リサイタル後妄想
千秋真一×野田恵


のだめのリサイタルは成功に終わり、千秋とのだめは部屋で祝杯をあげていた。

「のだめ、もっと飲めよ」
「先輩はお酒強すぎデス…のだめはもう充分デスよ…」

のだめは既に顔を赤くして例のダブルベッドの上で蹲っている。
ふぅん、と鼻で返事をした千秋はワイングラスを置くとソファから立ち上がった。

「それで、また一人で先に寝るわけ…?」


千秋の言葉にぴくりと身体を揺らすと、のだめはゆっくりと顔を上げる。
目を伏せ、少し口を尖らせて言った。


「…今日は…先輩も一緒に寝マスか…?」


酒が入っているせいもあってか、身体が熱い。

「……当たり前だ」


千秋が足を掛けると、ベッドはギシリと軋んだ。



「のだめ…」

千秋はのだめを抱き寄せ、口付けた。そのまま一緒に身体を倒す。
首筋に舌を這わせながらネグリジェの肩紐を外した。

「…っ!」

のだめは下着を着けていなかった。二つの大きな膨らみが千秋の目の前に現れる。
昨日もこれで平然と人の隣で寝ていたと思うと、無理にでも襲ってしまえば良かったかと千秋は思った。

堪らずのだめの白く柔らかな乳房を両手で包んだ。暖かなそれは千秋の掌の中で揺れる。

「…はぅ…ん」

…そんな声を出されたらこちらが保たない、と思いながらも、愛撫を止めることは出来なかった。

千秋は乳房の先端を咥え、舌で弄んだ。吸う度にわざと卑猥な音を立てる。
のだめの呼吸は乱れ、千秋の頭にしがみついた。

「は……あっ…」
「ん…ふっ…のだめ…」

自分の中心が痛い程高ぶっている。
千秋は他の女にこれ程欲情したことはない。

ネグリジェの裾をずり上げながら、下から徐々にのだめの足を撫でる。
艶めかしい白い肌が千秋を煽った。

内腿をなぞり、千秋の手はそのまま秘所へ辿り着く。
紐で留められただけの頼りない下着は、少し湿っているように思えた。

「あっ…」

下着の紐を解き、湿った割れ目に指を這わせる。
千秋はのだめの太腿を掴んで開かせ、そこをぺろりと舐めた。

「ふあぁっ…!真一く…そこ…のだめの…!」
「大丈夫だから…」

千秋はのだめの両足を更に持ち上げ、舌で犯していく。
経験したことのない快感に、のだめの泉は溢れた。

「…もう限界」

そう言うと、千秋は自分の服を脱ぎ、のだめの脚の間に身体を入り込ませた。
そして押し寄せる快楽の波に耐えながら、ゆっくりとのだめの中に自身を滑り込ませた。

「ひぁ…っ!」
「う…やべー…」

ぬるりとした感触に全て持っていかれそうになる。
それでなくてもこの体つき…気を抜くと視覚だけで果ててしまいそうだった。

「あん…あっ…!真一くん…っ」

千秋は激しくのだめを突いた。
両足を抱え込むようにして深く中を掻き回す。

「のだめ…のだめ…っ!」

のだめは千秋にされるがまま身体を揺らしている。
やがて締め付けが強くなった。

「ふ…あっ…のだめもう…駄目デス…」

「…あぁぁ…っ!」

のだめが脱力してすぐに、千秋も果てた。

*****

暗い部屋に月明りだけが差し込む。
疲れたのか、のだめは深く眠っている。

千秋は煙草を潰すと再びのだめの隣に腰掛けた。
静かに寝息をたてる彼女を見つめる視線は、初めて会った頃と比べると明らかに違うもので。
性格からして言葉にして伝えたことはない、だが千秋はのだめと居ると心が安らぐことに気付いている。

さらりとした栗色の髪を撫でながら、寝ていることを確認する。

そして千秋は呟いた。

「…好きだよ」






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