千秋真一×野田恵
![]() 「ヘイ!ヘイ!ブーー!」 鏡の前でおなら体操の決めポーズを取って、自分の姿を確認する。 …なんかピンとこないんですよねー。 何かが足りない。 よし、もう1回! 「ヘイ!ヘイ!ブーー!」 …うーん、さっきよりはいいかも? ポーズを決めたまま、鏡をじっと眺める。 「…お前、何やってんだ?」 「ぎゃ、ぎゃぼー!!千秋先輩!どうしたんですか!?」 「いや、ちょっと時間できたから来てみた。…お前、また携帯の充電忘れただろ」 「へ?ちょっと待ってくださいね…あ!ホントだ、電源落ちてる」 「ったく、いい加減充電することを覚えろよ」 「す、すいません…」 いつの間に部屋に入ってきていたんだろう? 呆れた表情でリビングのドアにもたれかかってた先輩が、ジャケットを脱ぎながらソファーに座った。 ピアノの横に姿見鏡を置いて、振り付けを確認していたのだめのすぐ真後ろ。 「…で?何やってんだよ。また変な踊り踊って」 「ムキャー!変な踊りじゃありまセン!のだめが考えた『おなら体操』デス!」 「大学時代に谷岡先生と作ったやつだろ?」 「ハイ!…なんで先輩知ってるんですか?」 「谷岡先生に聞いたことあるから(レッスンもちょっと見たことあるけど)」 「ほぇ〜、そだったんですかぁ。あ、そだ!のだめ、最初から踊りますからちょっと見ててくだサイv」 「はぁっ!?なんでオレが…」 「今度リュカのお友達と遊ぶんですけど、その時これを教えてあげようと思って!でも結構前に作ったから ちょっと振り付けが古いんですよねー。やっぱり『所変わればダンスも変わる(今考えた)』ですからね! おなら体操もフランス版を作らないと!」 のだめは鼻息荒くそう言い放つと、オレの返事も聞かずにやたら元気に歌いながら踊りだした。 「げーんきにだそう♪いーい音だそう♪」 たしかに谷岡先生のレッスンで見かけた踊りとは、かなり振り付けが違う気がする。 それにしても…こいつの歌声って、結構そそるんだよな。 彩子の本格的な歌声とは全然違うけど、高く澄んだ声で…ちょっと、夜の姿態を思い出させるような。 あんな奇声を発するとは思えない、なんとなく色っぽさを感じる歌声。 「ヘイ!ヘイ!ブーー!」 なんとなく声に聴き入っている間にも、おかしな歌は進み、のだめは勢いよくオレに尻を突き出した。 オレが、踊るのだめの前に座っているから自然とそうなるんだけど…。 しばらく会ってなかったせいだろうか。 ワンピースから伸びる形のいい白いふくらはぎ。 キュッとしまった足首。 布越しに、その柔らかさを予感させる丸みを帯びたヒップライン。 そのどれもがやけに眩しくて、…すぐにでも触れたくて。 「どうでした、のだめの踊り!この決めポーズの出来次第で、おなら体操の出来が決まるって言っても 過言じゃないんデス!」 「えっ?あ、あぁ。良かったんじゃない?」 「んもー!先輩ちゃんと見てなかったデショ!?もう1回踊るからちゃんと見ててくだサイ!」 有無を言わせず2回目の歌と踊りが始まる。 ……コイツ、わざとやってるのか? ワンピースの裾を翻しながら、さっきよりも少しだけオーバーな振り付けで踊るのだめ。 チラチラと視界に入る太ももが気になって仕方ない。 ヤバイ、あんまり見てると気付かれてしまう。 紛らわせるように視線を上に上げると……のだめの、胸が…。 踊りに合わせて、右に、左に、ふるふると揺れていて…。 あー、もう…。 「ヘイ!ブー!…決まったぁ!コレです、この感覚v」 渾身のダンスに、ピタリとはまった決めポーズ。 やっぱり足りなかったのは勢い? 会心の出来栄えに満足して先輩を見ると、なぜか立ち上がってこちらへ来た。 「もうちょっと、ここ突き出した方がいいんじゃない?」 そう言って、のだめの背後にピタリと寄り添うと、腰に手を当ててお尻を突き出させた。 「ぎゃ、ぎゃぼ!そんなには無理ですよー」 「そう?」 「むきゃっ!あっ…」 背後から右手を腰に、左手は胸の前を通って肩に回して抱き締めてきた先輩が、首筋にそっとキスをしてきた。 鼻先で髪を掻き分けるようにして、うなじにもキスを落とされる。 くすぐったさに思わず声がこぼれ、慌てて左手で口を塞ごうとしたけれど、肩に回されていた手が伸びてきて 手首を掴まれ阻まれてしまう。 そのままじりじりとピアノへと追いやられ、左手首は掴まれたまま、両手をピアノにつけて身体を支える。 腰に回っていた先輩の右手に力がこめられ、先輩に押し付けるような形になったお尻から、先輩の高まりを 感じて、一気に身体の中から熱くなってきた。 首筋への優しいキスは続いている。 352 名前:名無しさん@ピンキー[sage]:2007/06/02(土) 00:05:43 ID:rBiNn6Ib 千秋の部屋(新居)に遊びに来る途中、雨に降られたのだめが 「ちょっとお風呂(シャワーかな?)貸してくだサイ」と言ってバスルームへ。 着替えがなかったのだめが、千秋のシャツを勝手に借りてリビングへと… シャツ一枚の姿ののだめを見て発情、とか。 「あっ…、やっ…」 「のだめ…」 「は、はい…」 「……したい」 「えっ…!?」 「したい、今すぐ…」 「はっ、あぁっ…!」 強引に唇を奪われ、先輩の舌がするりと侵入してきた。。 歯列をなぞり、上顎をくすぐられ、その動きに応えるようにのだめからも舌を絡ませた。 先輩の右手がスカートの裾を捲くり上げ、布越しにのだめの敏感な部分をそっとなぞっていった。 いつもよりも濃厚なキスと少し荒い吐息、柔らかに触れる指先に、身体はビクビクと震え、甘い声を止める ことができない。 先輩の右手は太腿を撫で回し、内腿を優しく撫でると、また敏感な部分を布越しにスッとなぞっていく。 でもそれ以上は触れてくれない。 再び右手は太腿へ下り、内腿を撫で、ヒップに。 パンティを指でパチンと弾くけれど、脱がせてくれる気配もない。 手首を掴んでいた左手は、服の上から胸を揉み上げるけれど、存在を主張しだした先端には触れてくれない。 重みを楽しむように上下左右に揺さぶられる胸が自分でもよく見えて、すごく恥ずかしいのに、たまらなく 気持ちいい。 大好きな先輩の手が、服の上をいやらしく動き回ってる。 絶え間なく与えられる刺激に、身体の奥が熱を持ち疼いてくる。 ──もっと、もっと、触って欲しい… 「ふっ…、あぁ…んっ」 「のだめ…」 「はぁっ、あっ…!」 「服、脱がせていい…?」 オレの与える刺激に声にならない声を上げ続けるのだめは、返事の代わりにコクコクと何度も頷いてみせた。 両手はそのまま愛撫を続け、唇でワンピースのファスナーを探し当て、歯で噛んで腰元まで下ろした。 白い背中に何度もキスをしながら、少しずつ口で服を脱がしていく。 早く脱がせたくてもどかしいけれど、このもどかしさが堪らなくもある。 ブラのホックもなんとか口で外してやると、豊かな膨らみがこぼれ落ちてきた。 ずっと触れたかった、柔らかで暖かな膨らみ。 手で包み込むようにして大きく揉むと、のだめは息を吐いて可愛い鳴き声をあげた。 敢えて触れずにいた赤く尖った先端を親指と中指で軽く摘み上げると、喉を仰け反らせて喘ぐ。 両手で両胸を揉み、掴み、先端を指転がし続けていると、のだめの身体から力が抜けてきた。 結果、突き出された尻がさらにオレ自身に擦り付けられるように密着する。 腕はまだワンピースから出きっておらず、ブラジャーも肩にかかったまま。 中途半端に脱がされているのだめの姿はすごくセクシーで、このまま最後までしてしまいたい衝動に駆られる。 …そういえば、このワンピースは見たことがない。 きっとのだめの母親の新作なんだろう。 汚してしまっては悪いし、仕方なくファスナーを全部おろして、順に脱がせてやる。 されるがままにパンティ1枚になったのだめを見て、自分は何一つ脱いでいないことに気付いた。 のだめの肌の表面を指先でそっとなぞりながら、シャツを引き出しボタンを一つずつ外していく。 続いて、背中にキスをしながらベルトに手をかけ、ズボンの中で窮屈で仕方なくなっていた自身を少し解放する。 下着まで脱ぐか迷ったが……グレーのボクサーパンツにシミをみつけ、脱いでしまった。 オレも相当溜まってるんな…我慢汁かよ。 全て脱いでしまって、もう一度のだめの背後から抱き締める。 久しぶりに触れ合う、裸の感触が堪らなく心地いい。 そっと布越しに、のだめの一番敏感な部分に触れると、もう布は用をなさないほど濡れそぼっていた。 中指を下着の中差し込むと、熱くとろけるような愛液が指にまとわりついてくる。 入り口を軽くくすぐるだけで、くちゅくちゅと卑猥な水音が部屋中に響き渡る。 溢れだす蜜をたっぷりと掬いとって、のだめの一番感じる部分へ指を移動させる。 「あっ…やぁぁん…っ、はぁっ…!」 「…のだめ、すげー感じてる?」 「あ、あ、あ…っ」 「トロトロ、溢れてる…」 身体中をビクビクと震わせ、ただただ喘ぎ続けるのだめを支えながら、膨らみ出した蕾を指で震わせる。 人差し指と薬指で蕾の芯を剥き出し、中指で擦り上げたり弾いたりして弄んでいると、のだめは喉の奥から 搾り出すように声を上げて達してしまった。 ふるふると震える内腿と、自然に揺り動かしている腰の動きが、快感を物語っている。 まだ指も入れてないのに。 今日はすごい感じやすいな…。 「のだめ、腰振ってる。いやらしいヤツ…」 「あふっ、あっ、はぁ…!や、だぁ…、知りまセン…」 「…もう入れて欲しい?」 「あぁ、はぅ…」 「言わないと、入れない」 「…ふ、あぁ…んっ。……て、ほし…」 「ん?なに?」 「い、れて…ほし…あぁっ!」 のだめの言葉を最後まで聞かず、人差し指と中指を突き入れた。 抵抗もなく、くっぷりと飲み込まれる2本の指。 先ほどの快感の余韻なのか、中はヒクヒクと蠢いている。 指を折り曲げ、のだめのいいところを探してやる。 「あ、ふ…やぁっ!」 のだめが一際高く声を上げるところがあって、そこを重点的に擦りあげてやる。 ザラザラとした感触を確かめるように、押し付けるように。 溢れかえる蜜がぐちゅぐちゅといやらしい水音を立て、聴覚を刺激する。 差し込んだ指を伝って、手のひらにまで蜜が滴り落ちてくる。 「はぁぁ、ま、待って…!せんぱ、い!そんな、のだめ……やっ、あぁん……!」 のだめの中がうねるようにヒクついて、咥えられた指が吸い上げられそうな感覚を覚える。 もっと気持ち良くしてやりたくて、絡みつく抵抗を掻き分けるように擦りあげる。 「い、やぁ…っ!イッ…ちゃう!イッちゃうぅー!」 「いいから、…イッて」 「やっ、あぁぁーーー!!」 髪を振り乱し、目尻に涙を溜めながら、のだめは果てた。 ぎゅうぎゅうと収縮を繰り返すそこから、なんとか指を引き抜く。 薄桃色に染め上がった身体からは、匂い立つような色香が漂い、早く一つになりたいと、自身も天を見上げ ヒクヒクと震えている。 肩を上下させ荒い呼吸をするのだめを見ながら、指にねっとりと絡みつくのだめの甘い蜜を丁寧に舐めとる。 「ちょっと待ってて…」 ぐったりと力の抜けたのだめの身体をピアノにもたれかけさせて、寝室のサイドテーブルからゴムを取り出す。 後ろから、熱くきついのだめの中に入ると、途端に絡みつくような動きに強い快感を与えられる。 「ちょ…、のだめ、キツイっ…」 「あぁ、はぁ…ん、しんいちくん…」 とろけそうなのに締め付けが強く、その絶妙な感触に、ちょっと動かすだけでいきなり果ててしまいそうだ。 ギュッと歯を食いしばって、落ち着かせる。 自身がのだめの中でピクピクと動くのが分かる。 「はぁっ…あっ…」 「しんいちくん、…気持ち、いい?」 「ん、すっげー、いい……、くっ…」 「こえ、でてる…」 ようやく落ち着いてきた自身を、さらに奥へと押し込む。 奥の、奥へ。 もっと、のだめと深く繋がりたい。一つになってしまいたい。 飲み込まれるような動きに助けられながら、最奥へ辿り着くと、たまらずにゆっくり腰を揺らしだす。 円を描くように、壁を撫で付けるように、奥をつつくように… ぐちゃっ、ぐちゃっ、ぐちゃっ。 抽送を繰り返す度に大きくなっていく卑猥な水音に煽られるように、その動きは次第に速さを増していく。 「あぁっ…、のだめ…!のだめ、のだめ…!!」 頭の中が真っ白になってきて、ただもう壊れたようにのだめに腰を打ち付ける。 両手で、唇で、のだめの身体に思いつく限りの愛撫を送り、のだめを少しでも早くもう一度高みへ 押し上げようと急ぐ。 「ん…!やっ…ば、イキそ…」 「はぁぁ、んっ!の、のだめも、また…イッ、ちゃうぅ!」 「イッて、のだめ、早く…、のだめ…!」 ふたり同時に果て、熱く火照った身体を重ねたまま、ピアノにぐったりと寄りかかる。 荒い呼吸を整えようと何深呼吸を繰り返す。 じっとりと汗ばんだのだめの首筋にキスを落とし、のだめの中から慎重に自身を引きずり出す。 「ん…ふぅ…」 「ふぁ…ぁん」 極限まで高められた快感の余韻で、わずかな刺激にも互いの口から声が漏れる。 自身を全て抜いてしまうと、まるで栓が抜けたように、ふたりの摩擦で泡立った蜜がのだめの内腿を たらりと流れていく。 素早く丁寧に後処理をして、ぐったりとしたのだめを抱え上げ、寝室へ移動する。 抵抗する力すら残っていないようだ。 そっとベッドの左側に体を横たえ、自分も隣に潜りこむ。 腕枕をしたまま肩まで布団をかけてやり、栗色の髪を何度も撫でてやる。 うっとりとした表情でされるがままになっていたのだめは、ゆっくりと瞼を開きこちらを見上げる。 目は潤み、頬を上気していて、唇も赤く熟れるようで…やばいくらい、可愛い。 「…せんぱい?」 「ん?」 「…とっても、気持ちよかった、デス…」 「うん、……オレも」 「大好きです、しんいちくん…」 「……うん」 吸い寄せられるように唇にキスを一つ落とすと、のだめは安心しきったように眠りに落ちてしまった。 その愛くるしい寝顔を見つめながら、どうしても言いたくなった言葉を、勇気を振り絞って言う。 まだ起きてる時には言ったことないから…起こさないように、そっと。 「オレも………。お、お前のこと、す……好き、だ…」 聞こえていないハズののだめの寝顔が絶妙のタイミングでふにゃりと崩れ、一気に疲れがやってきた。 とりあえず夕飯は外へ行こう。 それまでは、オレも一休み。 夢の中ののだめを追いかけた。 ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() |