ラブホシチュだったら
千秋真一×野田恵


ラブホシチュだったら、のだめが雑誌で「ラブホ特集」みたいなの読んで、

「ふぉぉ・・・この部屋かわいいデスね・・・。
センパイーー!!なんでこのお風呂真ん中に椅子があるんデスかー!?」
「知るか!!」
「のだめ・・・行ってみたいデス・・・」
「絶対嫌」

とか言いながら若干気になって、偶然を装って連れて行く千秋とか。
で、見慣れないものに興味津々なのだめとか。

「ふぉぉ、お風呂のお湯が色んな色に変わってキレイデス!」
「知るか!」
「のだめ肌が白いから、きっとキレイに染まりますヨ」
「. . . . 。(想像中)」

千秋がバスルームから出てくるとのだめが部屋のオプション物色中。

「・・・何してんのお前・・・」
「ほわぉ・・・いろいろあるんデスねー・・・むきゃっ、センパイ!!
これどうやってスイッチ切るんですかーーー!?」
「な、何持ってんだー!!」
「あ・・・止まった・・・いきなりぶるぶるしだしてビックリしマシタ・・・」
「あれこれ触んなバカ!」
「どやって使うんデスかね・・・」
「…こうだろ。」
「ぁ…んっ」

「あっ!セッ、センパ・・・!あっ、ん!切っ・・・てくだサイ・・・!」
「嫌がるわりにはこんなに濡れてるけど?」
「やぁっ!そこ・・・!は、ぁ・・・っいや・・・!!」

「すご…どんどん呑み込まれていく…」
「や…センパイ…そ…んなの入れちゃ…やデス…あうっ」

「のだめ」
「な・・・あっ、何デスか・・・?」
「どんな感じ?」
「いっ、言えマセン・・・!!」
「・・・じゃあ」
「ああっ!!は、あっ、や、激し・・・っ!」
「言えよ」
「あっ、な、中で・・・震えてっ、ん!変な感じ・・・デスっ!」
「気持ちいい?」
「んっ!は、ハイ・・・・・・恥ずかし・・・いデス・・・!のだめ、だけ・・・っ」

「じゃやめる?」
「センパイいじわる…しないで。…は…ぁ、っ…!!
「もっと声だせよ」
「あ、ぁああ…いっちゃいそう…デス…」

もう、焦点が定まらないほどに溺れているのだめから、バイブを抜き取る。
滴る愛液の豊かさは、見たこともないほどだ。
部屋の明かりも落とさずに、そのまま大きく足を開かせ、濡れた襞を広げ顔を近づける。

「センパイ…嫌っ!んんっ!!」

剥き出しにしたクリトリスは弾けそうなほどに大きく熱く熟していて、舌の先で転がすたびにのだめが腰を浮かせ逃げようとする。

「あ…あ…のだめの中、ぶるぶるして…変になっちゃいマス…っ!」

千秋は内壁をこねる様にそれを動かした。

「ああん!…もう…イっちゃいそうデス…あっあっあー…!!」

「は…ぁ、はぁ……」
「こんなの入れられて…すごい腰動いてたぞ」
「うー…ひどいデス…」

千秋の手でも自身でもなく、ただ振動するそれを差し込むだけで激しくよがるのだめ。
こんなに感じて…道具に嫉妬してるわけではないけど――
…オレの方がいい、と言わせたくて。
これよりも、もっと乱れさせたくて。

「…入れていい?」

「ハイ…」

のだめは恥らうように頷いた。
自身をそっとあてがい、ゆっくりと挿入する。さっきまで同じくらいの大きさの
ものが入っていたのもあり、奥まで到達するのは容易だった。

「あ…センパイの、熱い…デス…。のだめセンパイのほうが好きデス。」

その言葉に少し安心感と、馬鹿な優越感と。
快楽だけの問題じゃなくて――オレはこうしてのだめと繋がりたくて。
満足そうなのだめを見下ろしながら、腰を引いてはまた深くまで挿し入れる。
奥まで。弱く、そして強く突く。遅く、速くを繰り返す。

「ん、あ…っ、し、んいちく…もう、もう…」
「いけよ…」
「は、あっ、ん…!あ、あ…―――!!」

その瞬間のだめの体が強張って、ぎゅっと中が狭くなった。
力が放散されていくのを止めるようにその手を重ね、
指を絡めて千秋は更に強く突いた。
のだめは達した直後に再び訪れる快感に、緩んだ表情をまた切なげに顰めた。
そして千秋も階段を一気に駆け上がった。



-------

「ふぉぉーー!!ここのお部屋はこんな機能ついてマスよ!?」

のだめが「ラブホテルの人気の設備特集」のページを見せながら叫んだ。

「…センパイ……!」
「その目は何だ!もう行かねー!」
「楽しそうじゃないデスかー!」
「…行かなくても家でも十分楽しくできるけど?」
「そ…それはどの意味ですか…?」
「どの、って何だよ…」
「…まさか、アレ…家にあるんデスか!?」
「あるかーーー!!」


ちらりと雑誌の地図を横目で見る千秋だった。






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