千秋真一×野田恵
![]() 某日 夜遅く、部屋をノックする音がした。 「先輩・・・」 「の、のだめ?」 のだめがパジャマを着て立っていた。 「あの、今晩こそお願いしマス・・」 「な、何を!?」 「カズオのビデオ、ちゃんと録画してくださいネ」 「帰れ・・」 某日 今夜は先生の新作のCDを聴きながら 静かに過ごそう。 「のだめも一緒に聴きマス!」 のだめがソファの隣に座った。 しばらくすると、のだめが頭を俺の肩に預けた。 「先輩…」 「え・・」 「はぅ、のだめもう我慢できません」 「の、のだめ…」 「もうご飯食べていいデスか? ムニャムニャ」 「まぎらわしい寝言言うなー!」 某日 やっと練習が終わり、俺は疲れ果てて寝室に入った。 「おい…」 のだめが人のベッドにパジャマ姿で座っていた。 「先輩…」 「今度はなんだ!」 「あの、体位について教えてくだサイ」 「はぁああ!?」 真っ赤になった俺を見上げて、 のだめは一冊の本を差し出した。 対位法…。 「妙な言い方すんじゃねーっ!」 千秋のもんもんとした日々は続くのだった。 ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() |