上田次郎×山田奈緒子
![]() 一緒に。生活。を。初めて。えっと。2、・・・・1ヶ月と29日。そしておそらく18時間、になる。 そんな事を上田は自宅のユニットバスに入りながら考えていた。 風呂の温度は丁度良いぐらい。ようやく風呂についている給湯器の使い方を覚えたのかあの山田め。 最初はどうなることかと思ったが。・・・それだけ彼女がこの生活に慣れたということか。 洗濯機も使えるようになった(なんと山田の家には全自動洗濯機がなかった!) 電子レンジも使えるようになった(なんと山田の家には電子レンジもなかった!) ビデオデッキも使えるようになった(使わした覚えはないのに人のビデオに水戸黄門録りやがって!) 飯も作れるようになった。(意外とあいつは料理を作れた、大方 おかあさんのおかげである) 今では当たり前の用にバイトに行っては家に帰ってくる。 バイトがクビになっても家に居て家事をしたりテレビを見たりして呑気にすごしている。 まるで妻、のような振る舞い ・・・・妻か。 とか思いつつも ないのだ。 本当に、 ないのだ 触れることが。 男女が夜にするせ、性行為もなければき、キスもない、手を繋いだことも! 買い物は一緒に行ったりする。インチキ霊能力者を倒すのもいつも通りで で、でもそれだけ以上だ。。これではただのルームメイト扱いだ。 俺は少なからず、いや少し、・・・針の穴ぐらい あ、あいつに好意はある。 好きだと思う、将来を見据えて け、結婚したいとは思ってる。子供も欲しい。 せ、SEXもしたいとは思う。あいつと。 「・・・独白でなに照れてんだ。ガキじゃあるまいし・・・」 『上田、なにぶつぶつ言ってるんだ』 び、びくっ ジャバッ、 突如聞こえた声に(タイミングが良さ過ぎた)俺は軽いパニックを起こしそうになって 風呂に0.1秒ほど溺れそうになった。落ち着け、落ち着くんだ俺 「ゆ、youか・・・なんだいきなり。覗きに来たのか?」 『・・・馬鹿かお前は。服。服をベットの上に置き忘れてたから持ってきただけです。 そしてたら上田さんがぶつぶつ行ってたんで。』 「ぶつぶつだと?」 『はい、なんか るーぅむ?メイトとか針の穴がどーとか・・・自覚してなかったのか?』 バッシャーン!! 『上田さん!?』 「い、いやなんでもないッ!なんでもない!!」 『?』 思った事を俺は完全に口に出していたのか。・・・え、ちょっと待て。 「ゆ、you俺が言ってた事は全部聞こえていたのか?」 『え?ああ、いえ。声が風呂の中からの所為でかで反響してて聞き取り難かったので。 叫ぶ声とかは聞こえましたよ』 ・・・一安心。ルームメイトは叫んでいたのか。針の穴も。いやそれは横に置いて。 『まぁいいや、じゃあ私行くんで。のぼせるなよ。』 山田のシルエットが浴室のガラスから消えた。 ほら。この通り。何もない。(今の会話でなにがあるんだ、という突っ込みは無視する) 「you出たぞ」 長い黒髪のシルエットがこっちに振り返る。 「おう、出たか。お前遅いんだよ毎回。男の癖に」 「お前が早すぎるんだろ。女の癖に。子供みたいに5分で出てきて」 「五月蝿い!私はそれぐらいで充分なんだ。」 山田が俺の横を通り抜けて浴室へと向かった。 ・・・会話は同居中の恋人っぽい。ぽいが、 矢張り一緒に暮らすのだから風呂も一緒に入るのが普通ではないだろうか・・・? 「いや、それは早すぎるだろ」 自分に自分で突っ込みつつ、冷蔵庫のドアを開ける。 ・・・・ドアポケットに入れておいた牛乳がない。 ばっ、とテーブルを見る。 そこには牛乳パック。 手に取ってみる、・・・・軽い。 「あいつ・・・」 俺がどれだけ風呂上がりの牛乳を楽しみにしているのかわかってんのか! ・・・この前も勝手に飲みやがって!最近、牛乳は高いんだぞ!しかも高いのに需要がないからってらくのう農家では 真新しい、おいしい牛乳が捨てられていくんだぞ!毎日!毎日!あいつ分かってるのか! これは怒らなければ。同居してるとはいえ、ルールというものはある。 そのまま、俺は浴室に向かった。もうあいつの事だから出ているだろう。 ばん! 浴室のドアを開ける。中で服を着替えているのだろう。 (この前浴室の前で体を拭くから床がびしょびしょになるのを怒ったばっかりだ。浴室の中で拭くように俺は言った。 以後床は濡れなくなった。これはちゃんと聞いたのだ) 「おい山」 見てしまった。 「う、うわっ!?上田!!?」 ばたんッ 浴室のドアを思い切り閉めた。なのに手を挟んだ。痛かった 見えた 見えた やっぱり貧乳だった。 「ゆ、you!お前、なんで風呂場にいるんだ!」 『風呂に入ってるからでしょうが!』 ああ、そうかそうだよな。落ち着け落ち着くんだ。 同居しているのだから、こういうハプニングもいつかはあるに決まってるじゃないか 一瞬の事だったが、脳裏に映像が焼き付いている。 彼女は髪を洗っていた。浴室用のイスに座って髪をじゃぶじゃぶと。 白い肌が湯気でほんのり赤く染まって 黒髪が湿っていて 顔も上気して艶っぽい それに あれほど小さいとは思わなかった、胸。 それから下は見えなかった。 どうしてそこまではっきりと覚えているか? 答えは簡単だ、俺の記憶力がとてつもなく素晴らしく優秀だからだ。 『上田、お前好い加減手を抜いたらどうだ』 「・・・・」 乱暴に挟まった左手を引っこ抜く。少々痛かった。 『で、なんなんだ?急に」 な、こいつ気にしてないのか? 「な、なに言ってるんだyouは」 『いやなんか今すごい形相でこっち来たじゃないですか』 「あ、ああ・・・なんでもない」 『・・・覗きか』 「違うッ」 『?じゃあ別にいいですけど・・・ あ、そうだ丁度良かった』 「・・・なんだ」 『悪いんですけどリンスが切れました。取ってくれ』 ・・・・は? なんだこれは。昔懐かしのラブコメ漫画的イベントか。 なんで都合よく、こんな時に いやいやなんだこんな時って俺は別になにもないだろうが こういう事だっていつかは在ることだ、暮らしてるのだから なにもない、なにもない。ナチュラルにナチュラルに。自然にハハハ 『上田さん、あんまり髪ないのにリンス使いすぎなんですよ』 「し、失礼なこれはちゃんとカットして」 『分かりましたとりあえず早くしてください』 屈んで浴室の真横に設置してある洗面台の下の棚からリンスを出す。 ・・・・無理矢理奴に買わされた高いリンス。 「ほら」 手だけドアに突っ込んで袋ごと渡す。 手が触れた。触れたその手は熱い、そして湿っている。 そしてストンと重みがなくなった。 「じゃあ、行くからなッ」 「ああ、どう・・・・ちょっと待ってください」 ・・・・。 「なんだ」 「手が湿って袋開けられないんですけど。」 「何?それぐらい出来るだろ」 「出来ませんよ、シャンプーで手ぬるぬるしてるし」 「じゃあ洗えよ」 「上田さん今、手乾いてますよね。開けてください」 「自分で」 「できるならしてる」 「・・・」 ドアに背を向けた状態でドアに手を突っ込む。 「ほら」 「違いますよもっと手近づけて」 「youが手を伸ばせ」 「のばしてます」 「立ちあがればいいだろうが」 「あ、そうそうもう少しこっちです」 「・・・」 一歩、後ろに下がり浴室内部に近づく。 非常にまどろっこしい行為だが、山田の裸を見るわけにはいかない。 (奴はあまり気にしてなさそうだが。恥を知れ!) むにゅ 手を突っ込んで、ビニール制の袋を受け取ろうとして 手は柔らかな感触を感じた。だから握った。 むにゅ。 「ちょ、何処触ってるんですか!!」 !? 慌てて手を離す。感触がじんわり手に残っていた。生々しく 何処を触ったんだ。俺の手。何を触った!?マイハンド!! 腕か!?む、胸か!?真逆、太もも? 「もう・・・こっちです」 手首が掴まれる。汗を掻いたのか風呂に入ってる所為なのか じんわりと温かい手。細い手。 「はい、掴んでください」 ビニールのつるつるとした感触を確かめて握る そのまま手を引いてリンスの詰め替えパックを取り出した。 落ち着け。 渡されたビニールは湿っていたものの何度か試して切り口から袋を開けた。 「ほら」 後ろを向いて渡しては、中身を零してしまうので 今度はドアに向かい合って手を差し込む。 磨りガラスにうっすらと山田のシルエットが浮かんでいる。 つい、さっき見た裸を思い出して意味もなく目をそらす 「あ、有難う御座います」 「じゃ、じゃあ行くからなッ」 「どうぞ」 それから数分後。 「出たぞ」 石鹸の匂い、とでもいうべきか 清潔そうな匂いが ふっとその場に立ちこめた。 なのに俺は先ほど風呂に入ったというのに汗を掻いている。 100%こいつの所為である。 同居させるんじゃなかった。こんな事なら。 でももう遅い、そして追い出すにも もう夜も遅い。 夜も遅い。 ・・・・・いや何を考えてるんだ俺は 山田が冷蔵庫を開けた。 「あーもう牛乳ないじゃないですか!」 「youが勝手に飲んだんだろ!俺の分!」 はっ、そうだ最初はこれを怒る為に俺は浴室に向かったのだ もう少しで本来の目的を忘れる為だった。 「だいたい君は俺がわざわざ住ませてやってるのに 遠慮というものを知れ!あとルールもだ」 「何言ってるんですか!上田さんのものは私のものです!」 ・・・それは山田のものは俺のものだという事だろうか。 「youのものは?」 「私のものです」 「お前はジャイ○ンか!」 「あーあー、牛乳飲みたかったのに」 「全く」 「明日買いにいかないと。」 ぴく。 ・・・当たり前か。一緒に暮らしてるのだから 何度も 何度も自分で繰り返していたフレーズをまた繰り返す。 当たり前だ。一緒に暮らしているのだから。 明日も来る。追い出してもどうせまた帰ってくる (だって奴は家がない。しかも多分長野に帰る旅費もない。 俺がバイト代を毎月、生活費として徴収しているからだ。バイト代が元々安いから全然足りないが。) という事は矢張り明日も此処に居るのだ。俺と暮らす。 そして彼女の中では明日買い物に行くのだ。俺と。(そして多分車に乗って) 「上田さん?」 「おーい、上田」 山田の声がやんわりと何処からか聞こえる。 そうか、当たり前だよな。暮らして 「おい上田!」 不意にその声が至近距離で聞こえた気がして顔を上げた 「ッ!」 顔がすぐ此処。顔のすぐそば。 彼女が俺をを覗き込んでいた もう 限界だ と 思った。 顔が近い。近すぎる。 覗き込まれていて至近距離。 座っている今の状態から少しでも腰を浮かせれば唇はくっつくであろう。 もっと浮かせれば、額がぶつかる。 「うえだ?」 ただ一緒に暮らすだけではこんな事は絶対ない。 なんとなくぼんやりそう思った。 そして そして 腰を浮かせて 「・・・――ッ!」 目を開ける。唇は重なっていた。 山田は目を白黒としている。失敬な!でも当たり前か。 唇を離す。 「、ッ!?な、何するんですかっ!!きゅ、急にっ!」 「・・・じゃあ急じゃなかったらいいのか?」 「そ、そういう事じゃ!」 彼女の顔は真っ赤である。 そして逃げ腰。 分かっている。 今、自分が彼女にとってはおかしく見える事も。 今、自分がこれから彼女に何をしたいのかも。 理解している でも――最早やめられない。 彼女の肩を掴んで立ち上がり、くるっと体を捻り彼女を今まで座っていたソファーに押し倒した。 分かっている。 俺は山田奈緒子が好きなのだ。 「う、上田ッ さっきから一体何を・・・っ!」 「youが悪いんだ」 「何が!」 「普通、男女が一緒に暮らして何も起きない訳ないだろ」 「・・・お前、過ちは嫌いじゃなかったのか」 「ほう、言うじゃないか」 もう一度口づけた 「・・ッ」 彼女が俺の腕を掴んで爪を立てる。 不思議と痛みを感じなかった。 「っ・・・はっ・・」 彼女の唇は温かく、ほのかに石鹸の匂いがして。 何度も口付けては離してまた唇を貪る。 舌も入れて口腔を掻き回して 罪悪感も感じなかった 何故今までしなかったのだろうか、と思うぐらいだった。 唇の端から垂れた唾液をそのまま唇でなぞり 顎に、舌を這わす。そのまま下に。 ふむ・・・・ そして欲に身を任せる。 「う、上田」 彼女が着ているTシャツの裾を左手で。 「や、なっ」 白い肌が見えた。触るとじっとりと汗を掻いている。 右手を滑らす。みぞおちからゆっくりと。そっと 「や、うえ」 Tシャツの下からだんだん胸があらわになってきた。 「・・・思った通りだ」 そうぼやいた。 見えた胸。やや小さい。微々たる量という訳ではないが矢張り小さい。 肌は白く。中心部は淡い桃色。色づいて。 掌にすっぽりとはまった 「、う 上田ッ!!!」 急に響いた大きな声。 視線を白く可愛い胸から山田の顔にずらす。 山田の顔は紅潮していた 「なんだ、やめて欲しいのか?」 「・・・・いえ」 「それは出来ない・・・・・・・・・・・・・・・・・・は?」 ・・・・・・・・・・・・・・・・・はい? ・・・・虚を突くということはこういう事だ。あと、驚くと目が飛び出るというのも。いや出ないけど。 目の前の女は今 何を言った?空耳か?いやいや落ち着け落ち着け俺!聞き違いだろ! 「は?ってそんな真面目な顔しなくても」 「・・・あ、当たり前だろ!お前この状況分かって・・・!」 「じゃあするなよ」 その通りである。 「で、でもべ、別にいいですよ?だ、抱いても」 ・・・・やっぱり今日という日はなんなのだろうか ドッキリか?矢張りラブコメなのか? あああああああああ錯乱してきた。 「い、い、い、いいと は?」 「取りあえず落ち着け」 彼女が冷静な目で言った。 今更だがムードなんて最早ない。ぶち壊れた。 「な、なんで」 「だって今更です、よね」 「今更って」 「いつかこうなるとは思ってたし」 「こうなるって」 「だから覚悟は出来てたんです、さっきのはびっくりしましたけど」 「さ、さっきって」 「だーー!自分で考えてください!」 彼女は顔を赤らめて俺から視線を外す。 えーっとつまりOKなのか? 「だ、抱いていいのか?」 「・・・自分で考えてください」 「本当に」 「執拗いです」 「すまん、」 「あ、で、でも」 びくッ 「するならここは嫌です」 正直 突如展開が変わった気がする。 言葉も足りてない気もする。 彼女はいつかこうなる事を予測していたのか?あ、そうだって言っていたな 俺が襲う事も理解してたのか?あ、今更だろって言っていた つまり(執拗いようだが)いいのか? 頭がくらくらしている。 矢張り少しこの状況に信じられなくて彼女に口づけた。 受け入れられた。抵抗なんて微塵もなかった。 「いいのか?」 「いいって言ってるだろがこのスケベ」 「だっておま」 「執拗いんですって堂々巡りしてます!待ってたんですよ!」 「・・・・・は」 「そ、そのお前が手出してくるの!」 急転直下。180度回転したような展開。 「う、上田さんが好きです」 気絶するかと思った。 「だから、その。いいんです」 恥じらうように山田が、奈緒子が言った。 ・・・だったら何を躊躇う事がある?男を見せろ何故ベストを尽くさないのか?どんと来い! 「you・・・」 抱きしめた 「好きだ」 「ん・・・はぁっ・・・」 寝室に入ってベットに山田が倒れ込んだ瞬間、理性は飛んだ 嬉しいじゃないか 嫌われていた、いやそれよりも彼女が自分の事を何とも思っていないと思っていた。 なのに、お前は俺を好きという 嬉しいじゃないか 何を躊躇う必要がある? この行為もちゃんと了承の上で。 本当に、嬉しいじゃないか 「奈緒子・・」 口づける。唇の感触は確かにある。ほのかに温かい 夢なんかじゃない。これは現実だ。 口づけたまま、舌を絡ませながら ツツーと手を体に這わせる。薄いTシャツ越しから直に体温を感じる。 小さな膨らみを布越しに触ってみる 「ンッ・・・」 口の端から声が漏れている。妙に水分を含んでいてそれだけでくらくらする 両手を服の下に差し込んで脱がせにかかる。 「や、・・・あんまり見ないでください・・」 山田が顔を逸らす。その顔は紅潮してる。 服の下の裸体は綺麗だった。こんなに細かったのか。さっきも見たけれど そして所々、首筋が赤く染まっている。 またそこに口づけて、きつく吸ったりして 首筋以外にも。鎖骨にも、胸の谷間にも 「・・ッ・・」 胸の中心部に手を当てて、ゆっくりと揉む。小さいが柔らかい。 まぁこれから大きくしていけばいいだろう。時間はある、なんたって一緒に暮らしてるのだから! 口を左胸に持っていく 「ッ!・・・」 じっくりと丁寧に 舐めた 桃色に染まったそれは次第に尖って来ていた。 口で含んで、舌でなぞる 周りから徐徐に尖った中心部まで 少ししょっぱい。 口の中でころころと転がす 「・・ッ、あ・・ッ・・・」 中心部をやや丹念に舐めると山田の声も上がる。それが余計興奮を促す 片方の胸を揉んでいた右手を下腹部に持っていく。 「んッ・・・」 スカートに手を突っ込んだ。そのまま捲る スカートの裾もまくり上げる。 口を乳房から離した。唾液で糸が引く 「おお・・・」 スカートの下を見てやはり感嘆をあげる すらりとした細い足。そそる。 山田は恥ずかしそうに顔を逸らしてくねって体を投げ出している。 色っぽいと思った。どんな女性よりも。 襲いたい、貪りつくしたい。もっと。もっと。今よりも スカートのホックも外して脱がした。 彼女は今、下着一枚という姿である。 足、太ももに顔を埋めた 「ん、・・んぅっ・・・!」 太ももの内側に何度も口付けする。赤い痕を付けていく。 そして段々一番敏感な部分へ じっと、見てみるともうそこは充分湿っていた。 布が一部分濡れている ふっ、と息を吹きかけてみた。 「んッ!」 やっぱり此処が一番刺激が強いのだろう 布越しに人差し指でなぞってみる。 「やッ・・」 円を書いてみる 「ああッ・・!」 今度は縦になぞってみる 「・・んあぁ・・」 面白い。 「・・・もう、びしょびしょじゃないか」 息を吹きかけながら指でなぞりながら言ってみる 「や、そッ、 れ はぁあんッ 言わないで くださ・・・んッ!」 指が突起に当たった。これは・・そうか。これが。 くっくっく、と喉の奥で笑いたくなる。 突起に指を当ててぐりぐり弄る 「や、なんか・・そこ、 へんッ・・・!」 彼女はもう息絶え絶えだ。 そっとそこに口付けして 最後まで身につけていた下着も剥ぐ 生でそこを見た。少しグロテスクだ。 今までモザイク越し、薄消しの映像で見たことはあったが リアルで見たのは初めてだ。 濡れているのが生々しく分かった。 そこにまた口を付けて 舐めてみる。 「んあぁっぁ・・・やぁ・・!汚・・・いっ・・・!」 そんな言葉とは裏腹に彼女の中から愛液がどろりと零れだしている。次から次に。 総て舐め取ってしまいたい。夢中で口づける。 ぴちゃぴちゃ、と水音がする 「んんっ・・・!・・・だ、だめぇ・・ッ・・」 じゅるじゅると吸う。溢れて来ている。 さっき発見した突起にも口づけて、舌を尖らせて舐める。 「・・・あ、ああんッ」 こんな声も出るのか。 レロレロと表現するぐらい舐めて舐めて舐め倒す。 その度に声が上がる、 一旦口を外して改めて見直した。 ・・・膣内はやや狭い気がする・・・入るだろうか。 指を一本差し込んでみた。 「ふぁッ・・い痛ッ・・・」 「痛いか」 指をゆっくり差し込んで、抜いてみる。そしてまた差し込んで 酷く締め付けてくる。 「指を千切る気か?君は」 「う、ウルサイ・・・!」 からかうと威勢の良い声が返ってくる。 指を2本にしてみる。ズブリ 「あッ・・・!」 最初に比べたら広がってくるだろう。相変わらず狭く締め付けてくるけれど 指を出し入れするスピードを早くした。 厭らしい水音がする 「ああっ、ああん!ああ・・・」 それに合わせて声も上がる。 俺自身の息も荒い。もう限界は近い。 ズボンの下はぱんぱんに膨らんでいる。 入るだろうか、取りあえずやってみるしかない。 「ゆ、youは処女か?」 「う、うる・・・ああんッ・・・!あ、当たり前で・・・っ」 にやりと笑う。(でもそうじゃなかったらかなり落ち込んでいただろう。) 「じゃあ、入れるぞ・・・いいな?」 山田は何度も頷いた。 ごそごそ、 ズボンを脱いで穿いているブリーフも脱いでモノを取り出す。 それはもう完璧に反り立っている ぐい、と今まで指を入れていて少し道が出来た穴に先端部分を当て、ゆっくりと侵入していく。 ぐいぐいとゆっくりゆっくりと進んでいく 「お、おおき・・・ッ・・・き、きつっ・・」 「仕方ないだろう。それは・・・」 さっきまで充分湿らしたからか、愛液の所為で滑らかにモノは入っていく。 それでも中は酷く締め付けてくる。 息がつい漏れる 軽く壁に当たった。 「you・・・いいか?」 そこで止まり、ただ顔を見つめる 彼女はもう涙目だ。でも痛いのはきっとこれからだろう。 膜を破るのだから 「い、いいです」 熱の篭もった視線が俺を下から見上げる。愛しい、愛しすぎる 彼女の体に被さって、抱きしめて、口づけて 一気に入れた 「はぁッ・・痛いっ・・・・!!」 肩に回された手が、俺の背中に爪を立てる。相当な力だ。それだけ痛いのだろう 彼女はぼろぼろと涙を流す。 罪悪感が少し生まれる。 それでもこんなところでやめたくなかった。実際山田の腕はしっかりと俺にしがみついている。 やめるわけにもいかない。 「大丈夫か」 「・・・ん・・はい・・・大丈夫です」 「痛いだろう」 「それは・・・でも、大丈夫です・・・」 「すまない」 「べ、べつにいい・・・ですッ・・だって上田さん、こうしたかったんだ、ろ・・・ だから、いい・・んです・・」 愛しい、いじらしい、幸せだ そんな言葉が脳内でぐるぐると回る 「・・このあと・・動く・・んですよね」 「ああ」 「もう、大丈夫・・・ですからっ・・・」 泣いて赤くなった目が俺を真っ直ぐに見た 悪い、と呟いた 彼女の腕の力が緩くなる 腰を浮かした そして膣から一気に引いて また 差し込んだ 「んはぁっ!」 甘い声、脳にダイレクトで伝わる快感、病み付きになるようで 抜いて また差し込んで 徐徐にペースを上げる 「奈緒子・・ッ」 「はぁんっ・・・!」 抜いて差して差して抜いて 腰の動きが早くなる早くなる早くなる 理性も欲も総てタカが外れたみたいで もう無我夢中で なにがなんだか分からなくて ただ快感に身を任せて 愛しさで溢れきって 抱いて抱いて、抱いて 快楽はすぐそこだ 次第に中もスムーズに動き始めている 汗が肌を纏わりつく 口付けをする、強く抱きしめる 腰を動かす 何度も何度も 「う、うえださ・・・んっ・・」 「なお、こ・・っ」 パンパン、と音が聞こえたような気がした 快楽は高まって高まって極限まで、高まって そして達した。 抱いていた彼女の体も弓なりに反ってそして力が抜けた 体がだるい。ものすごい疲労感だ 中から引き抜く。 とろ、と中から白く濁ったものと透明な液体が溢れてくる そのまま肩で息をして荒い息を吐く奈緒子の横に倒れ込んだ 体に汗で纏わりつくシャツが気持ち悪い。それでも達成感、幸福感はある。満たされていると思った。 「・・・ゆぅ、・・・you・・・」 うわごとのように呟く 「・・な、んですか」 「・・・もう大丈夫か」 「・・ま、 まだ痛いです・・・けど」 「・・けど?」 「・・・つ かれました」 「・・ああ・・・それは俺もだ」 「・・・you」 「・・・はい」 「・・そ その良かったのか?俺で」 「・・・う上田さん意外には抱かれたく・・・ないですよ う 上田だから! ・・・いいんです・・・」 不覚にも泣きそうになった。鼻の奥がツーンとする もう、なんとこの感情をなんと表せればいいのだろう。 愛しい恋しい・・多分そこらへんなんだろう 離したくない愛してる・・その通りだ まぁそれもゆっくりと考えればいいだろう。だって暮らしているのだから一緒に!幸せだ! 「・・・ああ、そういえば・・」 「・・・なんですか」 「・・ヒニン、しなかったな・・・すまん」 「・・ああ、別に・・・いいですよ」 「・・・なんで」 「・・・だってこれからも一緒に暮らすじゃないですか 別に、いいですよね・・・貴方なら堕ろせなんて言わないでしょ」 「当たり前だ!」 くすくすと奈緒子が笑う 「・・・だから、いいんですってば。」 「そうか。愛してる」 「・・私もですよ・・・とりあえず」 「・・何だ?」 「・・・シャワー浴びません?あ、あと牛乳も飲みたいです」 「そうだな、浴びたら買いに行くか」 「はい。一緒に行きます」 ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() |