気持ちイイですか?
千秋真一×野田恵


「……先輩、気持ちイイですか?」

背中越しに伝わる声と体温。
脇腹から延びた白い手が……オレの…

「……ちょっ…やめ…!!」

細い指に尖端を小さく撫でられる。

「ココ…濡れてきてますヨ…?」
「…っ……のだめ……!」

…どうして抵抗しないんだオレ…!?
抗うことも逃げることもしないで、ただ…されるがまま…どういうことだ…
くそ…嫌だ……そう思うのにやめさせることができない。
その上身体が…反応して…

「…っはぁ…」

しまった、声が―――!
けど…こいつの手の動き………上手い…かも…
その様子を直視できなくて強く目を瞑ると、しばらくして動きが止まり、手が離された。
何かと思い目を開けると、真下に向けた視線の先にのだめがいた。
一瞬オレを見上げてから、既に限界状態のオレを咥えこんだ。

う…わ……やば……!今度こそまともに見ていられない。

「………っあ…!」

目を閉じるとますます感覚と聴覚が鮮鋭になる。…ような気がする。


―あ…もう……!

「どけ………の、だめ…!」

このままだと口に……おい…やめろ…………っ!!




ガバッ


思わず飛び起きる。
…夢………。なんてリアルな…
っていうか何て夢見てんだオレは……
別に最近ご無沙汰なわけでもないのに、というか昨晩したのに…
サルかよ……

はぁ、と溜め息をつくと、何やら下半身の違和感に気付いた。
…重い……妙に温かい…
すると何かがモゾっと動いた。

「ひぃぃ――――!!」

素早く体を退くのと同時に布団を引っ剥がす。
するとオレの足の間に、太股に抱きつくような格好で眠るのだめがいた。
ちょうど…ソレのすぐ下に頭がある。
しかも勃っ………!

「な、なんてとこで寝てんだバカヤローー!」
「………あ、おはようございマス……」

のだめにソレを気付かれないように、慌てて横へどかして引きずり上げた。
そしてすぐ布団を被る。

「…はぁ………何でそんなとこにいたんだよ…」
「…分かんないデスけど…すごい夢観てました」

夢、と聞いて心臓がドキッと脈打った。
まさかと思って訊いてみる。

「…どんな?」
「…サル………」
「…え?」
「おサルさんになってバナナを食べまくる夢デス……ぶふ…面白かったデス」

なんか…重なる所がなくもない……。

「…木に昇ってたんで…たぶん足にくっついてたのはそういう理由かと…」
「………」
「……アレ…先輩、どうしたんデスか?すごい汗ですヨ。変な夢でも観たんデスか?」
「……知るか」
「何の夢デスか!?教えてくだサイ!」


…言えるわけない…。
教えて教えてとせがむのだめに背中を揺さぶられながら、
オレは静まりそうにないヤツの始末をどうするか考えていた。






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