おっぱい星人
千秋真一×野田恵


「むきゃあああああ〜!!!」
「ご…ごめん!!」

バタン!!!!

わざとじゃない!断じて、わざとじゃないんだ!
なんで今日に限って、何の気配もなくオレの部屋の風呂に入ってるんだ!
鍵もかけず…

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突然エリーゼに呼び出され、なんだかんだでアパルトマンに帰るのが遅くなった。
のだめに遅くなると連絡したから、自分の部屋にいるものだと思いこみ、すっかり油断して帰宅してバスルームのドアを空けた。
そこで見たものは…
シャワーを浴びるのだめの姿。もちろん…全裸。
見てしまった…お互い一瞬固まって、動きが止まってしまったけど。
のだめの全裸を見てしまった…。

オレは動揺しながら、冷蔵庫からミネラルウォーターを取り出し、一気飲みした。
心臓がバクバクしてる。
のだめの姿を見て、つい真っ先に見てしまったのは、童顔に似合わずふくよかな胸。
想像していたよりもずっと形がよくて、つんと上を向いた、ピンク色の乳首だった。
一瞬だったが凝視してしまい、下の方はほとんど覚えていない。
のだめが風呂から出てきたら、どういうリアクションをとればいいんだ?
いくら恋人同士になったといっても、キスは何度もしてるけど、体はまだ見たことがなかった。
こんな形で見るはずじゃなかったのに。

悶々としていると、ダイニングのドアの向こうからのだめがバスルームから出てきた気配がした。
ダイニングへのドアを開けずにのだめが声をかけてきた。

「先輩、お風呂ありがとうございました!のだめ、今日はもう寝ますね」
「えっ、ちょっと…」

言うやいなや、ドアが閉まる音、そして向こうののだめ部屋のドアを開ける音がした。

「なんだよ…」

声は普通だったが…のだめも照れくさかったのか。
まあ、オレも同じ気持ちだし、明日になればお互い普通にできるだろ、とオレは軽く考えていた。

その夜は一晩中、のだめの胸の残像が頭をチラチラして……熟睡はできなかった。

それから2日、のだめはオレを避けるような行動をした。
朝飯もたかりに来ない、夜もメシを食いに来ない、ピアノも弾きにこない。
隣からピアノの音が聞こえるから練習はしているようだ。
こらえきれず、ドアの外からノックをして

「のだめ、生きてるのか?!メシは食ってるのか?」

と声をかけると

「大丈夫デスよ〜、課題がいっぱいで忙しいので、心配しないで下サイ」

と返事がきた。

なんでドアを開けてくれないんだよ!
たった2日顔を見ないだけなのに、胸が張り裂ける思いだ。
最初の夜はのだめの裸がちらついて眠れなかったが、この2日はのだめが心配で眠れない。

こんな状態は耐えられない。
いらないと言われても、のだめの好物を作って、夕飯に呼ぼう。そう思って夕食の支度を始めた時、チャイムが鳴った。

フランク、ターニャ、その後ろに隠れるようにして…のだめ。

「ママの焼いたパイを持ってきたよー」

とフランク。

「皆で食べようと思って。のだめも課題あるとか言ってたけど、ちょっとくらいはいいわよね?」

ターニャがのだめの腕をつかんでいる。

「ちょっとだけデスよ…」

目をそらしながらうなずくのだめ。
今回はターニャに感謝だな…
どうにかこの状態を打破したい。

夕食とフランクの母のパイ、あと少しだけワインを皆で飲んで、最初固かったのだめの雰囲気もだいぶほぐれて
皆で普通に話せた。フランクもターニャも、オレたちの状態にはまったく気づいてないようだったから。

「じゃ、おやすみなさーい」
「おやすみ千秋ー」

フランクとターニャを玄関まで見送る。振りかえると、のだめはベッドの端に腰掛けて手を振っていた。
一緒に帰ると思ったら、部屋に残ってくれた。

もう大丈夫なのか?

「のだめ…」

そっと隣に座ると、のだめの体がびくっとしたのがわかった。

「この間はごめん。確かめもせずにドアを開けるなんて。もう二度としないよ」

のだめが真っ赤な顔をして、ようやくまっすぐオレを見てくれた。

「のだめこそ…変な態度とっちゃってごめんなさい。いきなりで…すごく恥ずかしかったんデス。
でも…イヤなわけじゃ、なかったんデスよ。
…先輩に少しでも綺麗にした体を見てもらいたいと思って、磨いてたんデスよ…」
「のだめ…」

のだめの真っ赤になった頬に手を添える。見つめられて、自然に唇が重なる。
そのまま体重をかけて、のだめをベッドに押し倒す体勢になってしまった。
のだめの両腕が首の後ろに回る。オレは2日間のだめに会えなかった、恋しかった気持ちがこみあげてきて
思わず舌をのだめの舌に激しくからめてしまう。のだめも苦しそうな吐息を時々もらしながら、それに応えてくれる。

「心配した…嫌われたかと思った…」
「そんなわけ、ないじゃないデスか…」
「…すごく綺麗だったよ…」
「…やっぱり見えてたんですネ…」

しまった…と思ったが、のだめは「いいんデスよ」と笑った。
ヤバい、止まらなくなりそうだ…

「……今夜は課題をやるんだよな?」
「課題なんて…本当はないんデス」

のだめはオレの肩に顔をうずめて背中に腕を回す。

「今夜は自分の部屋には…戻りません」

それって・…

「のだめ…」

オレはのだめにキスをしながら…そっとワンピースの背中のファスナーに手をかけてみた。
のだめが背中を浮かせてくれる。そのままファスナーを下まで下げて、腕を抜き取り、腰から下ろして…
のだめは下着だけの姿になった。
のだめがイヤなら途中で止められるように、ゆっくり、確かめるように事を運びたい。

「これ…とってもいい?」

ブラの上から、そっと胸のふくらみに触れる。

「ハイ…」 

ブラのカップを少しだけずらすと、この前見た、淡い桜色の乳首がのぞいた。
指先でそっと乳首をこすってみる。

「あっ…」

ぴくっとのだめの肩が跳ねる。
背中のホックをはずし、肩紐を腕から抜いて、上半身は生まれたままの姿になった。
のだめは赤い顔で、はあ、はあと浅い吐息をもらしている。
オレははやる気持ちをおさえて、そっと両手で下から胸を揉みあげる。

……すごい!

横になっても脇に広がらない形の良い乳房だとは思っていたが、乳首の桜色といい、
手のひらに吸いつくような、柔らかいしっとりとした感触といい、なんだ?これは。
やばい、もう止まらないかも。

「ああっ!」

びくん、びくんとのだめの体が反応する。
ふくらみの感触を確かめるように数度、乳房をもみあげて、舌先を尖らせて乳首を舐めた。

「・…やっ・…あっ…あっ…はあ…」

どんどんのだめの息が荒くなる。
たまらなくなって、乳首を強めに吸い上げる。オレの口の中で、固くなる乳首。
吸っていない方の乳首も指で触ると同じぐらいに固くなっている。そっちのほうは人差し指と親指でコリコリとつまみあげた。

「いやっ…ああ、いた…痛い…デス」

のだめが肩をくねらせて、胸に顔をうずめるオレの髪をクシャクシャとなで上げる。

「あ、ごめ…」

ぱっと唇を離すと、吐息を漏らしながらオレを見上げるのだめ。

「痛いっていうか…痛気持ちいいんデスけど…だいじょぶなんで続けてクダサイ」

言われなくても、止まらない…

しばらくの間、吸ったり、舐めたり、つまんだり、揉んだり…のだめの胸を弄んだ。

「あっ!はあ…んんんっ・…ん」

のだめの反応もどんどん大きくなる。最初は声を出すのが恥ずかしそうだったが、徐々に声は大きく、艶を帯びてくる。
体の動きも大きくなり、脚のほうももぞもぞとし始めた。
こいつの反応、良すぎ… 
胸も…こんなに柔らかくて、すべすべしてて、気持ち良くて、形もよくて…
触っているとなんでこんなに安心するんだろう?
後でのだめにおっぱい星人だとか言ってからかわれるか?
でも、もういいや、なんでも。
気持ちいい。ずっと触っていたい。
ずっとこのままで…


「・…先輩?・・…せんぱ…」

のだめの声が遠くなる。

オレは不覚にも、のだめの胸を触ったまま、朝まで眠ってしまった・…

翌朝目覚めると、のだめはいなかった。
キッチンにはのだめのお手製のおにぎりとメモ…

『おっぱい星人のセンパイへ☆ 食べてネ。 のだめ☆☆』

・……・…

のだめの風呂に遭遇してから約3日間、ろくに眠れなかったとはいえ…
オレって…………。






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