○○○×ミザリィ
繁華街の裏通りにあるとある雑居ビルの地下 所謂真っ当とは言えない人々をメインの客層としたその店に一人の少年がやって来た 千葉パイレーツのロゴの入ったスタジャンを着て野球帽を被った小柄な人影に気付いた 用心棒は少年をVIP席に座らせ支配人室へと走る 暴力的なサウンドが鳴り響く店内は薄暗く 唯一ライトアップされたステージの上では扇情的な黒のワンピースを纏ったエルフ耳の美女が グラマラスな肢体を悩ましげにくねらせながらポールダンスに興じていた 怜悧な美貌に淫蕩な笑みを浮かべたミザリィは胸の谷間にポールを挟み込んでゆっくりと上下に 動きたっぷりとしたボリュウムを持つ乳肉が柔軟に変形する様を満員の観客に見せ付ける そしてテンポアップするBGMに合わせ淫靡な舞い加速させると艶やかなライトグリーンの 髪が蛇のように暴れまわり 激しく腰を振る動きが淫らなS字を描く度に股間を覆う薄布から染み出したラブジュースが 汗とともに飛び散る 「こりゃ明雄さん、毎度どうも」 冷えたコーラとおつまみを差し入れられアウターゾーンの女王が場末のストリッパーとして 大勢の観衆に視姦される様を見物していた明雄のもとに支配人がやってくる この店は明雄が調教した女教師や同級生の母親の卸し先の一つなのだ 「いやあ今回のスケは満塁ホームランですわ、顔もカラダも極上のうえ前も後ろも絶品、おまけに しゃぶらせた時の舌使いといったら…おおう!思い出しただけで股座がいきり立ってきやがる」 「支配人」 「おっとそうだった、こりゃ失礼」 懐から取り出した封筒を明雄に渡す支配人 その厚みはテーブルの上に立てても倒れないほどだ 「アレは今週一杯で引き揚げるから」 BGMがクライマックスにさしかかりステージ上で自慰を始めたミザリィに顎をしゃくって 明雄が言う 「ええ、そんな殺生な…」 明雄に睨まれた支配人は慌てて口を噤む 「あのオモチャはまだ手放す気はないんだよね」 観客の拍手と喝采を浴び演目を終えたミザリィがステージにへたり込むのを見ながら 明雄はにやりと笑った SS一覧に戻る メインページに戻る |