佐橋皆人×結
前回:粘膜接触2「松」編(番外辺) 「っっはぁっ!!!」 「脇が甘い!」 「はいっ!」 「たぁぁっっ!!!」 びしっ!!! 「あいたたた………」 「まだまだですね、結さん。なんとなく最近、できるたんこぶの数が多いような気がする のは、私の気のせいですか?」 「す、すみません大家さま!!まだまだ修行が足りないです!!」 ほとんど日課のようになった、結の朝の修行。いつもと変わらないように見える結の中に、 美哉はしかし、ほんのわずかな曇りがあるのを見逃さなかった。 「……身体的修行ということだけではないと思いますよ。時々、心ここにあらず、といっ たスキが見え見えになる事があります」 「えっ……いえ、そんなことは……」 「技を交わしていれば判ります。なにか、悩みごとがあるのでしょう?」 「いえっ………大丈夫、です………」 「………今日の修行はここまで。結さん、お茶をいかがですか?」「は、はい」 「……それで、お悩み事はなに?結さん?」 「本当に大丈夫……だと」 「結さん」 「う……」 「私は、出雲荘のセキレイたちの〔お姉さん〕のつもりでいるのですよ?」 (………………) しばらくの沈黙の後、ぽつり、ぽつり、と結は話し始めた。 「…………皆人さんが……優しいんです」 (………?) 「…………みんなに、優しいんです」 (あぁ……) 「………私たちはセキレイですから。私だけじゃなく、月海さん、松さん。くーちゃんや 風花さんだって、皆人さんとずっと一緒にいたいって思ってるのがよくわかるんです。皆 さんの羽化の時も、その時は本当に仲間が、皆人さんを一緒に守れる仲間が増えてよかっ たって、そう思っていたんです。でも……たまに自分の中になんだか黒いものがうずまい てしまうことがあって……たいていそういう時って、他のセキレイが皆人さんのすごく近 くにいる時で……やっぱり、嫉妬、してるのかな……って」 (……全く、佐橋さんも、罪作りですねぇ……) ふぅっ、とため息をつく美哉だった。 「……結さんは、少し遠慮しすぎなのではないかしら?」 「遠慮………ですか?」 「そう。最初に婚いだセキレイとして、他の仲間の邪魔をしてはいけない……みたいな。 もっと、自分の気持ちに正直になってはどうですか?結さんの〔黒いもの〕は、他のセキ レイへの嫉妬ではなくて、自分の気持ちをうまくぶつけられずに、モヤモヤがたまってい るから、かもしれませんよ?」 「はい………」 「……とりあえず今夜は、佐橋さんのお部屋で何が起ころうと、私は関知致しません」 「??………えと………それって、どういう………」 「結さん。あなたの佐橋さんへの想いは、不純なものですか?」 「!!とんでもありません!!」 「(あらあら……)なら、不純異性交遊、などという言葉はあてはまりませんよね?」 かぁっ…………美哉の言葉の意味を100%理解して、全身を真っ赤にする結であった。 その夜。美哉の〔なぜかいつも以上にとっても激しい特訓〕により、心底疲れ果てて泥の ように眠ってしまった月海を残し、結は部屋を抜け出した。 (つつしみを忘れて………とか、思われないかな……?) 婚いですぐの結は、皆人の前で裸になったり着替えたり、お背中流します、と言って一緒 にお風呂に入ったり、といった行動も全く平気だったのだが、美哉の教育か、あるいは他 人との関わりの時間が徐々に結を成長させていったのか、ずいぶんと〔人並み〕の羞恥心 を感じるようになってきていた。 意を決して、皆人の部屋をそぉっ……と開け、うとうとしている皆人の布団に、するり、 とすべり込む。そのまま、しばらくどきどきしたまま固まる。 「ん………」 皆人が寝返りをうつ。その拍子に、心もちゆるめに合わせた結の胸元に、皆 人が顔を埋める形になってしまう。 (あ…………) 「む……ん?結、ちゃん………」 夢でも見ているのか、もしかしたらその夢に自分の居場 所があるのか。 (皆人さん…………) たまらなく愛しくなり、結はそっと皆人の頭を、そのやわらかな胸に抱きしめる。皆人の顔が、衣服を介さずじかに触れていても、まった く気にならない。 「…………」 なんとなく安心したような、落ち着いた感じの皆人。その顔を微笑んで見つ めながら、起こさないように、そっとその髪をなでてみる結。 (いっしょにいるだけで、こんなにも心が落ち着く……それ以上のことなんて、今はまだ、 過ぎたことなのかも………) と、思いかけた結だったが……… (えっ……?) 結の胸を、いきなり刺激が襲った。 (えっ?えっ?ああっ!!) 皆人が無意識に左手で、結の右胸に触れてきたのだ。 (み、みなと、さん……) 寝ぼけているのか、えっちな夢でも見ているのか、手の動きが徐々に大胆になってくる。 ふわっ、ふわっ、と、おっぱいを手のひらで包むような動きをし始める。 とうてい、片手で包みきれるような大きさのおっぱいではなく、包むのをあきらめた皆人 は、その頂で硬く尖り始めた、薄桃色の乳首を指先でつまむようにしてきた。 (ど、どうしましょう………お、起こしたほうがいいのかなぁ??) でも、よく考えたら、部屋を出てきた時からすでに〔そのつもり〕でいた結である。逆に、 今起こしてしまえば皆人のこと、大慌てで謝って、〔その先〕になんて絶対に進めないに 違いない。 (……そう。皆人さんの前でだけなら、つつしみなんて考えなくていいんだから……) なるようになる、寝ぼけていてもなんでも、皆人さんの好きなようにさせてあげよう…… 結はそう決心した。 きゅっ……きゅっ…… 乳首をいじる皆人の指は、どんどん大胆になってくる。その指の 力を明確に押しかえすように、乳首も乳輪も、ますます盛り上がって芯がとおる。右のお っぱいだけをいじられているうちに結もたまらなくなり、自分の指で反対側のおっぱいを もみしだき、先端をこりこりと尖らせていった。 (あぁ、あはぁ……みなとさん、みなとさん!!) 無意識のうちに結は、皆人の足に自分の足をからめ、熱くうるみはじめた自分のソコを、 皆人の腰にすりつけるような動きを始める。皆人のほうは、結が自分で刺激していたほう の乳首を口に奪いとり、ちゅっ…ちゅっ…と吸いついていった。 「あぁぁぁーーっっ!!」 結はもう、声を抑えていることができなかった。 「皆人さん、みなと、さぁん!」 皆人のからだに半ばのしかかるようにし、下着に隠された、女の最 も敏感な部分を、自然にいきり立ち始めた皆人のものに大胆にすり、すり、とこすりつけ るように動かし、頂へと駆け上がっていく。 「あぁ、あぁ、何か、熱いのが……でちゃ、でちゃい、ます……皆人さん!!」 最後に、まるで男性のように〔いった〕のが判るほど、下着の中からじゅわっ…と吐液し、 驚きに目を見開いた皆人の唇に情熱的なくちづけをし、結は羽根の展開とともに意識を飛 ばしてしまった。 (はぁ、はぁ……) 気がつくと結は、心地よい疲労感に脱力し、皆人の上に倒れこんでい た。そのからだを支えるように、微笑んで優しく抱き止めてくれる皆人。 「ビックリした……結ちゃん。なんだか気持ちの良い夢を見てて、それが夢じゃなくって、 そばに結ちゃんがいて………」 「(笑)………どんな、夢だったんですか?皆人さん?」 意地わるく結が聞く。 「え……えと、それは……」 言いよどむ皆人。 「……え…えっちな、夢、でしたか?」 「………あはは、隠してもしょうがないよね。うん。夢の中でも、結ちゃんと今みたいに、 なかよくしてた……みたい」「えぇ?みたい、ってなんですか?みたい、って」 「………し、しかたないよ。目を覚ましたらすぐ目の前に、あんなにえっちな結ちゃんが いて。みてた夢と、現実との区別がつかなくたっておかしくないだろ?」 「ふふっ………それもそうですね………」皆人の胸にすりすり、とよりそう結。 「あぁ、それはそうと、まずいよ、またこんなこと、大家さんに知れたら。ただでさえ〔 天然の大飯食らい〕とか、〔家賃もいれない居候〕とか、言われてるのに」 「あぁぁ、皆人さんひどい言い方です!………でも、大丈夫です。この、よ…よ…夜這 い、を勧めたのはそもそも他ならぬ大家様なんですから!」 「えぇぇっっ!!大家さんが??(………し、信じられない………)」 「大家様は、結たちのお姉さんのような方ですから。結の……その、ちょっとした、嫉妬 心にも敏感で、相談に乗ってくださるんです」 (う…………) 嫉妬………。皆人には思い当たることがありすぎて思わず絶句する。 「結は………結たちは、皆人さんのセキレイですから。皆人さんは全然悪くなんかないん です。セキレイを御する者として、葦牙はセキレイみんなと、その……なかよく……して いかないと、これからの戦いだって、勝ち残っていけませんし!」 にこっ、と笑う結の笑顔。でも、それが作り笑いになっていることは、さすがの皆人でも 判っていた。 「結ちゃん………」 「………でも、今夜だけは。結は、皆人さんの〔つま〕になるため に、ここに忍んできました。結を、皆人さんのものに………皆人さんの好きなように…… して……ください………」 ごくっ……どきん……どきん…… 以前、月海と、またそのすぐあとに松と、体を重ねることになった。そのとき、なし崩し に結とはオーラルSEX……つまりはフェラチオをしてもらったことはある。が、ちゃんと 〔結ばれる〕のは今日まで機会がなかった。 結の着物を、そっと脱がせていく皆人。すでに〔そのつもり〕の結の着物は、いとも簡単 にすべてを取り去られ、目の前には真っ白な絹のような、つややかな結のからだ。 セキレイ1,2を争うくらいの大きなおっぱいは、刺激を期待して張り詰め、皆人はその 先端のふるえる突起を、そっと唇で捕らえてみる。 「あぁぁ……皆人さん……気持ち、いい……」 片方の乳房を掌で好きなようにもみしだきながら、皆人は口の中で乳首をもてあそぶ。ち ゅうっ、ちゅうっ、と吸い付いたかと思うと、興奮で明確になった乳首のくぼみを舌先で こり、こり、と刺激する。 (あはぁ………あぁ………みなと、さぁん………) すでに全身に力が入らず、されるがままになっている結。少しだけ開いた結の両足に手をかけると、結はすぐに協力し、さらに 大胆に足を開いてくれる。 皆人は、反対向きに結の上にかがみ込むと、魅力的な匂いを漂わせるそこを、指でそっと ひらく。むん……と、さらに濃厚に発散される〔女の香り〕にたまらなくなり、結のおし りを抱きかかえてその一帯を舌を使って愛しはじめる。 「あぁぁ!!あぁ!!皆人さん!」 自分の指をくわえて必死に声を抑える結だが、徐々に 目の前に勃ち上がってくる皆人のものを見せつけられ、以前のコトを思い出したか、それ にそっと唇を近づけていく。 いわゆる69の体勢になり、結は皆人のものを唇でとらえ、口のなかでたっぷりの唾液に まぶして、亀頭に舌を巻きつけてちゅう、ちゅう、と吸いつづける。皆人と結、どちらが 先にイくか、まるで競争のように相手の腰を抱きしめて、お互いを愛し合う。 ………そして、2人に最初の絶頂が訪れる。数分間も、一番大切な〔女〕の部分を愛され つづけ、結は皆人の頭をぎゅっ……としっかり自分の〔女〕に引き寄せ、気持ちのいいと ころにぐぃっ!!と押し付けて、達してしまう。 皆人は皆人で、結の大切なところで顔をふさがれ、限界のタガを外されてしまった。充分 以上にふくらんでいた皆人のモノは、びくん!びくん!びくん!と根元から先端に向かっ て脈動し、蓄えた〔精〕を撃ち出す準備をする。 皆人の終末を悟った結が、睾丸から裏筋の方向へ指でやさしく扱き、亀頭冠に唇をかぶせ る。その瞬間、結の清浄な唇のなかに、皆人はどくん!どくん!どくん!と、大量の粘液 を放っていた。 「………このあいだ以上に………すごい、勢いでした………」 口のなかにたっぷり出された精液をこくん……と飲み込み、結は皆人を見つめて微笑む。 「………でも、このままではこのまえと同じです…………結を、皆人さんのものに……… 〔つま〕にして下さる約束ですよ………?」 布団に横たわる結は、あからさまにならない程度に両足をそっと開き、皆人に向かって両 腕を差し伸べる。 「結ちゃん………」 その腕に導かれ、皆人は結のやわらかなからだに覆いかぶさっていく。 自然に見つめあい、くちづけを交わし、大きなおっぱいは皆人の胸板でやわらかくつぶれ、 下腹が重なり合い………と、その下に感じる〔つっかえ棒〕のような違和感。 「皆人さん……それ………結の、なかに………い、入れて、ほしい、です……」 目を瞑り、精一杯の言葉で皆人を誘う。皆人は、もうそれ以上結に言わせる前に、行動で 示すことにした。 足元にまわって結のひざを立てさせ、左右に押し割る。(あっ……)抵抗はほんの一瞬、 すぐに力を抜いて、皆人にされるがままに、からだをひらく。皆人が手を離しても、結は ひざをひらいたまま、皆人さん……見て………というかのようにじっとしていた。 (なんて……きれいなんだ) 触ったこともあるし、何度も口や舌で愛した。しかし、自分 のためにからだを開き、もっとも恥ずかしいところをさらしたままにしてくれている結に 感動し、皆人はあらためてじっ……と観察してしまう 乳首とほとんど同じ色、バージンピンクにきらきらと輝く結のそこは、足を開かれたため に内部の花弁もつつしみを忘れてわずかに開きかけ、その中に透明な泉をたたえて、かす かにぴく、ぴく、と動いていた。 皆人はその、〔最後のバージン〕となるであろうピンクの蕾に、もう一度だけくちづけて、 舌を入れてそのなかを味わう。「あぁぁぁっっ!!」結の声を聞きながら、ちゅうぅぅ ぅっ!と甘い液を吸いとった後、自分の腰を寄せていく。 初体験のようにドキドキしながら、皆人は自分のモノを結にあてがう。 「いい、かな?結ちゃん?」 「はい………皆人さん。結は嬉しいです……全然、怖くありません……」 さらにひとまわりふくらんだ皆人の亀頭が、結に侵入し、結はかすかに眉を寄せて、体内 の違和感に耐える。やがて最狭部の〔処女膜〕に亀頭が到達し、皆人は結に目で尋ねる。 (はい………) とかすかに頷く結を確認して、一気に腰を進める。 ついに〔処女膜〕を皆人によって割り開かれ、皆人は結の最奥に到達した。(あぁ……… 皆人さんが、私のなかにいる………)痛みはある。が、その痛みも、最愛の葦牙とひとつ になった歓びと分かち難く、溶け合っているようだった。 「結ちゃん………大丈夫?」返事の代わりに、結は皆人をまっすぐ見つめ、その顔を腕で ひきよせ、唇を重ねる。おっぱい、下腹、と順に重なり、さっきはふたりの間に存在した 〔つっかえ棒〕は結の体内にすっぽりと収まり、ふたりのからだは頭から足先まで、一分 の隙もなく、ぴったりと密着していた。 「皆人さんと………ひとつ、です……嬉しい……」結は皆人にしっかりと抱きしめられな がら、自分のなかの皆人を、女にされたばかりのソコで、きゅっ……と抱きしめるように していた。 (うああっ………)皆人は、敏感な亀頭を、不意打ちのようにしめつけられ、あやういと ころで暴発をこらえる。結のなかは、急速に〔女〕になり、異物のはずの皆人のものを、 まるで自分に同化・吸収でもするようにうねうねと、奥へ、奥へと取り込むような動きを 始めていた。 「す、すごい……結ちゃん……なかが、ぐねぐね動いて……」「えっ……そんな、わかり ません、私………そんなことしてない………」無意識のうちに、結の〔女〕は、まるで消 化液のように皆人のものに粘液をまぶし、ぜん動するようによじれる。皆人はじっとして いられず、目の前のやわらかなおっぱいをつかんで体を支え、たまらずにずんっ……ずん っ……と前後運動をし始めた。 女になったばかりとは思えないほどの潤滑により、結のソコは皆人の動きをスムースに受 け止める。流れたひと筋の破瓜の出血も薄まり、ほとんど紅色を感じさせない。皆人の動 きを受けとめるだけだった結も、いつか皆人の突きこみにあわせて腰をぐぃっ!ぐぃっ! と皆人に押しつけるような、積極的な動きをするまでになっていた。 精巣でじわじわと予感がはじまる。自分の〔種〕を〔女〕に残すべく、皆人の意思にかか わらず、生殖本能が目を覚ます。「結ちゃん……このままだと、なかで………」腰を引こ うとする皆人を、しかし結はいやいやいや、と、ぶんぶん、首をふる。 「月海さんにも、松さんにも、皆人さんそのまま〔した〕んですよね?………結も皆人さ んの本妻になりたいんです!!おねがい、そのまま………」両足を皆人の背中にまわして、 離れられないようにがっちりとロックしてしまう。 「……判ったよ……結ちゃん。このまま、イく、からね??」「はい、嬉しい……」 心底うれしそうな顔で微笑む結。覚悟を決める皆人。リズミカルなふたりの動きが徐々に スピードアップされ、亀頭は結の深い襞に取り込まれて縦横無尽にこすられる。 (なんて、気持ちいい……もう、がまんできない!) 皆人はもうたまらず、結の太ももを抱え、やわらかな結のからだを〔く〕の字に折りたたんで、どすん、どすん、と最後の突 きこみを始める。 「あぁっ!皆人さん!皆人さぁん!!」 最後にぐぐぅっ!と結のからだの最奥までつらぬくと、そこで皆人は怒涛のように精を噴射していった。 「きゃぁぁぁぁぁっっっ!!みなと、さぁん!!!」 どくん!どくん!どくん!!! 皆人の脈動とともに、精液が結の膣奥に大量に送り込ま れる。結の〔女〕のなかは、はじめて受け入れた精液で襞のすみずみまで灼かれ、膣内も それに反応して入り口がきゅっっ……と締まって、一滴も逃がさないように閉じ込める。 どく…どく…と、徐々に弱まっていく皆人の脈動。皆人が最後の一滴まで、結のなかに精 液を出しきるまで、ふたりの性器どうしはしっかりと交合し、結びついていた……… 光の羽根を思いきり輝かせ、ほとんど失神しかけていた結は、呼ばれている気がして少し ずつ回復していった。 (……ゃん。……ちゃん。……………むすび、ちゃん。」 そっと目をひらくと、目の前すぐの所に愛しい葦牙、皆人の顔があった。 「よかった、気がついた…………ちょっと、心配しちゃった」 「……すみません、ご心配かけて……あんまり、その、きもちよすぎて………」 ほっ……と息をつきながら、結は言う。「その……私、ちゃんと、できたんですか?」 「もちろんだよ……結ちゃん。最高だった。こんなに沢山いちどに出たことなんて、その ………前の、ときにもなかった」 (めらっ………??) 結の中で、少しだけ、黒いものがうずまき、背中から熊の形をとってひょいっ!!と一瞬だけ、顔を覗かせた。 「でも、皆人さんの……ソコ……まだ、そんなに大きくて……」 ちら、ちら、と見ながら結は言う。 「その……まだ、残って………?皆人さん、もし、まだ……し、し足りない のなら……どうか、最後まで……結のなかに、出しきってください……」 (負けたくない………月海さんにも、松さんにも……だれにも。セキレイだって、女です もの) ライバル心が急速に目覚めたか、結は布団にぽすん、とうつぶせになり、皆人を 誘うように見る。 「結ちゃん………大丈夫なの?」 「大丈夫です………コブシ系、ですから………」 再び顔を伏せ、89cmのおしりを少しだけ持ちあげ、 「皆人さん………して、下さい……」 と、恥ずかしそうに誘惑する。普段見せることのない結の痴態に、皆人もふらふらとその おしりに近づいていく。 ふる、ふる、とゆれる白いおしりをつかまえて、頬ずりする。「あぁん……みなと、さん ………」おしりの双球を両手でつかみ、左右にぐぃっ、とひらいて、その中心を見る。 下方には、さっき皆人がそそぎ込んだ白い粘液がわずかにとろっ……と糸をひく。 (きゃ……やだ、このかっこうって、ひょっとしておしりの………まで、見えて……) 「あ、あの……皆人さん?あんまりひらいちゃ、その、恥ずかしい………」 「かわいいよ………結ちゃん」 結がなにに恥ずかしがっているのか充分承知のうえで、皆人はおしりの双球を揉みまわす。 真っ赤になって、それでもされるがままになっている結。どんどん、息が荒くなっていく 結を見て、再び皆人は結に挑みかかっていく。 (あぁ………皆人さんが……また、結のなかにきてくれる……) 心もち、両足をふんばようにしてそれを迎える結。さっき放った精液が潤滑油となり、スムースに最後まで結合 を果たす。 結の背中には、皆人のからだがぴったりと重なっている。背後からまわした腕で、大きな おっぱいをつかむようにされ、再び自分のすべてを皆人にゆだねて安心する結。 ずっ……ずっ……と、皆人が動きはじめる。結のおしりがやわらかいクッションとなり、 皆人の突きこみをやさしく受け止める。皆人の動きが激しくなるにつれ、少し浮かせた程 度だった結のおしりは自然に持ちあがり、ついにはおっぱいとひざだけを布団につけて、 おしりをおもいきり皆人のほうに突きだすようにして、ぐぃっ……ぐぃっ……と押し付け る。 「はぁっ、はぁっ、みなとさんっ、みなとさんっ!!おねがい、結のいちばん奥に、し、 子宮、に、みなとさんのが………ほ、欲しい………」 きゅうっ、きゅうっ、とやさしくしめ付ける結の膣を、ぐんっ、ぐんっ、と押し破るよう にピストンを繰り返す皆人のモノ。それは結の深いヒダで亀頭の丸みをきゅっ、きゅっ、 とみがかれ、茎を強く撫でられ、皆人をどんどんと限界に追い込んでいく。 「結ちゃん、結ちゃんっ!!お、おれ、もうっっ!!」 「はいっ!みなとさん!きて、きて、くださいっ!!結の、奥、奥まで!!」 最後の最後。皆人の腰は、結のおしりに、ぴったりと限界まで密着し、その先端を結のな か、いちばん奥の器官に、ぐいぃぃっっ!!と届かせた。 最奥の子宮口がその勢いに反応し、精子を待ち構えるようにほころびはじめる。 「いくよっ!結ちゃん!」 「はいっ!みなとさんっ!」 小部屋へ通じる子宮口に、皆人のモノがぐっとめり込む。位置がぴったりと合い、その鈴 口がぱくんっと開いて、結の子宮のなかに直接、びゅくん!びゅくん!びゅっくん!!と、 新鮮な精液をたっぷりと送りこむ。 「ああぁん!あ、熱、熱い………みなとさん……みなとさんのが……」 皆人のモノはぴくん!ぴくん!と脈打ち、そのたびに結の子宮に、新しい精子がどっ、ど っ、と、噴射、充填される。(みなとさんの………精子………あかちゃんの……) 今夜、ようやく皆人の〔子種〕を自分のなかに(2度も)受けいれ、やっと月海や松と、 同じ土俵に上がれたのかな………と、結は考えていた。 ………眠り込んだ、と思っていた結が、背中を向けたまま、皆人に小声でささやく。 「………皆人さん………起きていますか?」 うとうと、していた皆人も目を覚ます。 「……うん。起きてるよ……」 「………結は、やさしい皆人さんが大好きです。皆人さんがやさしい人だから、たくさん のセキレイが皆人さんのもとで羽化するんですよ。……結たちは、みんなで皆人さんを守 ります。いつかきっと、一羽だけじゃない、108羽のセキレイみんなが、その葦牙さんと いっしょに幸せになれます。皆人さんとならそれができるって、結は信じているんです」 「結ちゃん………」 「………だから、」 くっ、と、自分に言い聞かせるように結は続ける。 「皆人さんは、みんなと、なかよくしなくちゃいけないんです。みんなが、皆人さんを守 れるように。その力を思いきり振るえるように。結、だけじゃなく………」 「………結ちゃん………」 皆人は結を、背中からそっ…と抱きしめた。顔は見えずとも、細かな体の震えと息遣いで、 その表情は手にとるように判ってしまう。 「………たしかに、俺はきっと、これからもいろんな戦いを続けていかなくちゃならない。 結ちゃんだけじゃなく、他のみんなを危ない目に合わせながら。少しでも守っていくため には、その……スキンシップ……のようなことも必要だとは思ってる。でも……」 (……………) 「結ちゃんは……やっぱり、俺にとって特別なセキレイなんだ……」 (…………!!) 「……くーちゃん、松さん、月海、風花さん……みんなが大事な仲間だってことは今さら 言うまでもないよ。だけど……いちばん最初に結ちゃんが俺のところに来てくれなければ、 他のみんなが仲間になってくれることなんて、絶対に無かったはずなんだ」 (……………) そっ、と皆人は結の体を振り向かせる。涙の跡はすでに痕跡になったその目で、皆人の目 をしっかりと見つめる。 「……だから、結ちゃん、…………………………………………………………………」 皆人が、耳元ではっきりとささやいた、その最後の言葉を聞いて、結は目を見開き、感き わまって、泣きながら皆人にしがみついた。 「っっはぁっ!!!」 「脇が甘い!」 「はいっ!」 「たぁぁっっ!!!」 「えいっっ!」 「とぉぉっっ!」 「結さん?今朝はなにか、凛とした技の冴えを感じますよ。何故でしょうねぇ??」 「(赤面)………そんなことありません、大家さま。気のせいじゃありませんか?」 ………とは言っても、美哉にその変化が判らないはずはない。 自信にあふれ、身も心も充実しきったような結のようすを見て、美哉は微笑んだ。 (………けしかけた効果てきめん、というところですか………。それもただの男女和合、 というだけじゃなく、もっと深いところで、心どうしが結びついたような…………) 結は、昨夜の、いちばん最後の皆人の言葉を、決して忘れない。その言葉だけで、これか ら先、何があっても皆人を信じて、ついて行ける気がしていた。 ………それは、セキレイにとって、とてもなじみ深い言葉。でも、葦牙のほうからかけて もらうことは無かった言葉。結だけに皆人がくれた、特別な言葉。 「……だから、結ちゃん。ずっと一緒にいて欲しい。…………………幾、久しく。」 続編:粘膜接触4「風花」編(佐橋皆人×風花) SS一覧に戻る メインページに戻る |