酔っ払いのだめ
千秋真一×野田恵


「千秋せんぱい〜」
「ちょ、おまえ…」

夕食のワインでご機嫌なのだめが千秋をカウチに押し倒すようにする。

「ムフフ…」
「おい、のだめ…やめ…」

ベルトを外す音と、ファスナーを下ろしていく音。
そこには何のためらいも感じられない。

「もう、ちょっと大きくなってマス」
「なっ…、おい、やめろって…」
「嫌ですか?」

大きな手でさすりあげながら、トロンと潤んだ瞳が、上目づかいで千秋を見る。

「………」

押し黙る千秋を見て、のだめがふっくらとした唇を開いた。

「…っ」

ちゅぷ…じゅっ…

唾液を絡ませ赤い舌でなぞる。かと思うと、ぱっくりと口に含んで顔を激しく上下させる。

「んぶ…はぅ……。あんまり大きくなると、入りません…」
「のだ…め…、おい…。っ…」

じゅる…ちゅぷ…じゅっ……

のだめは、千秋に構わずにぎりぎりまでくわえ込み、舌と唇と咥内で千秋自身を包み込む。

「う…あ……」
「ムフフ…、今度はここ……」
「えっ……っ」

のだめの唇が柔らかくそこをつつみ、転がすようになぶっていく。熱い手が自身に添えられ上下する。
千秋は背筋を電流が走るような感覚を覚えてつつ、なんとか体制を立て直そうとのだめの身体をひきはがす。

「むきゃ。真一くん…嫌なんですか…?」
「………」

またしても見つめる潤んだ瞳…。思わず言葉に詰まっていると、のだめはカウチに身体を預けてつぶやいた。

「たまにはのだめから気持ちよくしてあげたかったんですけど…」
「の、のだめ…」
「………」

のだめはカウチにもたれたまま、黙っている。

「おい…」

千秋が覗きこむ…

のだめは、ほんの少し前の淫らさを放り投げ、すやすやと寝息を立てていた…。

「………オイ」

千秋の声に目覚める様子は………ない。



翌朝。

「ムキャ?な、なんで裸!?」
「…おまえ、覚えてないの?」

のだめの奇声で目覚めた千秋が呆れたように言う。

「な、何をですか!?…前後不覚ののだめに何したんですか!?」
「いや…襲われたのはオレだけど?」
「……」
「覚えてない?」
「…真一くんのムッツリ…」
「はぁ〜?ムッツリはおまえだろ?」
「そ、そんなこと…」
「……何したか、教えてやろうか…?」
「うきゅ…。あっ!」
「……まだ、何もしてないのに…すげー。トロトロ」
「や…、そんな。あっ。…っん」



早朝の第○ラウンド突入…。






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