整えさせると千秋は挿入したままゆっくりと のだめの身体を落とし、膝をつかせた。 「イキたくなったら、言えよ」 のだめのうなじに優しくキスを落とし、激しいピストンを再開する。 「あっ、ふうっ、しんいちっくん…!!」 「のだめっ…」 「ああっ、も、だめ、いくっです…!イク…っ!!」 秘所が今まで以上に締め上げる。 「ばか、っ締めすぎ…!」 「あああああああああっっ!!」 「ぐ、ううっ!!」 ギリギリで引き抜き、のだめの仰け反った腰のくぼみに吐き出した。 「はう…うん、あったか…」 「はあ、はあ、あぶねー…、はあ…」 千秋はそのまま失神してしまったのだめの身体を綺麗に拭き取り、 新しい下着をはかせてベッドに眠らせた。 のだめから誘ってくることも、あんなに淫らになることも珍しかった。 (城に興奮したからか?それとも…) (あののだめでも、明日のリサイタルが不安だったんだろうか) もしその反動であんな行動を取ったとしたら。 「ただ興奮してたオレって…」 素直に楽しんでしまった自分に罪悪感が募る千秋だった。 翌朝。 「おっはよゴザイマスーっ!!」 「おはよー、のだめ。なんだ、緊張してるかと思ったのに」 「大丈夫ですよ!今日はがんばります!!」 爽やかな朝にふさわしい笑顔の女性二人に対し。 「…うす。」 「おはよー…千秋君。二日酔い?」 「まあ…そんなとこ…黒木君こそ、顔色悪い?」 「うん、まあ、ちょっとね…」 「「はあ…」」 千秋と黒木、青緑。 ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() |