初夜回想
千秋真一×野田恵


(ほわぁ〜先輩のシャンプーの匂い…)

今日は先輩の新居に初めてのお泊まり。
部屋がお隣だった時は、お風呂借りに行ってそのまま…ということも度々あったけど
今はそういうわけにもいかず、こうやって会いに来ないと一緒に過ごせないし
匂いを吸い込むこともできないし…触れられない。

(はぅ〜なんだかちょっとドキドキしますネ。初めて先輩と…の時みたいデス)

ふと、千秋との…初めての夜を思い出した。

***************

「あんたたちって、本当に仲がいいのね〜」

ターニャの部屋にお茶をしに行ったときのこと。

「もっちろんデスよ!いつも一緒、デス!」
「きっと相性バツグンなのね〜心も…カ・ラ・ダも!」
「ほぇ?」
「ねっ、千秋ってどんなタイプなの?」
「なっ、なにがデスか?」
「なにって…ヤダもうノダメったら〜。も・ち・ろ・ん、セックスよ!」
「…!!」

カーッと顔が赤くなるのが自分でもわかる。
ターニャがその様子を見て、面白そうに横目で見ていて…は、恥ずかしい。

「ひ…秘密です」
「えーいいじゃない!教えてよ〜」
「だっ、ダメです!」

…だって、のだめもまだ知らないし…
黙り込んでしまったのだめを見て、ターニャが怪訝そうな表情を浮かべる。

「まさかアンタたち…いくらなんでも『まだ』ってことは…ないわよね?」
「そっ!そんなことないデスよ!」

う〜嘘デス。嘘つきはドロボーのはじまりデス…

とにかく、何とか誤魔化して自分の部屋に逃げ帰ってきたわけだけど…
先輩と付き合って、もうずいぶんなる…けど、実はまだ、したことが…ない。
のだめは初めてだし、いつ頃するのかもよくわかんないし…
自分からは言えないし、先輩から、何かサインがあるのを待ってるんだけど…

のだめがニブイんですかネ?
もしかしたら、先輩我慢してるとか?
いや、のだめはいつでもオッケーなんですヨ?そりゃちょっと…怖いけど。
もしかすると…くびれがないのがダメなんですかネ。色気がない、とか…?
のだめが…しょ、処女だって、きっとわかってるだろうし…それがダメ、とか?

しばらくそんなことをグルグルと考え込んでいたけれど…

とりあえず、先輩の部屋にお風呂を借りに行くことにした。

(アイツがここに泊まるのは初めてだな…)

夕食の片付けを済ませ、エプロンをはずしてソファーに座る。
最近はお互い忙しく、なかなかゆっくり一緒の時間を過ごすことができない。
のだめはサロンコンサートのためにかなり張り切っているし…。
シャワーの音が聞こえる。
久しぶりだからか…いつもと違う空間だからか、少し胸の鼓動が早くなるのがわか
る。

(お風呂貸してくださいって普通に来たんだよな。まさかあんなことを言い出すとは
思わなかったけど…)

ふと、のだめとの…初めての夜を思い出した

***************

「先輩、今日はここに泊まってもいいデスか?」

パジャマ姿ののだめが、濡れた髪をタオルで拭きながら突然そんなことを言い出し
た。

「はぁ?なに言って…」
「今お風呂に入ってて、急に思ったんデス。今日はどうしても先輩と一緒に寝たいん
デス」
「別に…いいけど」

正直なところ、嬉しい。でも…どういうつもりで言ってるんだ?
さすがにコイツも子供じゃないし、わかってるんだよな?
今までにも…実は何度か未遂で終わってるのだが、どうもコイツはそのことに気付い
ていない。
俺も無理にとは思わなかったし、急ぐこともないと思ってた。
でも…そろそろ限界かもしれない。
こうやって風呂を借りに来て、自分の部屋に帰っていくのを黙ってみてるのも
正直辛いわけで…

「いいけど…」
「ありがとうございマス!」

そういうとソファーに座っている俺に近づき、隣に座るのかと思ったら…
突然、グイっと横に押し倒された。

「おいっ、のだめ!?」

不意を突かれて驚く俺にはお構いなしで、のだめが馬乗りになる。

「のだめ…今日は決意したんデス。今日こそ先輩と…その…」

そこまで言うと、ポッと頬が赤くなる。

「く、くびれはないけど胸は…まぁあるし、色気はないけど…」
「…うん」
「でも!好きって気持ちはいっぱいあるんです!」
「…うん」
「でも、先輩がなかなかソノ気になれないみたいだから…のだめが頑張ってリードします!」

…おいおい、リードって…

「俺としては…」
「はい?…きゃっ」

ガバッと身を起こして、馬乗りになっていたのだめを今度は逆に押し倒す。

「…されるより…リード、したいんだけど」
「!!」

のだめが耳まで赤くなる。口をパクパクさせて、何か言いたげな表情だ。
コイツって…

「初めて…なんだろ?」
「はぅぅ…」

力なく声を出すと、ふと目をそらして…強がった表情でこう言った。

「のだめ…いろいろ勉強してるし、全然怖くない…ですヨ」

…おもいっきり目そらしてるじゃねぇか。
そりゃやっぱり怖いよな…
俺も、ちょっと怖いかも。…この変態をどう扱っていいのか。

(あの時がはじめてのお姫様だっこでしたネ〜)

泡をいっぱいにして体を洗いながら、千秋に抱え上げられた時を思い出す。
たくましい腕…いつも『充電』のために触れてはいたけど。

(先輩って本当に力持ちデスよ。のだめ結構重いし。それに…やっぱり器用ですよ
ネ)

思い出しただけなのに、顔が赤くなる。

***************

「とりあえず、ソファーの上ってわけにはいかないだろ」
「むきゃっ!」

お、お姫様だっこデス!先輩の顔が…近いデス…はぅん。
そっとベッドに下ろしてくれる。なんだかとってもやさしい仕草で、やさしい表情
で…
座った状態で向き合って、先輩の大きくて綺麗な手がのだめの頬に触れる。
端正な顔が近づいて、息がかかる…。も〜どうしたらいいんデスかね。
のだめ、心臓がバクバクして死にそうデスよ。

「おまえ…本当にいいのか?無理しなくていいんだぞ」
「むっ、無理なんかしてないですヨ!…ただ…」
「ただ?」
「恥ずかしいというか、怖いというか…どうしていいかわからないというか、なんか
緊張しちゃって」

一気にまくし立てると、「ぶっ…」と先輩が笑う。

「なんで笑うんデスか〜っ?」
「いや…普段があまりにも変態だから、ちゃんと人の子だったんだなと思って…」
「しっ、失礼ですヨ!こんな時に!」
「ごめんごめん」

そう言うと、先輩はふんわりとまたやさしく笑って…ゆっくり唇を重ねた。
何度か軽いキスを繰り返す。
のだめの濡れた前髪と、先輩の乾いた前髪が触れ合って、少しくすぐったい。

「んっ…」

先輩の舌が、のだめの舌に触れて、そのまま絡め合う。
今までにも何度かこういうキスはしたことがある…けど
今日はいつもとはやっぱり違って、少し激しい。うまく息ができないくらい。
先輩の舌が、のだめの口の中を探ってる、みたい…うまく応えられているのかな…
でも…ちゃんとのだめを求めてくれてるんだって…感じるから
キスしてるだけなのに…頭クラクラしちゃいますヨ。
何にも考えられなくなってしまいそう…です。

…気付いたら、パジャマのボタンはすべて外されていて
ゆっくり押し倒されていた。

「むきゃっ!」
「なに?」
「せ…先輩いつのまに?」
「気付いてなかったのか…」

慌ててつい、はだけてしまっているパジャマの前を合わせてしまう。
でも…はぅぅ…これじゃだめなんですよ、ネ。

「お願いがありマス…電気は消してくだサイ…」
「ん」
「電気消してくれたら、じっくり鑑賞してもらっていいですヨ」
「…真っ暗で見えねぇだろ…」

(本当にアイツっていろいろ面白いよな)

煙草の煙を見つめながらそんなことを思う。
変態だし、色気ねぇし、本当になんでこんな女…と思いつつも
なぜか好きになってしまったのにはもちろん理由があるんだろうけど…

(でも…認めたくないけど…かわいいところもあるんだよな…)

***************

部屋の明かりを消すと、真っ暗とまではいかず、ほんのり月明かりが部屋に差し込ん
でいる。
ゆっくりとベッドに近づいて、横たわっているのだめに覆いかぶさると
のだめが身を硬くするのがわかる。
何かを言おうとしているようだけど、声にならず、ただ息を潜めて俺の次の行動を
待っている。
そんなのだめが…とても可愛く思えて、何も言わずにキスを落とす。
始めから深く、歯列をなぞり、じっくり舌を絡め合って…
唇を離して、額と額をくっつけて見つめあう。

「続けて…いい?」
「も…もちろんデス」

唇を耳へ移動させ、ゆっくりと甘噛みして舐め上げると

「やっ…ん」

と、のだめの口からかわいい声が漏れる。

(変態でも、こんな声出すんだな…)

左手を、のだめの震える右手に重ねて指を絡ませる。
ぎゅっと握りしめてやると、それに応えるように握り返してきて…そんな反応が、またたまらなく可愛い。
唇を首筋に移動させて、ゆっくりと胸元へおりてゆく。
途中で、強く吸い上げて印をつけると、のだめの体がピクッと小さく反応する。
そのままゆっくり…とはだけたパジャマの中に空いた右手を差し込んで…豊かな膨ら
みに触れる。
のだめが息をのむのがわかる。

「…ブラも…つけてたほうが楽しめましたか?」
「…いや」

何を言い出すのかと思えば…
本当に、胸でかいんだな…
のだめを見ると、空いた手の甲を自分の口元に当てて声を押し殺している。

「声…出していいんだぞ」
「…や…です。恥ずかしい…し」
「俺は聞きたいんだけど…」
「でも…のだめの…声じゃないみたいだし…せんぱい、別の女の人と錯覚しちゃうか
も…しれないデスよ?」
「…んなわけねぇだろ」

ありえねぇ。
今こうして触れているのはのだめで…こんなに自分のものにしたいと思っているの
は…のだめだけで。

「あっ…んっ」

その豊かな膨らみの頂にある小さな蕾に触れて、指でキュッと挟んでみる。
想像以上に甘い声が耳に響く。
のだめの様子をうかがいながら、その硬くなっている蕾を口に含み,じっくりと味わ
うように舐め上げる。
軽く噛んだり転がしてみたりを繰り返し、強く吸い上げてやると
こらえられなくなったように、高い声が漏れる。

「…気持ちいい?」
「…は…ぁん…んっ」

ただコクコクと頷いて、つないだままの手をまた強く、ギュッと握りしめてきた。

オレ…最後までやさしくできる自信…ないかも

(先輩って…どうしてあんなにセクシーなんですかネ。服を着てても、脱いでも。)

赤くなった顔をペチペチと叩き、体の表面にまんべんなくついた泡をシャワーで流し
ながら
そんなことを考える。

(色気って、のだめにはないのに、なんでオトコの先輩にあるんでしょうか…)

***************

最初はやわらかく、胸に触れていた先輩の手が
徐々に強く、はじめての自分には激しい刺激になってきて…
自分の声じゃないような声が漏れてしまう。
体の芯が熱くなってきて、感じたことのない甘い…快楽が体中を駆け巡る。

「のだめ…」
「…はい?」
「パジャマ…脱ぐ?」
「あ…」

ぬ…脱いだほうがいいんですよネ。恥ずかしいけど。

「せ、せんぱいも…脱いでください…」
「ん」

そういうと、体を起こして先輩は一気に着ていた服を脱いだ。ふぉお〜…

「せ…せんぱい、セクシーすぎマス…はぅん」
「…なに言ってんだ」

自分も脱がなくちゃと思ったんだけど、やっぱり恥ずかしくて…
先輩に背中を向けて、とろとろと脱いだ。…最後に、下着の紐を引いて…
う〜、恥ずかしい…
でも…本当に、今から先輩と…

「のだめ…」

後ろから先輩がやさしく抱きしめてくれる。
初めて直に触れる肌は温かくて、少し安心する。
首筋に先輩の唇が触れ、大きな両手は胸を掬い上げる。

「はぁ…ん…やぁ…あ」

両胸の先端を先輩の綺麗な指が弄ぶと、どうしようもなく淫らな声が漏れてしまう。
耳に、首筋に、肩にたくさんのキスと、指先から与えられる甘美な感覚。
その気持ちよさにすっかり酔いしれてしまっていると、先輩の手が這うように
お腹から…下へとおりていく。

「やっ…」

と身をよじって逃げようと、体が勝手に反応してしまう。

「のだめ…こっちむいて」

そう言って、先輩が肩を掴んでのだめを反対向けて…そのまま仰向きになって押し倒
される。
唇を塞がれて何も言えずにいると、先輩の手がまたおりてゆき…触れられたことのな
い場所へ触れる。

「んっ…っ…」

唇が重なったままで、声が出せない。

くちゅ…くちゅ…

とても淫らに感じる音が耳に入ってきて、とてつもなく恥ずかしくなる。
先輩の首に腕をまわして、顔を埋める。
指が探るようにゆっくり、ゆっくり動いて…ある場所に触れた。

「あっ!ん!…や…せん…ぱい…」

なんだろ…すごく…

「あっ…やぁ…あ…だめぇ…」
「…ここ、気持ちいい?」

なんだか、体中が熱くなって…先輩の指先の動きに神経が集中してしまう。
逃れたいのか、感じたいのか…自分でもわからなくなってしまって。
ただ自分の口から漏れる、自分の声とは思えない声が、もう止められない。

…これって…気持ちいい…んですよね…

先輩の指が、どんどんその場所を強く、速く擦り上げていく。
感じたことのないその快楽の感覚が体中をぐるぐると渦巻き、指先までをも支配す
る。

あ…でも…どうしよう…頭…真っ白に…

「やっ…だめ…ぇ…あ…あぁ…あぁぁ…っ!」

自分の体が…ビクンっと…しなったのがわかった…

(俺って…結構ヤバイかも…)

自分の顔が赤くなっているのに気付き、ふるふると首を振って
ミネラルウォーターを取りにキッチンへ立つ。

(奇声は発するし、料理は下手だし、特に女らしい仕草をするわけでもないし…変態
だし)

でも…あの時初めて、本当にのだめに女を感じた。いとおしく、可愛いと心底思っ
た。
そして、それは今も…
俺は深々とため息をついた。

(変態の森って、意外と…奥が深いんだな…)

***************

…本当は、その場所を口で愛撫しようかと思っていた。
でも、今日がはじめてののだめには刺激が強い行為だろうし…
あまり驚かせたくない。
そして何より…のだめの顔を見ていたかった。
暗い部屋ではあるけれど、目がなれてきたのと月明かりで、その愛しい顔を見て取れ
る。
肌を重ね合わせて、自分の指から与えられる快楽に身を委ねているその時の表情。
かわいく、切ない声が漏れる口元、蒸気した頬、ぎゅっと瞑った目、少し汗ばんでい
る額…
何もかもがはじめて見る彼女の姿で…もっと、もっと見たいと思った。
はじめて触れられたであろうその場所の敏感な突起を、本当はもっとやさしく、少し
だけ…のつもりだったのに
どうしても、彼女の表情や声を、もっと感じたく…
自分のものにしたいと思ってしまった。

「…大丈夫?」
「…はい…」

荒い息を抑えながら、のだめがうっすらと目を開けて小さく返事をする。
その瞳は潤んでいて、目尻には涙が滲んでいる。とても…色っぽい。
額に、瞼にキスをおとして…ゆっくりと抱きしめる。
俺も…本当にそろそろ限界だ。

「ちょっと待ってて…」

…ひそかに以前から用意してあったものを出してきて、素早く準備しようとすると…
起き上がってのだめがこちらを見ている。

「ほわぁ〜せんぱい…のだめにも見せてくだサイ…」
「はぁ?」
「何事も、ベンキョーです」
「…勝手にしろ、変態」

のだめはまじまじと、俺の姿を見ていたけど
途中で恥ずかしくなったのか、うつむいてしまう。

「勉強…じゃなかったのか?」
「そ…なんですケド。その、ほんとに…のだめ、先輩と…」

そこまで言うと、よりいっそう俯く。

「…もう、やめますって言われても無理だからな」
「だいじょぶ、デス。」

唇を尖らせて、上目遣いで俺を見る。
コイツって…やばいくらい…かわいい。
そっとのだめに覆いかぶさり、ぎゅっと抱きしめて、ゆっくりと唇を重ねる。
のだめの吐息を感じながら
手をその場所に伸ばして、濡れているのを確認して…

「…いい?」
「…いいですよ…」

ぎゅっと目を瞑るのだめの表情は硬くて…その体に力が入っているのがわかる。
キスをしながら、その場所をやわやわと指先でほぐすようにして、様子をうかがう。
そして…膣口にゆっくりと自身をあてがい…前進させる。
かなり、きつい…

「んっ…いぃ…たっ…」

…のだめは相当痛いらしく、強く目を瞑り、眉根にしわが寄っている。
苦しそうに声を押し殺していて…
そんなのだめの手に自分の手を重ね、指を絡ませる。

「痛いって…言っていいんだぞ」
「でも…だいじょうぶ…です…」
「声出せよ。…力…抜いて」
「…はい…」

って言っても無理だろうな。自然に力が入るんだろう。
キスをしたり、耳への愛撫を繰り返したりしながら、ゆっくりと時間をかけて挿入す
る。
少し力は抜けてきたようだけど、やっぱり辛そうで…
そんなのだめに無理をさせたくないという気持ちと…自分の欲望とが交差する。
少し動くと、のだめが苦痛の声を漏らす。

「…声、我慢しなくていいから…」

そう言う俺を、うっすら目を開けてのだめが見る。
そして、痛みを訴える言葉の代わりに…

「しんいち…くん…すき…」


もう、だめだ。限界。
何度ものだめに名前を呼ばれて、抑えられなくなって動きを早めてしまう。
中はとても熱くて、きつく締め付けられる感覚から、痺れるような快楽を生み出す。
それは体中を駆け巡り、俺のすべてを支配していく。
抽出を繰り返すたびに、のだめが名前を呼んで、ぎゅっと強く手を握りしめてくる。

「…ごめん…もう少し…我慢して…」
「いいです…よ…しんいち…くん」

少しだけ…のだめが微笑んだ。

「しんいちくん…すき…」

…俺も…
聞こえなかっただろうけど、本当に、おまえのこと…
ぎゅっとその手を握り返して、俺は果てた…。

(まだ顔、赤いですかネ〜)

パジャマを着て、髪をタオルで拭きながら鏡を見る。
そろそろとリビングに入ると…先輩と目が合った。

「おまえ…シャワーでのぼせたのか?」
「ほぇ?」

やっぱりまだ赤いんだ…。

(初めての…えっちを思い出してました、なんて言ったら、
また変態って言われちゃう)

でも…

「先輩も、顔、赤くないデスか?」



(げっ、俺まだ顔赤いのか?)

「いや…さっき飲んだワインのせいじゃ…」
「そんなに飲んでましたっけ?」
「うん…たぶん」

つい目をそらしてしまう。

(初めての…おまえとのセックスを思い出してたなんて言えるか。
変態に変態とか言われたくねぇ…)


「俺もシャワー浴びてくる。のぞくなよ…」
「久しぶりのチャンスなのに」
「…変態」

あ…やっぱり言われちゃいましたネ。

「そんなこと言って、実はのぞかれたいんじゃないデスか?」
「んなわけねぇだろー!」
「ぎゃぼーっ!」

…このやりとり、ほんとに大好きデス。先輩の突っ込み、気持ちイイ。

今夜はもっといっぱいいっぱい、気持ちいいことしましょうネ…






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