上田次郎×山田奈緒子
![]() 「上田さん」 「なんだ」 「そういえば昨日、誕生日じゃなかったですか?」 「…遅いっ!」 「なんだ、そうだったのか。おめでとうございます」 「それだけか」 「はい?」 「そうだったのかで終わりなのか」 「だからちゃんとおめでとうって」 「ここはエロパロ板だぞ。祝いの気持ちを示す気なら濃厚なキスとか甘いセックスとかの場にふさわしい手段があるだろう」 「だ、誰がそんな恥ずかしい事するもんか!」 「何が恥ずかしい!キスやセックスは生物共通のコミュニケーションだ…さ、おいでYOU」 「わかりました。矢部さんに上田さんが誕生日だって電話してあげますからそっちでコミュニケートしてください」 「何が哀しくて男同士でそんな事をしなくちゃいけないんだよ」 「あ、もしもし矢部?今すぐ上田のマンションに」 「やめろっ」 「な、なにするんだ!」 「YOU。今日こそ俺の熱い巨…いや、想いを受け入れてもらうぞ…」 「そんなもの受け入れたくない!放せっ」 「覚悟するんだ」 「…わかりました」 「おうっ?」 「でも乱暴はいやです。お祝いの、熱くて甘くて濃厚ないろんな事してあげますからそこに座って。目を閉じて」 「お、おう!…君も、ついに…」 「ゆっくり100数えててください、心の準備……しますから」 「わ、わかったよ!……い、いーち。にーい。さーん…」 (中略) 「…きゅうじゅうきゅう、ひゃーく!……数えたぞ、YOU!……ってあれっ」 「何してらっしゃるんですか上田センセ」 「矢部さん?……山田はどこです?」 「いませんよ」 「ホワイ!?」 「それより空き巣にでも入られたんちゃいますか、センセ。この部屋の有様」 「ああっ、冷蔵庫の中身が!トイレットペーパーのストックもな(ry」 「YOU」 「はっ!上田っ」 「君がこの部屋でまともな食事をしている光景が見られるとはな。今後ろに隠したものは何だ」 「……」 「無着色無香料の高級明太子か。俺の部屋からなくなったものと同じ販売会社と産地と賞味期限の」 「そうなんですか。偶然ですね」 「そこに積んであるのは…ダブルのトイレットペーパーか。シングルしか使わないと常日頃から豪語している君とは思えない贅沢品だな」 「な、何が言いたいんだ」 「これは今朝俺の部屋から持ってきたトイレットペーパーだ」 「なにを証拠に!」 「見ろ。ここに名前が書いてある。『ウエダ』」 「こんなものにまで書いてんのかお前」 「返してもらおうか」 「すいませんでした」 「随分と素直じゃないか」 「ふ。…今日中に返しに行こうと思ってたんですよ。いくらなんでも昨日お誕生日だったのに、悪かったかなーって」 「じゃあ何故返すつもりの明太子がほとんど消えてるんだ」 「……超常現象ですよきっと」 「どこを見ている。まあいい。この代価は君の躯とめくるめく熱いひとときとで返して貰おう」 「なんでだ!」 「さあ、来るんだ、YOU…俺の胸に」 「わかりました」 「おうっ…」 「服脱ぎますから。上田さんも脱いで、それから目を閉じて待ってて…」 「また騙すつもりじゃないだろうな、YOU」 「そんな事しませんよ。今朝は恥ずかしくて、覚悟がつかなかっただけです」 「照れやがって。…服脱ぎますって…全裸か?」 「そうですよ。上田さんの事愛してますから」 「!!……ジュ、ジュヴゼームッ」 「それ確かフランス語でしたっけ。上田さん頭いいですもんね…そうだ、フランス語で100数えて待っててください」 「い、いいよ。アン、ドウ、トロワ…」 (中略)」 「…キャトルヴァンディズヌフ、サン!……おいで、YOU!」 「何をやっとられるんですか、上田センセ。ブリーフ一枚で」 「矢部さん!?なぜここに」 「いやー。今朝の話聞いた時、どうもセンセがあの貧乳インチキ奇術師に誑かされておられるような気がしまして。それで様子を」 「……や、山田は?……!…おうっ!服から俺の財布が!カードがっ」 「えー加減に目を覚ましたほうがええんちゃいますか、センセ」 ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() |