千秋真一×野田恵
![]() 「孔雀期」byターニャ なんだそれは…。 発情期の、孔雀? このオレが? オレは自分の欲望くらい 自分でコントロールできるぞ―――。 *** 食事のあとのいつもの光景だった。 あいつがピアノの前に座って 今日練習した曲を奏でている。 あいつの演奏を独り占めできる時間。 本人には言わないけど、 他の男どもに対して密かな優越感を憶えた。 あ、なんかキスしたい…。 演奏中にも関わらずそんな事を思った。 ピアノに没頭してるあいつは、 ピアノの事しか考えてないだろうけど。 そういえばあの時―――初めてキスした時、 のだめが拒絶していなかったら、 どうしたのだろう。 そのまま強引に押し倒してしまったのだろうか。 今となってはわからない。 だけど今同じ事をしたら、 のだめはどうするだろう? 怒る?呆れる?受け入れてくれる? 考え出すと止まらない。 確かめないわけにはいかない―。 そっと後ろに立って声をかけた。 「のだめ」 「はいー?」 顔をピアノに向けたまま、のだめが答える。 こいつ… ちょっとはこっち見ろよ。 身体を乗り出すと、正面に回りこむ形で、 唇をふさいだ。 「…っ」 急に呼吸と演奏を遮られて、 のだめの身体が無意識に抵抗した。 両腕を押さえてなおもキスを続けると、 真意を図りかねたのか、 抵抗をやめ、オレを不満そうに見た。 「ピアノが終わるまで待てないんデスか?」 「ま…待てない」 なんでオレが、 その気にさせられているんだ――?! のだめの反応が見たかっただけなのに… もうどうでもいい。 とにかくのだめを掴んで寝室に運ぶ。 「もう、真一くんは甘えん坊さんデスね」 猫みたいに掴まれながらのだめが言う。 「のだめがピアノに夢中だったから嫉妬したんでショー」 そ、そうなのか? 結果は、「怒って呆れて受け入れてくれる」だった。 あ、あいつの方が大人? …オレって………。 のだめをベッドに落として押し倒した。 オレの体重で動けない彼女にキスを落とし、 舌で口内をまさぐる。 手は胸のラインをなぞり、服のホックを探す。 「ん、真一く…」 正直、他の事は考えられない。 ずっとこうしていたい。 発情期と言われても仕方ない。 耳たぶを優しく噛みながら、 時折 舌で中の方をなぞる。 唾液の音を響かせてやると、 のだめの身体がびくっと震えた。 かすかな声が漏れる。 でもまだ解放してやらない。 「反対側も…」 そう言って反対の耳にも、 舌の洗礼を受けさせた のだめの身体から十分力が抜けたのを見て、 服をおろし、ブラを外す。 その白い胸の頂きを口に含んで、 思うままに味わった。 「あ、あ、のだめおかしくなっちゃいそ…」 「いいよ」 「あっいや、もう…っ」 いつもならこれくらいで、 自分のものを入れるのだが、 今日はもっと違う事をしてみようかと思った。 のだめの下半身にゆっくりと顔を近づけていく。 「な、何するんですか?」 のだめが不安そうな目で俺をみる。 まだ彼女にこうゆう事は教えてなかった。 でもそろそろ覚えさせてもいい頃だよな… 他にも色々したいし… 「恐くないからじっとして」 そう言って、彼女の一番敏感な部分を 唇でそっと剥き出しにする。 先端には触れないで様子をみてみると、 彼女は緊張してこわばっているようだった。 やばい、萌える。 たまらずに、舌を使って クチュ、とその場所を犯した。 「あんっ」 のだめが矯声をあげたので、 さらに吸い付きながら 舌で根元から先端までなぞってやる。 「いや…センパイ、恥ずかしい…っ」 「なんで?何が恥ずかしいの?」 「だってこんな…嫌ぁ」 舌を割れ目に差し込むと のだめが身体を震わせてのけぞった。 彼女が両手で顔を覆ってしまう。 つい最近まで処女だった彼女には、 身体的にも精神的にも刺激が強いのだろう。 その姿は俺を煽ってしまうのだが。 「のだめ、もっと感じて?」 「んんっ…センパイ…あ、そんな、や…」 音をたてて、そこを舐め上げる。 時々舌を中に忍ばせると、 のだめが押し殺した声を漏らした それをもっと楽しみたい気持ちはあったが、 彼女がぐったりしてしまったので、解放してあげた。 「俺のもしてくれる?」 なんとなく聞いてみる。 「でも…やり方わからないですよ?」 彼女がとろんとした顔で言う。 あ、すげーやらしい顔…。 俺はベッドに腰かけて、彼女を脚の間に降ろした。 「おまえの好きなようにしていいから」 そう言うと、彼女は戸惑いながらも、 膝をついて俺のものを口に含んでいった。 くっ…たまんね… 温かく湿った舌で 懸命に自分のものをまさぐられる。 気持ちよくておかしくなりそうだ てかこの眺めが… 意外なほど細い身体、子供みたいな表情、 曲線を描く豊かな胸。 エロすぎる。 しかも、ちゅぱ、ちゅぱ、って、なんつー音を… 「のだめ」 我慢できない。 彼女を引き上げて そのまま俺の上に股がらせた。 上半身が密着して座位の姿勢になる。 「入れるぞ」 自分のものに手を当ててゆっくり挿入する。 「んんっ…」 十分濡れているのにそこはやはりきつくて、入れるだけでも気持ちよすぎる 奥まで入ったのを見計らって少し抜くと、小さく突き上げた。 「やぁっ…」 のだめが必死で俺にしがみついてくる。 そのまま何度も突き上げる 「あ、あ、あ…真一くん…っ」 のだめの身体から力が抜け、俺の方にもたれかかってきた。 そのまま自分も後ろに倒れて、正常位にもっていった。 ピンク色に染まって少し汗ばんだ身体。 背中にまわされる細い腕。 全てが心地よく俺を高ぶらせていく。 何もかも奪ってしまいたい。 いつものように気遣った言葉もかけずに 執拗に突き上げる。 のだめもそんな様子の俺に戸惑って、 それでもただ快楽に身をまかせる事しかできない。 だんだんとあげる声もかすれてきた。 「もうだめ…」 のだめが熱っぽい声でつぶやく。 そんな彼女を見て、ますます高揚する。 「いいよ」 そう言うと、背中に回された腕から力が抜け、 つながっている場所が危ういほど締め付けてきた。 「……っ」 切ない声を上げてのだめが達する 俺も限界だ… 「いくぞ」 のだめがうなずいたのを見て、 彼女の上に全てを吐き出した。 *** 翌朝。 「センパイの鬼蓄」 突然の言葉に飲んでいたコーヒーを吹き出した。 「な、なんで?」 「覚えてないんですか?人のことさんざんいたぶっておいて」 いたぶったってそんな。 まあすごく良かったのは確かだが、 あれで鬼蓄はないだろう。 全然ノーマルだ。 おまえの認識が幼いから… そうだ、俺は悪くない。 咳払いをして、開き直る事にした。 「まあ、だんだん良くなるから…」 「なんでのだめが合わせなきゃいけないんデスか!ムキー」 ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() |