ベビードール
千秋真一×野田恵


オケの練習が終わり、千秋は家路を急いでいた。
千秋はその日右手に夕食の買い物、左手に小包を抱えていた。
小包はシュトレーゼマンからのもので、エリーゼから連絡を受け事務所にとりに行ったのだった。

(すっかり遅くなったな…ご飯炊かないと)

千秋は自分がパンなのに、のだめのために白米を炊いてやるつもりだった。

(あいつもう帰ってるだろうか?)

玄関の戸をあけたがのだめはいなかった。千秋は米を洗いセットし、野菜と肉を切り
煮込み料理のなべを火にかけた。
練習で汗かいたので、煮込んでいる間にシャワーを浴びる。
シャワーを浴びて出てきた時にはだいぶ水分がとんで煮えてきていた。

(もう少し、だな)

鍋に白ワインを足し、塩を入れてかき混ぜた。

”ピンポーン”

と同時にガチャっとドアが開いて、のだめが入ってきた。

「センパーイ!ただいまデスー」

のだめは千秋に駆け寄り腰に手を回して抱きついた。
千秋がおかえりという間もなかった。

「あーセンパイいいにおい・・・ごはんもいいにおい。今日は何デスか?」
「牛と野菜の煮込み。あ、白飯炊いてあるから」
「さすがセンパイ。疲れてるのに…」

のだめはふとテーブルの隅においてある小包を見た。

「?これ何デスか?」
「あ、これエロじじいが…何かわからないから、開けて見てくれ」

ガサガサと紙包みを開けたらまた中を包んであった。

「TO NODAME て書いてありますよ」
「お前にか!何だろう」
「服かな?」

のだめが開けてみたら、透明のビニールに入った服のようなものが7つ
入っていた。

「なんかレースいっぱいついててかわいらしいデスね…てこれ」

鍋の味見をしていた千秋は悪い予感がし、あわてて包みのところへやってきた。

(…やっぱり!)

下着、しかもセクシーランジェリーだ。

「スケスケデスねー。でも色も薄ピンクや薄水色やデザインもかわいいのばっかデスね。
のだめのイメージにあわせて選んでくれたんデスかね。」

のだめは中のひとつを袋から出し、自分にあててみる。

「わ、待て、これはジジイに返すぞ!」

千秋はあわてて袋にきれいに戻した。

「え?なんで」
「何でって…それの感想、絶対聞いてくるだろうよ。
使いましたっていえるか?あのエロジジイ、お前が着てるとこ想像して喜ぶに
決まってるだろ?」

「えー?でも自分じゃ買えないし、ミルヒーきっとこれ買うときにさんざん妄想してますよ?
聞かれたら全部使ったよ、ていってやればいいじゃないデスかー」
「え、っそん…」
「センパイが突っ返すというのもミルヒーは計算済みだと思うんデス。
それを裏切ってやるんデスよ」

(…そ、それでいいのか?!)

「それよりセンパイ。まずはごはんデス。お腹すきました」

のだめはうろたえる千秋をよそに平然と料理を皿によそうのだった。

夕食をとった後、のだめはシャワーを浴びに行った。
千秋は洗い物を前に頭を抱えていた。心配事は二つあった。
あれを使ってミルヒーに後々からかわれるネタになってしまうことと、アブノーマルな
セックスを自分とのだめが経験することだ。

(あんなの、刺激が強すぎる…俺は普通でいいのに、普通ののだめで十分なのに…)

千秋はおそるおそるランジェリーの数々を開けてみた。たしかにかわいい系で
のだめには全部似合うだろう。

ただ、パンティーもやっぱり大事なところに穴が開いているか
ひもになっていたりする。
1つ1つ開けて見てはきれいにたたんでしまう、ということを六回繰り返した。そこで気がついた。
7つあったのに1つ足りない。

(…あいつ風呂からあれ着て出てくる気じゃ!?)

バタン、と音がしたので千秋は袋をあわてて包みに戻す。振り返るとのだめがバスルームから
出てきたところだった。
のだめは頭にタオルを巻き、薄手のカーディガンを着ていた。白い足はほぼ付け根から出ている。

(カーディガンの下はあれ着てるのか!)

千秋の落ち着かない様子を感じ取ったのか、のだめは、千秋に近づいて顔をじいーっと
見つめた。
そして流しの洗い物がすんでいないことに気づいた。
のだめはそのことには触れず、少し顔の赤い千秋の腕をつかんで言った。

「センパイ、のだめあれ着たんです。見ますか?」

のだめの甘えるような上目遣いがたまらなかった。

「ベッドに行っとけ!」

「…洗い物してからデスか?」
「そっそうだ!すぐいくから」

のだめは髪を乾かそうと思い、バスルームに行った。
ドライヤーをして、化粧水を肌にひたひたした。髪をきれいに梳いた。
そしてベッドに向かうと、ちょうど千秋がベッドにやってきた。
千秋は少し怒ったようにエプロンや服をポイポイと脱ぎ捨てる。

(もうどうにでもなれだ)

千秋の理性などとうにプツンと切れていた。

千秋がズボンに手をかけた時、のだめが言った。

「のだめが脱がせます!」

のだめは千秋の前にひざまずき、ズボンを下ろし、半分臨戦体勢になった
千秋のものをぱくと咥えた。

「うわっ」

千秋は抵抗する間もなく、思わず前かがみになった。

(よりによってそんなプロみたいなカッコの時に…カーディガンきたままでまだよかった…)

そーっと動きながらベットの上に移動した。

のだめは根元に手を添えて先のほうをちろちろ舐めている。
時々手を上下に動かしたり左手で袋を揉んだりする。

「う…」

千秋は小さなうめき声を上げた。
のだめは完全に硬くなった千秋のものを舌でペロペロと舐めまわした。

「センパイ、気持ちいいですか?」
「ん…」

のだめはのどの奥までくわえ込んだ。そして千秋の表情を伺う。

「気持ひいいほひも、眉間にひわがよるんれふれ・・・」
「黙ってろ・・・」
「ふぁい。」

のだめは必死で頭を上下している。このままイっても気持ちいいことは千秋は
わかっていたがそれではのだめを喜ばせることができない。
のだめの頭をつかみ、離れさせた。

「もういい。つぎはのだめの番」
「あんまりでしたか?のだめ勉強したんデスよ」
「いや、イキそうだから。それはまた今度」

「…はあい。でも実はのだめ、ほっぺたつりそうでした…」

のだめが話している間に千秋はのだめのカーディガンのボタンをはずしていった。
薄い水色のオーガンジーのベビードールは思いのほか似合っていた。
ピンクの小さな乳首がもちろんスケスケで、のだめの童顔ノーメークとのアンバランスさが
逆に千秋にはいやらしく感じた。

「かわいいデスか?」
「…うん」

のだめは嬉しそうに微笑んだ。

「後ろ、Tバックなんですよ。似合ってますか?」

立てひざで千秋に背を向けた。
華奢なわりにヒップの肉つきがよいのでこれもよく似合っていた。

「…やらしいな…」

ベビードールをめくり、ゆで卵の殻をむいたようなつるつるのヒップに手をやり、
Tバックを引っ張った。

「うきゃっ、そこヒモだけなんデス…引っ張られると」
「なに?」
「く、くいこみます…」

千秋はのだめの背中をポンと押した。

「やんっ」

前に倒れたのだめの腰をぐいと引き上げると、のだめのヒモ一本の秘所が丸見えになった。

「やだあセンパイ!見ちゃだめデスー」

じたばたしようとするのだめの腰をぐっと抱え込み、突起に吸い付く。

「や…ん…あ…ん」

のだめはすぐおとなしくなった。

「センパイ、電気消して…ああん」
「今朝さんざんみたじゃねーか!なにを今更…」

「むきゃあ…いじわるデス…」

千秋はそのまま体をずらして寝そべって、

「のだめ、しゃぶって」

と、まんまと69の体勢にもっていった。
のだめは素直に、見事に反りたった千秋のものを咥えた。
裏筋を舌が何度も往復する。
千秋は秘所にひっかかったヒモをよけて、濡れて光ったそこを指で押し広げ、
突起をペロペロ舐めている。左中指を入り口にゆっくりとさし入れ、かき混ぜる。

「はああん…」

のだめは千秋のものを舐めながら、時々吐息がもれる。そのたびに動きが止まる。

「のだめ…すごい濡れてる、湧き出てるぞ…」

溢れる愛液を千秋は丁寧に舐めてやる。

「ヤダあ…はじゅかしいい・・・」

(この下着のせいか?いつもより凄いような…)

まあのだめは普通に変態なのでこういうプレイに萌えるのも仕方がないだろうと千秋は思った。

「あん…」

千秋の指はGスポットを捉えてこすり続ける。舌で両側の襞を舐めまわし、
右手の人差し指がぱんぱんに膨らんだ突起を刺激し続ける。

「センパイ…やだ…すごいデス…」

快感のあまりのだめが体をよじらせる。

「あっ、あっ、いっちゃう…」

千秋の指が締め付けられ、滝のように愛液が流れ出た。
のだめは千秋のものを握ったまま、ぱたっと倒れこんだ。

「はあ…もう動けません…」

力の抜けているのだめの体を抱えて起こす。
千秋はのだめの頬にキスして耳元でささやく。

「よかった?」

のだめは千秋に抱きついて、息を切らせながら耳を噛んだ。

「しんいちくんの、バカぁ…」
「だれがバカだ…」

(変態のくせに!)

ゴムを装着し座位で、自分のものをのだめ握らせて、入れさせた。
くちゅっという音がして、ずぶずぶと奥に入っていく。

二人は見つめあい、キスをした。
左手で前合わせのベビードールを開いてのだめの乳房に直に触れる。
白くて肌理の細かい柔らかい乳房は、ずっと触っていたいくらい心地いい。
のだめは千秋の髪を撫でながら、気持ちよさそうに目をつぶっている。
挿入したままゆっくり体を倒し、正常位になる。
千秋は腰を動かしながら、じっとのだめの顔を見つめた。紅潮して、
うっすら涙を浮かべている。幸せな女の顔をしている。

大きな乳房が動きに合わせてぷるぷる揺れている。

「のだめ…ああ」

千秋はのだめの足をぐっと広げて動きを早める。
小さなうめき声をあげ、千秋は絶頂に達した。
のだめは自分の中で千秋のものが脈打っているのを冷静に感じとっていた。
そして今朝と同じように千秋のイク時の顔も冷静に伺っていた。

「やっぱりデジカメ持ってきておくべきだった…」
「…殺すぞ?」

千秋が後始末をしていると、のだめが叫んだ。

「あっ、のだめ着替えがない!持って来るの忘れた!」
「今日着てた服は・・・」
「さっき洗濯機に入れちゃいました。乾くまで時間かかっちゃいます…あっそうだ、
とりあえずミルヒーにもらったのでいちばんまともなやつに着替えて…」
「まともなやつなんてあるかー!」

結局白くてレースいっぱいのベビードールのセットに着替えてそのまま寝てしまい、
翌朝、じつはけっこう変態なしんいちくんにまたやられてしまうのだめでした。






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