千秋真一×野田恵
![]() 金曜日夜の9時 のだめの帰りが遅い。俺はベッドに仰向けに転がり、のだめ帰りを待っている。 この部屋で帰ってこない父親を待っていた幼い俺を思い出した。 待ち続け睡魔に負け新しい朝をむかえる。父親のベッドを見るが綺麗なまま。 そんな光景が当たり前になり、“寂しい”という気持を心の奥底にしまいこんだ。 しかしのだめがいて当たり前となった今、 帰りが遅いだけで不安になり、またあの寂しさに襲われる。 早く帰ってこないかな…そんな事を考えながら俺は眠りの世界へと落ちてしまった。 「ん…い…せ…ぱい!先輩!」 目を開けるとのだめはベッドに座り、俺の顔を覗きこんでいた。 「遅かったな……」 俺はそっけなくのだめに告げ、またまぶたを閉じた。 「うきゅきゅ!先輩寂しかったんデスか?」そうだと答えてのだめを調子づかせる訳にはいかない。 「殺すぞ…」 「カズオ…です」俺の腕はのだめの腰にまわす。 「先輩赤ちゃんみたいデス」 のだめはクスリと笑い俺の頭をなでた。 赤ちゃんにさせたのはお前のせいだと、心の中で毒づいた。 「のだめは寂しくないのかよ?」 俺が質問するとのだめは顔を明るくし、笑顔で答えた。 「寂しくないデス!」 そう答えたのだめに苛立ちを覚え、ベッドに引きずりこんだ。 「むきゃ!!」 寂しいのは俺だけだ…また振り回される…嫌だ…嫌だ!!! 理性は崩れさり、のだめを優しく扱う気持が俺にはない。 のだめの全てを奪ってしまいたい。俺はのだめの自由を奪うため、頭の上で両手を拘束した。 「先輩どしたんデスか!」 のだめは恐怖のためか顔を歪めた。 いつもの優しい愛撫はぜず下着を脱がせ、自身を入れた。 まだ潤っていないため、のだめは何度も痛いと叫んだ。 往復を繰り返すうちに、泉から沢山の愛液があふれだした。 「やらしいやつだな。なんで濡れてるんだ?」 「あっ…んっ…先輩……やめて下さい…」 のだめは甘い吐息をもらす。 「お前が悪いんだ」 俺は往復をやめ入れたまま、のだめの胸をわし掴み乱暴に扱った。 胸の頂きに触らぬようにして両胸を揉み、陶器のような肌に手を滑らした。 「っ……先輩…触ってくださ…い」 のだめはジラされているせいか胸を俺に近づけてくる 「何を触ってほしいんだよ?」 俺はのだめに真顔でいった。 「カズオ……やっぱり先輩はカズオです」 のだめは潤んだ瞳で俺をにらんだ。その表情が俺を余計に興奮させる。 「どこだよ?」 「ち…くび…デス」 そういうとのだめは肩を上下し、呼吸を整えようとした。 その隙を与えないためすぐさま頂きに吸い付いた。 舌で転がす度にのだめは背中をのけぞらし、俺の背中に爪をたてる。その痛みですら心地よく感じる。 胸に赤い花をいくつか咲かせ、首にも咲かせる。こいつは俺のだと見せつけるためにだ。 のだめは息をする暇もないせいか、真っ赤になっていた。 そしてのだめの中は、何度もヒクヒクとし自身を締め付けてきた。 「のだめ次はどうしてほしい?」 俺は舌で転がすのをやめ首筋を舐めた。 「ひゃ…言え…まセン…。そんな事…」 のだめはついに涙をこぼす。俺はのだめの涙を舐め自身をいれたまま向かいあわせに座らせた。 「じゃぁ動けよ。」 のだめの腰に手を置き、目の前にある胸の膨らみに顔を埋める。 のだめは俺の肩に手を置き、泣きながらゆっくりと腰を上下しだした。 卑猥な音をたてながら、のだめの息は段々と荒くなる。 「真一く…ん…好き…デス」 のだめはポロポロと涙をこぼしながら言う。 その顔を見ると罪悪感が押し寄せてきた。のだめをベッドに倒し奥を突いた。 「はぅ……あっ…」 「めぐみ…愛してる…俺の物だ…」 のだめのプックリとした唇を吸い、絶頂をむかえた。 「先輩いきなりなんて酷すぎマス!もう知りマセン!」 「お前が寂しくないって、可愛くねぇ事言うからだろ…」 ベッドの中で背中を向けあいながら、喧嘩をする俺とのだめ。 「寂しくないデスよ!」 その言葉に俺はまた傷付いた。一人よがりの恋愛… 「だって先輩はいつものだめの前にいるんデス!けどちゃんと待っててくれるんデス…。」 俺は嬉しくなりのだめの白い小さな背中をみつめた。 「だから寂しくないんデスよ。のだめは先輩とコンサトするために頑張って追いつこうと…」 のだめが言い終わらないうちに、後ろから抱きしめた。 「無理矢理してゴメンな…。」 俺はのだめを強く抱きしめた。 まだ言ってなかった言葉をかけた。 「それとおかえり」 のだめはこっちをむきただいまと答えた 「もう乱暴なことしないから」 「許しまセン!のだめは傷付きました…」 俺はどうしていいかわからず、のだめの首に顔をしずめた。 「けど今度のぷりごろたフェスティバルに一緒に行ってくれたら、許してあげマス!」 のだめのキラキラとした顔をみると、断ることも出来ず首を縦にふった。 「わかったよ…」 俺はシャツをはおり、のだめにご飯を作ろうとキッチンにむかった。 その後のだめは料理を見ると俺にこう言った 「何か良いことあったんデスか?」 「別に…」 俺は目をそらすと、のだめはすぐに料理を食べ始めた。 「お前…雰囲気もないのか…まぁいいか」 俺は笑ってコーヒーを口に含んだ。 良いことは、お前が寂しくない理由がわかったからだよ。 俺はもう寂しくないよ。いつまでも待っててやる。 遅かったら引っ張りあげてやるから。 いつかコンチェルトしような…のだめ。 ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() |