ある夜
千秋真一×野田恵


「やんっ」

バスルームから出てくるのだめを待っていたかのように、千秋は彼女の腕をつかみ、
ベッドへ引っ張っていく。

「ど、どうしたんデスか?…」

ベッドにポンとのだめを突き飛ばし、すぐさま、のだめに覆いかぶさる。
雰囲気も作らない、キスもしない、電気も消さない、
そんな千秋は、初めてだ。
のだめの髪は、まだ濡れたまま。
キャミをまくりあげ、あらわになった二つの乳房にしゃぶりつく。

「せ、せんぱい…?」

抵抗しようとは思わなかったが、ふと見る千秋の表情は怖いような、さびしいような、
そんな顔をしている。
のだめが「洗濯機とお風呂貸してくださーい」と言って来た時、
確かにいつもより元気がなかったかもしれない。
千秋の舌はのだめの乳首を捕らえて執拗に愛撫を続ける。

「…」

羞恥心と快感が混ざり合ってのだめの頭が真っ白になった。
喘ぎ声も声にならない。
そういう関係になってまだ日が浅いので、のだめはまだ愛されることに慣れていない。
明るいところで裸を見られることは、恥ずかしいのに、
千秋は容赦なくのだめの下半身に手を伸ばす。

「センパイ、電気電気…」

言い終わらないうちに、のだめはショートパンツごと下着を脱がされた。
もちろん電気など消すはずもなく、かたく閉じようとするのだめの足を
ぐっと開く。

「やんっ、やだ…やだ」

のだめは唇をかみしめ、まくらで顔をかくした。

ちゅっ、ちゅっ…

すでに濡れたのだめのそこに顔をうずめた千秋は、いつものように優しく丁寧に、舐める。
ただ明るいせいかのだめの足の緊張がなかなか解けない。
内ももを撫で、ゆっくりと足を広げていく。

「のだめ…大丈夫…力抜いて」

千秋がやっと言葉を発した。
のだめは覗き込むようにまくらのかげから顔を出す。
力を抜くと自分の足がぐっと開かれ、再び千秋が顔をうずめるのが見えた。

「はあん…」

指がのだめの中に入り込み、ぐちゅぐちゅと音を立ててゆっくり動いている。
それはのだめが一番感じるところを探して、少しづつ位置をかえている。
そのたびにのだめの息が荒くなったり、止まったりする。
初めての夜からいつもいつも、この長い前戯があり、回数を重ねるごとに
のだめの女の部分が研ぎ澄まされていった。
千秋の右手の中指が膨れた突起を刺激し続けると、のだめが声を上げた。

「センパイ!センパイ、あ…」

のだめの体が少しのけぞった。
のだめの中は激しく脈打ち、千秋の指を締め付ける。

「センパイ、センパイ…」

のだめが絶頂に達してからも千秋はのだめの中の指を動かし続ける。
泉のように蜜が湧き出て、シーツは濡れてぐしょぐしょになっている。
千秋はティッシュをとり、指とのだめのそこを拭った。

まだ枕で顔を隠すのだめの耳元で、ちいさく

「イッたな…」

とささやいた。
のだめは耳まで真っ赤になっている。

「ひどい、電気消してっていったのに…いじわるデス」
「ごめん…どうしてもしたくなって…」

のだめのおでこにちゅっとキスをした。

「のだめ…大人の女になりましたネ」

千秋は、はははっと笑った。

「大人の女になった記念に…」

自分の着ていた服を脱ぎ捨てると、のだめの体を抱き上げた。

「お前がやってみる…?」

仰向けに寝ると、のだめの顔を自分の股間に導いた。

「…ハイ」

のだめは以前観たエロサイトの女優の動きを思い出す。
それを口に含み、懸命に舌を動かしてみる。
いままで千秋から求められたことが一度もなかったのだが、
のだめ自身は望まれればいつでもする気があった。
だからどきどきはしても、抵抗は無い。
気持ちよくさせてあげたい、という純粋な思いと、行為に対する興味。
上手くできているのかわからないが、必死だった。
千秋の表情が気になってみてみると案の定、しゃぶるのだめを
じっと見つめていた。だがあまりに無表情だった。

「?」

さっきはいつもの千秋に戻っていたのに、またなんか様子が変だ。

「気持ちよくないですか?下手ですか?」
「…」
「何か言ってくだサイ…のだめ…はじゅかしいデスよ…」

のだめも千秋を見つめながら、わざと淫靡に見えるように舐めた。

「のだめ…本当は、こういうことするのは嫌なのか?」

千秋は小さな声でのだめに訊いた。

「無理してるのか?」

のだめは千秋のモノを握ったまま、首を横に振った。

「おまえいつでも恥ずかしいとか電気消せとかヤダとか痛いとかばっかり言うし、
おとといも昨日もフランクの実家に遊びに行ったかと思えば帰ってきてもうちには来ないし、
来ても洗濯だとか風呂だとか…」
「…」
「俺ばっかりが、盛り上がってるみたいな…」
「…センパイ」

のだめは仰向けになっている千秋の上に乗り、頬ずりをした。

「わ、重…」
「いやんセンパイ、それで今日なんだか変だったんデスね!」

そっと千秋にキスをした。何度も何度も。

「のだめ・・・」
「今日はおひげが痛いデスよ…あとでのだめが剃ってあげます。
お風呂いっしょに入りまショ。今日はお初、づくしデスね」
「…恥ずかしいんじゃないのか」
「さっきもさんざんみたんでショ?いいですよ、もう、のだめのハダカいっぱい見てくだサイ」

胸の上までずり上げていたキャミもポイ、と脱ぎ捨てた。

「センパイ、大好きデスよ…」

言い終わらないうちに、千秋の唇がのだめの唇を塞いでしまった。
千秋の舌がのだめの中に入って行き、のだめもそれに応えた。

千秋の上に乗っているのだめの体を起こし、ゆっくりと膣に指を入れた。
さっきの名残でまだ十分潤っている。

「…入れるぞ?」
「ハイ…」

のだめの腰をぐいと持ち上げ、反りたったモノにゆっくりと沈める。

「あっ…あ」

明るいところで下から見たのだめは、凄まじい程の色気があった。
肌理の細かい真っ白な肌。細い体に似合わない大きな胸の、ピンク色の乳首。
ウエストは細くは無いがわりと腰が張っている。一番女の美しい頃の、瑞瑞しさに溢れた体。
千秋が腰を揺らすたび、形のいいたわわな乳房がふるふる揺れる。
あたたかい肉が絡む下半身の刺激もさることながら、
視覚の刺激は想像以上だった。

「あん、あん、あん」

動きと同じリズムでのだめの声が漏れる。
千秋は親指でのだめの固く膨らんだ芽を刺激してやる。
のだめは羞恥心と快感の間をさまよっていたが、明らかに快感のほうが
強くなってきた。
同時に千秋が生の刺激に耐えられなくなっていったん引き抜いた。

今度はのだめをうつぶせに寝させて、後ろから突いた。

「あ…あああん」

体のぶつかる音と、喘ぎ声とが混ざって部屋にこんこんと響いている。
のだめの背筋にスーッと指を這わせたり、アナルに触れたりすると、
中がぐっと締まる。そんなのだめの体の反応を楽しんでみた。

「…気持ちいいか?」
「はい…」

後ろからのばした腕で、のだめの乳房を揉みしだく。

「はあ…ん」

蜜が溢れてシーツにぽたぽたと落ちている。
千秋のモノは燃えるように熱く、限界が近かった。
再び引き抜いていったんゴムをつけ、正常位になる。
のだめが抱えていた枕をとりあげ、のだめの腰の下に入れた。
ひざを割ってぐっとのだめの足を押し広げる。
茂みの中からパンパンに膨らんだ突起が顔をだし、入り口は濡れててらてらに光っている。

ぐっと奥までねじ込んで、一気に突く。
突きながらも、のだめの突起を刺激つづけた。

「あっ…あ、センパイ…もうだめ」

程なくのだめに、そこが溶けているかのような大きな快感が突きぬけた。
痙攣するその中で、一気に千秋も果てた。


「お風呂に入ろうって約束したのに…」

千秋はのだめの胸に顔をうずめて眠ってしまった。

「ごめんね、しんいちくん…さびしい思いしたんデスね…」

髪をやさしくなでてやる。

(俺、のだめなしで生きていけなくなってしまった…どうしよう)

深い眠りに落ちようとする時、千秋に、そんな思いがよぎったのだった…。






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