千秋真一×野田恵
![]() K-1クリスマスから2ヶ月。2月の或る日。 のだめは千秋の部屋でレシピ片手に生クリームを泡立てる。 千秋はシュトレーゼマンに呼びだされ、一月ほどアパルトマンを空けていた。 そして、千秋の誕生日を過ぎてからはじめて会う今日、誕生日は過ぎたけれど、 お祝いをしようと慣れないケーキ作りをしているのだった。 「むきー!生クリームはなかなか泡立ちマセン!!」 カシャカシャと泡だて器を動かしていると、嫌な匂いが。 慌ててオーブンを開けると、そこには黒焦げになったスポンジ。 「ギャボーン………」 呆然とオーブンの前に立ち尽くしていると、玄関のドアがガチャリと開く音が した。 ハッとして振り返った瞬間、持っていたボールが落ちる。 「のだめ、いるのか?」 千秋がダイニングに抜けるドアを開けると、焦げ臭い匂いと共に、何か白い ものにまみれたのだめがキッチンに立ちすくんでいた。 「お前、なにやってるんだ?」 キッチンの惨状を見てため息をつく千秋。 「だって、生クリームはなかなか出来ないし、砂糖も小麦粉も全部破か計らないと いけないし、のだめだって大変なんです!!」 キッチンのテーブルの上には、ケーキのレシピがのっていた。 「お前…ケーキを作るつもりだったのか?」 「ソデスよ…。先輩おたんじょびだったし、おたんじょびの日は一緒にお祝い できなかったけど、今日は一緒にお祝いしようと思って…」 涙ぐむのだめ。 千秋の胸は一杯になっていた。あのクリスマスからしばらくは一緒に居たけれど また一人にしてしまっていたし、きちんと付き合い始めてからは初めて離れる ことになっていたから、久しぶりにあうのだめがどんな風に向かえてくれるか、 少し心配でもあったから。 「いいよ…別に」 優しく薄茶色の髪に手を伸ばす千秋。 「むきー!よくないデスよ!!先輩のおたんじょびに何かプレゼントしたかった んデス!」 「プレゼント…?」 顔を真っ赤にして泣いたり怒ったりしているのだめは、まだ泡立て器を持って いた。そして、足元にはゆるく泡立てられた生クリームの入ったボウル。 落とした時に飛び散ったのだろう生クリームが、のだめの髪や鼻の頭や胸元に 散らばっていた。その姿が、千秋にスイッチをいれた。 千秋の胸が鼓動を速める。 「プレゼントか…」 少し掠れた声でつぶやくと、泡だて器を握るのだめの手首をつかんだ。 「オレの欲しいものをくれる?」 「…のだめ、今おカネありまセンよ。ごろ太のDVD買っちゃったし…」 口をとがらせ、横を向くのだめの鼻の頭をぺロリと舐める。 「甘い…」 のだめの手から泡だて器を外すと、千秋がのだめを抱きかかえる。 「じゃあ、今から美味しいケーキを食べさせてもらおうかな」 嬉しそうにベッドルームの扉を開ける千秋。 「でも、ケーキ失敗したんデスよ」 抱きかかえられながらじたばたと話すのだめをベッドの上に落とすと、千秋は 上着を脱ぎ、シャツのボタンを外す。おどおどと千秋を見つめるのだめの 胸には、あのクリスマスの日にプレゼントしたルビーが光っていた。 ギシッ… 千秋がひざをついて、のだめの肩に手を伸ばす。 肩ひざをつき、片手でのだめの肩を抱えるようにして唇を奪う。 優しくのだめの唇をついばんでいたが、しばらくして、千秋の舌がのだめの唇を 割り開いていく。 「ん…」 千秋の舌が、のだめの舌や歯茎や唇を蹂躙する。 身体を支えていたのだめの腕から力が抜けていき、そのままベッドに仰向けに なったいった。 のだめのワンピースのファスナーをゆっくりとおろしていく千秋。 クリスマスから何度か身体を合わせてはいたけれど、一ヶ月ぶりののだめの 肌だった。相変わらず、白くて…やわらかい。 離れた日々でも、千秋の夢の中に何度も現れたその素肌が目の前にあった。 「めぐみ…」 千秋がつぶやき、露になった胸元に手を伸ばす。唇はのだめの唇から首筋や 耳元に動いていた。 耳たぶを甘くかまれ、のだめが甘い吐息をもらした。 首筋になんどもキスをしながら、千秋の指はのだめのブラをずらし、柔らかな のだめの乳房をまさぐる。 「はぅ…せんぱい…」 のだめの豊かな胸のピンクの蕾はすでに硬くなっていた。思わずむしゃぶりつき 舌で乳首を舐めあげる。 「ぁぁあ…せん…ぱ」 唇でのだめの乳首の根元を締め上げると、のだめの体がビクンと跳ねた。 すでにのだめのワンピースは脱がされていた。 「ちょっと待ってて」 思いついたように千秋はキッチンに向かい…。 ぼんやりとのだめが見つめる千秋の手には、のだめが落としたボールがあった。 「せんぱい…?」 「せっかくだし、美味しいのをいただこうかな」 「へ…?」 何のことだかわからないのだめに覆い被さり、あっという間にブラを外すと 露になったのだめの胸元にボウルから掬い取った生クリームを塗りつける。 「ひゃ」 冷たい生クリームに、のだめの肌が泡立つ。 「甘くて、おいしいよ…」 千秋が、生クリームを…のだめの豊かな胸をぺろぺろと舐める。 いつのまにか、胸にも腹部にも塗られた生クリームを千秋が舐め取っていた。 のだめの口からは、甘い吐息が漏れ、息遣いが荒い。 そんなのだめを見つめつつ、千秋の指がショーツの脇からその部分に触れた。 「はぅぅ…」 「すごい…これならクリームはいらないな」 意地悪く笑う千秋に、真っ赤になり顔を隠すのだめ。 指を滑らせ、柔らかなのだめの、さらに柔らかいその部分に触れる。 くちゅ… いやらしい音が、部屋に響いた。 熱く潤ったその部分に指を這わせ、襞をもてあそび、敏感な蕾をこねまわす。 「ぁああああん。せんぱいぃ。のだめ、そんな…。ぁあ」 びくびくと震えるのだめの反応を楽しみながら、千秋の指は激しくなっていく。 経験の浅いのだめにとっては、中よりも蕾を刺激されるほうが感じるようだった。 千秋は、のだめの腰の両脇で結ばれているリボンを外し、その部分を露にすると 大きく割り開いたその部分に唇を寄せる。 すっかり濡れたその部分は千秋を誘うように赤く潤んでいた。 「ひゃっ…。そんなトコロ…」」 小さな叫びがきこえるが無視することにして、入り口を舌で優しく刺激し、 指は蕾を優しくこねくりまわす。 「はぅ、はぁああ。せんぱ…いぃ…」 蕾をきつく吸い上げるとのだめの身体はびくびくと震えた。 「…せんぱい、もう許して……」 潤んだ瞳でオレを見上げるのだめ。その表情に、千秋の鼓動は更に高まった。 一ヶ月ぶりののだめの身体…。経験の浅いのだめを思って押さえていた理性が 途切れた。 「プレゼント、くれるんだろ?もっと喜ばせろよ」 はっとして見つめるのだめに覆い被さり、その部分に千秋自身をねじ込んでいく。 「くっ…」 のだめの中は、熱く潤っていて、でも、千秋を押し返すほどのきつさを持って いた。 クリスマスからしばらくの間は、初めてだったのだめを気遣ってゆるやかな 行為のみだった千秋だったが、今はそんな余裕はなかった。 ぐちゅっぐちゅっ… 合わさった部分からいやらしい音が部屋に響く。 「あ、あぅ、ああああ」 声にならない声をあげ、のだめが揺れる。まだ、痛みが少しあるようだ。 千秋は、深く突き上げ、思い切り引き抜くとまた突き上げる…を繰り返す。 「はぁ!ぁあ!?ああん…」 明らかに先ほどと違うのだめの反応だった。 のだめの反応を頼りに、すりあげる部分を変えていく。 「ぅあ、ぁあああ。いや、せんぱ…。なんか、変。変です。いやぁ」 千秋に動きに合わせ、のだめの声が更に艶を帯びていく。 「ここが、いいのか?」 「そんな、ああぁ。のだめ、変になっちゃいマス…。ああん」 甘い声が漏れるのだめの唇をふさぎ、千秋の長い指がのだめの胸をもみしだく。 そしてさらに、激しく突き上げていく。 「ん、んんっ」 千秋に唇をふさがれ、声にならない声が漏れる。千秋に動きは更に激しさを 増し、泣いているのか感じているのか分からないようなのだめを抱きすくめ ながら、絶頂を迎えようとしていた。 慌ててのだめの中から自身を放し…同時に白い液体がのだめの胸や腹に点々と 飛び散っていった。 「…ごめん」 荒い息遣いが収まる頃、千秋は優しくのだめの胸や腹に飛び散った自分自身を ぬぐっていた。 「せんぱい…気持ちよかったですか?」 言葉に詰まる千秋を見つめながらのだめは更に続けた。 「実はきょうは、ケーキのほかにもう一つプレゼントがあったです」 びっくりしてのだめを見つめる千秋。 「ターニャや峰くんに教えてもらったんですケド…。」 のだめの視線は千秋自身に注がれていた。 「せっかくだから、千秋せんぱいに教えてもらった技も使わせてもらいマス!」 得意げに言うと、ベッドサイドに転がるボウルを手に取り生クリームをすくい とる。 たっぷりと手のひらにとったクリームを千秋自身に撫でつけると、指でもてあそび 始めた。 「の、のだめ…!!」 「男のヒトは、こうされると気持ちイイんですよね?」 意を決したように屈みこみ、すでに硬くなり始めた先端に唇をつける。 「うっ」 柔らかな唇ではさんだかと思うと熱い舌で先端を舐めていく。 「先輩のも、あまくておいしいデスよ…。でも、ちょっとしょっぱい???」 ぎこちないながらも熱く千秋を刺激していく唇や舌の動きに、頭の芯がしびれた ようになってきた。 少し遅れた千秋のバースデーパーティーはまだまだ終わりそうにない。 ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() |