千秋真一×野田恵
![]() 「は……ぁん、しんいちくぅーん」 「ん、っ……のだめ……」 気持ちいい。 ずんずんと奥に響く感じ……。 熱い塊が私の中で前後する。 や、あ、あ……。 体がふわっと浮くような感じがして、私は先輩にしがみつく。 耳元で聞こえる、先輩の吐息。 甘い声がちょっと混じって、かすれてセクシーな……。 あ、そんな……! そんなにしたら、のだめ……。 だ、め……あ…………!! 「……っ、っく、あ……」 あ…………? 「は、あ……、のだめ……」 あり? 先輩の体が私に体重をかけて重なってくる。 中で、とくとくと動いてる先輩……。 えと……。 ひとつふたつ大きく深呼吸した先輩は、私にちゅっとキスをして体を離した。 ベッドの端で私に背を向け、ティッシュの中に丸めた物をゴミ箱に放る。 私もティッシュを手にするけれど……。 えーと、うーんと……。 先輩が私の隣に戻ってきて、ぎゅうっと腕に抱きしめてくれる。 あたたかくて、優しい腕の中。 とても嬉しいこんな二人だけの時間。 気持ちとしてはフルじゅうでん、ってほど満足。 けど。 けど……? 「あ……ん……」 「ん、なに?」 耳元にキスして、ぱくっと耳たぶを甘噛みしてみる。 首に腕を絡ませて、まだくすぶったままの体を摺り寄せてみる。 自分でも、ちょっと大胆かなあと思いつつ……でも。 「あのね、せんぱい……」 「どーした?」 「……して」 「え……?」 「……えっち、もっかい…………」 お願い、の気持ちを込めて、びっくりしたような顔の先輩の唇にキスをした。 「ふぅ……んんっ……」 「もっとしたい?」 「は! あう……ん、ハイ……」 お尻のほうからもぐりこんだ先輩の指先が私を撫でる。 まだ熱がこもったままの、先輩を欲しがっているところ。 くちゅ、くちゅ、とやらしい音……。 「も、あん……しんいちくん……指、あぁん」 じゃあもう一回、一緒にえっちになる? そんな囁きと共に、私の体は再び先輩に組み敷かれる。 「めずらしい、おまえから二度目のおねだりなんて」 「……もっと、しんいちくんとひとつでいたいんデス」 「バーカ……」 ────さっき、いけなかったから…… っていうのはきっと言わない方がいいんだろうなあ。 その事はずーっと黙っていよう、と胸に押し込んで、胸の上の先輩の頭を抱きしめた。 今度は連れてって……真っ白できらきら光る、気持ちのいい場所。 一緒に……ね? ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() |