千秋真一×野田恵
![]() (遅い…) 千秋は何本目かの煙草を灰皿に押し付け、のだめの部屋へ向かった。 今日はのだめの休日。久しぶりにでかけようと決めていたのに、のだめは一向に現れないのだ。 チャイムを鳴らすが応答はない。ドアノブに手をかけると、鍵はかかっていないようだ。 (まだ寝てるのか…。いや、鍵は開いてるし…) 「おい、入るぞ」 一声かけてドアを開けた。 「な…おまえ、何やってるんだ!」 のだめは、ノースリーブにお揃いのショートパンツ姿で床に座り込んでいる。 「ぎゃぼ!なんデスか急に」 「お、おまえこそなんだよ。その格好は」 「むきゃ…。洗濯物が溜まってて、着る物がないんデス」 「せ、洗濯ならうちでやればいいだろ!」 「朝行ったんデスけど、先輩まだ寝てて。うるさいかと思って…」 「…と、とにかくうちで洗ってやるからこっちに貸せ!」 「の、のだめ自分で持って行きますよ!」 「い、いい!そんな格好でうろつくな!」 千秋は、のだめの手元にあった洗濯物を抱え、自室に戻り、洗濯の終わったものは乾燥機、途中のものは洗濯機に放り込み、のだめの部屋に向かう。手には、のだめが置いて行ったのだめの服(千秋洗濯済み)を抱えている。 「おまえ、今度は何を…」 ドアを開けた千秋は再び絶句している。のだめはびしょぬれになっているのだ。 「洗面機の水を捨てようと思ったら手が滑って…」 「まったく…。とりあえずコレを着とけ!」 溜息をつきながらも千秋は服を差し出し、のだめにわたそうとしていた…が…のだめの姿を間近で見て、動きが止まる。 のだめのキャミソールは水に濡れて、素肌にぴったりと張り付いている。コットンのキャミソールの下には何も付けていないから、のだめのふっくらとした胸は、色も形もあらわになっていた。 「先輩、どしたんですか?」 怪訝そうなのだめだったが、千秋の視線が胸元で止まっている事に気付き、自分も胸元を見た。 「ムギャ!!」 慌てて胸元を隠しながら、千秋から服を奪おうとする。千秋はそれをかわすと、濡れたキャミソールの上からのだめのふくらみに手を伸ばした。 「冷たいな…」 「そ、そですヨ…。だから、早く着替えないと…」 「手伝ってやるよ」 「い、いいデス…のだめ自分で…あっ!」 千秋はのだめの服をベッドに放り投げ、両手で左右の胸をもてあそびはじめる。 「やだ…あん」 濡れた服ごしに感じる千秋の手は熱く、大きなふくらみをつかんでは離し、時折先端を刺激する。 敏感な突起はすぐに主張をはじめ、硬くとがりはじめる。のだめも、目を閉じ甘い吐息をもらしている。 手を離してみると、透けた布をピンク色の突起が押し上げていた。 (すご…) 千秋は、自分の欲情が高まっていくのを感じていた。 その時。 くしゅん! のだめがくしゃみをしたのだ。 「早く、脱がないとだったな…」 「ち、違いますよヨ。着替えデス!」 「…どっちにしろ、まだ洗濯終わらないだろ」 「で、でも、先輩が持ってきてくれたのが…」 「ああ、あれか?でも、下着はないぞ?」 「ぎゃぼ…」 青くなるのだめをベッドへ誘う。 自分はベッドに腰掛け、のだめは立たせたままでキャミソールを脱がせていく。素肌に張り付いた布がはなれると、大きな胸がプルンと揺れた。 千秋は目の前のその部分を口に含む。 「あっ、ん」 のだめの甘い声と膨らみを味わいつつ、ショートパンツに手をのばす。 「あっ…」 「えっ?」 二人同時に声が上がる。 千秋は思わずのだめの顔を見上げた。 「おまえ…この下、何もつけてないのか…?」 「そ、そデスよ…」 のだめは真っ赤になっている。 予想外の展開に内心ドキドキしつつ、千秋は止まっていた指をさらに滑りこませた。 くちゅ… 「んっ…」 すでにその部分は潤っている。ゆっくり指を前後させ、蜜をすくいとり、突起になでつけ円を描くようにしていく。 「ひゃ、ああん」 千秋の指が動くたび、水音と甘い声が響く。 くぷ… さらにうるみを増した部分に指を差し入れ、中を掻き交ぜ、時折親指で突起を押し上げる。 ぐちゅぐちゅという音と共に、千秋の掌は蜜で一杯になっていた。のだめは千秋の肩に手を置き、必死に身体を支えている。 そんなのだめをかかえあげ、ベッドに仰向けにし、ショートパンツを剥ぎ取る。 「やっ、まっ…」 のだめが抵抗を見せるが、構わずに足を割開いた。 「やっ、いゃあ…」 のだめは両手で顔を覆っている。 そう、こんなに明るい部屋で身体をさらすことは、今までなかったのだ。 午前の明るい光りの中で、千秋の前に隠しようもなく全てをさらけだしているのだめは、全身を羞恥で赤く染め、震えている。 「かわいい…」 千秋は屈み込み、さらにその部分を指で開く… 「やっ、だめぇ」 のだめの震える声と同時に、トロリと新たな蜜がシーツに滴り落ちる。そこは、白い内股の奥で、赤く色づき蜜で光っている。 千秋はその部分に舌を伸ばした。 「ひゃう!あっ、ああ、ああん、はぁ、」 のだめの声が艶をおび、息が荒くなる。千秋はピチャピチャと音を立てながら、敏感な突起を、入口を、ひだを舐めていく。蜜を溢れさせた入口に指を差し入れ、出し入れする。千秋が長い指を奥まで差し入れ、突き立てると、のだめがびくりと身体を反らせる。 「やっ、はぁん、うっ、ああ…」 のだめの声にあわせ、千秋は指の動きを早め、舌で突起を揺らす。 「あっ、あぁぁ!あっ…」 じゅぷじゅぷという激しい水音と共にのだめの声が一際高くなり、千秋の指をびくびくと締め付けた。 荒い息遣いをしているのだめに口づけ、自分も衣服を脱いでから千秋はハッとした。 ここはのだめの部屋。いつもの場所にゴムがあるはずもない。 「先輩、どしたんですか?」 動きの止まった千秋をのだめが見詰めている。 「…おまえ、持ってないよな…」 「何が、デスか?」 「…いや、あの…」 口ごもる千秋にのだめはハッとして、顔を赤くし 「持ってマセンよ…」 とつぶやくと、起き上がり、今度は千秋の側で屈み込む。 「ちょっ、まて…」 「お返し、デス」 すでに硬く反り返るモノをのだめは口に含んだ。 先端を舌でなぞり、チロチロとなめていたかと思うと、ぐっとくわえ込み、顔を上下させる。口に入らない部分は手で握り、そこも上下させる。 口でしてもらうのは初めてではないが、明るい部屋でのだめの身体が揺れている姿を見るのは初めてで、そのことが千秋の欲情を高めていく。 「んっ、むふぅ…」 のだめは激しく顔を上下させ、刺激を続ける。 「っ!くぅ…、ま…て…」 千秋は自身が限界に近づいている事を感じ、慌ててのだめの口から自身を引き抜く。 「あっ…」 千秋が引き抜くのと同時に、白い液がほとばしり、のだめの頬や胸元に飛び散った。 「ご、ごめ…」 千秋は慌てて、側にあったタオルで拭ってやる。 「いっぱい出ましたね」 「バカ…おまえ!」 のだめの発言に、千秋は赤くなっている。 「…おまえの部屋のシャワー貸せ!」 「ハイ…」 「タオルはあるのか?」 「それはダイジョブです。この前ヨーコが送って…あっ!そだ!!」 のだめは椅子にかけてあるカーディガンを羽織り、チェストを開け、何か探している。 「あっ!あった」 嬉しそうに千秋を見たのだめは小さな包みを持っている。 「この前、峰くんが送ってきたんデスヨ」 のだめが包みをベッドの上でばらまく。 そこには、色々な種類のゴムが…。 「マンネリ防止だそうですヨ。光るのとか匂いつきとか、あるみたいデス。これにしますか?」 さっきまでの恥じらいはどこにやったのか、のだめは小さな包みをつまんだ。 「あいつ、また…。それに、マンネリって、別に…」 そうは言ってみるが、興味がないわけでもなく、身体も素直に反応する。 のだめは目ざとく見つけると、そっと手を這わせてくる。 のだめの手の中で再び硬さを取り戻した自身にかぶせるため、袋をやぶる。 「あ…」 二人の目に飛び込んだそれは、黒く色が付いている。 一瞬躊躇したが、自身に被せていく。 「なんだか…すごいデス…」 「バカ!おまえ!そんなに見るな!!」 「むきゃ!さっきのだめが嫌って言ったときは無理矢理したくせに!」 「うるさい!」 のだめのカーディガンを剥ぎ取り、身体を突き飛ばすように仰向けにした。 そして、まだ潤いの残る部分に自身を押し込む。 「あっ、そんないきなり…」 のだめの訴えを無視して、千秋は突き上げを開始する。ほんの少し前まで千秋の愛撫を受けていたのだめは、すぐに甘い声を漏らした。 千秋は思い付いたように、のだめの足首を掴み高く持ち上げた。 「ひゃ!先輩、何…」 普段と違う体制にのだめは慌てている。 「のだめ…」 「なん…デスか…」 「…繋がってる所、まる見え…」 「やだ、真一くん…ヒドイ…デス。やめっ、あん!あっ!」 ぐちゅぐちゅといやらしい音がして、千秋を飲み込んでいる部分を見られているなんて…。 のだめは羞恥と快感で、逃げ出したいようなたまらない気持ちになっていた。 けれど、千秋は動きを止めず、更にのだめの身体を起こし、後ろから抱きすくめるようにした。 そして…。 「のだめ、目を開けて…」 「え…?」 のだめがうっすら目を開けた。 「やっ!やだ…」 「ほら、つながってる…」 「やっ、やん」 クローゼットに付けられた鏡にはつながった千秋とのだめが映っている。 千秋は恥ずかしがって身体をくねらせるのだめにしっかりと腕をまわし、突き上げを続ける。 「やっ、もう、ぁあんっ」 熱く、蜜を溢れさせ、次第に身体を支えられなくなり、崩れそうになるのだめをそのままうつぶせにし、千秋は動きを強めていく。 「あっ、ああん!はぁ!」 のだめの吐息と、千秋が動くたびに起こる水音。 千秋の動きも、それにあわせて加速していく。 「あっ!あぁ!のだめ…もぅ…、はぁ、あああああっ」 「っ、くっ…」 のだめのしめつけと共に、千秋も自身を開放した。 荒い息遣いをがおさまると、のだめはぷいと横を向いた。 「もう、先輩…カズオです」 「ははは、ごめん。でも…」 「でも、何デスか?」 「ちゃんと感じてるみたいだし、いいかなと思って」 「むきゃー!そこがカズオなんですよ!」 「まぁ、今度こそシャワーだ」 「のだめ一人で使いマス」 千秋はふくれているのだめを抱きかかえ、バスルームへ向かう。 (マンネリとか、あるのか…) いつもいつも、新鮮な驚きを与えてくれるのだめを見て、千秋は思っていた。 そして…再び二人はベッドの上にいた。 「先輩、洗濯もう、終わってマスよね…」 「うん…」 「どこか、出掛けますか?」 「とりあえず、メシか…」 「そデスね… 」 日は、すでに高く昇っている。 今回の休日もこうして終わっていくのかと、千秋は軽くため息をつくのだった。 ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() |