ネクタイ
千秋真一×野田恵


久々になにもない日曜日。ピアノの音に目を覚ました。
隣にいたはずの姿はみあたらない。そんなこと考えなくてもわかるけど、
あのピアノを弾いてるのはのだめなのだろう。
相変わらず飛んだり跳ねたり、めちゃくちゃな音だ…。


って、え!?

あいつ、この間弾いた時は、個性的ではあるものの、
デタラメじゃないまともな弾き方が出来ていたはずなのに…


「おい、のだめ!」
「むきゃっ。この声はセ・ン・パ・イ?」
「はぁ?なにやってんだおま…」

言いかけて俺は唖然とした。のだめは楽譜を出していない…どころか、目隠しをしていたのだ。
しかも俺のネクタイ…!

「ほんとになにやってんだー!」
「うきゅきゅ♪のだめは今修行中なんデス☆」
「何の修行だよ!俺のネクタイ勝手に使うな!」

「昨日送られてきた、ごろ太の最新刊にでてたんデス!
プリリンが、ごろ太を一人前のそば打ち職人にするために編み出した修行法の
☆目隠しパニック〜心の目でみるのよ!〜☆デス!」

またごろ太か…
しかし宇宙にいってみたり蕎麦を打ってみたりどんな漫画なんだ…

「最終的にごろ太の打った蕎麦はカズオたちの作った悪徳チェーン店にうちかつんです!
のだめ感動してー涙がとまりませんでした!」

「…で、何でお前も目隠ししてるわけ?」
「のだめも〜プリリンマジックでカズオな千秋センパイをあっといわせるようなピアノを弾けるようになるためデス!
そのために修行してるんデスよ!心の目でみるのデス!」
「ふざけんなー!!」
「ぎゃぼーッ!?」

俺は無防備なのだめの額にデコピンをくらわせた。

「デタラメな演奏に退化してるじゃねぇか!!」
「センパイ酷い!カズオ!」

そういいながら俺を叩こうとしているのだろうか、のだめの手は空中をさまよっている。
その様子がおかしくて、つい吹き出してしまった。

「ぶっ、おまえって…ほんとアホだよなぁ」
「ぴぎっ。もうセンパイなんて知りません!
のだめ忙しいんで、あっちいっててください!」

ここは俺の家だ!ムカッとしたが、まだ顔も洗ってないことにきづき、
デタラメなこいつの演奏も懐かしいものがあったので、
俺はのだめを放置して洗面所にむかった。

一時間後。

「ギャボーー!」

突然聞こえてきた奇声に、楽譜を読んでいた手がとまる。

「しぇんぱ〜ぃ。。。」

ピアノのところまでいってみると、
のだめが目隠しを触りながら頭をかかえて椅子にすわっている。

「どうした?」
「堅結びしすぎて、とれなくなりました。。。」

みれば、頭の後ろで結ばれたネクタイは、そうとう滅茶苦茶に固く結ばれているようだった。

「固結びどころじゃねえじゃねぇか!俺様のネクタイをなんだとおもってるんだ!」
「ふぇーん、とってくだサイ〜!!」

けしてとれない程の結び目ではない。でも俺に、ある考えがうかんだ。

「馬鹿なことしやがって…おしおきだな。」
「むきゃ?……ひゃぁっ!」

俺はいきなりのだめの首筋を舐めた。

*******

「ふぁ…ん…センパイ!…何してるんデスか…っ」

首筋に先輩の息がかかるのを感じた直後、ざらりと濡れた感触が肌をなぜた。
ちゅっという可愛らしいキスの音と、肌をついばまれる感じを受け、
ぞくぞくして甘い声が漏れてしまう。
視界を奪われた世界では肌に感じる感触も、音も鋭敏だ。

「だめデス…はぁっ…こんな朝から…」
「…お仕置き」
「…目隠し…とってくだサイ…」
「ダメ」

先輩の手がワンピースの前開きのボタンを外していくのがわかる。
慌てて胸を隠すけれど、すぐに腕を優しく拘束されてしまって…
下着を外す、金具の音がパチンとなった。

「・・・キレイだ。」

あぁ、こっちが見えないと思って、普段は中々言わないセリフをいうんですね。
でも目が見えなくたってわかります。先輩の照れた顔も、嬉しそうな顔も…。

「んっ…はぁっ…」

舌が頂の周りを、じらすように舐めてられている。抵抗する気なんて、もうないくせに。

「ん…やぁっ…やめて…せんぱ…」

触れられているところが固くなっているのが自分でもわかる。
はやくさわって欲しい…でもそれを口に出せるわけなくて。もどかしさに息があがってゆく。

「ひゃあっ!」

急に求めていた刺激を与えられて、体が跳ねてしまった。
親指でぐりぐりとおされながら、胸を強くもみしだかれる。

「やっ…はぁっ…んぁっ…!」
「のだめ、可愛い…」

先輩の大きな手に包まれて、熱をもったように熱い。
も、もうだめデス!太股をこすらせて腰が動きそうになるのを必死にこらえた。
先輩が頂を口に含んだその時。

「はあぁっ!」
「危なっ…」

ゴンッガターン!ジャララララン♪

快感からのがれようと身をよじって、後ろにあったピアノに体をぶつけてしまったらしい。
ものすごい不響和音・・・!
背中に回された手のおかげで、椅子から落ちるのはまぬがれたようだけど…。

「…もぅ!こんなのヤです!目隠し外してください!」
「ベットまで連れてくから…」

そういって先輩の腕が背中と足の関節の裏に回されるのを感じ、体がふわりと浮いた。

「むきゃっ!お姫様だっこですか?…ぎゃぽん、目隠しが忌々しいデス…先輩の意地悪」
「ちょっと黙ってろ」

そういって、先輩の唇が私のそれと重なった。熱くて、ちょっと煙草の香りがして。
先輩大好きです。だからネクタイほどいてください!

ベットに降ろされて、またキスされた。今度は深く。
目隠しされていると、いつ先輩に触れられるのか予測できないので、ますますドキドキしてしまう。
いつのまにかワンピースはとりはらわれていたようで…
今のだめ、ショーツしかはいてないんですか!?

「先輩…いつまで目隠し外してくれないんですか…!こんなの嫌です!!」
「ここは嫌がってないみたいだけど?」

急に太股を割られて、そこに触れられた。

「やんっ!」
「まだ触れてないのに、もうこんなに濡らしてる」
「そんなこと…いわないでください…」

ショーツの張り付いた感じがする。すでに下着としての役目をもたない程濡れてしまっているということで…紐をほどく音がして、すぅっと空気がそこに触れた。

「すご…」

なにがそんなにすごいんですか?

「びしょびしょだ」

先輩の細い指が、のだめの大事なところにふれる

ぴちゃぴちゃ…くちゅくちゅ…恥ずかしい水音が聞こえる

「やぁっ…恥ずかし…」
「そんなにきもちよかった?」
「知りません…っぁ…」
「ちゃんと言わないとやめるぞ」

ふいに先輩の指の動きがとまって、のだめから離れた。
うそ…本当に…?

「せ、せんぱぃ…?」

泣きそうな声が出てしまう。
私のソコが、触れて欲しくてヒクヒクしてる。
視界は真っ暗で、先輩がどんな顔をしてるのかもわからない。

「のだめ?」

先輩の…意地悪…
もどかしくて、下半身の熱をどうにかしてほしくて。

「…ッ…きもちいいデス。……もっと…してください…」
「よくいえました」

そのばしょに、さっきとは違う感触を感じる。
千秋先輩の舌…!?

「…!…っきゃぁああっあぁっ」

甘い声で自分をねだるのだめが可愛くて、突起を急に舌ですくいあげた。
のだめは悲鳴のようなあえぎをあげて、ビクンッと体を痙攣させた。軽い絶頂に達したようだ。

まだピクピクと痙攣しているそこを、休むことなく舐めあげる。

「あっはぁっ…先輩まって……っ」

尖らせた舌先を、泉の奥に突き刺して出てくる愛液をすいあげた。
ひわいな水音が興奮を高めてゆく。

「のだめ…そろそろいいか?」

ズボンを押し上げてはちきれそうになっている自分自身を解放してあげたくて、ジッパーを卸した。
のだめは息を荒くして、上手く言葉がはっせないようだ。小さくコクリとうなづくのが見えた。
避妊具を手早くつけて、秘所にあてがう。
充分に濡れているはずなのに、のだめのそこはかなりキツかった。
一気に貫くと、のだめは甘く鳴いた。
何度も慣らしたおかげで、最近では痛みを感じなくなったようだ。

それにしても…

目隠しをしているのだめがこんなにそそるものだったなんて…
上気した白い頬に、黒いネクタイのコントラストが美しい。
目が見えないために俺の一挙一動に新鮮な反応を返すのだめに、いいようの無い興奮を覚えてしまう。
ついじらして、意地悪してしまいたくなるのだ。


のだめの中の熱さとひだのうごめく感じに、
じっとしてられるはずもなく、俺は内壁をこねるように動きだした。

「…っう…」

あまりのきもちよさに声が漏れてしまう。

「あっ…はぅん…しんいち…くん…」

名前を呼ぶのだめが愛しい。こんな可愛い姿は誰にもみせたくない。
今までも、これからも、俺だけの・・・。

「…めぐみ…」
「…っえ?…ッきゃぁぁっ」

照れ隠しのように強くつきあげると、のだめが登りつめたのを感じた。
俺も鋭い射精感に、欲望を解放した。

*************

「はぅん…シャバの光が眩しいです」
「なにいってんだ…」

ネクタイを解いてやると、のだめは大きな瞳をパチパチさせた。

「先輩…先輩は変態だったんですね…のだめビックリしました…」
「お前が目隠しなんてしてるから悪い」
「目が見えないのも新鮮でしたけど…のだめはやっぱり真一くんのお顔がみたいです♪うきゅ♪
あ、そいえば先輩…!のだめのことめぐみって」
「げ、もうこんな時間か。そーいえば朝メシもくってねえな。どっか食いにいくか?」
「もー、先輩ってばー!」


目隠しプレイにちょっと興味があったなんて、のだめには秘密にしておこう。






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