番外編
今大変彼、佐橋皆人は困っている。 浴室でほぼ裸の女性6人(幼女含)と一緒にいるのだから健全な男子な以上、無理もない。 頼りの大家が留守というのがこの状況の最大の原因である。 とにかく、佐橋皆人は湯舟に浸りながら困っていた。絶えていたと言っても良いかもしれない。 背中の洗い合いをしながら胸談義をしているのが4名、 形の良い豊満な胸を隠そうともせず、 「汝は大きい方が良いのか?!」とか 「お、結たんまた大きくなりましたですね〜」 とか… 目の前はまるで天国…いやある意味地獄絵図。 「いーち、にー…」 隣で一緒に浸かっているのが1名、指折り数えているのが非常に微笑ましい。 湯舟の角から頑なに動こうとしないのが一名。 顔を真っ赤にし、たまに視線が合うと物凄い勢いで顔を背ける辺り、この場にいるのは不本意らしい。 このままではまた鼻血を出して倒れてしまう。 現在大家は留守中なのだ。倒れてしまったら何をされるか分かったものではない。 この状況を気にしているのは自分(と後1名)だけのようだ。 それなら自分も気にする必要もない。そうだ、ただ風呂に使っているだけなのだ。 ちょっと目のやりどころに困るがいつもの様に接すればいい。 無理やり自分にそう思い込ませ皆人は行動を開始した。 彼が向かった先にいた人物は… SS一覧に戻る メインページに戻る |