千秋真一×野田恵
![]() のだめのブノワ家でのコンサートも終わり、千秋はマルレオケのリハに 励んでいた…そんな或る日の出来事。 休日。 峰から珍しくメールが届いていた。 『千秋、元気か?俺は元気だ。(中略:キヨラとのノロケ話延々と続く) ところで、お前とのだめも上手くいってるらしいな。真澄ちゃんがくやし がっていたぞ。だが、お前達も付き合って何年かたっているし、そろそろ “倦怠期”ってやつが来てるんじゃないかと思って、いいものを送ったぞ。 まあ、俺からの指揮者デビューのお祝いだと思ってくれ。 それから、お祝いはのだめ宛に送っているから上手いことやってくれ。俺と キヨラはこれでバッチリだぜ』 「…何年もたってね〜よ」 峰の勘違いに納得がいかないものの、“いいもの”が何なのかも少し気に なる。それに、千秋自身はマルレオケのリハが忙しく、のだめもコンヴァト の課題が大変らしく“倦怠期”というか…。のだめとゆっくりすごしていな いのも事実だった。 しかし、のだめ宛に荷物を送ったとはいうが、のだめからは何の音沙汰もな い。しばらく部屋の中でうろうろと時間を過ごしていた千秋だったが、 「だめだ、こんなことじゃ!」 千秋は気分転換に、パリの街を散策する事にした。…といっても、部屋の中 をうろうろ、から街をうろうろ…に変わっただけだったが。 「やっぱりパリはいいな…」 しばらく散歩をしてスッキリした気分で部屋に戻り、コーヒーをいれていた。 バターン!!ドアを開ける大きな音がして、のだめが飛び込んできた。 「せんぱい!さっき峰君から荷物が届きましたヨ!」 のだめは相変わらずのワンピース姿で、わりと大きなダンボール箱をかかえ ていた。 (来た!) と、思いつつ平静さを装う千秋。 「峰から、何?」 「それが…」 見ると、すでにダンボールは開けられている。が、ダンボールの中にさらに ダンボールが入っている。そして、その上には手紙が。 千秋宛とのだめ宛、二通の白い封筒が置かれていた。 「なんだ?」 「のだめ宛は読んだんですけど、開けるのは先輩と一緒にって書いてある だけなんデス…」 「…」 千秋は手紙を開いた。 『まあ、上手くやれよ』 「はぁ?」 「どしたんですか、先輩?峰君はなんて?」 千秋はのだめに便箋を渡す。しかし、どう見ても便箋には『まあ、上手くや れよ』しか書いていない。 「開けて、見るか…」 「ハイ!楽しみデス」 のだめは無邪気に楽しんでいるが、峰のメールを見ている千秋は内心ビクつ きながら、ダンボール箱の中からダンボール箱をとりだし、ガムテープを ぺりぺりとめくっていく。 「…!!」 箱を開けて、千秋は絶句していた。そこにあったものは… 「先輩、これ…ナンデスか?」 のだめは、箱の中一杯に詰め込まれた“大人のおもちゃ”詰め合わせを両手 でもち、怪訝そうに千秋を見つめる。 「そ、それは…」 言葉を失う千秋にのだめは無邪気に話し掛ける。 「あ、でも、これはなんとなく分かりますよ。先輩のと似てます!」 「なっ!!」 あわててのだめの手から引ったくるそれは…先が人形の顔だったり熊がつい ていたりもするが…確かに千秋のモノと同じような大きさではあるが…。 「でも、これはなんデスかね〜。これも同じデスか?」 「…!!」 さっきのとは違い、幾分細くボールをつなげたような形状をしていた。 のだめはよくわかっていないのか、峰の送ってきた箱の中身を次から次へと 引っ張り出している。千秋はその箱から出される怪しげな道具達に赤面しつ つ、のだめの「これは何デスか?」の質問にも答えられずにいた。 (しかし、“これでキヨラともバッチリって…峰のやつ一体…) 思わず妄想の世界に入りそうな千秋の耳にのだめの嬌声が響く。 「ギャボー!!」 驚いてのだめを見ると、どう見ても下着とは思えない下着を持っている。 それは…なんとうか、たしかにブラジャーの形はしているし、淡いピンクで かわいいのだが、本来隠さなければいけないところに布がない。さらに、 もう一方の手にもっているショーツは…。 「先輩、こんなところがあいてマス…」 そう…肝心なところにきっちり切れ目が入っているのだった。 「でも、のだめの好きなヒモデス…」 「こんなのもありマスね〜。あ、服も入ってマス。ちょっとかわいいかも。 着てみよかな〜」 のだめはそういうと、バスルームへと消えていった。 そう、何度も肌を合わせていても、目の前で着替えることはできないのだめ なのだ。 「しかし…なんだこれは…」 床の上には、のだめが「先輩と似てる」発言をした“前用”を含め、ローター にローションに…その他諸々…ちょっと目も当てられないような惨状である。 「先輩、どデスカ〜?」 バスルームの扉を開けて、のだめが姿を現す。 のだめは、濃紺の短い丈のワンピースを着ている。ワンピースの胸元はぎり ぎりまで開き、白いエプロン。ご丁寧にハイソックスまではいている。 「お洋服はメモつきでしたヨ。“日本で流行ってる服です。これを着た時は 千秋を“ご主人様”と呼ぶように”って書いてありマス。…ご主人さま?」 上目遣いで見上げられ、千秋は全身が熱くなるのを感じていた。 「似合わないデスか…?ちょっとスカート短いデスね…」 のだめがくるりと後ろを向く。スカートとハイソックスの間に太ももがあら わになっていた。 千秋は相変わらず無言…いや、絶句しているだけなのだったが…だった。 「…似合ってないデスか?…そだ、みんなにもに感想を聞いてみます!」 「ま、まて!」 慌てて部屋を出ようとするのだめの手首をつかむ。 「…なんデスか?」 のだめがくちびるをとがらせている。 思わずふきだしながら、あわいピンク色の唇に口づける。 「っ、せんぱい…」 突然抱きすくめられて激しく口付けをされ、驚くのだめの唇を割り開き 舌を差し込む。腰を抱き寄せ、片手で頭を掻きいだくようにして、思わず 身をよじらせるのだめの動きを封じ込む。 千秋の舌は、のだめの歯列をなぞりさらに奥へと入り込み、舌を絡めとる。 突然の激しいキス。次第にのだめの身体から力が抜けていく。 「っ、ふぅ…」 ようやく千秋の唇が離れ、のだめは甘い吐息をもらした。 「あっ…」 ほっとしたのもつかの間、頭をまさぐっていた手はのだめの豊かな胸をまさ ぐりはじめる。 「の、のだめ…」 千秋は驚いてのだめをみつめていた。 のだめは真っ赤になって、目をそらしている。 滑らかなワンピース越しに刺激を加えると、豊かなふくらみの一点がしっか りと主張を始めたのだ。 「お前、もしかして…」 ごくりとのどをならして、千秋は胸をまさぐっていた手を短いワンピースの 裾へと伸ばす。 「やっ!」 羞恥心からかさらに真っ赤になったのだめが千秋の腕をさえぎろうとするが、 もう遅い。 千秋の手は細いヒモで結ばれた小さな布にたどり着く。 そしてさらに、のだめのしっかりと閉じられた太ももをこじ開けていく。 予想通り…その部分は本来の役目を果たしてはおらず、布は左右にわかれて いる。 太ももの間に無理矢理千秋の大きな手を割りいれ、それでもゆっくりと指で 隙間をなぞる。 「あっ、いやぁん」 のだめが甘い声を漏らす。千秋は、自分の全神経がこの指先にこめられて いる気がした。そこは、ショーツをはいているのにいとも簡単に千秋の指に 触れ、何の刺激もしていないのに熱く潤んでいた。 「お前、もう濡れてる…」 「…」 のだめは真っ赤になって千秋の胸に顔をうずめている。 割れたショーツの間に指をすべらせ、性急になりそうな気持ちを抑えながら 刺激を加えていく。 くちゅ…くちゅくちゅ… 「あ、あっん、あぁ…」 いやらしい音とのだめの吐息が重なる。 すでに太ももにこめられていた力は抜けていた。のだめは身体を千秋に預け 快感の波に翻弄されている。 千秋の長い指がのだめの中に入り込み、ゆっくりと出入りを始める。 親指は一番敏感な突起を刺激している。 ぐじゅ、じゅぷ…。 水音はさらに激しくなる。 「あ、せんぱい…、そんな…だめ…ああ」 激しく出入りを繰り返す千秋の指にのだめは軽い絶頂を迎えていた。 ぐったりと千秋の胸に身体を預けるのだめを抱きかかえ、ベッドの上におろ す。 「せっかくの勝負下着だし、ちゃんと見せてもらおうかな」 かすれた声で千秋がつぶやく。 「や、やっぱりダメです。のだめ、はずかしいデス…」 あわてて起き上がろうとするのだめ。すでにワンピースのファスナーはおろ され、腕も抜かれている。しかし、のだめは必死でワンピースを抑え胸元を 隠していた。 「しょーがねーな」 千秋は立ち上がると、“峰グッズ”を持ってきた。 「おまえが見てないものも色々はいってたぞ…」 ベッドの上で下着の上からワンピースで胸を抑え座り込んでいるのだめが不 安そうに千秋をみつめる。 そんなのだめをチラリとみながら、千秋は箱の中から黒い皮でできたリスト バンドのようなものを取り出す。 「せんぱい、それって」 呆然と見つめるのだめを尻目に、千秋はベッドに膝をつき、そのまま座りこ んでいたのだめの肩を押し、ベッドに仰向けにする。 そのままのだめの上に馬乗りになると、ワンピースを押さえ込んでいた手首 をつかむ。 「むきゃっ!」 思わず腕に力をこめるのだめだった。 「無理に力いれるなよ。腕痛めるぞ」 「うきゅ…。でも、せんぱいが…」 不安そうにしているのだめの腕をとり、片方の手首にリストバンドをつける。 そのまま腕を上に上げさせ、さらにもう一方の手首もとる。 リストバンドには一本の鎖がつけられていた。 ベッドの柵に鎖を通し、もう片方の手首にもリストバンドをつける。 「えっ、ちょっとせんぱい。なんデスか、これ!?これじゃのだめ、動けマ センよ!!」 ようやく事態がのみこめたらしいのだめが青くなって慌てている。 相変わらずのだめに馬乗り(といっても立てひざだが)になっている千秋は そんなのだめを尻目に胸元を覆っていた紺色のワンピースを静かにどけていく。 「だめ、だめデス!あっ」 明かりの下で、のだめの姿が露になる。 淡いピンクの下着姿…といえば聞こえはいいが、実際は峰の送ってきたエロ 下着。ブラジャーは外枠だけで、大きな胸をさらに大きく見せるだけの役目 しかしていない。しかも、その先端はすでに固くとがっている。 「おまえ、やらし〜な」 「のだめのせいじゃありまセン!」 「ふ〜ん」 千秋は身体をずらし、のだめの足元へ移動する。 「だ、ダメ!」 のだめは身じろぎするが、手首を固定されている上、千秋はしっかりとのだ めの足首を抑えている。 「これじゃ、おもしろくないな」 「えっ?」 羞恥で真っ赤になっているのだめが千秋を見ている。 「だって、これじゃ(下は)普通のと同じだよ」 ニヤリと笑うと抵抗しようとするのだめの先をついて、抑えていた足首を つかみ、膝を折っていく。 「だめ、ほんとにダメですヨ!!ああ、いやぁ…」 抵抗することも出来ず、羞恥で赤く染まった顔を隠すことも出来ず、のだめ はただ、かたく目を閉じ顔をそむけていた。 (ちょっとやりすぎか…?) そうは思ったが、真っ白な素肌に淡いピンクのレースの…いやらしい下着姿。 しかも、千秋が割り開いている足の間にはレースの下着の間から鮮やかな ピンクの部分がてらてらと濡れて光っているのだ。 (…ここでやめれるわけないよな…) 「だめ、だめデス。こんな明るいのに…」 ショーツごと指で割り開くと、トロリと蜜が溢れてきた。 「やらしーな」 「そんな…。見ないでくだサイ……」 小さな声でのだめが懇願する。 千秋は、さらに大きくその部分を開き口をつける。 「ひゃ。ぁああ」 のだめの身体がビクンとのけぞる。 指で入り口を刺激し、もう片方の手は敏感な部分を剥き出しにする。 熱く柔らかな舌が小さな突起を舐めあげる。 「っうう。あぅ。ぁ…はぁ」 のだめの声が艶を帯びていく。入り口からはどんどん蜜が溢れ千秋 の指から手首までをぬらしている。 ちゅっ、っと突起に吸い付く。 「ひやぁああ」 のだめの身体が弓なりになり、びくびくと震える。 中も震え、千秋の指をしめつける。それでも千秋は舌と指での刺激を続ける。 「っ…はぅ。は…っ、あ…」 のだめは肩で息をしながら半分泣いているように、吐息を漏らしている。 白いからだが淡く色づき、波打つ。それだけでも十分いやらしいのに、 手首には手かせをつけられ、身体の自由を奪われ、下着はつけているのに 裸よりいやらしい。 「せんぱ…い。もう…だめ……デス。もう…許し…て」 「…」 「やだ…せんぱい…。ほんと…に。もう、もう…」 千秋は舌も指も動きを止めない。それどころか、指も舌も動きは激しく なっていく。 指が動くたびにじゅぷじゅぷといやらしい水音が響く。 「ほんとに嫌なのか…?」 低く、かすれた声で千秋がささやく。 「だって、だって…あ…。ふっ、はぅ。あああ、あああああああ」 執拗な刺激を受けて再びのだめは絶頂を迎えていた。 朦朧としながら肩で息をしているのだめを横目でみながらすばやく準備を すると、再び足を割り開き熱く潤みきったそこに千秋自身を静めていく。 はっとして目を見開くのだめをきつく抱きしめながら、抽出を開始する。 ゆっくりと、深く、のだめの中を味わう。 「あ、あん、ああ…」 千秋の動きに合わせてのだめの吐息が漏れる。結合部からは蜜が溢れシーツ に染みをつくっている。 久しぶりに味わうのだめの中をしばらくと楽しむと、おもむろに千秋はのだ めから身体を離す。 そして、のだめの足首を自分の肩にかけ、再び、…今度は激しく抽出を再開 する。 さっきまでのだめを抱きしめていた手は、ブラジャーによって更に強調され た胸をもみしだく。 ぐちゅ、ずちゅ… 激しい水音とのだめの高い甘い吐息と、千秋の荒い息遣い。二人の身体が ぶつかる音が部屋の中を満たしてる。 柔らかな胸の硬くなった突起をつまみ、時々きつくひねる。 そのたびにのだめはビクリと身体を震わせ、一緒にのだめの中もビクリと 反応する。 「せんぱ…しんいちくん…、ほんとに……もう、もうダメです…。 これ、外して…」 半分泣いているような瞳で千秋を見つめ、のだめが懇願する。いつもは シーツをつかんだり、千秋にしがみついてその瞬間を迎えるのだめは 両手の自由のきかないことが心細いようだった。 そんなのだめの姿が千秋の欲情にさらにたかめる事も知らずに…。 「っ…のだめっ」 千秋の動きが一層高まる。千秋自身も快感の波にのまれそうになりながら のだめの敏感な部分への刺激を続ける。中を激しく突き上げ、時には入り口 をえぐり、指は敏感な突起をさすり上げる。 「あ、あああ、しんいちくん。のだめ…もう、だめ、だめ…あ、ああああ」 のだめの声が一際高くなる。その声に煽られるように千秋の動きも更に 激しくなる。 「あ、あああ。は、ああああっ」 「っ。くぅ」 一際激しくのだめの身体が弓なりになり、中が震える。そのきつい締め付け と刺激で千秋自身も上り詰めた。 ドクドクと欲望を吐き出す千秋を、のだめはまだびくびくと締め付ける。 「っ」 激しい快感の中で、なんとか千秋自身を引き抜くと手早く始末をした。 涙をにじませて肩で息をしているのだめに胸が痛む…反面、再び官能に 火がつきそうになるのを抑えつつ、そっと口付けた。 「しんいちくん…。もう、これ外してくだサイ…」 「…うん」 千秋はゆっくりとのだめの手かせを外し、少し赤くなった手首に口付ける。 「…嫌だった?」 「…だって、せんぱいにふれられないし…」 「でも…すごい濡れてた…」 「!!でも、それは、しんいちくんが色々するから!」 「…それだけ?」 「…」 「じゃあ、これはもういらないか…」 「あっ」 「なんだよ?」 「…しんいちくん、意地悪デス…」 のだめが千秋の身体に腕をからめる。 「…そだ、もう、これ脱いでもいいですか…?」 「っ…」 そう、のだめはあいかわらず峰から送られてきた下着を着けたまま。 「…とりあえず、風呂に入るか。洗ってやるよ」 欲情に火がつきそうなのを抑えつつ、千秋はバスルームに湯をはりにいく。 「のだめ、もういいぞ。」 「ハイ…」 シーツで身体をくるみ、バスルームにのだめが現れる。 「なんだそれは…?」 「だって、これ…恥ずかしいデスよ」 「…おまえが自分で着たんだろ?」 「そデスけど…」 (しかし、下着だけでこれかよ…。峰グッズは山のようにあったし…。どう すんだ?アレ…) 嬉しいような不安なような…複雑な気持ちでシーツにくるまっているのだめ を見つめる千秋だった。 翌朝…。 朝のはずだった。しかし、千秋の目の前は真っ暗。しかも身体の自由が きかない!!! 「おいっ!のだめ、何やってるんだ?」 上ずった声で千秋が叫ぶ。 「やっとお目覚めデスか?リベンジデス!」 千秋の側でのだめの声がする。 昨日ののだめ状態で腕を拘束され、目隠しまでされているようだ。 のだめがなにかごそごそやっている音がする。 「おい…おまえ、一体…」 「先輩、峰君のおくりものいろいろあるんですけど、のだめにはちょっと わけがわからないデスね〜」 カチッ、ブ〜ンとあやしげな機械音。 「ちょっとまて、のだめ、それは違うだろ。おいっ」 「違いますか?じゃあ〜」 またガサゴソと音がしている。 「うきゃ!」 嬉しそうなのだめの声。ぱらぱらと紙をめくる音。 「ムッハーこれはよさそうデス!」 「の、のだめ…?」 青ざめている千秋にのだめが近づいてくる気配がする。 そして、千秋のボクサーパンツに手をかけ、一気に降ろしていく。 「お、おい…」 ちゅぷ。 「っう」 のだめの柔らかな舌が千秋の先端を絡めとる。 かと思うと、深くくわえ込み、舌で裏側全体を刺激する。 「う、ああ…のだめ…」 「キモチ…いいデスか?」 口から千秋自身を外し、のだめが尋ねる。 「…うん…」 「うきゃ。さすが峰君のレッスン本です。もっといろいろ業があるみたい デスよ。楽しみデスね」 「わ、わかったから…これは外してくれ」 「…だめデスヨ。泣いて頼んでも外してあげまセン!」 「な、のだめ!」 「レッスン本には道具の使い方も書いてありマスヨ。楽しみデスね。 しんいちくん」 「ま、まて。昨日は俺がわるかった。だから…くっ」 再びのだめが千秋自身を口に含む。どうやら本を見ながららしく時々ページ をめくる音がする。 ふと気付くと、すこしずつ手かせが緩んでいる気がした。…というか、冷静 になってみれば、鎖でつながれている分多少の動きは可能だし…。 のだめはあいかわらず本を片手に千秋自身をもてあそんでいる。 快感もあるが、本を見入っている間は余裕も出てきた。 千秋はそっと自分の手かせを外す。 のだめは気付いていないようだ。 そっと目隠しをずらしてみた。 のだめは、キャミソールとショーツ姿で千秋の足の間に身体を入り込ませ、 ハウツー本を片手に千秋自身を握り締めている。その姿に思わず身体が反応する。 「むきゃ?何もしてないのにおっきくなった!?」 はっとしてのだめが千秋を見るのと同時に、千秋が足でのだめを押さえ込み そのままのだめを仰向けにしてしまった。 「せ、せんぱい、なんで!どんな魔法ですか?ちゃんと動けなくしてたのに」 「…俺様にできないことなんてないんだよ!なにがリベンジだ!」 千秋に組み敷かれ、のだめは青くなっている。 「せっかくだし、俺が道具を試してやるよ」 「………」 峰の術中にはまり、倦怠期でもなんでもない千秋の孔雀度は更にましていく のだった…。 ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() |