千秋真一×野田恵
![]() くちゅり・・・ 耳の奥に舌が入ってきた。 思わず声が漏れ、肩が震える。 ねっとりと舌が耳の中で動くと、湧きあがった熱が全身に伝わった。 耳なんて、自分で触っても何ともないのに 先輩に触れられるとこんなに気持ちいいのは何故だろう。 耳が弱い事を知っている先輩は、耳の奥を執拗に突く。 それだけでもう、全身が敏感になってしまったのが分かる。 耳への愛撫は止むことのないまま、先輩の手が優しく胸を揉み始めた。 「やぁっ・・・んんっ・・・」 固くなった先端をそっとつまみ指の腹で撫でられる。 くすぐったいような切ないような感覚が頭の中で痺れ、もう何も考えることが出来ない。 腰の紐が解かれ布を剥ぎ取られた瞬間、糸が伝う様な感触がしたけれど、 恥ずかしいと感じたのはほんの一瞬で、これから訪れるであろう快感に神経が集中した。 太ももの付け根に先輩の指が入って来る。 私の体の中心を、あのキレイな指がなぞっている。 いやらしく響く音が、どれだけ濡れているかを知らしめている。 そして、私の一番感じる部分を捉えると、ゆっくり撫でられて… 強く、弱く、強く、弱く… 体で受け止めきれないほどの快感に、全身が震える。 指が線を描く様に上下して、 あぁ、多分そろそろ…先輩の指が入って来る…と身構えた瞬間 期待は裏切られ、ただ周りをなぞられるだけだった。 もどかしさを感じたのも束の間、 もう一度、溢れ出る液体を絡めて あの部分を押さえつけるように撫でられた。 すぐに、どうしようもない位 快楽に頭を支配される。 段々両膝が上がってきて…すごく恥ずかしい格好になってしまった。 今度こそ、指が入って来る… 確かな気配を感じたはずだったのに、動きはまた止まってしまった じらされてる・・・ そのことに気付いて、顔が熱くなった。 どうしよう・・・ 指を入れて欲しい、なんて絶対絶対言えない。 でも、期待して裏切られる度に私の体の奥底は切なく疼いている。 先輩の指が入り口の部分をゆっくりなぞって、少しだけ入ってきた。 それだけで気持ちよくて、首がのけぞる。 無意識の内に、体が受け入れる準備をしてしまう。 しかし、ほんの指先が進入しただけで…またも止められてしまった。 「のだめ」 「……は、はい…」 「どうして欲しい?」 どうして欲しいって… そんなの決まってる。 でも今日の先輩は何だか意地悪で… ちゃんと言わなきゃ、してくれないかもしれない。 両手で顔を覆いながら 「……い、入れて欲しいデス……全部…」 指が、一気に奥まで入ってきた。 叫ぶ様な声が出て、腰が思いっきりくねってしまう。 奥の方をなぞられ、出し入れを繰り返されると 快感の波はすぐに階段を登り始めた。 どうか…途中で、指を抜かれたりしませんように……お願い……。 頭の中はそんな淫らな祈りで一杯になり…… 一気に駆け上がってしまった。 「…イった?」 「……ハイ……」 「イク時は言えって、言ったろ?」 「う…ゴメンナサイ…」 だって… 言葉にする余裕が無かったんデス・・・。 足を大きく開かれる。 まだヒクついてる私の濡れた所に、硬くなった先輩自身が当たって くちゅっ 音が聞こえた。 入ってくる・・・? けれど、滴るような液体をまとわりつかせながら、ただなぞるだけ。 それだけでも気持ちいいんだけど…… あぁ、また、じらされてる…… けれど、もう 羞恥心を超えて、『欲しい』という気持ちが溢れ出してしまう。 「セン…パ…イ、もう、そんな、意地悪しないでくださぁい…」 「どうして欲しい?ちゃんと言って」 「うぅ……せ、先輩の、のだめに入れてください…」 「うん…」 ぬるっという感触とともに先輩がゆっくり入ってきた。 全部入ってしまうと、奥の方に突き刺さる。 気持ちいい…… 一番奥の、上の方をなぞるように出し入れされると、 また…波が寄せてきてるのが分かった。 私の体の奥の、一番感じる場所。 自分でも、そこがどこだかハッキリとは分からないのに 先輩は知ってる。 太ももをしっかりとつかまれ、体を揺らされるごとに 頭の中はどんどん白くなっていった。 あ……、ちゃんと、言わなきゃ…… 「センパ…イ、…の、のだめ…もう…」 「うん…。イッて」 体の中心に電流が流れるような感覚と共に、意識がすうっと遠くなった。 のだめの中が、ぎゅうっと収縮した。 俺の方も、次第に昇りつめているのが分かる。 まだ我慢しようと思えばできるけど… のだめも、満たされた様だし…。 覆いかぶさる様にのだめを抱きしめながら腰を押し付け、俺も絶頂に達した。 抱きしめたまま頭をなでると、腕の中で少し身じろぎをした。 「大丈夫?」 と聞くと、コクンと頷く。 ベッドの中ののだめがこんなにかわいいなんて 俺以外、誰も想像がつかないだろう。 言葉に出して俺を求めるのだめは、またかわいくてかわいくて… 通常の4割増しくらい、かわいかった。 のだめの体を包み込みながら、優越感に包まれ目を瞑る。 『入れてください』、か…… クセになりそうだと思った。 ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() |