マッサージ
佐橋皆人×風花


「皆人クン、相変わらず頑張っているわねぇ」
「えぇ、まぁ」
「どうしてそんなに頑張ってるの?」
「…これが仕事だからです」

ある日の夜。
受験勉強に励む皆人の部屋に、風花が転がり込んできた。

(この人は相変わらずマイペースだなぁ)

以前皆人は"せめて夜は勉強させて欲しい"と美哉に頼み、セキレイ達を皆人の部屋に入らないように忠告してもらっていた。
さすがに美哉の言葉は強制力があり、皆人も勉強に集中できていたが、風花だけはどこ吹く風であった。
むしろ他のセキレイに邪魔されないことを良しとしている節があるらしく、毎日のように皆人の部屋を訪れていた。
今日も、ビール片手に女性向けファッション誌をぱらぱらと捲っている。
長めのTシャツ一枚しか羽織っておらず、紫色のショーツが見え隠れしていた。

「あら、この服良いわね……でも、うわっ、高っ…これだったら缶ビールがいち、に…」
「………」

皆人はもう慣れたもので、気にせずペンを走らせている。

「皆人クンはどんな服が好みなの?」
「別に好みとかはないけど、あんまり派手なのは…」
「ふ〜ん、じゃあこんなのとかは?」
「こんなのって……っ!!」

振り向いた皆人は目玉が飛び出そうな勢いで驚いた。
さっきまでファッション誌を読んでいたはずの風花が、いつの間にか成人向けの雑誌に変わっていた。

「この女の子、縄しか身につけてないわよ。皆人クンって、こんな服が好きなのね」
「そっ、それは服じゃないでしょっ!」

その本は瀬尾から強引に押し付けられた代物だった。
強引に風花から本を奪い取ると、丸めてゴミ箱に差し込んだ。
しかし奥まで入りきらなかったのか、"巨乳緊縛特集"という文字が丸見えだった。

「ふぅ、暇ね……あ、そうだ皆人クンっ、肩揉んで上げるわ」
「肩?」
「そ。葦牙想いの私が、勉強に疲れた皆人クンの身体を解してあげちゃうわよっ」

そう言うと風花は立ち上がり、椅子に腰掛ける皆人の背後に立った。
意外にも丁寧に肩をもみ、皆人はしばしペンを置いて休むことにした。

「ん…効く……上手ですね」
「当然よっ、心がこもっているもの」
「なるほど」
「私だっていつも馬鹿やっているわけじゃないのよ……ふふっ」

親指を首筋に当て、ぐりぐりと揉み込む。
皆人は風花のそういう性格が好きだった。
何も考えていないように見えるが、相手の気持ちを理解することには長けているからだ。

「……っと、はい、おしまいっ」
「ありがとうっ……んん〜、なんか肩が軽くなった気がするよっ」
「でしょ?」

風花は腰に手を当て、どうだと言わんばかりに得意気な笑みを浮かべている。

「お返しに俺もしてあげますよ」
「あらっ?そう……じゃあお願いするわね」
「実は俺、マッサージ得意なんです」
「そうなの?」
「妹によくやってあげてましたから」

本当のことを言えば"やらされていた"であるが。
布団の上に腰を降ろした風花の肩に手をおく。

「ん?……風花さん、だいぶ凝ってますね」
「そうなのよ〜、私っておっぱいが重いから、すぐ肩が凝るのよねぇ」
「お、おっぱい…」

無意識の内に皆人の視線が、風花の乳房に移る。
背後からであるが、重量感のあるふくらみがTシャツを押し上げているのがはっきりとわかった。
この大きさなら凝りそうになるのも頷ける。
皆人は軽く頭を振り、両手に集中することにした。

「ん〜、気持ち良いわ……はぁぁ」

大きく溜め息をつくと、肩の力がすっと抜けていった。

「っと…」

指を上手く使って攻める。
確かにマッサージのしがいがある肩だった。

「あ……ん……はぁ…」
「………」

風花の声色が変化しているのを、皆人は聞かない振りをしていた。
しかしそれも我慢できなくなるくらいになっていく。

「あっ、そこ……ん…あぁんっ」
「ちょ、ちょっと風花さんっ…な、なんでそんな声を…」
「だって……ぁっ…気持ち良過ぎて…」

皆人が指に力を入れると、風花が敏感に反応して声を上擦らせる。
端から聞いたら誤解を招きかねないような喘ぎ声である。

「皆人クン…すごく…上手……はぁ……ん」

(こ、これは…)

肩を揉み込みながら、皆人のペニスはその声に自然と反応していた。
ズボンが窮屈になるほど堅く勃起している。

(や、やだ…私、ホントに…)

気持ちが昂っているのは風花も同じだった。
単なる気持ちの良さが、いつの間にか快楽に変わっている。
それはただ単に肩の凝りが解れていく快感ではなく、皆人に身体を弄られているという性的な興奮であった。
風花は皆人にバレないように、両手を自らの股間に這わせた。

「あぁ……ふぁっ…や…」

ショーツを上からなぞると、それだけで身体が震える。
おそるおそるショーツの中に入れると、最早声を我慢するのは不可能だった。

「んぁぁぁっ!」
「うわぁっ!?」

風花はぴんっと背を伸ばすと同時に嬌声を上げた。
その声に皆人は驚き、思わず手を離してしまった。

「も、もしかして…痛かった?」
「はぁ…はぁ…そうじゃないの……ぁぁ…」

熱い吐息を吐きながら、顔を真っ赤にして布団にゴロンと横たわった。
長く美しい髪の毛が広がり、浮かんだ汗に貼り付いた。

「あの…もういい?」

息の乱れた見た目艶やかな女性を目の前にし、皆人は視線を合わせることができなかった。

「ま、まだ……もっと…今度はここを、して?」

仰向けになった風花は自らの乳房を挟み込むように持ち上げた。
それをぷるぷると震わせ、皆人を誘う。
身体のラインに貼り付いた薄手のシャツには2つの突起が扇情的に浮かび上がっていた。

「マッサージ、得意なんでしょ?」
「そそ、そんなところっ、したことないよっ!」
「お願い、皆人クン……本当に私…我慢できないの…」

切なそうな、苦しそうな風花の声。

「マッサージの続きよ……ね、お願い…」
「そんな…」
「皆人クンにしか頼めないわ…」

皆人の胸がカッと熱くなる。

「マ、マッサージ、だよね」
「えぇ、そうよ」

(これはマッサージ、マッサージ…)

そう自分に言い聞かせるように、皆人は仰向けになる風花の横に膝立ちになった。

「そこじゃないわ……こっち」
「っ!」

風花は膝を上げ、脚を広げた。
付け根を覆うショーツには汗ではない染みがはっきりと見て取れる。
皆人はそれに誘われるように、風花の正面に位置を変えた。

「揉んで…」

ぷるんとした唇が微かに動いた。

「んっ…はぁっ……」

皆人が乳房を鷲掴むと、一瞬身体を仰け反らせて甘い声を漏らした。

(やわらかい…)

これまでも偶然にセキレイ達の胸に触れたこともあった。
だがそれとはわけが違う。
マッサージとはいえ自分の意志で乳房を揉んでいた。
シャツ越しにもわかる柔らかさ。
自己主張して止まない乳首の感触。
そして悩ましげな風花の表情…
皆人の"男"が反応し、勃起が収まらない。

「あぁん、上手…もっと、激しくっ、ふぁぁっ、して…」

ぐにゅっぐにゅっと形を変える乳房から来る快楽を享受する。
それは風花だけでなく皆人も同じだった。

セキレイ一のバストサイズを誇る風花の乳房が円を描くように揉み込まれる。

「あふっ…んっ、やぁっ、んっ…はぁっ」
「風花さんっ…」

風花の手が、またしても自然と自らの股間に伸びる。
弄らずともぐっしょりと濡れ窄まった蜜壷を、掻くように弄り始めた。

「きゃぅっ!くはっ、や…んくっ…んんんっ!」

にちゃりと音がする。
敷き布団にも染みと作る程の愛液が湧き出ていた。

「みっ、皆人クンっ、あぁっ、ふっ…んっ」

自分の股間を弄りながら、風花は数センチしか離れていない皆人の股間に触れた。

「っ!?そ、そこはっ…」
「何も……はぁん……い、言わないで」

白く長い指が、ジーンズのチャックを開ける。
そして勃起しきった皆人のペニスを取り出した。
ビンッと張りつめた怒張の先端からは透明な雫が零れていた。

(凄いわ…こんなに大きくて、堅くて…熱いなんて…)

風花は皆人のペニスを擦り始める。
予想以上の逞しさに戸惑うが、これがもし自分の中に入ってきたらと思うと、頭が灼けつきそうになった。

「か、風花さんっ…ちょっ……だ、だったら…」

リズミカルに乳房を揉んでいた皆人。
ペニスを良いように弄ばれてからは、ふつふつと悪戯心が芽生えてきた。
シャツの上から揉んでいた手を一度離し、シャツを捲り上げる。

「やっ、皆人クンっ!?」

ぼろんと卑猥に零れ出る乳房。
明らかに勃起したピンク色の乳首が、皆人を誘う。

「お返しですっ」
「はぅっ!じ、直にっ、なんてっ…や、なんだかっ、あぁぁっ!」

普段の彼からは想像もつかない積極性だ。
きめ細やかな肌が手のひらに吸い付く。
ただ大きいだけではなく、張りや形も抜群だった。
皆人は親指で乳首を弾いたり、指が食い込む程強く揉んだりと、強弱を付けて風花を攻める。

「あぁ、はぁんっ、皆人クンっ!」
「か、風花っ、あくっ…」

風花は何度も小さな絶頂を迎えていが、皆人は気付かなかった。

亀頭と蜜壷が触れ合うのは当然の流れであった。
ペニスを握る風花の手は自らの秘所に導くようにし、皆人もまた自分から腰を前に出し始めた。
そして初めて触れ合ったとき、風花は小さく頷いた。
皆人は、それが何を意味しているのかわかった。
風花はショーツをずらし、皆人を迎える。

「風花…」
「………」

風花は震えていた。
その震えは快楽や昂りから来るものだと皆人は思っていたが、半分は間違っていた。
なぜなら風花は、今まで一度も身体を許したことがなかったからだ。

ぐちゅり…

「っっ!!……」

風花の身体が強ばる。
先端が秘裂を掻き分け侵入すると、皆人は一気に突いた。

「かはぁっ!!」

ペニスはあっという間に奥深く突き入れられた。
あまりの痛みに、風花は皆人の背中に爪を立てる。

「痛っ…」
「み、皆人クン…は、激しくしていいわよ、いっぱいっ、私を…抱き締めてっ!」

風花は皆人を引き寄せ、破瓜の痛みを誤摩化すように耳元でそう叫んだ。

「っ、き、キツいっ…くぅっ!」

皆人は風花に覆い被さるようにして彼女を抱き、腰を動かし始めた。
吸い付くように肉襞が絡み付き、ペニスを締め付ける。

「あっ、あっ、あんっ、んはっ、ひゃっ!やぁっ、んっ!」
「くぁっ…んっ、ぐっ…」

ぱんっ、ぱんっ、ぱんっ!

身体が激しくぶつかる音が響く。
その度に汗が飛び散り、ぬるぬると身体が擦れ合った。
大きな乳房は皆人の胸板に押しつぶされている。

「皆人クンっ、ぢゅるっ、んぷっ、はむぅっ、ぢゅるるっ!」

どちらともなく、二人は唇を貪り始めた。
大きく口を開き、嗚咽を漏らしそうになるくらい舌を伸ばして口内を蹂躙する。

「んぢゅるっ、じゅぷっ…んくっ、あむぅっ、ずじゅっ!」

風花から不安の色が消えていた。
皆人に抱かれているという安心感と強烈な程の気持ち良さに、他のことを考える余裕はなくなっていた。
膣内を隈無く擦られ、ひと突きごとに快楽が押し寄せてくる。

「ぢゅぷっ!はぁ、はぁっ、きゃっ、んんっ、あぁぁっ!気持ち良いっ、気持ち良いのっ!」
「お、俺もっ!、風花っ!」

皆人の我慢の限界は近かった。
他のセキレイのことは既に頭になかった。
目の前の風花という女性の気持ち良さそうな表情しか眼に入らなかった。

「で、出そうっ…だっ、風花っ……あぁっ」
「いっ、いいわっ、出してっ、私の中にっ、皆人クンのをっ!」

腰の動きが一層早まる。
風花は皆人の身体に足を絡ませ、ペニスを抜いてしまわないように締め付ける。
全身に風花を感じた皆人は、彼女の中で一気に果てた。

「出るっ!!っっっ!あぁぁっ!」
「んんぁぁぁっ!」

びゅるるるっ、びゅくっ、びゅくっ!

2度、3度…何度も精液が迸る。
全てが風花の膣内に注がれ、満たしていった。

「はぁっ、はぁっ、ま、まだっ、出てる…あぁっ」
「か、風花…はぁ…はぁ…」

皆人が射精している間、二人は身を震わせてしっかりと抱き合ったままであった。

「皆人クンっ、はぁ、こんなに…た、溜まってたの…んっ」
「そ、そうかも…」

少しずつ冷静さを取り戻しながら、風花は皆人の頭を優しく撫でた。

「あなたが望めば、私はいつだって受け入れてあげるわ…」
「風花…さん」
「我慢するのは身体に毒よ。遠慮しないで私を求めて……ふふっ、私も皆人クンを求めるから」

そういうと、風花は皆人と体勢を入れ替え、ペニスを抜いた。

「ん……」

ぬちゅっと小さく音がし、精液が糸を引いた。
そして愛液、精液、破瓜血を溢れさせながら、四つん這いになって皆人に桃のような尻を突き出す。

「私、まだ足りないみたいなの……今度は後ろから、お願い…」

風花の秘裂から溢れ出ていた鮮血を見て、皆人は初めて彼女が処女であったことを知った。
だがそのことは敢えて何も触れなかった。
皆人はいまだそそり立つペニスを納めるため、重い腰を上げた…






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