充電リレー
千秋真一×野田恵


――――すべて話そう
俺は今まで言わなかったことを、すべてのだめに打ち明けた。

「…わかりました。」

そういって俺を見つめたのだめは
いままで見てきたどののだめよりも
切ない顔をしていて、でも
輝いていて、キレイだった。

「ああもう、可愛すぎ。」

言ってしまった…でも後悔はしていなかった、
俺の今本当に思っていることだから、

「え…?」

のだめは、先輩今なんて?的な顔をしている

「可愛すぎだって言ったんだよ。」

ヤバイ、そそられてる…こいつ、何で正座がこんなに色っぽいんだ?
そう考えている間に俺の腕はいつのまにかのだめを抱きしめていた、

「せ、先輩!?」

のだめは急な出来事で何をしているのか理解がついてない、でも、
顔は見えないけれど多分こいつは顔を赤らめている、
見なくてもわかる、俺もそうだから―――――。

「今日は俺が充電する番だよな、」

そういって俺はのだめに軽いキスをした、
結構長いキスをしたあと、のだめが口を開いた

「…させてくだサイ」
「え?」
「のだめにも充電、させてくだサイ」
「…バカ。」

そういうとのだめは、おもむろにボタンをはずし始めた、

「おい、ちょっとなにやって…!」
「のだめも充電不足だったんですヨ!」

充電ってそっちかよ!と心の中で突っ込みをいれつつ
俺はのだめのされるがままになっていた、
2つほどボタンを開けた後

「ムハー先輩、色っぽいデス☆」

そういってのだめから抱きしめてきた。

「それがしたかったのか…」

あきれつつも、そんなのだめに俺はだんだん惹かれていった。

そんな時隣の部屋から、ショパンのノクターン第2番が聞こえてきた、
俺は調律師のことを思い出し、瞬時にのだめから体を離した、

「ゴメン、もう、帰っていいから…」

そういって調律師を帰した、(追い出した?)

真っ赤になって顔を逸らしているのだめをみつめながら、千秋はシャツを脱いだ。

「たまには自分で全部脱いでみろよ」
「自分で…全部…デスか?」
「見ててやるし」
「はぅ……」

耳まで真っ赤になったのだめが、のろのろと服を脱ぎ始める。
上半身だけ裸の千秋はベッドサイドに座り、のだめの耳元の髪を触ると、

「……っ」

体が僅かにビクッと跳ねた。
ずいぶん時間をかけて半裸状態になったのだめは、紐パンに手をかけた。

「……待った」

それをそっと制し、千秋はのだめの肩を押して軟らかいベッドに横たえる。

「しんいち…くん…?」
「これは、俺が」

するり、と片方の紐を解き、脚の付け根の微妙な場所に手を這わせた。

「……あ、……や…っ」
「いや?」

手を止めてのだめの顔を覗き込む。

「ホントに?」
「…意地悪デスね……」

唇を尖らせ、のだめは拗ねてそっぽを向く。

「…その口やめろって」

俺はのだめの顎に指をかけ、こっちを向かせる。

のだめの潤んだ瞳が、俺をとらえる。

もっとじらしてやろうと思っていたのに、
その瞳で見つめられると、何も考えられなくなる自分がいることに
もはや なんのためらいもない。

吸い寄せられるように唇を重ね、中に入って行く。

「…あ、ン……」

吐息をもらしながら、俺の背中に手をまわすのだめ。

舌先でお互いを探り、絡み合う。

…まったく、何日お前に触れてなかったと思うんだ?

首筋から胸元へ指先を這わせると、またビクンと身体が反応する。
だがそれは拒絶ではなく、むしろ俺をさらに奥へと誘っているようだ。

俺はのだめの白い肌にうっすらと赤い痕を残しながら、
すみずみまで観察する。

俺しか知らない、のだめの姿……

「…はぅ…… あんまり見ないで…」
「…なんで?」
「だって…… 恥ずかしいじゃないデスか」
「ふ、何をいまさら」
「なんか、今日の真一くん、すごくヤらしいデスよ?」
「悪かったな!」

俺様をお前が狂わせるんだよッ!

「…そういうお前だって…」

俺は右手をのだめの内股に這わせ、膝を開かせた。

「あン……」

反射的に顔を隠そうとするのだめの手を押さえるが、それ以上抵抗はしてこない。
もう、俺が何をやりたいのか、こいつにもわかってるはずだ。

「だめだ… ちゃんと顔見せろ」
「……ハイ」

…今日は、ほんとに素直だな。
いつもそうしてりゃ、可愛いのに…

太腿を這っていた右手が、花びらの外にたどりつく。

こんなに感じやすかったか? こいつ…
びしょ濡れじゃないか。

「……こんなに濡れてるぞ?」

「……もう! ほんとに今日はいちだんと意地悪デスよ、真一くん…」

のだめは顔をさらに赤らめて抗議してくるが、いつものような勢いはない。
俺の指が、蜜に濡れた花芯をさぐりあてる。

「…あ……はぅ……」

いちばん敏感な部分に触れられ、目を閉じて喘ぐのだめ。
俺にしか見せないカオだ。

花芯をこすりあげると、震えるような声で哭く。

「ああもう…… しんいちくん…… ダメぇ…」
「…何がダメなんだよ?」
「…気持ち良くて… 溶けちゃう……」

ああ、ヤバイ。
溶けそうなのは俺様のアタマだ。

でもまだだ。
今日はそう簡単には終わらせない。

「じゃあ、溶けてみるか‥?」
「‥?あぁっ、いやぁっ!!‥‥はぁぅ‥っ」

俺は既に蜜壷と化した秘所に指を一本入れ、様子を見てもう一本と増やしていった。

千秋の手により、徐々に性的な刺激に慣らされてはいたが、
ストレートに反応してしまうぐらいのだめの快楽のツボを突いていた。
千秋の長い指が激しく、また労わるように不規則に動き蜜壷を口を広げていく。

「‥真一くん‥テクニシャンですネ‥はぁッ‥」
「お前、テクニシャンなんて言葉、ちゃんと意味知ってつかってるのか?」
「一度つかってみたかっただけデス‥‥」

のだめは瞳を閉じると、上半身の支えを求めて俺の首に抱きついてきた。
耳元で切なげに響く嬌声と、クチュクチュというあからさまな粘液の音が、不規則な音色を奏でている。
ずっと聴きたかった音だ……。

さらに指を奥に侵入させ、コの字型に曲げると、蜜の源泉である窪みに行き着いた。


「や、シンイチくんっ!そこ…ダメっ……っ!なんか、のだめっ…、変になっちゃいます……!」


少し擦っただけでのだめは身を捩り、切なげに顔を歪めた。
上に寄せられた眉根を愛おしく感じて、そこに唇を落とす。

丁寧な愛撫を施していくうちに締め付けもいっそう強くなり、のだめは自我を忘れた様に腰をくねらせ始めている。
俺の手首にまで滴る豊かな愛液は甘酸っぱいムスクの香りを発し、それが柔らかな腿を流れ落ちていく様は、
言葉にできないほどに淫らだった。


「あ、あぁ、あっ……」

「まだイクなよ。ここのところ我慢させられてた分、しっかり取り返させて貰うからな……」

「え、ぇ?」


一旦指を引き抜くと、透明の蜜が指先から糸をひくように流れ落ちる。
俺は本能的にその糸をたどるようにして、自らの手を舐め上げた。

「セ、センパイ!な、なにしてるんデスか!?」

顔を真っ赤にしたのだめが抗議の声をあげる。

「なにって、どうせこれからもっと味わうことになるんだし」

「あ、味わうって……!!」

「……味わうんだよ」

のだめの体を引き寄せ、膝小僧に軽く唇を落とし、足の間に顔を埋る。
今日ののだめは素直なだけでなく、体も驚くほどに従順だ。目立った抵抗は感じられない。

トクトクと止めどなく流れ出す愛液に濡れたのだめの姿は、童顔に似つかわしくない
熟れきった果実そのものの様だ。男を迎え入れる用意が整っている。
けれど実際は、俺しか受け入れたことのない、俺だけの……。

いくら舐めても留まることを知らない蜜は、唾液とは違った味がする。
俺はのだめを味わい尽くそうと、執拗なまでに舌を使い、その快感を探った。


「んはっ……あ……っ」

「もっと……、声、聴かせて」


舌で割れ目をなぞり、硬く閉じた蕾にたどり着く。
木の芽を剥くように丁寧に親指と中指で押し開くと、朱色に色付いたのだめの性感帯が
目の前に広がった。
普段よりもいっそう敏感になっているその部分を尖らせた舌先でノックすると、
のだめは大きく仰け反って声をあげた。

「はっ、んぅ、センパイッ……、もう、ホントに……」

「本当に、何?」

のだめは手首の甲を口元に当てて、快感を押し殺している。
一番感じているときの仕草だ。
俺は顔をのだめと同じ位置へ移動させ、たっぷりの視線を注ぎながらその表情を味わう。
あぁ、コイツの顔をこんなに間近で見るのはいつ振りだろう?目を開けて欲しくて、
瞼にそっと唇を落とした。

「“とても気持ちいいです”って顔してたぞ」

「ギャボー!い、いつから見てたんデスかー!」


のだめの頬を覆っていた手をその真っ白な胸元へと伸ばす。豊かなボリュームと
その柔らかさを堪能するようにして、ゆっくりと形を変えていく。

「胸も久しぶり……デスか?」

「……そうだよ。お前のせいでな」

時間はそれほど経っていないはずなのに、何年ものだめと肌をあわせていなかったような心持ちがする。
それは俺の心境の変化からなのか、それとも俺の知らない間に、
のだめが大きく変わってしまったのだろうか?

『離れて過ごすことで何か得られるものがあるなんて思わない』

そんな囁きが頭の中をコダマする。
いつだって、コイツを抱いている時は満足と同時に不安が心を掠めていくんだ。

「本当に何で会いたくなかった?さっき言ってた理由だけ?」

「……」

「俺は、お前に会いたかった」

「……のだめもとっても会いたかったです」

涙で彩られたのだめの瞳に俺が映っている。見れば、赤みが差した頬には涙の筋が幾つもあって……。
これは俺が与えた刺激に反応して流れた涙なのだろうけれど、どちらにしても俺はのだめを泣かせてばかりだなと、
頭の中で自嘲気味に呟く。

「どうかしましたか……?」

「いや。なんか嬉しくって」

そのままふっくらとした頬に手を置き、執拗に唇を奪う。
俺が知っている体のどの部分よりも柔らかくて甘いその味は、何度味わっても飽きることがない。
時折、のだめの口からは甘ったるい吐息が漏れて、俺をますます追いつめていく。
閉じられた瞳を覆う長い睫は涙と汗で濡れて、小さな額に張り付いた髪は月光を受け、キラキラと輝いていた。

「すごく綺麗だな……」

呟きながらのだめの太股を手で割り、片足を曲げさせて大きく開いた。
愛らしい秘部は再び俺の目の前に晒され、ぱっくりと開いた割れ目からは垂れる蜜が足を伝って滑っていく。
驚いたように上半身を起こそうとするのだめを制止して、俺は自身の準備に取り掛かかった。

「こんなっ…、全部見えちゃいます……っ」

「今更、何だよ」

「はぅ〜、オレ様……」

「いいから。綺麗だから、全部見せて」

足を押し開いた格好にさせて、ゴムを被せた自分のものをあてがった。
少しずつこすりあわせ、溢れ出るぬめりがくちゅくちゅと音を立てる。
ぱくぱくと蠢く入り口の溢れる蜜をすくい、滑りのよくなったオレの先端で、
のだめのピンと立ち上がった突起をつつく。

「あっ、あん……」

その度、のだめは体をびくっと揺らした。
わずかに小さい、でも十分に膨らんだ部分が、オレの敏感な裏筋にあたる……。
このままこすっているだけでも十分なくらいの刺激だ。

のだめは真っ赤に染まった顔で、耐える様にシーツを握りしめている。
ぎゅっと閉じられている目は時々開き、性器をこすりあわせているのを薄目で見ては、
息を飲んでまたぎゅっと目を閉じる。

見たい。
けど見たくない。
恥ずかしい、でも見たい……。
きっとそういう気持ちなのだ。

「のだめ」
「……はい」
「ちゃんと見てろ」
「えっ、だ、だって……」

いつもよりも低い声だ、と自分で感じた。
のだめははっとした様に目を開き、潤んだ目でオレを見つめる。
不安と、羞恥と、これからくる快楽への期待の色が、瞳の奥深くに見える。

「見て……」
「あ、ああん、いやぁ……」

のだめの視線が、オレに言われたとおりに、繋がっていくオレ達の体の部分を見ている。
ゆっくりとゆっくりとのだめの中へと侵入していく。
柔らかくオレを迎えて包み込む、充血した果実。
とてもとてもいやらしい。
でも、とてもとてもかわいい、オレしか知らない秘密の場所。

「見えるだろ、入ってくの……」
「いやあっ、あ……はぁん!」

……それを見ているのだめの顔が段々と変わっていく。
快楽を、求めたいという顔に。

「あんっ・・・・・・!」

俺は言葉をやめて、のだめの中に深く腰を沈めた。
すがるようにして俺にしがみつく両腕は、月明かりの中で頼りなげに震え、
いつもよりずっと華奢に見えた。

快感を堪えているのか、それともより深く感じようとしているのか、のだめの瞳はまたしっかりと閉じられている。
俺はあの切なげに潤んだ瞳が見たくて、耳元に唇を寄せた。

「のだめ……目、開いて…」

「んんっ…」

言われた通りに薄く目を開けたのだめの首筋に、唇を落とす。
わざと音を立てて、所有の印を刻むように。
潤んだ瞳は、それでも貫くように俺を見つめていた。

「ああっ・・・・・・あっ・・・・・・!!」

ぐるりと腰を回すように突き上げると、のだめの声は甘さを増し、俺の首に回した手に力がこもった。

「…のだめ……中、分かる?」

「あ……あ、お、奥まできて……ああんっ!」

奥まで入った状態で、内壁を擦り上げる。

「あ、あああっ……!」

「―――くっ……」

のだめの肩が大きく跳ね、足の指はだらしなく開かれて、俺と繋がっている箇所はピクピクと収斂している。
表情をうかがえば、なけなしの意識を必至に保とうとしているかの様だ。

「…もう、イッた?」

分かり切っていることをわざと囁きながら、色付いた耳朶を甘噛みする。

「……はあっ…あ、あっん……」

「充電切れ……だったのか?いつもより、さらに感じやすくなってる」

「…だ、だって、それはセンパイが……っ」

「俺が……?」

「んっ、い、いつもより、もっと、エッチだから……」

「俺だけのせいかよ……」

「だって、のだめをこんな風にできるのセンパイだけです……!」

「……知ってるよ」

ああ、知ってる。だから、もっと、もっと俺だけを感じろ――。
抽迭を繰り返しながら、余った手で柔らかな胸を弄り、その先端を何度も口に含む。
時には軽く歯を立てて、時には舌先で周囲をねぶる。ただただ、執拗に。俺を刻み込むために。
のだめは再び、着実に絶頂へと向かっている。

「あ、は、シンイチくん…っ、だ、だめっ…すぐ…いっちゃう……」

「いいから、何度でもいって……」

「あ、だ、だめっ……あ、ああ…」

腰の前後のスピードを少し落とし、今度は緩やかに、けれど確実に快感を探るようにして、律動を刻み続ける。
俺の手の平ががっしりと捉えた細い腰は、知らず快感を貪ろうと緩慢な動きを見せ始めた。

「はっ、あんっ、あっ、んあっ、ああっ……」

グッ、と一気に最奥まで貫き、そして一気に抜く。
その抽迭に合わせて、のだめの口からは絶えず、強請るようなあえぎが漏れ続ける。
その声に誘われるようにして、俺は腰を振るう動きを強めてゆく。

「のだめ…っ」

「あっ、あっ、は、シンイチくん……?」

溢れ出す愛液が、挿入のたびにクチュクチュと淫靡な水音を誘う。
その音が、のだめが与える締め付けが、どうしようもない程の快感を呼び起こして行く。

「シンイチくん……シンイチくん……っ」


熱に浮かされたように名前を呼ぶ甲高いその声が、俺をますます煽る。
普段ののだめからは、想像もつかないほどの深い情熱と、俺への慈しみが集まった結果のようで、
耳朶を掠めるその声が、たまらなく愛しい。

もうずっと前から、俺のすべてはのだめを求めていて……。
何を失ってもコイツだけは……、コイツだけは、手放したくない――。


「あ、あっ……は、シンイチくん……っ、お、おねがい…っ」

「めぐみ……?」

「………かお、顔、見たいです……」

ポツリとこぼした哀願は、あまりにも可愛らしくて。俺は自分の感情の高鳴りに危機感さえ抱く。
本当にもう、後戻りなどできないということを、突き付けられているような想いがして……。

「あっ、センパイっ、なんか、なんかおっきく……っ」
「言うなっ」



ジッととこちらを見つめる双眸は、いつもより深い色をたたえていた。
激しい口付けがどちらからともなく繰り返される。唇の動きと呼応するようにして再び刻むリズムが、
二人の快感を高次の世界へと押し上げていく。

「ふっ……ふぁ…んんん……!」

苦しい喘ぎが喉の奥でくすぶっている様だ。
のだめが再び、両腕を俺の首に回したのを合図に、ぐいと腰を引き寄せて両脚を持ち上げ、
更に激しい律動を送った

「ふ……っあ、ああっ……」

唇を離しても、もう、うまく呼吸ができない。それはのだめも同じようだ。限界が近い。

「あっ、あっ、あっ…ああっ、も、ダメっ……!」

ビクリと背中を反らし、のだめがイッた。
その瞬間キツく締め付けられ、俺は素早く自身を抜き取りのだめの腹に熱を放った…

「あ、は、はあ…」

のだめは必死に呼吸をしている。
…やりすぎたかな。
そう思いながら俺もそのままのだめの隣に倒れこんだ。

「…ごめん。」
「…?」

のだめがゆっくりとこっちを見て首をかしげた。

「…少し、調子に乗りすぎた」

ここまでがっついて抱いたのはのは初めてだ。
俺は自分で思っているより相当こいつにハマっているみたいだ。

「急に何謝るのかと思いましたヨ」

ふわりとのだめが笑う。

「真一くんになら嬉しいです」

そういうと、のだめは俺の胸に顔をうずめた。

「…まだ、こんなにドキドキしてますよ…」

てのひらを胸にあて、俺を見上げる。

…ちくしょう、可愛いじゃないか!

愛おしさが、またこみあげてくる。
そう、もうわかっている。

ほかの誰にも抱いたことのない感情。
俺はいつのまに……

俺はのだめを抱きしめ、髪をかきあげた。

…そういえば、お前もいつのまにかちゃんと毎日シャワーするようになっただんだな…

思わずクスリと笑った俺に気づき、

「…何がおかしいんですか?」

と口を尖らせる。

「なんでもないよ。」
「…うそ。 のだめのことを笑ったでしょ?」
「…だから… その口やめろって」

そういって唇を重ねると、耳元で囁いた。

「……愛してる……」

「…知ってますヨ…」

…まったく、こいつは……!!

のだめの細い手が、俺の背中をぎゅっと抱きしめた。

「先輩… どこへ行ってもいいケド、
絶対にのだめのところへ帰ってきてくださいね…」

「…当たり前だろ」

って、少し目を離すと何をしてるか気が気じゃないのは、こっちのほうだ。

でも、もう大丈夫だ…
たとえ離れて住んでも、俺たちは変わらないだろう。

いまなら、あのときのシュトレーゼマンの言葉の意味がわかる。
俺に何を「分けろ」と言ったのか。

俺たちを繋ぐのは、音楽だけじゃない。

「…先輩…」
「…ん?」
「…おなか空きませんか?」

余韻よりも、食い気か。
お前らしいよ、まったく。

でもまあ、確かに腹は減ったな。

「…そうだな。 久々にウマイもの作ってやるよ」
「今日はのだめ、トリの丸焼きを買ってきたんデスよ!」
「はぁ?」
「えへ、わけは後で話しますヨ♪」

いたずらっ子のように、のだめは笑った。

理由はなんでもいい。
お前がそうやって笑っているなら。

「じゃ、シャワー浴びてくる」

立ち上がろうとした俺の手を、のだめが掴んだ。

「…のだめも一緒にいきます…」

…まったく、今日はほんとにどうかしてるぞ、のだめ。

…俺様もな!

俺はのだめの手をひき、立ち上がらせた。
月明かりが白い身体を照らしている。

「のだめ、熱くないか?」

髪を洗いながら声をかけると

「はぅん〜 気持ちいいでシュ〜」


……全くこいつは…

ついさっきまで俺の腕の中であんなに切なげな声で鳴いていたのに
今はまるでペットショップでトリマーにシャンプーされてる犬と同じだ

…どうせ、こいつは
『南国 リゾート ナタデココ〜♪』くらいに思ってるんだろう

…まあいいか
そんなのだめを愛しく思う俺がいるのも事実だし


髪を洗い終わってのだめの身体を泡で包む

「せんぱーい、のだめも先輩をアワアワにしたいデス〜」

「俺…?」
「はい〜いつものだめばっかりだからたまには先輩ものだめの気分味わって下さいww」

と言うとシャンプーを泡立てながらのだめが俺の髪をワシワシとしてきた。
…あ…なんか少しのだめの気持ちが分かる気がする。

「どですか〜?」

エロくなくてすまん。続きでエロくして下さい。

「うん…悪くない」
「でしょう〜?」

今のだめと俺は向き合った状態でいる。
目の前には泡に包まれたのだめの豊かな胸がある。
気が付くと胸に触れていた。

「やん…!」

ビクッとのだめが身震いした。

「ちょっと、先輩、まだ髪洗ってないデスよ〜」

「いいから、そのまま続けて」

両手でそのカタチを確かめるように、そっと包み込む。

「も…先輩、ヤだ……っ」

いっぱしに拒絶するな。のだめのくせに。
カラダはこんなにイヤらしく出来上がってるくせに。

それでものだめは俺の髪を洗おうと頑張っている
…全然洗えてはいないけれど

「おい、泡が滴れてきたんだけど」
「あっ流さなく……ちゃ…
…先輩、の手が動くとのだめ上手に流せないですケド」
「どうして?」

のだめの口から言わせたくてわかっていることを敢えて聞いた

「…ビクンってなっちゃうデスよ」

その言葉で俺が落ちた
のだめに言わせるためのロジックだったのに俺様が填まった

ヤバイ
もう理性が吹っ飛んじまってる
目の前のこいつが愛しくて仕方がない

「…先輩?」

のだめの問い掛けに答えないまま俺はシャワーからお湯を出しフックにかけた
勢い良く飛び出す飛沫はのだめを覆っていた泡を洗い流し
白くふくよかな双丘が現れた
その頂きの蕾は既につんと存在を主張し
俺は思わず右のそれを口に含んだ

「っ!!」

声にならない声をあげるのだめの腰に左手をまわし、右手でもう一方の乳房の輪郭をなぞるように指を這わせた

シャワーの勢いはのだめの左胸に吸いつく俺の髪の泡も流し、のだめの体の上をいやらしく流れていった。
口の中で乳首を舌でねぶり、右手で右の乳房の先をこりこりといじると、のだめの身体が反応して徐々にそりかえっていく。

「ン…んん…先輩…おっぱい気持ちいいデス…。」

のだめの両手が俺の頭を掻き抱いて、胸に押し付ける様にされて、ちょっと窒息しそうになるが、その柔らかさは天国の心地だ。
左手を背中から腰にはわせ、尻の締まった張り具合をたしかめるように撫で、谷間の溝から腿のあいだに指を這わせる。

「あンっ!」

びくんとさらに、のだめの身体が反りかえった。

後ろ側から指を進めさせ、肉のひだをまさぐると、泡とは別のぬるぬるが湧きでてきて、摩擦が無くなる。
ちゃぷ、ちゃぷ、と音をわざと立ててそこをかき混ぜる様に指を出し入れさせた。
のだめは無意識にか、脚を開き腰を落としぎみにして、指の動きに合わせゆらゆらと身体を揺らしている。

「ふふ…いやらしい身体になったな。」
「いやん!いわないでクダサイ!」

びくっと身体をふるわせて、のだめは腰を動かしていた事に今気がついたように動きを止めた。
羞恥心で動きを耐えているようだ。

「止めないでもいいのに…ホラ…動きたいように動けよ。気持ちいいんだろ…。」
「やン…、あ、…アンっ…のだめだけなんて、イヤですう…。」
「のだめのくせに、なまいき言ってるな。」
「もうッ!」

のだめは急に、俺の肩を押すと俺から逃れる様に身体を離した。
顔を見ると、うるんだ瞳がせまってくる。
かぷ、と音をさせて俺の唇を食むようにキスしてきた。
厚みのある、やわらかな唇が、俺の口のまわりを軟体動物のようにうごめいて行く。
そのまま濃厚にキスをするかと思ったら、唇は俺の首筋、鎖骨へと降り、胸筋の上をやさしくすべっていく。
俺の乳首までたどりつくと、そこで止まり、しかえしとばかりにチュウウと音をたてて吸い上げた。

「う…。」

同時にのだめの両手が俺の自芯をつかむとやさしく上下にこすり始めた。
片手で亀頭の先をくるくるといじり、片手がしぼるように、俺をしごく。

「く…っ」

鮮やかな音を紡ぐ指が、快感を撫で上げる。

「気持ちいいデスカ? 真一くん」

思わず漏らした声に、見上げた瞳だけで微笑う。

「さっきみたいに…」
「え?」
「イヤらしいキス、してみろよ。…そこに」

「んっ…あふっ…セ、センパイ、こんな風…デスか…?」

のだめがたまに俺のほうを見るたび再び愛しさがこみあげてくる。
のだめが俺のをむさぼる姿はこの上なく快感だ。

「もっと・・・もっとだ。」

そういうと今度は髪を振り乱して必死に舐め回してきた。
のだめのいやらしい唾液の音と吐息がバスルームに響く。
俺も声が出そうになる。

『センパイ・・・感じてマス??』

まるでこんな風にのだめが目で問いかけてくる。
厚い唇に覆われた俺のモノはのだめによってさらに熱く、堅くなってゆく。
こいつ・・・けっこうやるじゃねぇか!!

濃いピンク色の柔らかな唇に自分が出たり入ったりしているのを見ていると、
背筋を何か電流のようなものが走っていった。
柔らかい粘膜がオレを包む。
あの部分とはまた違った、感触……。

規則的にシャワーから滴り落ちる水の音と、熱のこもった吐息がパスルームに響く。
それは、のだめだけでなく、オレもだ。
押し殺していながらも、その気持ちよさにどうしても息が上がり、乱れてしまう。

唾液を絡ませながら、のだめはうっとりとオレの一部を口にしている。
合間にくぐもった息を漏らし、じゅる、と音を立てて顔を前後させる。
まくれる唇と、そこから時々のぞく赤く濡れた舌がとても隠微だ。

「あ、おい……」

のだめの手が、袋の奥へともぐりこんできた。
指先のくすぐる感触に、上がりそうになる声を懸命に抑える、が……。

「う……っく……っ」
「ぴくぴく、してますよ……」
「あっ……あぁ」

「先輩、イキイキしてマスね……。でも駄目なんです。
今日はもうおあずけデス!
のだめは今からがこいってキマス。」

「嘘だろ…?」

冗談じゃない。こんな状態ではいそうですかと頷ける男は居るだろうか。
答えは分かりきったこと。

「無理だ」

のだめの腕を掴んで見上げればのだめは困ったように視線をさ迷わせた。

「あぅぅ…そんな目で見つめるのは犯罪ですよ〜」

どっちがだ。

「あのぅ、ちょっと先輩にいぢわるしてみたかったんデス」
「意地悪だぁ!?」
「いつものだめばかり焦らされてるから…」

「じゃあ、続けマス……」

先輩の足の間に正座して、再びそれを手にした。
ふにふにと柔らかいものをすくうようにして、人差し指をその裏にもぐりこませてみる。
ほっこりあたたかいその場所の、谷間の筋をくすぐるように伝うと、
先輩は私の口の中でぴくぴくと痙攣して、一段とかたくなってきた。

見上げると、先輩は目をぎゅっとつぶって、唇を噛んでいる。
頬には赤みが差して、体は濡れていて……。
黙って立っているだけで色気むんむんの先輩なのに。
今のこの姿はもっとむんむんで、犯罪的なほどいやらしい。
そして、その気持ちいい行為を自分が与えているんだと思うと、とてもたまらない気持ちになる。

「せんぱい……あふん……」
「う……あ、の、だめ……」

舌を出して、ぺろぺろと頭の部分を舐める。
ほかのところは血管が浮き出たりしてとても「男の人だなあ」という感じなのに、
この亀さんの頭みたいなところは、つるんとしていて、なんだかかわいいと思ってしまう。

先端に滲んだものをちゅっと吸うと、先輩が息をのむ。
皺のよったところをちろちろと舌先で舐めると、うめくように溜息を漏らす。
大きい段差のあるところを、唾液でぬるぬるになった唇でしごくと、かすれた声を出す。
真一くん……たまらないです、のだめ……。

「おまえ……まさか変なサイト見に行ったりしてないだろうな?」
「……ろして、れすか」
「なんか、急に……う、んん……」
「むふふ……べんきょ、したんれす」

口いっぱいにほおばりながら中で舌を回すと、先輩の腰がわずかにぴくっと跳ねた。

「勝手に上達してんじゃねえ」
「だめでしたか……? 先輩のここは、こんなに気持ちよさそうなのに……」

唇を離し、おへそにつきそうなくらいに立ち上がった先輩を、手のひらに包み、さすった。
すると、透明な雫が小さな穴のところにぷくっと生まれる。
それを吸うように舐めとった。

「気持ちよくしてくれる先輩を気持ちよくさせたくて、のだめ勉強したんデス……」

「そんな暇あったらピアノの練習でもしてろ」
「ぎゃぼっ」

馬鹿のだめ……勉強なんかしなくても、お前が俺自身に触れるだけで感じまくってんのに――      

「くっ・・・」

先輩が苦しそうな声を上げた後、ひときわ血管がきわだって、ますますそれは膨れ上がった。

「でも、先輩感じてマスよね」

強がる先輩にちょっといじわるしてみたり。

「……っあ…当たり前だろっ!」

……真一くん……やっぱりのだめ…………

どちらのか分からない汗と、自分の唾液をたっぶりからめ、先輩の一番感じるトコロを、なぞり上げた。






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