千秋の新居
千秋真一×野田恵


それは自分が今の部屋に引っ越してから、はじめてのだめがうちにやってきた日だった。
ピアノはまだ買っていなかったので、のだめのピアノは聴けなかったのだが。

(そういえば…、なんとなく、最近こいつのピアノ聴いてないな…)

のだめは夕食の後、千秋の新居を、検分するようにつらつら見てまわってる。

「先輩の部屋って、いつもなにもないデスね…」
「なにもないことはない。必要なものは揃ってる。言ったろ、俺はなるべく部屋に物を置か
ない主義なんだ」
「寂しいですね〜」
「…寂しいとはなんだ…」

のだめは部屋を一通りめぐった後、ヴィエラ先生との写真の前で止まった。

「でもコレは置いておくんデスね」
「当たり前だろ」
「のだめのは置かないくせに…」
「お前とはいつも会ってんだから、わざわざ写真なんか置く必要ないだろ!」
「先輩には愛が足りまセン」
「………」

確かに恋人の写真を飾るのは、セオリーなのかもしれないが。
なんとなく、こいつの写真を置く気にはなれない。
存在感が大きすぎるのかもしれない。

(………)

のだめが屈みこんでヴィエラ先生の写真をのぞいているので、
髪が前に落ちて、白いうなじが見えた。
そっと近寄って、そのうなじにキスをする。

「ひゃ…っ! びっくりするじゃないですか。ムードないデスよ、先輩」
「そう?」

俺はそういって、後ろからのだめの体を包み込むように抱きしめた。
髪に顔をうずめてみる。

「…シャンプーしてるんだ…」
「当たり前じゃないですか〜。愛される妻にキレイな髪は必須デス!」
「俺が言うからしぶしぶ洗ってるだけのくせに…」
「…う、うぅ…。でもちゃんとお風呂は入ってますよ。広いですから…ネ……」

のだめの語尾があやふやに消える。
身をよじろうとしたのだめをがっちりと押さえ込んで、胸元のボタンに手をかける。

「……あ…あの、先輩…」
「……何……?」

ボタンを一つ一つゆっくりはずしながら、のんびりと答えてやる。

「…あの……あ…のだめ、今日は…もう……」
「…『もう』、なに?」
「あ……の…、ぁっ」

前ボタンを全部はずした後、つけたままのブラジャーの中に手を入れると、のだめの語尾が
はねた。
のだめは抵抗するように胸をまさぐる自分の手を押さえのけようとしたが、構わずゆっくり
と、左の乳房を愛撫する。

「…ぁ……あ、あの、今日は…もう……かえ…んっ」

言いかけた言葉をさえぎるように、乳首をつまんでやる。

「……今日は?」

「きょ、今日は……のだめ、ピアノ…、あっ、ちょっとっ……」

左の手でスカートを捲くり上げ、太ももの間に指をねじ込ませ、下着の上から敏感な部分を
指でこすりつける。

「……ピアノが、何?」
「あっ…んっ……ぴ、ピアノの…練…っ、あ……!」

下着の薄い布を横にずらし、直接肌に触れる。中指で入り口あたりをまさぐった。
のだめは逃げるように腰を後ろに引き、なんとか手で動きを押さえようとしたが、構わず続
ける。
意を決したようにのだめが言葉を出しなおした。

「あ、あの…っ!、のだめピアノの練習があるので、今日は帰……や、んん…っ」

後ろから顔を回して、のだめの唇を自分の唇でふさぎ、同時に入り口あたりで遊ばせていた
中指を、一気に入れた。

「んっ…!ん、んん…!んー……んん!」

この期に及んでまだ逃げようとするのだめの唇を、しつこく唇でふさぎ続け、思い切り舌を
割り込ませ、絡ませる。のだめの中に入れた中指で、かき回すと、段々と蜜が溢れてきて、
ぴちゃ、ぴちゃと音を立て始めた。

「ん……ふっ…んぅ…」

胸をまさぐっていた右手は既に、のだめワンピースの前をはだけさせ、ブラの肩紐はずらし
落とし、両胸だけかろうじて覆っている。

「………ん、んう…んん……」

しばらく立ったまま、のだめの性感をいじり続けると、のだめの体から力が抜けていく。抵
抗するように添えられていた手も、力をなくしてつかまっているだけになった。

「………ん……あ……は…セン…パイ……」

力が抜け、立っていられなくなったように、体重が自分にかかるのを見計らって、
左手を一旦抜き、のだめの体を腕で抱きかかえると、ベッドまでひきずり、ドサリと横たえ
た。

「…もう…今日、は、のだめ帰りマスって…!」
「なに言ってんだ、こんなに感じてるくせに」

「な…!そ、それは、先輩…が…っ、あ、や!」

まだ言うことを聞かないのだめを責めるように、ワンピースのスカートを一気に捲くり上げ
、紐パンを軽々と取り払う。

「も、もうちょっと、ゆっくり…あ、あっ、やぁ!!」

のだめの内腿をつかみ、ぐっとあそこを広げると、顔をうずめ、舌を這わせる。舌を中に入
れ、舐め、うごめかし、クリトリスを歯で刺激して、蹂躙する。

「あ…あ…!は…あ!や、やぁ…!せんっ、ぱ…あ、あ…ん……!!」

いきなり足を広げられ、直接攻められることに抵抗し、何とか足を閉め、上体を起こそうと
するが、のだめが千秋の力にかなうはずも無く、なすがままにもっとも敏感な部分を攻め続
けられた。

「あ、あ、んっ…!んんっ!!は、はぁ…ん…!!」

執拗に自分の中心を攻められ続け、力がうまく入らない。頭の中はすでに真っ白で、いきな
りの集中攻撃に、力なく宙に足を揺らし続け、あまりの快感にシーツに爪を立て、文字通り
、悶えるしかなかった。
のだめの足の力が抜け、手で押さえる必要がなくなると、千秋は手を上に伸ばし、肩紐だけ
下ろされていたブラをわしづかむと、ぐっと下にずり下げた。露わになった胸を、手で覆い
包み、のだめのもっとも感じるやり方で、揉みしだく。

「あっあん…!あ…あぁ!あん!!あ…ア…あ、あああ…!!」

電撃のように快感が襲う。あまりにも急にイかされて、のだめは恥ずかしさと、混乱で、体
中火がついたように熱くなった。

熱い呼吸を繰り返すのだめから、一旦千秋は身を離す。のだめのワンピースは前だけはだけ
られ、ブラはずらされ形のいい胸が晒されており、足は広げられたまま、ワンピースの下は
全て露わになって、腰のところで淫らにからまっている。
千秋も自分の中心に熱が集まる。

「…すげーやらしい…」
「ハァ…ハァ……え?」
「今ののだめ、すっげぇやらしいカッコしてる」
「な…はぁ…そ、それは、先輩がっ、んっ…」

生意気な言葉をキスで押し黙らせて、頭の下に手を入れ、力強く自分に押し付ける。のだめ
のポイントをじっくりと攻め、のだめの体が震えるのを確かめた。

「ん…ふ……っんん…!ぅ…ん…!」

その間に千秋は空いた片方の手で、シャツのボタンを全てはずし、ベルトをとり、ファスナ
ーを下げ下着を下ろし、ベッドの引き出しからゴムを出して、すばやく取り付けた。のだめ
が気配を察したのか、抗議するように背中を叩いたが、構わず膝の裏に手を添え、グッと力
を入れ入り口を広げ、千秋自身をのだめにあてがった。

「ん、んんー!ぇんぁい…!や……!」

首を振って身を捩るのだめを軽々と押さえつけ、構わず千秋は自身をのだめの中にうずめて
いった。熱い粘膜が千秋を包み込み、奥に行くほど、快感が高まる。

「ん…!ん、ん!んぅ…!、っ、は、ぁぁ…ん!!」

声を出させたくて、唇を離す。のだめの口から熱い吐息がもれるのを聞き、満足する。一度
イかされ高められたのだめは、敏感になっており、自分の中に入ってくる熱いかたまりに、
なすすべもなく感じ、目は潤み、頬は上気し、背中を叩いていた手は、千秋の髪に絡みつか
せるのが精一杯だった。
千秋もそんなのだめの痴態に興奮し、もっとイかせてやりたい欲求にかられると、のだめの
腰の下に手を入れ、力をこめて自分を最奥まで入れ込む。

「あ…あ、ぁん…!!」

のだめが悶え、喘ぐのを楽しむために、まだ背中を覆っているワンピースと肌の間に腕を入
れ、自分とのだめをこれ以上なく密着させる。のだめの腰の下の手に力を込め、しっかりと
のだめを押さえると、円を描くように、自分の腰を回した。のだめの中をかき、えぐり回す
ように。

「あ、ああ!!ぁ、は、あ!はぁ!ああん!、はっ、せ、んぱ…、あ、ぁあ!!」

深く強く千秋は自分をのだめに繋げ、最奥で動き続ける。のだめは何もできず、蹂躙される
快感に身を任せるしかなかった。自分を締め付ける千秋の体に全てを投げ出し、自分の意思
とは関係なく、乱れた吐息を吐き出し続ける。

「はぁ…!!あ、はあ…っん…!!は、はぁ、あ…!!」

かすかに痙攣するようにのだめの中が動いたのを感じ、千秋は動きを止める。イかされる寸
前で止められたのだめは、困惑したように、千秋を目で探した。今まで焦点があってなかっ
たことに気付く。

「は………ハァ…ハァ…、あ…、先輩…?」

ずるりと、何を思ったか千秋は自身を抜いた。高められているのだめは、それだけでも感じ
、”んんっ…”と吐息を漏らした。

「やっぱ、ちゃんとやりたいな」
「…え…?」
「とりあえず、これ、邪魔」
「は…? …あっ」

焦らしプレイか、と高められた体に困惑していたのだめから、まず千秋は中途半端に絡まっ
ていたワンピースを、頭まで持ち上げて引き抜いた。

「あ、あぁ…そ、です、ネ」

次にウエストの辺りにずらされたままのブラを、きちんとフックをはずして、取り去る。
千秋自身も、前だけはずしたシャツをきちんと脱ぎ、下も全て脱ぎはらった。

「…ハァ…あ、あの、先輩」

お互い生まれたままの状態になって、少し間が生まれると、のだめも息を整え、千秋に奪わ
れていた自分を取り戻すように、言葉を発した。

「何?」
「あ、あの……」
「…なんだよ、はじめるぞ?」
「あのっ、のだめホントに、明日までにやらなきゃいけない曲があって、だから…」
「…だから?」
「あ、の………。お……お手柔らかに、お願いしマス」
「うん、わかった」

わかったのかわかってないのか、生返事にも聞こえる答えに、もう一度念を押そうとした口
は、改めて千秋の唇に奪われた。

「…んん……

今度は強引に押し付けるのではなく、優しく、ゆっくりとした、キス。長い間、角度を変え
、深さを変え、絡められる舌に、のだめも少し安心し、自分も舌を出し、千秋と絡める。
長い長いキス。キスの間に、どちらからともなく腕を出し、お互いの体に回し、自然に抱き
合った。
抱きしめあいながら、思う存分唇で愛を確かめ合うと、千秋はゆっくりと、唇をずらしてい
く。目、鼻、耳、首筋、鎖骨…。鎖骨で感じる癖のあるのだめは、熱い吐息を漏らす。
それを聞き、千秋の片手が自然に動く。のだめの乳房の形を、確かめるように、包み込むと
、さっきの急なやり方とはうって変わって、柔らかく、揉みはじめた。

「あ…はぁ……、あ、ん…、あ…あっ」

乳首はのだめの体の高まりそのままに、ピンと立っていて、千秋が口で含むと、簡単にのだ
めの声がはねる。手で片方を優しく揉み、乳首を指先でつまみ、軽くしごき、片方は舌でね
ぶりながら、優しく吸い上げた。

「ん…はぁ…ああ…ん、ん……」

気持ちよさそうなのだめの吐息。もっと聞きたくて、少しずつ、千秋は力を込めていった。
丁寧に、段々と激しさを増してくる愛撫に、のだめの声も色を帯びていく。頭を抱きかかえ
るように回していたのだめの腕が、千秋が乳首に歯をそっと立てた瞬間、ピクンと震えた。

「んっ………!」

強く吸い、歯と舌でのだめの乳首を愛でると同時に、千秋はそっと手を下に下ろし、さっき
は強引に攻めあげた、のだめの中心を、そっと撫でた。

「ぁん…っ」

熱を帯びた喘ぎが段々高くなる。千秋はまず手を両足の間に差し入れると、手のひら全体を
使って、のだめのクリトリスから入り口のまわりを、なでさする。乳首を含んでいた口を反
対側に移し、空いていたもう片方の手で、胸の愛撫を続ける。

「あ…あ…ん、は、ああ…、あん、あ…、んん…」

やさしく三箇所を感じさせられ、のだめの色は艶かしさを増す。頭を包み込んでいた腕から
は既に力が抜け、のだめの顔の横に投げ出されており、足も自然に開いている。
自覚しているのかしていないのか、完全に自分を全て千秋にゆだねている状態で、
この上も無く男を誘う表情を、惜しげもなく出している。

(………)

それを見て、千秋はふと、誘惑にかられた。
胸から口を話、のだめの耳元に囁く。

「…のだめ」
「ん…は…はい……?あん…」

手の動きは止めていないので、声は乱れたままだ。

「確か生理、もうすぐ来るよな?」
「…は…あん…え…?わ…、あっ、わから…ない…、デス…んん…」
「二十日以上前だった。大丈夫だろ」
「…え…?何が…ん…デスか…?はぁ…、あ…!」

まわりをなでさすっていた指が一本、急に中に入れられて、のだめの声と一緒に、足もはね
る。じっくりとやり続けた甲斐あって、のだめの性感は最高潮のようだ。

「…あん…あぁ!はぁ…んん、んん…!」

耳元から離した口を、再び胸に移し、三箇所の性感を今度は強く、刺激する。のだめの声を
煽り、それにまた煽られるように、どんどんと刺激を強めていく。指を2本、3本とと増や
していくごとに、のだめの中はぐちゅぐちゅと音を立て、充分に潤っていった。指に絡まる
粘膜が、ときおりひくつく。両足は力なく投げ出されていて、間に体を入れるのは簡単だっ
た。
その時、パチン、と音がした。なんだろう、と一瞬思ったが、目を開けて確かめる余裕は、
もうのだめにはなかった。

「のだめ、いくぞ」
「あぁ…んっ…ハ…イ…あっ…」

熱くそそり立ったものが、のだめの入り口あたりにあたる。その感触に、のだめは少し、違
和感を感じたが、それが何かもわからぬまま、千秋のモノがのだめの中に突き進んできた。

「あっ…はぁぁん…!あ、え…!?センパ、い…!!?」

今までとは比べ物にならないほど、快感を伴って、千秋の熱いかたまりが、自分の中に入り
込んでくる。いつもの少し冷たい、痛みを伴う挿入とは全然違う。感じたこともない快感と
、困惑が、のだめのなかで渦巻いた。

「はぁぁ…!!せ、先輩…!!生…デス、か…!!?」
「そう」
「あ、ああぁん!!、でも、まずい…ですっ、ヨ…!!んん…!!」
「大丈夫、出すとき抜くから」
「で、でもっ…!!ん、んんん!!あっ、はぁ…!!」
「気持ちいいだろ?」
「で、もっ…!!はぁ、はぁぁん…!!」

のだめは抗議しようと思ったが、あまりの快感に、まともに考えることができなかった。ま
ずいとは分かっていても、何もできない。ただ首を振り、拒否は一応示すが、これまでにな
い快感に、自分の中心が今までの行為とは桁違いなほど、うずくのも本当で。
求めてしまう自分を、抑えることができない。
千秋はさっきと同じように、のだめの腰に手を添えると、力強く最奥まで押し込んだ。そし
て同じように、のだめの腰をしっかり支え、もう片方の腕でのだめを強く抱きかかえると、
のだめの中をえぐり回すように、腰を動かす。

「あ…!!ああ…!!はぁぁん!!あぁぁ、セン、パイ…!!あんん!!」

しっかりと前戯で仕込まれたのだめの体は、千秋の意図以上に感じるようだ。あまり時間も
かからず、絶頂を迎える。痙攣を起こし、すごい力で締めつける。自分もイきそうになった
千秋だが、全力で耐え、イったのだめをさらに蹂躙した。

「はぁぁ…!あぁ…ん!!セン、パイっ…、のだめ、もう…っ…!!」

片方の手でのだめの胸を揉みしだく。腰は複雑な動きを加え、痙攣を起こし続けるのだめの
中でさらに蠢かした。

「あぁ…!!はぁ、ダメ…!も、だ…め…!!んん…!!んんん…!!」

のだめの首はのけぞり、宙に浮いた足は千秋の動きに揺らされるだけ。指はシーツに絡まり
、痙攣するように震えている。首は自分の意思とは関係なく、左右に振れ、悶えることしか
できない。声はかすれ、限界を訴えるが千秋は動きをやめなかった。

「ん…!!んうぅ…!は…ぁああ…!!ああ…ん…んんぅ…!!」

のだめの中の痙攣は収まらず、立て続けに伸縮をつづけた。千秋は限界まで我慢したが、
寸前で抜き、シーツの上に自分を解き放った。

「…あ……ハァ…ん、ハァ…」
「ハァ…、フゥ」

お互い荒い息を吐き出しながら、しばらくベッドに横たわる。

(………そういえば…)

千秋は引越しや新居の用意、公演などに忙しくて、しばらくのだめと寝ていなかったことを
思い出した。出したにもかかわらず元気なままだ。

「…はぁ、はぁ…、っ、え? せんぱいっ、ちょっと待…あ!」

ぐったりとベッドに沈み込んでいたのだめの体を仰向かせ、簡単に開かせると、再び自分を
飲み込ませた。

「あ…あ、あぁんん…!待っ…て…っ!あぁ…ん!!」

のだめの額から汗が伝う。あまりに感じすぎて、苦しそうな表情をしていたが、千秋は
自分を止められなかった。

今度は抽挿をはじめる。のだめをベッドに押し付けるように、両の胸をもみしだきながら、
深く抜き差しする。生なので自分の快感もいつもの倍以上だ。

「あ…ああ…!あんん…!!はぁ、あ、んん…!!」
「ん……!ふっ…」

もうのだめはどこにも力が入らないようだった。仰向かされ開かされた体勢のまま、
なすがままに千秋を受け入れている。熱い粘膜だけが力を持ってダイレクトに千秋に絡みつ
き、うごめき続ける。

「…っ、のだめ?」
「は…あ……!は、い…?」
「気持ちいいか?生?」
「あ…は……い…っ、きも…ち…いっ!デス…っ、あ、ん…っ」
「…そうか」

言うと千秋は、体を折り曲げ、のだめの胸に吸い付いた。
のだめの背に手を入れ、のだめを起こすと、のだめの胸を口で攻めながら、腰を手で押さえ
動かし続ける。

「は…ぁん…!だ…め…、もう…っ!はぁあ、のだ、め、げんか…っい…!っ…」

あそこだけでなくのだめの全身がひくひくと痙攣する。
お手柔らかに、ののだめの要望はあっけなくスルーされ、千秋がやり終えたことを認識する
かしないかのうちに、のだめは意識を手放した。

---

「千秋先輩は鬼デス!悪魔デス!!」
「…いつかも聞いたな、その台詞」
「なに落ち着いてるんですかっ!のだめ授業3回休んだら、退学なんですよ、タイガク!!」
「だから起こしてやっただろーが」
「……そういう問題じゃないですヨ!!のだめピアノの練習するっていったじゃないですか!!」
「だから練習できる時間取れるように、早めに起こしてやっただろ?」
「……ムキー!!だからこの状態で、どうやってピアノ弾けと!?」
「だから今、CDで聞かせてやってるじゃないか。聞けばいいだろ?お前の場合」
「ヨーダはそういうの見抜くんですよ!!そう甘いもんじゃないんデス!!」
「聞いた後で練習すりゃいいだろ?」
「……ぼきゅー!!!先輩はのだめをバカにしすぎです!!」

案の定足腰が立たなくなったのだめを、学校まで車で送りにいく千秋であった。

「バカになんかしてないだろ」
「軽く扱いすぎです!!もう先輩の部屋には行きません…!!」
「…そう?」
「そうですヨ!!もう別居です!!離婚です!!!」
「…その台詞も、いつか聞いたな」
「のだめ本気ですよ!?」
「つーかもう別居してるじゃねーか。そもそも同居してねぇし」
「…うぅ〜!!そういうの屁理屈って言うんですよ!!」
「どこがだよ…」

早朝のパリに、痴話げんかとしか思えない日本語がこだまする…。

「………ホントに?」
「………へ?」
「ホントに、もう、俺の部屋には来ないわけ?」
「……………う…ぅ…、それは……」

千秋はのだめに顔を寄せる。のだめは警戒して、身を引いた。

「のだめ」
「なっなんデスかっ」
「……たまには来いよ。昨日みたいになりたくないなら」

顰めた千秋の声に、のだめは真っ赤になった。

「………むきゃーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!」

立たない足腰はどこへやら、奇声をあげてコンヴァトの練習室に突っ走るのだめであった。






SS一覧に戻る
メインページに戻る

各作品の著作権は執筆者に属します。
エロパロ&文章創作板まとめモバイル
花よりエロパロ